「思考」が優位になってしまうと前向きになれないし、やる気も起こらないし、燃え尽きたようになってしまうものです。~自分の感情(心)をないがしろにしませんように~



考えすぎて心の声を置き去りにしてしまうことってありませんか?
頭の良い人ほど心が傷ついたとき、頭で納得しようとして気持ちを抑圧してしまいませんか?
大切なのは、悲しみや寂しさ、怒りなどの感情をやさしく受けとめてあげること。
頭で答えを出すより、心の声に寄り添うことが大事なんです。

頭の良い人(そういう自覚がない人も多いけど)というのは、考えて理解する、頭で理解する、ということが大切で、とある事象が起こったときにそれを自分なりの論理で理解したいと思うものです。

なぜ、こういう事件が起きたのか?ということもそうだし、なぜ自分はこんな感情になっているのだろう?ということもそうだし、状況にしても、感情にしても、一旦、思考に上げて頭で理解しようとするんですね。

そうして納得したいわけですが、感情ってのはそない簡単に理解できるものでもないので、何とか理解しようとするために時には無理やり理屈をこねて腑に落とそうとすることもあります。

でも、それはけっこう矛盾をはらんでいるので、自分なりに作り上げた理論に感情が反発するわけです。

それでまた頭で理解するために理論を再構築したり、情報収集をしたりするんですけれど、そもそもその理論に矛盾があったり、そもそも感情についてよくわかってなかったりするのでいつまで経ってもすっきりせずにうだうだと考え続けることになってしまいます。

理論で割り切れるものも多いのですが、感情ってそうとは限らないので、もやもやが続くわけですが、どうしても頭が良い分だけ、頭に頼ってしまい、頭で理解したいという思いが強いのですね。

例えば、仲良くしていた彼氏がどうやら浮気をしたらしい、というたいへんショックなできごとが起こったとします。

それでchatGPTに「彼氏が浮気したんだけどどうしたらいい?」と相談を持ち掛けたり、Youtubeやブログを「彼氏 浮気 対策」とか検索してみてヒットした動画を見漁ったりして、「どうしたらいいのか?」という方法を探ります。

そうすると「彼を責めちゃダメ」とか「感情的になっちゃダメ」とか「冷静に話を聞くべき」とかいろいろと情報が集まるものですから、とりあえずそれをやろうとするのですね。

同時に「なぜこの人は浮気したのだろう?」と思い、「浮気する心理」とかで検索してみたり、「どうして男の人は浮気するの?」とAIに聞いてみたりするんです。

で、もしかして自分が悪かったのかも、とか、彼はそうは見えなかったけどほんとうは浮気性なのかも、とか、相手の女にうまく騙されたのかも、とかあれこれ考えるネタをまた仕入れるわけです。

もちろん、「浮気した彼氏とどうしたら前みたいに仲良くなれる?」という質問だってするわけです。

それで「よし頑張ろう!」と思ったり、「でも、浮気するような人とはやっていけない」と悲しくなったり、「浮気を繰り返されたらどうしよう」と不安になったりするんですね。

そこで友達に意を決して相談するんです。

で、話を聞いてもらって、味方になってもらって「友達よ!ありがとう!」と思って少しすっきりして、「でも、これからどうしたらいいのだろう?」と考えながら帰宅するんですね。

どういう顔して彼と会えばいいのだろうか?
一緒にいて笑えるだろうか?
ぎこちなくなっちゃうんじゃないだろうか?
キスとかされたら素直に受け入れられるのだろうか?
彼との将来のことを考えてもいいんだろうか?
それとも自分もほかの人を見たほうがいいんだろうか?

ずーっといろいろと考え続けてしまうのです。

それで、どこぞのブログに「お恨み帳を書け!」なんて書いてあって、よし、やってみるかと思ってノートにお恨みを書こうと思うのですが、なかなか思いが出てこないわけです。

どうして?
何がいけなかったの?
あたしではダメなの?
その女の方が好きなの?
あたしの気持ち分かってないの?
あたしが悪いの?

みたいなことばかりが出てくるのですね。

で、ずーっと心も頭も混乱し続けてしまうのです。

で、そんなこんなで数か月過ごすんです。

表向きはもうなかったことにして、彼も謝ってくれたし、気の迷いだと言ってくれたし、もう二度としないと言ってくれたから、それを信じることにしたんです。

前みたいに仲良くなれるように自分も頑張るんです。

彼に甘えすぎたな、と思ったから、頑張って自立しようとします。
彼にわがまま言いすぎたな、と思ったから、彼の意見も聞くようにしました。

仲良くなりたいし、彼の愛情をもっと感じたいから、何とか「いい子」になって頑張るわけです。

彼も少なくとも一緒にいるときやSNSのやり取りなんかでは愛情を示してくれるし、何なら前よりもいい関係になったんじゃない?と思うのですが、けど、心は快晴ってわけにはいきません。

一緒にいてお互い笑っているときは晴れてるんだけど、季節の変わり目みたいにコロコロ天気が変わるんです。

晴れてて気持ちいい!と思ったすぐ後に入道雲みたいなのがむくむくと湧いてくることもあります。

もう大丈夫!と思いたいのだけど、どんよりした曇り空が続くこともあります。

気が付けばその事件から半年も経っていて、もうとっくに立ち直っていいはずなのに、まだモヤモヤが取れないのです。

もしかして今、浮気してるんじゃ?とふと不安になることも以前よりは減ったけど、ゼロにはなりません。

彼じゃなくてもっと他にいい人がいるかも?と思うこともあるし、浮気されて悔しい思いや、自信を失った自分はまだまだ笑顔になれてないし、何とか彼が自分だけを見てくれるように頑張ることにも疲れてきたし。

その辺で「カウンセリングでも受けたほうがいいのかな?」などと思いつくわけです。

それで勇気を出してカウンセリングに申し込んでドキドキしながらその日を待って、いざ「この坂、急過ぎね?」とか「大阪にもこんな静かな住宅街があるんだ」などと思いながらも緊張してセッションルームにたどり着くわけですね。

まあ、もう、緊張はマックスですよ。

で、ことのありていを話すと、そのカウンセラーさんに言われるわけです。

「傷ついてる自分をもっと大事にしたほうがいいんじゃないですか?」

は?

「何かと考えすぎる癖はない?それは悪いことじゃないんだけど感情が置き去りになっちゃってるんだよね」

へ?

「ちゃんと泣いたり、怒ったりしました?今、あなたの心はなんて訴えてるの?」

え?

ソレハニホンゴデスカ???

で、「いやいや大事にしてるつもりですよ。考え癖はあると思いますが感情を置き去りにしてるんですか?友達に話を聞いてもらってちょっと泣いちゃったし、その友達にもっと怒った方がいいって言われたけど、そしたら彼との関係が崩れちゃわない?」と反射的に答えが頭の中に浮かぶのですが、それをカウンセラーさんに伝えるのはちょっと怖いので我慢します。

そもそも「どういうこと?何を言ってるの?」とあまり言ってる言葉が理解できなかったりするわけです。

で、ここからが解説です!

「どうしたらいいのだろう?」
「どうするのが正しいのだろう?」
「どうしたら彼と仲良くできるのだろう?」
「なんで彼は浮気なんかしたんだろう?」
「自分の何がいけなかったのだろう?」
「彼に甘えすぎたり、彼の愛情にあぐらをかいちゃったりしたの?」
「浮気するような人とは別れたほうがいいのかな?」
「あたしはどうしたらいいの?」

そうした疑問がいっぱい出てきて、それを解消したいと思うんです。

そのひとつひとつにお答えするのはそんな難しいことではありません。

が、その答えは「無意味」であることがほとんどなのです。

一瞬は安心するけれど、一瞬はすっきりするけれど、また次の瞬間に「でも、、、、」と思考がぐるぐる動き始めるんです。

それはなぜか?

「心がまだ傷ついたまんまだからですよ」

「心がまだそのできごとを受け入れられてないからですね」

「あなたが自分の心を蔑ろにしてちゃんと見てあげてないからですよ」

え?半年も経ってるのに?
これだけ一生懸命やってきたのに?

「半年だろうが3年だろうが時間はあまり関係ありません。」

今回のできごとってものすごくショックでしたよね?

もし、それが外傷だったらどれくらいの傷を負ったと思います?

両足複雑骨折くらいはしてるんじゃないですか?

そしたらふつう骨をくっつけるために手術したり、ギプスで固定したりして入院するでしょう?

そして、骨がくっつき始めたらリハビリとか開始するでしょう?

でも、いきなりはふつうに歩けないですよね?

気は焦るけど、ゆっくりゆっくりいきましょう!って言われるよね?

それに歩くのも怖いですよね?

でもそうしてひとつひとつプロセスを踏んで歩けるようになるし、筋肉も戻ってきたら走れるようにもなるし、元に戻っていきますよね?

「心」もおんなじだと思っていただいた方がいいと思うんです。

でも、心って見えないし、外傷ほど痛みが強烈じゃないし(それは心ってそれくらい強いからですね)、ついついないがしろにしてしまうのです。

そして、長らく「思考で感情を制御する」ということをやってきた人ほど、感情(心)は思考で何とかするって癖がついてるものですから、なおさら甘く考えがちです。

でも、「思考」って「心」を制御するような力はないんです。

それで「電卓とExcelくらいパワーの差があるよ?」と例えるんです。

すごくショックで目の前が真っ暗にならなかった?
頭をハンマーでぶん殴られたような気がしなかった?
信じられなくてはじめは何も感じなかったよね?

でも、どう表現していいか分からないくらい辛かったよね?

悲しいし、裏切られたような痛みがあるし、何も信じられなくなるし、なんで自分がこんな目に遭わなきゃいけないのか?って思ったし、不安でいっぱいになるし、これからのことなんて何も考えられなくなったりしたよね?

それでただただ悲しくて、辛くて、痛くて、寂しくて、虚しくて、いろいろと思い出しちゃうよね?

あのときこんなことを言ってくれたのに、とか、あの言葉は嘘だったの?とか、怒るよりも前にただただ悲しかったよね?

そういう気持ちにどれくらい寄り添って来ましたか?

その気持ちに寄り添うよりも「どうしたらいいのか?」「なぜなのか?」「彼はどうしたいのか?」「自分はどうすればよいのか?」って思考の方に行っちゃったんじゃないかな?

難しいんだけどね、寄り添うのって。

けど、そうして自分の心に寄り添ってあげることがまずは大事なんです。

だから、まだ、そのできごとを自分の心は受け入れられてないって思った方がいいの。

半年も経ってるのにとか思わなくていいです。その間、ずっと思考で感情を制御しようとしてきたんだから、その時間はノーカウントなの。

「辛いね」「悲しいね」「寂しいね」「不安だよね」「ほんと何も信じられないよね」って、友達に寄り添ってあげるように自分に寄り添ってあげるの。

自分では手に負えなかったら友達に話を聞いてもらったり、カウンセラーのところに行ったりしたらいいのよ。

chatGPTもすごく寄り添ってくれるからひとりのときはお勧めですよ。
けど、やっぱ人肌があった方がいいと思うんだよね。

つまり、今は自分では受け入れられないくらい大きな事件に遭遇しちゃった、という状態なんだよね。

だから、心がそれを受け入れられるように寄り添ってあげることが最初にすべきことなのよね。

その間は泣いてもいいし、仕事をサボってもいいし、友達との約束をドタキャンしてもいいし、何してもいいから自分の心を最優先にしてあげるのがいいの。

今まだそれができてないなら今から始めても大丈夫。
心には時間なんて概念はないから。

思考が優位になってしまうと、感情(心)を置き去りにしてしまい、頭ではわかってるのに心が付いてきてない、という現象が起こります。

そこに蓋をして何とか頑張ろうとしても、その蓋の下には生々しい傷が残っているからモヤモヤするし、なんなら先に進める自信もないし、気力も湧いてきません。

時間薬というのも確かにあるけれど、大きなショックの場合は時間がかかりすぎるのね。

だから、「感情」に注目して、その「感情」を大いに解放してあげることが大事。

感情は解放してあげるとすっきりするものだから。
うんこと同じね。

思考を働かせてしまうと、感情を解放するんじゃなくて、感情を蓋することになっちゃうから、半年たってもモヤモヤするんだな。

そうしたできごとを積み重ねていくとどんどんやる気が出なくなる、自信を失っていく、ということになるんです。

「前向きになろう!」「彼とのことをもっと頑張ろう!」と思っても、その浮気事件のショックが解放されてなければ、無理やり前向きに頑張ることになるから「虚しい」し、思ったほど出力がでなくなるのね。

だから、改めて「感情」に注目してみましょう!と。

そして、その感情を解放して、すっきりされて、心で受け入れられるようにしましょう!

ここが最初の段階なんです。

そうしてすっきりした経験をすると、ようやく「思考」を使っても良くなります。

そこから「どうしたらいいのだろう?」を考えてもいいし、「なんで浮気したの?」と心理を理解しようとしていいし、「自分の何が悪かったのか?」を考えてもいいです。
(あんまり自分を責める方向には考えてほしくないけれど)

そうした解放されない感情が積み重なっていくと、多方面に影響を及ぼすものです。

彼氏の浮気事件が発端となって、仕事のモチベーションが削られる、なんてこともよくあることでしょう?

それに、そんな大きな事件がなかったとしても、思考が優位になっちゃってると細かい感情をいろいろ抑圧する癖が付いちゃってるものだから、結果的に「たくさん溜まってる」、つまりは「いっぱいいっぱいになってる」となるのです。

そうすると

「何がしたいのか分からない!」
「どうしたらいいのか分からない!」
「なんか心がずっと重たい!」
「やる気が出てこない!」
「前向きになれない!」

みたいな状態になってしまうわけ。

もしそういう状況にあるなら心を、感情をちゃんと見てあげて、寄り添ってあげよう、としてみてください。

自分の心の声を聞こうとする。
自分がほんとうはどう感じているのかを心に聞く。
自分の本音に素直になってみる。

そして、ムカつくことを思い出したら「ムカつくー!!」って言ってみるし、悲しいことが思い当たったら「つらいーー」って言ってみる。

そうして感情を解放してあげると、心はそのできごとをちゃんと受け入れ消化してくれるし、そのできごとを前向きにとらえられるようになっていくんです。

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