流れに身を任せる(flow)~頑張る教の熱心な信者のみなさまへ~



頑張ることは悪いことではないけれど、頑張りすぎが続くと燃え尽きやすい上に、成果を十分受け取れず、報われない思いを抱きやすくなります。
ときには頑張ってる手を止めて、ただ流れに身を任せてみるのはいかがでしょう?
「なるようになる」と思えたらすごくいいと思いませんか?

「頑張る教」の熱心な信者のみなさまにはまことに耳に痛い話というよりも、心底ムカつく話になってしまうかもしれませんのであらかじめお断りさせていただきたいと思います。(丁寧)

「万策尽きる」というところまで行かずとも、「あれこれ手を尽くしているがうまくいかねえ」という状況が仕事でも恋愛でも人間関係でも出てくると思います。

自立系な頑張る教信者のみなさまからしますと、「そこからが根性の見せ処や!」とか「そっからがほんまの勝負や!」と気合を入れたくなるものと思いますが、そういうとき某カウンセラー氏は「ここまでベストを尽くしてきたのですから、あとは天に任せましょう」といきなり宗教家みたいなことを言い出すらしいのです。

そのカウンセラーは「人事を尽くして天命を待つ」という言葉をモットーにしているっぽくて、そこで「もう十分頑張ったのだから、あとは流れに身を委ねましょう」などとも言い出すらしく、頑張る教の熱烈な支持者からは猛烈な反発を食らいそうです。

とはいえ、何を持ってベストを尽くしたと言えるのか?ほんとうに自分はやるべきことを全部やったのか?という判断は難しいところです。

「方法は100万通りある」と言われるように、ありとあらゆる方法をすべて試すってのは難しいわけで、「まだまだできることがある!」というのも真実でしょう。

だから、そのカウンセラーは「そのできることの中に、“流れに身を任せる”という項目を入れていただけないでしょうか?」とおずおずと提案するのです。

これは「自己肯定感」が高く、「自己承認」をふだんからやってないと難しいことでもありますし、逆に、その選択をすることで自己肯定感があがるものでもあります。

例えば、以前、とある経営者が「万策尽きました」とカウンセリングに来られたことがあります。

以前から時々カウンセリングに来てくださっていて、とても魅力的な方であり、従業員やその家族のことを気に掛ける、とてもハートが熱い経営者でもありました。

ある程度安定して経営を続けて来られましたが、景気の波にさらわれて経営が急速に悪化し、「今月末には不渡りを飛ばしそう」という状態になってしまったんです。

当然ながら彼が指を咥えて状況を眺めているわけではなく、取引先に頭を下げ、銀行にも融資をお願いし、自分が先頭に立って営業を頑張っていました。

しかし、そこでコンサルタントの元を訪れるのではなく、カウンセラーの元に来られるということは、ここから急激に業績が改善する見込みはないと判断し、心理的・精神的なサポートを求めているということです。

だから、そこで経営的な視点からアドバイスするのではなく、今の状況をどう受け入れ、どう解釈し、どう前向きな方向に気持ちを持って行けばいいのか?を考えることになりました。

でも、「まだ何とかしたい。何かができるのではないか?」と彼は諦めていませんでした。

そんな彼に「人事は尽くしましたよね。あとは流れに身を任せましょう。」とお話しました。

彼と話をしていると「なんだか応援したくなる人だよなあ」という印象を持ちました。
そして、それはきっと私だけでなく、彼の周りの人たちはみんなそうなんじゃないかな、と思ったんです。

カウンセラーってよくそういう見方をするんです。
そういう風に感じるのは自分だけではないはず、と。
そこからその人の持つ人間関係のパターンを見つけていくんです。

そして、彼の話を聴けば、ほんと夜中まで走り回っていて「人事を尽くした」という感じがしたのです。

だから、「種まきはたいてい終わっていて、あとは芽吹くのを待つだけだ」という気がしたのです。

「流れに身を任せるってどうやるんですか?どういうことですか?僕は何をすればいいんですか?」

まあ、そういう疑問を持つのも無理はありません。

今日の記事をここまで読んでくださった自立系かつ頑張る教のみなさまもきっとそう感じられていることだと思います。

「果報は寝て待て、と言うじゃないですか。この数か月必死に頑張ってこられましたよね。お疲れも溜まっていることでしょう。だからここからは少しその疲れを癒し、自分をゆるめる時間を作りましょう。」

もちろん彼は即座に「いやいや、そんな休むわけにはいかないですよ。従業員だってみんな頑張ってくれてるんですから。」と反発されます。

「だから、そのために『自分はやるべきことをやっている』とまずは自分を認め、信じてあげましょう。」

そこで、「手放す」のです。

「ここまで頑張ってやって、それでもしダメになるのであれば、天がそれを選択した、ということです。そうなる運命にあった、ということで、ただ受け入れるのみです。でも、もし、天がそこでさらなる試練を与えるのではなく、救いの手を差し伸べるとしたら、やはりあなたにできることはその手をただ受け入れるのみです。つまり、どちらに転ぼうとあなたにできることは目の前のできごとをただ受け入れるということなのです。」

それを聞いた彼はただ「そうか、僕はもう受け入れる以外にやれることはないのか」とおっしゃいました。

でも、その表情は先ほどまでと違って少しホッとしたような、少し緩んだような、そんな印象を受けるものでした。

「なんか肩の力が抜けたような気がします。最後の最後まで悪あがきをすると思いますが、気持ちは楽になったような気がします。」

そう言って帰られました。

するとその日から1週間も経たないうちに天が手を差し伸べてくれたようです。
全く想像もしない方向から「新規事業」の話が舞い込んだのです。

ロックマンを追いかけ5年という歳月をかけてしまった筋金入りの武闘派女子がいました。
彼のことが大好きになってしまったため、何とか彼と幸せになりたい!と頑張ってたんですね。(執着していたとも言える)

でも、やはり彼はビビッて近づいてはシャッターを降ろし、音信不通になり、ほとぼりが冷めた頃にまた連絡してきて親密になり、というパターンを繰り返していたのですね。

そんな彼に振り回されながらも女磨きを頑張り、美しさに磨きをかけ、セクシャリティもガンガン開き、彼の心理も理解に努め、そして、執着を手放し続け、自分軸を確立していきました。

その過程でめっちゃモテ期が到来し、会社でも出世するのですが、それでもやっぱりそのロックマン氏が良いとあの手この手を繰り出していたのですが、やはり疲れも出てくるわけです。

それで「こんないい女を放っておくなんてありえない!」くらいの自信が持てるようになった頃、「なんかすーっと抜けた」感覚がやってきたそうです。

そこから「なるようになるわー」「なるようにしかならんわー」という気分になってきたくらいから、連絡が増え、なんか甘えるような態度も見せ、セックスも丁寧にしてくれるようになり、ふたりの未来の話を少しするようになり、「わたしのこと好きでしょ?」と思えるようになってきたんですね。

もちろん、そこで聡い彼女は「油断してはならぬ」と気づいていたので今まで通りにしていたら、「ある日突然彼が猫になりまして」という状態になったんです。

そこからはあっという間にお互いの両親に会いに行って結婚する流れになったのです。

「なるようにしかならんわー」と流れに身を任せたことがいいきっかけになったのです。

分かりやすい事例を2つ紹介しましたので、けっこうドラマティックな話になるのですが、「やれることを思いつく限りやったら、あとは頑張りを手放して流れに身を任せるだけ」というプロセスは、どんな場面でも使えるはずです。

私のカウンセリングはそもそも「流れ」を重視するものでして、あんまり何やっても空回りしてうまくいかないなあ、という流れのときは「いわば冬の時代みたいなもんだから、そういうときは内観していくのがいいよ」と言い、徐々に流れが良い方向に向いてくる(過去の頑張ったことが報われてくる)ようになったら、「ちょっと行動してみましょうか。やりたいことをやりたいようにやりましょう」と言い、それがさらに良い流れになってきたら「ガンガン流れに乗って行きましょう!少々めんどくさいな、と思っても興味のあることなら手を出してみましょう!」という風に言い、そして、「受け取る時期ですよ!いろんな変化もそうだし、成果もそうだし、受け取りましょう!」と言うようになります。

移り変わる季節のように、今の流れに従うことを基本としてます。

もちろん、流れを変える必要がある場合は「頑張りましょう!今、頑張り時ですね!」と言ったりもするんですけどね。

ここで紹介した事例はうまくいったものですけれど、もちろん、それが望んだとおりにならなかったことだって少なくありません。

けれど、そうして流れに身を任せるようなことをしていると、良くない結果であろうともそれを受け入れる覚悟もできていますし、次に向かう気力もちゃんと残ります。

つまり、燃え尽きちゃったりしないんです。

ある意味、私が20年以上もカウンセラーを続けられる要因もそこにあるのかもしれません。

燃え尽きそうになったこともあれば、いろんな問題に振り回されることだってありつつも、流れに無理に逆らわず、そこに乗っていく、というような意識でやってきたからかもしれません。

先日も、恋に仕事に頑張りすぎて燃え尽きてカウンセリングに通って来られる武闘派女子が徐々にモチベーションを取り戻しつつあったので、「今はいろんな誘いに乗ってみましょう。」と提案してみました。

自分から動くのはまだしんどいから、誘いに乗ってみて少しずつ動き出してみる、というわけです。

実際、友達からご飯に誘われたり、仕事関係の知り合いからイベントに声を掛けられたりする回数が少しずつ増えていたようなので。

また、別の方は離婚からの立ち直り途中なんですけど、「彼氏は欲しいけど、結婚はもういいや」という発言が最近「どうせ付き合うなら結婚とかも考えられる人がいい」と変化してきたので、「だいぶ離婚のダメージから立ち直りつつあるみたいですねー。そろそろアプリとかやってみるのもいいかもよ」とお伝えしました。

「職場の男性(既婚者)が最近ちょっとなれなれしい」とか「こないだ友達とワインを飲みに行ったときに男の人から声かけられて一緒にワイン飲んでおごってもらった」という報告をしてくれたので。

そんな風に流れを見ながら「今はその流れに乗ってみるといいよ」という風にしてみると、少々腰は重たいし、勇気もいるのだけど、ちょっとの頑張りでいい感じに物事が進んでいくことが多いと思うのです。

基本的にうちの読者さんは頑張ってる人たち、頑張る教に自覚なく入信してしまっている方たちも多いわけで、「時には流れに身を任せる意識を持った方がいいかもね」と思うんです。

それは「頑張って自転車を漕ぐのをやめて慣性の法則に従ってみる」みたいな感じでもあるし、「自分から何か行動するのをやめて耳を澄ませてお誘いを待ってみる」みたいな感じでもあるし、「仕込みをばっちりしたら、あとは素材に火が通るのを待つだけ」という感覚でもあるし、「あとはなるようになれ!だわ」と腹を括るようなものでもあるのです。

そうするとちゃんと入ってくるものは入ってくるし、いらんものは去っていくという流れが見えると思うのです。

とはいえ、「今、それをしていいの?流れに身を任せた方がいいの?」と不安になる場合はカウンセリングだったり、リトリートセミナーだったり、グループセッションだったりを利用すればいいと思います。

「やるべきことはやりました。あとは根本さんにお任せします!」とか言われたらプレッシャーも甚大だけど、私もできることを精一杯させていただきますので。

ちょっとイメージをしてみましょう。

「とある小川に小舟を浮かべ、一生懸命漕いでいたら、だんだん流れができてきたとしましょう。そしたらその漕ぐ手を止め、少し流れに任せてみたら大丈夫そうだって分かったとします。そしたら今度はオールを投げ捨てて、ただただ川の流れに完全に身を委ねてみてください。怖いかもしれないけど大丈夫。自分を、流れを、信じましょう。そうして川の流れにゆらゆらと身を任せて流れていく感覚を味わってみてください。」

感覚をつかむ、いいレッスンになると思います!

そんな「流れ」を大切にしながら自然と物語を紡いでいく、3日間の自分解放セミナーなんです。

◎5/3,4,5 ザ・リトリートセミナー in 神楽坂~生き方が、人生が、自分自身が変わる3日間~
https://nemotohiroyuki.jp/schedule-cat/51398

◎東京:3/21(土)11:00-18:00 1DAYリトリートセミナー私は私の人生を生きると決める日。人生の軸を取り戻す1日~
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/57764

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「ひとりで生きちゃう武闘派女子が頼って甘えて幸せになる50のトレーニング: 「頑張らないこと」を頑張りたいあなたへ」(小学館)

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