超自立人間はなぜそこまで頑張り続けてしまうのか?~表は依存的だと思っているけれど、その心の中には自分が気づけない自己信頼が確立されている~



自立的な人ほど自分は依存的だと思い、もっと頑張らなければ、もっと自立しなければと思っています。
そして、過酷な状況におかれても必死に頑張り続け、どんどん希望の火が消えていくように感じています。
しかし、そこまで頑張り続けられるのはそれだけが理由ではありません。
心の中に自分が気づかないうちに「自己信頼」、つまり「自信」が生まれているからです。

「こんなに頑張ってるのに全然報われない!幸せになれない!」という絶望的な思いを託していただくことがあります。

「命をかけてカウンセリングを受ける」という言葉が嘘ではないような、そういう切迫感を感じることだってあります。

頑張ってるから報われるわけではないのですが、そこまで頑張る理由は何か?をひも解いていくと意外な真実に出会うことも少なくないのです。

今日はそんなちょっと深い心理について語っていきたいと思います。

「なぜ、そこまで頑張るのか?」
「頑張るしかないから」
「なぜ頑張るしかないと思ってしまうのか?」
「誰も助けてくれないから。自分ひとりで何とかするしかないから。」

紛うことなき自立系な会話です。

まず、自立すればするほど「受け取れない」ということを知る必要があります。

これはけっこう切ない真実でして、「受け取れない」ものには、報酬や賞賛、昇給などの目に見えるものもあるけれど、何よりも「価値」「信頼」「自信」といった目に見えないものが非常に重要です。

だから、そんなにも頑張ってる割に自信が持てず、だからそんな自分に価値を感じられず、それを投影するから周りからも信頼されてないように感じてしまうのです。

これはとっても大切なポイントです。

だから、カウンセラーはそこに注目し、その人の人生から「価値」を見つけ出し、それを「自信」に変えることをしていきます。
同時に、周りの人たちから与えられている「信頼」に気づくことを目指します。

ただ自立系、それも超がつくほどの自立している人はそこに抵抗を覚えるものです。

自立すればするほど目に見えないものに価値を感じにくくなるからです。

なぜかと言えば、自立は感情の抑圧を伴います。いや、むしろ、感情を抑圧することで自立するんです。
とすると、価値であれ、自信であれ、信頼であれ、「感じる」ということが苦手になるのです。

仮に「実績」という目に見える価値を得てきた自立系な方もいらっしゃるでしょう。

目に見える「実績」があれば自信が持てると考えてしまうわけですが、それもまた無理があります。

その「実績」については自信があります。
しかし、その「実績」を作り出した自分に対しては相変わらず「自信がない」のです。

だから、そういう人は自分の実績を自慢してしまいます。
そして周りから「すごい」と言われることで、それを自信に変えようとするのですが、受け取れないものですからその言葉は受け取れません。

そうするとずーっと自慢話をし続けなければならなくなるんです。
それはそれで辛いし、周りは迷惑ですよね。

だから、自慢話をしている人と出会ったら「この人、ほんまは自信がないねんなあ」と思っていただければ間違いないってことです。

そうするとエリートと呼ばれる人たちが実は意外と自分に自信を持ててないことも分かるでしょう。

そうしたエリートたちもそうですが、そうじゃなくとも、しんどい、もう限界、もう駄目だ、無理だ、と思いながらもずっと仕事を頑張っている方々がいます。

例えば一人暮らしを10年以上続けていて、その間、仕事を変えながら、時にはバイトを掛け持ちしながらも頑張っている人がいます。

そういう方に「それってすごく偉大なことなのですよ。それだけ長い間、必死に頑張り続け、何とか一人暮らしを続けられている、ということは間違いなく価値だし、誇っていい実績なのです。」とお伝えするのですが、もう当然ながらそんな偉大さは受け取ってもらえません。

過酷な環境で仕事を頑張ってるのに、その偉大さに気づいていない。
報われない状況がずっと続いている中、歯を食いしばって頑張ってるのに、その偉大さを受け取れない。

私もそれを分かっていながら敢えて伝えてるところがあって、「とりあえず、それって偉大さだと根本が言っていた、ということを覚えておいてください」とお願いしています。いずれ、それが効いてくることを祈りながら。

自立系な方々は受け取れないものですから、どれだけ偉大な実績を残していてもその価値を感じられません。

むしろ、そんな方々は「自分はとても依存的だ」とすら思っていて、そんな自分を嫌い、「もっと自立しなければ」と考えます。

これが自立系な方々が頑張りすぎる理由になるんです。

自立というのは依存を嫌ってする行為です。
依存していても誰も助けてくれないし、むしろ傷つくこと、苦しいことばかりでしんどいから、「もう誰にも頼らねえ!自分のことは自分で何とかする!」と啖呵を切って自立するわけです。(実際は、自立しなければならなくていやいや自立するケースもあります。)

依存を嫌って自立をするものですが、その依存ってのはそう簡単に消えるものではありません。
むしろ、どれだけ自立しても依存はなくならないばかりか、強くなっていきます。
だから、自分はまだまだ依存的だと思い、もっと自立しようとするんです。

この悪循環、分かりますよね?

つまり、表面的な意識では「自分は依存的だ」と思っているのですが、実態的には「超自立な自分」が生まれているのです。

その悪循環が生み出すものが何か?と言えば、

・頑張ってるのに全然報われない、幸せになれない
・未来に対しての絶望感
・社会や他人に対する怒り
・自分自身に対する強烈な自己嫌悪
・今自分の自分に対する無意味感

そして、それらはやがて

・燃え尽き症候群(無気力)
・デッドゾーン(何も感じられない状態)
・死の誘惑

などに続いていきます。

それで表面では自分は依存的で、状況はどんどん悪くなり、最悪だ、と思ってしまうんです。
確かにそれは嘘ではありません。

しかし、その内側にあるのは「自分で何とかしなきゃ」という自立心だけではありません。それだけでは人は頑張り続けることはできないものです。

頑張り続けられるのはそこに「隠れた自己信頼」があるからです。

表面的には意識していないけれど、隠れたところに「自己信頼」、つまり「自信」が出来上がっていて、だからこそ、頑張れる・・・これは才能や価値が大問題を作ることに似ています。

つまり、例えば、10年以上、一人暮らしを何とか維持してきた「実績」が、自分では意識できないところで「自信」を作ってしまってるんです。

その「実績」は表面的な意識では何ら価値のないものです。受け取れないし、気づくことも難しいからですね。

しかし、心の深いところでは実は確固たる自信があるんですね。
だから、そのしんどい状況でも頑張り続けることができてしまうのです。

そうすると「何とかできる」と思っているのだから、そのしんどい状況を変えることには抵抗が出てきます。

だから、もうこういう状況は嫌だ!と思っているのに、それを変えられないんです。

自分のあずかり知らぬ潜在意識の深いところで自信を持っているとすると、今のその問題がほとんど解けることに気づかされます。

だから、まずはその隠れた自信に気づきましょう、というか、今日の記事を読んで、ぜひ「そっか、わたしは自分に自信があるんだ」と思い込んでください。笑

そして、その自信は「自分で何とかできる」「頑張ればなんとかなる」というものであることを受け入れましょう。

そして、その自信を作ってくれた頑張り(10年一人暮らしを維持できたことなど)に無理やり価値を見てみましょう。

そうすると他にも「価値」を見出すことができるはずです。

「今の過酷な環境に身を置き続けられる強さ」
「報われないと分かっていても仕事を続ける献身さ」
「こうした状況に居続けられる忍耐力」
「諦めずに幸せを望み続ける心の強さ」

具体的に見ていけば、自分が価値だと思っていないだけでほんとうは価値のあることっていっぱいあるはずです。

そうするとマインドが変わり始めます。

自立しまくって絶望に向かってひた走っていた人生にも価値があったことに気づくからです。

そもそもそれを受け入れよう、受け取ろう、という行為そのものが死の誘惑へ向かうスピードを緩めてくれます。

そうすると少しずつ「希望」を持てるようになるでしょう。
暗闇に光が差してくるような気がするようになるでしょう。

「自分って結局、何とかする人間なんだよね」

そう思えたら、あなたはどうしますか?

もし今日の話がけっこう刺さったなら、ぜひそのセリフを何度も自分に言ってあげてください。

ある方はその言葉をつぶやくうちにとめどなく涙があふれてきたそうですが、あなたはどうなるでしょうか?

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