浮気・モラハラ・嘘つきな野良猫野郎と別れたんだけど「かわいそう」という気持ちが出てきてしまう~助けたい症候群の心理について~



別れたと言っても100%嫌いになったわけではなく、数%くらいは情が残っているとすれば、その部分が「かわいそう」という気持ちを生み出しているのかもしれません。
でも、助けたい症候群があるならば、そこには「助けたいのに助けられなかった」という無力感や罪悪感があり、それがまた彼に情けをかける理由になっているのかもしれません、。

根本先生、こんにちは。
今日は【見捨てる罪悪感と父親を投影していること】についてリクエストです。

元彼に父親を投影していたんだろうな、と気付きまして、次の男を捕まえるためにはここへのアプローチが大事だろう…!と…!

元彼は【浮気・モラハラ・嘘つき・野良猫】野郎で、8年近くの大格闘の末に別れました。
別れたときはもう明らかに浮気相手に乗り換えたいんだろうなという感じで、でもそこはモラハラ野良猫野郎、自分が悪者になりたくないから【お互いに不満があって合意の上】みたいなことを言い出し…
それ以上揉めても無駄なので、別れ際は穏便に済ませた方だと思います。

そんな元彼なので、別れた経緯をいろんな共通の友達に話しまくりました。
(昔だったらこんな風に人に話して助けてもらう、ってできなかったので、かなり進歩してます、私)
それもあって友人からひっそりと距離を置かれたり…といった感じで、それに対してなんとなく「かわいそうだな」という気持ちになってしまいます。身から出た錆なだけなのに。

そして今日の本題ですが、
この【自業自得なのにかわいそうに感じてしまう】という感覚が、昔父親に対して抱いていたものと同じだ、と。

父も仕事人間で早朝から深夜まで仕事で家におらず、母親は毎日父親の悪口ばかり、誕生日やクリスマスなどに早く帰ると約束しても自分で言った時間に帰って来ず、など…
家庭を顧みない行動が原因で、いつしか家族はみな父に期待せず、母親と一緒に父の文句を言う…というご家庭に。
※家族構成は父・母・私・妹の4人家族です。

私ももちろん父の文句を言い、期待しなくなり、いても家でテレビ見てるだけなんだし仕事で出かけてた方がいいよ、みたいな感じでした。
でも、家族全員に邪険に扱われる父をかわいそうだとも思いました。自業自得なのに。

ちなみに私は元彼以外も助けが必要そうな男をコレクションしてきた、助けたい症候群持ちです。

今現在は家族みな大人になったので、仲がいい方だと思います。
なので余計に、昔の父や母に対して感じていたことを元彼に投影しているとき、どんな風にアプローチしたらいいのかわからず…
ぜひアドバイスをお願いします!
(Mさん)

こちらの記事も参照ください(はあと)

なぜ傷ついた人ばかりに惹かれるのか?~助けたい症候群の心理~

やさしいんですよね、Mさん。
それは8年も元カレと付き合って差し上げた時点でも分かるんですけど。

「情」というものもやっぱりありますよね。
お父さんに対しても、元カレに対しても、100%嫌い、憎い、同じ部屋の空気を吸うのもやだ、なわけじゃないので。

嫌いになりきれないってのもあるし、やっぱり一度は好きになった人、こんな人でも父親なんだし、という思い。

だから友達から距離を置かれたり、家族みんなから悪口を言われたりするのを見ると「かわいそうに」と思ってしまうのでしょう。

これは別におかしなことじゃないと思います。
優しいから、情に厚いから、という風に捉えておくとよくて、無理に問題にしない方がいいかもしれません。少なくともこの時点では。

とはいえ、こうした「情」というのは「情け」という風にも解釈できるわけで、気性的なものもあるんですよね。

放っておけばいいのにそれができずに厄介事に首を突っ込んでしまう性質とか、なぜか火柱が上がってるプロジェクトに放り込まれる習性とか、何かと相談を持ち込まれていろいろと巻き込まれてしまう癖とか、情け深い人はいろいろと面倒なことを背負いがちな部分もありますね。

とはいえ、それが良くないってことでもなく、裏を返せば「あいつに任せておけば何とかするだろう」的な信頼を受けてるわけです。

「助けたい症候群」と呼ばれるパターンについても、傷ついた人を見るとつい助けてあげたくなっちゃう性質が影響していることが多いわけです。

他の人に見捨てられて傷ついてる人がかわいそうになって情をかけちゃうわけですね。
苦労することが分かっても、その人を見捨てたら猛烈な罪悪感に襲われるので、手を差し伸べちゃうのかもしれません。

「幸せになれない人って分かっているのに別れたら見捨てちゃうような気がしてそれができないんです。」

そういうお話もよく伺うのです。

だから必死に頑張って彼を何とか癒してあげよう、笑顔にしてあげようって頑張るのです。

とってもいい人ですよね。(悪い意味じゃなく、ほんとのいい人)
とても幸せになってほしい人です。

男たちに「父」を投影しているという気づきはとても素晴らしいわけです。

助けたい症候群は必ず「助けられなかった誰か」が過去にあり、それはたいてい親きょうだいなんですね。

親を助けたいと思って必死に頑張ってきたのだけど、残念ながらそれは果たせなかった無力感、罪悪感があるんです。

つまりは不完全燃焼だし、やり残した感覚もあるんです。

だから、親と同じように「助けたい」と思う人を助けようとします。
それは親くらい距離感が近い人が望ましいので、たいていはパートナーがその役を引き受けます。

だから、「今度こそ!」というつもりでパートナーを助けようとするんです。

つまり、そこでパートナーには親を投影しているってことになります。

そして、敗者復活戦よろしく何とか格闘するのですが、たいていそのパートナーを助けることはできません。

むしろ、助けたかったパートナーを助けられないことで、親を助けられなかった無力感と罪悪感を再現してしまうんです。

たまに助けられてしまうパートナーも現れます。
そうすると不思議なことにそのパートナーへの関心はどんどん薄れていき、これからようやく幸せになれる!と思う一方で、別れなきゃいけない気がしてくるんです。
そしてほかに助けを必要な人を探していってしまうのです。

つまり「助けたい症候群」というのは「助けようとするけれど助けられない」という経験をひたすら繰り返していくことになるのです。

それは親を助けられなかった無力感、罪悪感をずっと抱えているからです。

助けちゃったら無力感、罪悪感がなくなっちゃうでしょう?
つまり親を助けられなかった自分を許さなければならないでしょう?
一番助けたかった親を助けられなかった自分が他の誰かを助けたり、幸せになったりすることなんて許せないんです。

また、この「助けたい症候群」を掘り下げていけば、「ほんとうに助かりたいのは自分自身」ということも見えてくるのです。

つまり、助けが必要な彼に、自分自身を投影しているのです。

Mさんのケースで言えば、父を助けられなかった、という無力感、罪悪感があるんですけど、その一方で、家庭を顧みない父に対して寂しい思いをしたり、遊ぶ約束を反故にされたり、愛情が感じられなかったりして傷ついちゃってる自分もいるのです。

でも、その傷が顧みられることは少なく、むしろ、父に情をかけ、傷ついている男を助けようとしてしまうというのが、助けたい症候群のベースにある心理なんです。

そうして自らの傷を彼に投影し、彼の傷を癒すことで自分の傷を癒そうとするんです。

だから、もし彼の傷を癒してしまったら、もう彼は不要な存在になっちゃうんですね。
自分の傷はそのまま残っているわけだから。

だから、嫌な言い方をしちゃうんですけど、自分の傷と向き合えないから彼の傷を見てる、という風にも言えちゃうわけです。嫌ですよねえ・・・。

また、ちょっとうがった見方かもしれませんが、お父さんや元カレに情をかけてしまうのも、お互い傷ついたままだからなのかもしれません。

ということは、どうすればよいかと言えば「ちゃんと自分の傷と向き合おうぜ!」という話になるっちゅうことでんな、姉さん。

お父さんとの関係で傷ついちゃってる自分がいる。
彼氏との関係でももちろん傷ついちゃってる自分がいる。

そこにちゃんと目を向けましょう、ということなんです。

自立ってのは感情を抑圧して行われるものですから、自立すればするほど自分の心の傷と向き合えなくなります。

その傷もまた感情ですからね。

だから、助けたい症候群の人々はより傷ついている人を探してしまうんです。

お父さんとの関係で受けた傷に加えて、元カレとの間でも傷ついたわけですから、より傷ついた人を見つけなければつり合いが取れないですよね。

Mさんもなんやかんや自分を放置したり、後回しにしちゃったりする癖はないでしょうか?

恋愛のみならず、仕事や友達関係とかでも。
その助けたい症候群の性質はあちこちで出てくるものですから思い当たるフシもきっとあるはずでがいかがでしょうか。

ということで、カウンセリング風に話を進めるならば改めてお父さんとの関係に注目するものです。

お父さんのこと、ほんとうはどう思っていたのか?

お父さんと自分の似てるところは?

お父さんに対して我慢したことは?

お父さんに言いたいけど言えなかったことは?

お父さんに「ごめんなさい」と思っていることは?

ほんとうはお父さんにどうしてほしかったのか?

お父さんに感謝できることは?

記憶を掘り返しながら、これらの疑問をひとつひとつ見ていきましょう。

こういう作業をしていると「お父さんとのことを考えていたのに、なぜか元カレたちの影がちらついた」ということも良くあります。

「ああ、こうして投影が起きてたんだー」と感動していただければ幸いです。

そして、イメージの中でお父さんに言いたいことを言ってみたり、お父さんに愛情や感謝を伝えてみたり、あるいは、寂しがってるパパ大好き!な幼い自分に寄り添ってあげたりしながらその傷を癒していくんです。

そうして、自らの傷を癒してあげると助けたい症候群がだいぶマシになっていること(例えば、今までなら気にならない人が気になったり)に気づけるでしょう。

ただ、そこから才能を見ていくこともできるんです。

それだけ助けたい人を(助けられなかったとしても)助けてきたってことは、「助ける才能」を持っている、という風に解釈するものです。

つまり、ライフワークとして「助けること」を軸にすることができるんです。

むしろ、助けたい症候群を抜け出すためにも「助ける」をライフワークとしてデザインした方が都合が良いくらいです。

まあ、すべての仕事は誰かを助けることになるので、どんな仕事でも構わん!ということになるんですけどね。

とはいえ、Mさんの今のお仕事はどれくらい自分の「助けたい度」にフィットしているでしょうか?

「いやー、今の仕事は助けたい度が40%しか満たされてないわー」ということであれば、すぐに転職や異動を検討されたほうがいいかもしれません。

逆に、今の仕事の助けたい度は140%だわ、ということであれば、その40%を何とかカットしてちょうどよい助けたい度に修正していきましょう。

自分を癒していくことで、そうしたライフワークもより現実的になるんです。

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ひどい男だったのに別れたあとに可哀想と情をかけてしまう心理〜助けたい症候群が作る無力感、罪悪感〜


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