1/15 名古屋・心理学講座



ご参加くださった皆さんありがとうございました。
アンケートにて頂きましたご質問に回答させていただきます。
参加されていない方にもできるだけ分かりやすいようにさせて頂いているつもりですので、どうぞお時間のある時にお楽しみ下さい。

*心理学講座(名古屋)*
2005/1/15(Sat) 18:30~20:30
名駅・中小企業センター

テーマ『欲しいものを手に入れるには?』



Q.欲しい欲しいと思っていて、でも、いつも70%くらいのものがやってきて、100%のものが入ってこないなあ・・・と感じることがよくあるのですが、それは70%時点では受け取ってはいけないでしょうか?

A.70%のものでも「OK!」と感じるならば、受け取る価値は十分にあると思います。
でも、その後で残りの30%が気になるとしたら・・・それはちょっと問題かもしれないですね。
それはどんなものなんでしょうね?

また、100%受け取るってのはなかなか難しいことだと思うんですが、70%と感じる時点で「ちょっと遠慮」が入っているのではないでしょうか???
もうちょっと“欲張り”になってみると、より良いものが受け取れるようになるのではないかと思います・・・。

でも、受け取れてるものがあるということは素晴らしいことだと思います。

“より良いもの”を受け取ろう!ってチャレンジしてみて下さい。

Q.欲しいものを伝えるときに、周りの人ほど恥ずかしいと感じませんでした。自分の気付かないところで怖いところがあるのでしょうか。また、「手に入れた時の印象」もポジティブなもので逆に不安に感じてしまいました。その理由、背景に何があるのでしょうか?

A.恥ずかしくないことや、ポジティブな印象を感じること自体は素敵なことだと思います。

でも、何かそこで漠然とした不安や怖れを抱かれるのならば、背景に見えない心理が隠れているのかもしれません。
それは一般論では広すぎるので、個別にお話を伺う方が早いかもしれません。

ただ、妙に深く考える必要はないと思いますから、そのままの気持ちを感じていただければ良いでしょう。
必要なときが来たら、もう少しはっきりと怖れなり不安なりを感じられると思いますから。

Q.人間関係(特に異性)について、いつも一人芝居してしまうのですが、どうすれば良いのでしょうか?いつも空回りしてしまう自分がいて切ないです。やはり怖れがあるのでしょうか?

A.頑張りすぎたり、張り切りすぎたり、空回りしてしまう背景には、やはり怖れが隠れていると思います。
ただ、相手を思う気持ちはとても強いものがあると思うんですよね。
だから、一人芝居してしまうくらい情熱を傾けられると思うんです。

そうすると、そんな頑張り屋さん、情熱的な自分をまずは認めてあげた上で、次に、少しずつ意識を周りに向けていくと調和が取れていくのではないでしょうか?

あと、その切ない気持ちは、頑張っている間もきっとあるものだと思うんです。
その切なさや虚しい気持ちを見つめていくと、何か自分の心の中の痛みにより近づけるような気もします。

自分を癒す目的で、そうしたネガティブな感情に向き合ってみることも素敵なチャレンジになると思います。

Q.「怠けている」のと「流れに身を任せている」の違いは?

A.一番は気分の違いでしょうか。
怠けている時は、どこか退廃的な、諦めのような、シーンとした感覚を持つと思います。
流れに身を任せている時は、楽で、ゆったりとしたエネルギーが流れています。
それはその流れに「信頼」があるからできることですね。
一方、「信頼」ではなく「諦め」があるときは怠けてしまってると言えるのかもしれません。

あと流れに身を任せている時は、ぼんやりながら、希望の光がきちんと感じられています。

でも、この辺は感覚的なものなんで、一方的に決め付けるのは難しいので、自分の感性を信じること、磨くことを大切になさってみて下さい。

Q.講座の内容がとても痛かったです。でも、この痛みを乗り越えていくと、いつか自分も欲しいものを手に入れられるのではないかと思えました。

A.もし何かしらの喪失感や失望を抱かれているとしたら、今回のワークショップの内容そのものが絶望や痛みを感じさせることになるかもしれません。
でも、そこで「痛み」を感じられたとしたら、それはその痛みを解放している証拠でもあります。
簡単に「癒されてる」という言葉は使いたくないんですけど、たぶん、その痛みは心にとって必要なものであり、また、癒しに繋がるものだと思うんです。

だから、おっしゃるとおり、乗り越えていくことで、本当に欲しいものが手に入る確率はぐっと高くなります。

きっとそんな痛い状況に今いらっしゃると思うんですが、そんな中、勇気を持って参加してくださってありがとうございました。

Q.欲しいものを手に入れることが恥ずかしいと思うとき、どうすれば良いのでしょうか?抽象的で良く分かりませんでした。

A.具体的な方法は個人差がありますので、ちょっと抽象的な説明になってしまったかもしれませんね。

まずは、その恥ずかしさを感じていきましょう。
恥ずかしいと感じることを怖がらず、また、否定しないことが大切です。

その一方で、どうして恥ずかしいんだろう???って心の中をより深く見つめてみることもお勧めします。
恥ずかしいにも理由があると思うんですよね。
注目されたり、自分をちっぽけに扱っていたり、それを手に入れる価値がないと思い込んでいたり。

そして、その理由の更に奥深くには何らかの痛みが隠れているのかもしれません。

誰かに馬鹿にされたり、笑われたり、自分を否定されたり、自分で自分を嫌悪していたり。

そうした感情の層を少しずつでも掘り下げていくと、今の問題や対人関係をより良い方向に変えていくことができるようになります。

こうした部分は全然理論的ではないので、感覚的・感情的な見方が必要になります。
なかなか取っ付きにくいところも出てくるかもしれませんが、焦らずに、少しずつ慣れていくとそのうち「ああ・・・なるほど・・・」と納得感も高まっていくものと思っています。

Q.欲しいものを具体的に挙げられないのはどうしてでしょうか?

A.抽象的なものでも欲しいものとしてリストアップできたら、それはそれで問題ありません。
具体的な何かが欲しいというよりも、そんな抽象的な感覚を欲しいと思うのが私達ですから。

だから、そこから具体化していくには、少し時間をかけてみると良いでしょう。

もし今まだお手元にテキストが残っていたら(笑)、もう一度、その欲しいもののリストを見つめなおしてみましょう。
もう少し細分化できたり、具体化できたり、あるいは、発想を広げられるかもしれません。

Q.自分のホントのキモチってどうやったら分かるんでしょう???どれが頭で考えたことで、どれが心で感じたことなのか、混乱してしまうときがあります。分かりたくないのでしょうか?

A.何が本当の気持ちなのかを判別することが必ずしも大切なことではないと思うんですよ。
それが分からない時に「ああ、今は分からないなあ」って思ってみることも良いことです。
今、分かる必要が無いのかもしれませんしね。

本音ってスーッと心に入ってくるものです。
それは善悪でも、正誤でもなく、とても感覚的なものなので、考えてしまうとなかなかピンと来なかったり、腑に落ちなかったりするんです。

自分でも認めたくないことってありますよね。
受け入れられない現実もよくあります。
そういうときは、それくらい自分が辛かったり、余裕が無かったりするわけで、そんないっぱいいっぱいな自分も許してあげられると良いですね。

混乱してしまったときは、一旦、その場を離れましょう。
別のことを考えてもいいですし、あるいは、実際に今いる場所を動いてみてもいいです。
で、飲み物を口に含んだり、顔を洗ったり、あるいは、深呼吸したり、何か木や自然のものを眺めたりしてみると、少し気分転換になります。
誰か話を聞いてくれる人が傍にいらしたら、「ねえねえ、ちょっといい?」って話しかけてみてもいいでしょう。

心が混乱しているときは、そうした周りのものも目に入らなくなりがちで、それゆえ、一層苦しく、閉じ込められたような感覚になってしまいます。
だから、ちょっと意識を他のものに向けてみると、心も整理しやすくなりますね。

Q.受け入れる、手放すことを自分なりにやって失敗してしまったら、人から非難されるなどして立ち直れなくなりそうです。どう考えたらいいのでしょうか?

A.もし、本当にチャレンジしてみられたとしたら、立ち直れなくなるほど落ち込むことって無いんですよね。

例えば・・・。
あなたが彼女に気を使って、自分はあまり興味ないんだけど、彼女が喜びそうな映画をチョイスして「ねえ、この映画行こうよ」って誘ったとします。
その答えがYesならば、きっとあなたは映画館で心地よく寝てしまうことになります。
(そうすると、彼女はあんまりいい気分じゃないでしょう)
一方、その答えがNoならば「お前のためにチョイスしたのに、なんやその態度は!」とむかついてしまうかもしれません。

何かしら犠牲や義務感、無理が働くと、どんな結果になってもネガティブな感情を自分か、あるいは周りが感じることになります。

逆に自分がしたいこと(観たい映画に誘う)に素直になると、仮にNoという返事をもらっても「まあ、しょうがないか・・・」と気持ちの切り替えがしやすくなります。

そんな風に自分なりにベストを尽くしたり、自分が楽しむことを選択していると、立ち直れなくなるくらい傷つくことって起こりにくくなります。
(100%起こらないとは言いきれないんですけどね)

もしかすると、最初から非難されることを恐れるあまり、相手や周りに気を使って犠牲している自分がいるのかもしれませんね。
そういうときこそ、まずは「自分は何が欲しいんだろう?」「何がしたいんだろう?」というところに意識を向けてみると良いと思います。

そして、その気持ちに、出来る限り、素直になってみることは大きなチャレンジになりますね。

Q.グループワークをすることでのデメリットもあるのかな?と思いました。無理したり、頑張ってる自分がいるような気がしました。

A.それはデメリットとも言えますが、メリットとも言えると思うんですよね。
「無理したり頑張ってる」のは、今回のグループワークだけに起こることでしょうか?
もしかすると、日常生活の中でも少なからずそうしたことが出てきているのかもしれませんよね。

グループワークのメリットの一つは日常の中ではなかなか分からない自分自身の行動パターンに気付くことができる点です。
そうすると「ああ、こんなにも普段から無理したり、頑張ってるんだなあ・・・」と自分を見つめなおすことができますし、「それはしんどいから、変えていきたいなあ」と思えば、新たな目標を持つことができますね。

グループワークはすぐには取っ付きにくいところもあるんですけど、そうした点から、対人関係にはとても効果的だと言われるんです。

でも、きっとこう書かれるということはお疲れになったんでしょうね。
最後まで参加くださってありがとうございました。

Q.離婚寸前のカップルが元に戻った事例はよく聞くのですが、心をオープンにしていれば、人の旦那さんも手に入るのでしょうか?そんな逆パターンもあるのかな?と思いました。(例に出せないだけですか?)

A.いわゆる不倫のケースですよね?
カウンセリングでこうしたご相談を頂くことは多いのですが、例に出せないというよりも、一時的ならともかく、長い目で見て、うまく行く事例をあまり知らないということもあります。
カウンセリングでも、また心理的に見ても、こうした例が先々安定的なパートナーシップを構築していくのはかなり困難な場合が多いんです。

感情面での障害になるのが、無意識的なレベルでの罪悪感、怖れ、不信感などが主です。
きちんと説明すると長くなるので簡単になってしまいますが、人の旦那さんを手に入れると、今度は自分が奪われる側の立場になりますから、なかなか対等性を持つことが難しいんですね。
だから、そうしたご相談を頂く場合には、とりあえず、一度、その彼を手放し(彼を奥さんの元に一度戻して)、彼に選択を預けることをお勧めしています。
そして、(離婚などの後)もう一度白紙の状態で知り合って、次に自分がその彼をパートナーとして選ぶかどうかを再選択していきます。

とはいえ、そうは言われても色んな事情や状況が絡んできますから、すぐには受け入れがたいですよね・・・(苦笑)

まあ、そんなものなのかなあ???という目で、読んで頂ければ幸いです。
後は個別にお話しましょう。

Q.手放す、ということがよく分からないです。(複数)

A.はい。難しいです!(笑)
僕も今まで色んな場面で、色んな説明をさせてもらってきたので、一言ではとても答えられません。
その経験から言えば、理論的な理解よりも、感覚的な理解を得ることをまずは優先して頂けると助かりますし、効果的です。

で、その感覚的なものですが、自分を苦しみから解放し、お互いに自由や楽さを感じられるのが手放している状態です。
相手を解放し、自由にしてあげることですし、それによって、自分もまた解放され、自由を受け取ることができます。

また、自分が背負っている重荷を下ろすような感覚でもあります。

でも、手放しの決断にはとても成熟さを求めらることが少なくありません。
感情は天気や波のように移り気なものですから、感情に左右されてしまうと、手放すことは困難になってしまいます。
その時々の感情を受け入れ、そして、その上で、自分の態度を選択する勇気とも言えます。

もう少し具体的な例でご説明しましょう。
とても楽しみにしていたBBQパーティの当日、雨が降り出して、とても野外では遊べなくなったとします。
そのため、ボーリング大会に変更することにしたんですが、BBQをしたいって気持ちを手放せないと、ボーリングが全然楽しめません。
ボーリング場に居ながら、できなかったBBQに心を置き忘れているからです。
そうすると、とてもつまらなく、退屈な一日を過ごしてしまうことになりますし、周りの雰囲気も悪くなります。
ここで「手放し」というのは、「楽しむ」ための気持ちの切り替えのことを指します。

BBQを楽しみにしていた分だけ、あるいは、あなたがBBQを愛している分だけ、気持ちの切り替えは難しくなります。
でも、その状況を受け入れ、そして、楽しむことを選択することが、この一日を有意義にするためのより良い方法になりますね。

そんなイメージで捉えていただけるとその難しさと大切さが分かって頂けるんじゃないかなあ・・・なんて思います。

<ご意見・メッセージなど>

Q.講座もいいけど、コンパやってくれませんか?(複数)

A.なるほど・・・いいですねー(笑)
実はこのご意見、最近とてもよく耳にします。
ワークショップや読者には女性が多いですから、男性を集めるのが大変かもしれませんが、いつかは実現させたい企画なんですよー。

ただ、その場合、蚊帳の外になりそうな僕のお相手を務めてくれる方(男女問わず)をまずは募集しなければ・・・(笑)

Q.名古屋で良く待ち合わせに使うのはナナちゃん人形(名駅)です。

A.情報ありがとうございます(^^)

#ワークショップの中での例え話で、待ち合わせの話をさせて頂いたのですが、名古屋の待ち合わせのメッカを知らなかったんです。
(新宿ならアルタ前、渋谷ならハチ公前、梅田ならビッグマン、難波ならロケット広場というような。東京駅なら銀の鈴?(笑))

Q.ちょっと寒かったです・・・。

A.すいませんでした・・・。温度調整には気を使うんですが、僕自身、しゃべってたり、落ち着きなく動き回ってる(笑)ので、気付けませんでした・・・。

Q.前半、根本さんのズボンのチャックが開いてて、どうしていいか、困っちゃいましたよー。セクハラですよー。

A.( ̄◇ ̄;

いやー、実は意図的で・・・(笑)
んな訳はなくて、ワークショップが終わった後にトイレに行って気付いたんですよー。
ちっ。
ワークショップ中なら話のネタに出来たのに・・・。
その時周りに人がいたら、笑い取れたのに・・・。

すいません。
次回から気をつけます!(^^)


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