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良かれと思ってしてあげてることが相手にとっては迷惑になっていた、なんて切ない関係ってありがちですよね。
過保護・過干渉問題もそのひとつかもしれません。
でも、与えてる側は善意なので有難迷惑になっていることに気付かないもので、それゆえ、何らかの「反抗」を招いてしまうのです。
それが「夫の浮気」の原因になることだってあるんです。
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先生のブログや本で日々勉強させていただいております。
私(3人兄弟の真ん中)には交際期間10年、結婚20年の夫(一人っ子)
(私が高校1年、夫が20歳の社会人。電車で私が一目惚れしアタックしました。)
息子2人がおります。
夫とは余りにも交際期間が長かった為、私の父が痺れを切らし「いつ結婚するんだ」と迫り私と結婚した経緯があります。
仕事一筋の夫、子ども2人の育児とパートを掛け持ちし家庭の事、育児もほぼ手伝ってもらえない状況、セックスレス(私からでないと…)でした。
何かおかしいと思い夫のスマホのGPSを調べその場所に長男の運転で行った所、浮気相手の家から出てくる所でした。
夫を捕まえ相手の女の人を呼び出し話を聞いたところ6年前からの関係…(15歳年下)
もう絶望でした。交際当時から全てを夫の為にやり理不尽な事、子どもに対するモラハラも子どもを、守りながら耐えてきたのにこの仕打ちなのかと。
夫は「お前とはやっていけない。離婚する。死ぬ間際に側にいて欲しいのは浮気相手だ、」と。
それでも好きで離れたくなくて私の父(母は8年前に倒れ施設)と義母(夫の父は亡くなっています)の力を借り再構築しようとしましたが私の息子二人も知ってしまい騒動になりました。
反省の態度も無い夫に3ヶ月前に私が爆発してしまい「殺して欲しい」と言って包丁を持ち出してしまい、それが原因で夫は何故か私の実家(自宅から徒歩5分)へ行って別居生活が始まりました。
苦しくて悲しくて辛くて。でも仕事は何とかこなし、ご近所の目も何とか耐え3ヶ月が経とうとしています。
手放し、お恨み帳、全ては自作自演、サレンダーと自分を鼓舞して頑張っています。
夫は長男とはたまに連絡を取り合っているようですが私の連絡は無視、話題にすら上がらないようです。
こんな状態でも夫とやり直したい。戻ってきて欲しい。と思う私は手放しも何も出来ていない成長していないと落ち込んでます。
父は自営業で俺様ではだかの王様タイプ。
母はThe乙女で家事育児などは完璧でした。過干渉ではありましたが。(両親は1年間別居あり)
姉はそれに反発して積木くずしを再現したようなヤンキーあがり(今は良い母をしています)
弟は末っ子長男の為、両親から溺愛。
真ん中の私は姉の様になったら両親が悲しむ、真面目にしなきゃと思って生きてきたのを覚えてます。
これは夫に対して手放しをする前に両親、姉、弟に対して手放しをしなくてはいけないんでしょうか…
私は武闘派、姫、自立系どれに当てはまるのかそして何処から手をつけて良いのか分かりません。
46歳にして人生の迷子になっている私を助けて下さい。
(Mさん)
そりゃあまあ30年も一緒にいたら別々の人生は想像できないでしょうし、執着してしまうのも無理はないですわな。
なんとなく文章からはMさんがワーワー騒ぐ一方で、夫氏は最初からずっと変わらなかったような、つまりは受身な態度が続いているように思うのですけれどどうなんでしょうか?
そもそも「一目ぼれアタック」から始まり、実父からの一言で結婚し、セックスも自分から求めなきゃいけないし、育児・家事もひとりで頑張るし。
Mさん主導で、夫はそれに合わせる(もしくは合わせない)という状態なんだろうと思うのです。
包丁を持ち出すのも「刺すぞ!」じゃなくて「刺して!」でしょ?
たぶん、それで刺してくれる夫ってマイノリティだと思うのですよね。
それくらいずっとひとりで頑張ってきたってことは、それくらい夫とのつながりが感じられなかったんじゃないかと思うのです。
いわば、Mさんの情熱でこの関係は続いているのだけど、冷静になってみるとずっと寂しかったんじゃないかと思うんです。もちろん今もですけど。
例えばね、こないだカウンセリングした結婚10年くらいの方は、夫のことが好き過ぎて尽くしまくっていたのに浮気されちゃったんですね。
象徴的なのはセックスで、自分から誘い、自分が準備して、奉仕しまくって、自分が上になって夫のタイミングで終わる、というのが通例になっているらしいんです。
自分が奉仕してもらうこともあまりなく、時には口だけで終わってしまうことも少なくなく、自分が夫のことが好きだからあまり気にならなかったんだけど、こうなってしまうとなんか自分がしてきたことがバカみたいというか、ひとりで踊らされていたというか、ほんと今までの頑張りは何だったのか途方に暮れてしまったそうです。
それで妹さんから私のブログを紹介され、読み漁って目から鱗を落としまくりつつ、カウンセリングにも来てくださったのですね。
それで「愛を受け取る」みたいなセッションをしたんですけど、これまた不思議なことに全然受け取れないわけです。
「ってことは、いつも自分から愛するばかりで、夫からの愛は全然受け取ってないってことだよね?」
ということになり、そこで「はっ!」と目を見開いた彼女曰く、
「夫は浮気相手にはめちゃくちゃ奉仕してるみたいなんです。プレゼントも買ってるみたいだし、セックスでもいっぱい夫の方が奉仕してるみたいなんです。それがもう悔しくて、なんで???って思ってたんですけど、もしかしてあたしが受け取っていなかったから夫は彼女を求めたってことですか?」
と愕然とされていました。
もしかしたらMさんにも通じる話じゃねえかと思った次第です。
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>交際当時から全てを夫の為にやり理不尽な事、子どもに対するモラハラも子どもを、守りながら耐えてきたのにこの仕打ちなのかと。
これの気持ちってどれくらい夫に伝わっていたんでしょうか?
「全てを夫のために」でしょう?
ある意味、重たくないですかね?
それがMさんの愛情表現かもしれないけれど、彼はMさんからの愛を喜んで受け取れる人なのでしょうか?
夫は夫で「与えたい人」なんじゃないでしょうか?仕事人間ってことですし。
けど、妻があまりに与えたい人がゆえに、夫は自分が与える隙間がなくなっちゃったんじゃないでしょうか?
それで「外」に逃げたとすれば、辻褄が合いますよね。
その「外」ってのが仕事であり、「女」であるのかもしれません。
とても残念なことなのだけど、「夫のために」ということが「有難迷惑」になってることって多いのです。
それは「自分が良かれと思ってやっている」だけで、相手からすれば「俺は別に頼んだ覚えはない」ということなのです。
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夏休みにおばあちゃんの家に行くと、めちゃくちゃたくさんご飯を用意してくれた「ほら、たんと食べなさい」って出してくれる話があります。
そんなたくさん食べられないし、そもそもスタイルを気にするお年頃だから、そんなことされても嬉しくないんです。
でも、それがおばあちゃんなりの愛情表現なんですよね。
昔は貧乏で子どもに十分ご飯を食べさせて上げられなかったことをおばあちゃんは悔いているわけです。
だからこそ、孫に対してはそんな思いはさせたくないとたくさんご飯を用意してくれるんです。
おばあちゃんにとって「たくさんのご飯」は、愛の証であり、豊かさの象徴なんですね。
その気持ちはわかるんだけど、嬉しくない。
そして、だんだんおばあちゃんの家に生きづらくなってしまう。。。
そんな話があるのですが、別にそれは祖母と孫の関係だけに言えることじゃありません。
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自分を思いを一方的に与えるのって、押し付けになるものです。
その思いが悪いものでは決してなく、愛情であったとしても。
むしろ、それが善意や愛情だからこそ、ややこしいし、相手を苦しめることになります。
そうすると最悪なことに「善意が悪意になる」という流れを作ってしまうこともあるのです。
でも、与える側って良かれと思っているから、それが相手を苦しめてるってことに気付けません。
相手なりに「いやいやもうお腹いっぱいだよ」というサインを出してたかもしれませんが、あまりに小さい声なので、ついスルーしてしまい、自分の思いを優先してしまうようになりやすいものです。
「そんな遠慮せんと、もっとたくさん食べて大きくなり」という風に。
そしたら、「もうお腹いっぱいって言ってんだろ!」って大声を上げなきゃおばあちゃんには伝わらないですよね。
それがおばあちゃんを悲しませることだと知っていたとしても。
その大声ってのがMさんのケースだと「浮気」なのかもしれないわけです。
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そんな感じで30年やってきたのであれば、そう指摘されたとしてもすぐには変えられないでしょう。
ちなみにそんな感じでお子さんたちにも関わっていませんか?
「こんなにもしてあげてるのにこの子たちは!」と思うことはありませんか?
それがもしかしたら愛情の押し付けという奴で、過保護・過干渉と言えるものかもしれません。
そもそも姉がヤンキーで、弟が末っ子長男ならば、親の目は姉と弟に注がれて、Mさんは手のかからないいい子・優等生路線を進むしかなかったと思います。
甘えるとか愛されるってことは諦めて、自分の道は自分で切り開く路線に進んだんじゃないかと思うわけです。
言い換えれば、早くに自立しなきゃいけなかったわけです。
そうすると子どもらしい甘えたな気持ちって封印されますよね?
たぶん、ここがカギになると思うのですけれど、そうして自立して与えることばかりするのだけど、ほんとうは与えてもらいたいというニーズが強くなるんです。
これを「自立の依存問題」という風に言います。
愛することも好きなんだけど、その裏には愛してほしいニーズ(依存心)が隠れているんです。
だから、「こんなにもしてあげてるのに!」という不満が出てきます。
それは無意識に「これしてあげるからあれしてね」という「取引」をやってしまってる証なんです。
つまり、「与えてもらうために与える」みたいなことになってたと思うのですよね。
だから、「犠牲」になり「我慢」がいっぱいになって爆発しちゃうわけです。
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そういう意味ではMさんはずーっと寂しいままなんじゃないかと思うんです。
誰も自分を見てくれない。
誰も自分を愛してくれない。
自分のことなんてどうでもいいのかしら?
そんな寂しさを子ども時代からずーっと抱えているのかもしれません。
それを「誰かのために頑張ること」で覆い隠してきたのだとしたら、今のような状況に直面するのも必要なできごとだろうと思います。
だから、けっこうハードワーカーだと思うのですよね。
寂しさを隠すために頑張ろうと思えば、常に何に対しても頑張らなきゃいけないわけで。
お母さんが完璧な家事育児をしていたならば、それも基準になっているかもしれません。
だから、本質的な問題はその寂しさを癒すことですよね。
そのためにも愛を受け取れるようにならなきゃいけないかもしれません。
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そういうわけでMさんがまず取り組むべきは「待て!」を覚えることです。
これは自立系武闘派女子でも突撃部隊所属のみなさまにとっては「は?それってジャパニーズですか?」くらい違和感のある言葉でして、その言葉をカウンセリングで伝えると10人中7人は死んだふりをし、残りの3名は食い気味に「むり。やだ。」と駄々を捏ねるほどの難易度の高いものです。
ちなみにお弟子でも他所でもいいんですけど、カウンセリングって受けられました?
できれば継続して受けてみてそれを軸にされると「待て!」がしやすくなりますのでお勧めです。
そして、受け取りやすいところから愛を受け取るのが適切で、たいがい「夫」というのは難易度が高いものですから、「子ども」から始めてみるのが良く、それが子育てにも役立つからなおさらお勧めなのですな。
お子さんたちからの愛情、素直に受け取っているでしょうか?
息子たちそれぞれはどんな風にママを愛してくれるのでしょうか?
息子たちにとってMさんがとても大切な愛すべき存在であることをどれくらい“実感”されていますか?
まずはここから始めてみましょう。
そして、今の周りの人たち、実家族、義家族、そして、友人たち。
仕事をされてるのであれば、仕事仲間たち。
彼ら・彼女らからの愛情を受け取ってみましょう。
そうしていくうちに自分がいかに夫から愛されてきたかにも気付けるかもしれません。
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「受け取る」ってのは女性性の仕事でして、そのために女性性を解放していくプロセスを選択することもよくあることです。
妻で女で母なのに女性性?と思われるかもしれませんけど、「与える」ってのが男性性の得意分野であるがゆえに、Mさんのような情熱系の方は「豊かな女性性を持っているにもかかわらず、なぜかそれを封印して男性性を出しまくっちゃってる」ということがよくあるものです。
「浮気」という問題でもありますから、女性性、そして、女であること、さらにはセクシャリティというのも合わせて重要課題になります。
人によってはここから始めることを勧める方もいらっしゃいます。
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そういうプロセスを見ながら「自分軸」を確立していくわけです。
「あたしはあたし、夫は夫。あたしはあたしの人生を歩み、夫は夫の人生を歩む。」
そうして夫への執着を切り離していくことを目指すものです。
さらには本丸であろう「寂しさ」を解放していくことをひとつのゴールにしていきます。
その頃にはおそらく様々な「才能」も開いてくると思います。
Mさんみたいなキャラの人は営業とか販売とか向いているんです。
エステシャンとかマッサージ師とかカウンセラーとかにも向いてます。
健康食品を売らせたらNo.1になるかもしれませんし、案外、宝石商になってる可能性もあります。
とはいえ、事務職であっても気が利いて周りに気配りもできるポジションを確保されるようになるでしょう。
だから、とりあえず夫のことは横に置いとくことが大事ですから、仕事をもっと頑張ってみたり、あるいは、自分に合う仕事に転じてみたりするのも効果的です。
こういう問題の際に「仕事」が救ってくれる部分はとっても大きいものですから。
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そんな感じでとりあえず今やったらいいんじゃないかということを列挙してみました。
たぶん、全部取り組めると思いますので、ちょいと気合を入れてひとつひとつ取り組んでみてくださいませ。
◎オンライン:7/5(金)20:00-22:00 特別心理学講座「与える/受け取るをマスターする!~愛の循環を生み出す仕組み~」
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/53073
◎7/20(土)東京、8/10(土)大阪:1DAYリトリートセミナー~ライフワークやパートナーシップと向き合い、自分を深く知る1日を~
https://nemotohiroyuki.jp/schedule-cat/50757
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