私はもう性欲が枯れてしまったのでしょうか？～そこから見えてくる本音の自分とは？～

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そういうときカウンセラーは一般論の「性欲」ではなく個別論で「性欲」を扱うのですね。
だから「あなたにとって性欲ってどんなもの？それがなくなるってのはどういう気分になるの？そういう気持ちになるのはなんでだと思う？」という質問をしていくんです。
何が正しくて何が間違ってるなんてことはないので、本心や本音、はたまた、自分の価値観や性格の方に目を向けるわけです。

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根本先生こんにちは。

以前、こちらでお世話になりました！

「私が今まで「愛」だと思っていたのは、99%「執着」だったと気付きました！これからどないしたらいいんでしょう？」

毎日ブログ楽しく読んでいます。
読んでるうちに、色々と癒されて、平和で穏やかな暮らしをするようになりました。
もう戦場に赴くこともないと思います。
もう武闘派じゃなくなったのかもです。

性欲が、気づいたらずいぶん前からなくなってしまったのです！
歳だからかしら。
40代って、しごろ、のはずですよね？

私はセックスのデビューが遅く、30もだいぶ過ぎてからでした。
それまでは、全然まともな彼氏ができず、でもセックスをしたいがために、頑張って婚活した気がします。

初めての彼は、モラハラDVだったこともあり？痛くて全然楽しめず、次の優しい彼氏と無事やりまくり生活をしていました。
その彼とお別れした後は、セフレのような、ただセックスするだけの関係の人がいましたが、その人と疎遠になった後は、ぱたりと、性欲がなくなってしまいました。
オナニーもする気になりません。

彼氏が欲しい動機もセックスしたいからだったかもしれず、今は全く恋もする気になれません。

好きな人はいましたが、もはや中学生の片思いのように、ただ見ているだけで満足です。

根本先生、私はもう性欲が枯れてしまったのでしょうか？

やっぱり、今世で、まだ恋も濃厚なセックスもしたいです…！
何か突破口となるアドバイスをお願いします。
（Ｙさん）

「気が付けば性欲がなくなっているんだけどヤバくない？」というご相談は定期的に頂くご相談のひとつでして、とある常連様には「あれだけセックスもオナニーもしまくってたあたしが性欲なくなるなんてもう女じゃないってこと？」と詰め寄られまして「し、し、知らんがな」と返すのが精いっぱいだったことを思い出しました。

もっと面白い返しができたんじゃないかと改めて反省しているところです。

「しゃあないがな」ではあんまりおもろくないですし、せめて「ん？もしかして○ん○ん生えてきたんじゃね？」くらいはイケたんじゃないかと・・・。でも、やっぱ「おめでとう！！！（満面の笑みで）」とかの方がウケましたかね？うーん・・・。難しいですよね。

例えば、女子の中には「彼氏ができたときだけ性欲が出てくる」という方もいらっしゃって、そういう方は「セックスも嫌いじゃないけど、恋愛してる！って感じが好き」という価値観をお持ちのようです。

もしＹさんがそのタイプであれば

＞その人と疎遠になった後は、ぱたりと、性欲がなくなってしまいました。

というのも自然なことですし、そこで「うーん、恋はしばらくいらんかなー」という気分であれば、性欲が出てこないことを心配する必要はあまりないかもしれません。

また恋したくなって、相手ができれば自然と性欲も復活されると思います。

ただ文面から察するにあんまりそういうタイプでもなさそうですので次のケースに参りましょう。

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以前はどうだったの？という話が必要なんですけれど、先ほど私に詰め寄った彼女は幼少期から性欲なるものを覚えており、１０代の頃には一流のオナニストとなり、セックスを覚えてからは研究者並びに探求者としてセックスに没頭した過去を持つツワモノなんですね。

で、アラフォーになる頃に「なんか最近女の子同士でわちゃわちゃするのが楽しくなってきた！」「仕事が面白くなってきて、根本さんがいう『男は裏切るが、仕事は裏切らねえ』って言葉を実感してる！」みたいな感じになって、何となく「ヤリきった感」が出てきたようなのです。

いわばそれまでの人生は頭の中が「男！」「性欲！」で占められていたものが変わってきたんですね。

なので、「まあ、エロいことしか考えられない男子高校生が大人になって少し落ち着いたようなもんちゃう？」と彼女に伝えたところ、「じゃあ、あたしも大人になったってことだよねー！うれしー！」とか変なところで喜んでいらっしゃいました。

Ｙさんの話で言えば、何かしら他に面白いものがでてきたとか、あるいは、何となく「ヤリきった」「分かっちゃった」みたいな感覚ってありますかね？

たとえば、何かにハマったとき、一気呵成にのめり込む方っていますよね？
それでがーっとあれやこれやと手を出しまくった結果、ある程度満足しちゃって興味がなくなっちゃう、という奴。

うちのブログ読者さまの中にもそういう方がいらして、ブログにハマって過去記事をほぼすべて読み漁り、直近のセミナーに参加しまくり、本や動画も欲しい奴は全部手に入れ、それで何となく満足しちゃって数か月～半年くらいで去っていくパターンの人。

もちろん、その後しばらくたって何か思い出したように戻って来られることもあるんですけどね。

いわゆる「熱しやすく冷めやすいタイプ」なのですけれど、Ｙさんはどうでしょうか？

「性欲から別のものに興味が移ったんじゃね？」と言われてピンときますか？

そうすると

＞やっぱり、今世で、まだ恋も濃厚なセックスもしたいです…！

という思いも本心・本音からの声なのか、あるいは、思考的なものなのかも気になるわけです。

「今までの自分が性欲が旺盛だったからそうじゃなくなった自分はおかしい」というのは分析の結果なんですよね。

だから、その思いは「本音」というより「思考」と言えるんです。

だとしたら、その分析結果を手放した方がよくて、「まあ、今は性欲が落ち着いてる時期なんだよね」って受け入れて、今の自分が楽しい、面白いってことにもっとエネルギーを割いたほうが幸せだと思います。

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始めの方に

＞読んでるうちに、色々と癒されて、平和で穏やかな暮らしをするようになりました。
＞もう戦場に赴くこともないと思います。

という風に書かれておりまして、そうすると「平和で穏やかな暮らし」と「性欲やセックス」というのはＹさん的にどうつながると思いますか？

例えば、バリバリ自立系な方は自立的に恋愛をし、自立的にセックスをする傾向があるわけです。

だから「男を狩る」「狩場に出向く」「戦場を渡り歩く」という表現がぴったりだったり、「彼氏に負けるなんてありえねえ！」「大黒柱は家に２本もいらねーんじゃ！」「力と実績で圧倒して彼氏を支配下に置く」と言った恋愛パターンを繰り返します。

難攻不落な相手ほど燃えてしまい、何とかしてあの男を落としてやろう！と気合が入るので、「ようそんな男見つけて来たなあ」と感心される相手をターゲットとします。

それゆえ、野良猫だのロックマンだのそれらのミックスだのダメンズだのって相手にコーフンを覚えるわけですね。

当然セックスも「メイクラブ」というよりも「時間無制限一本勝負」となり、ベッドというよりもリングでの“戦い”になるわけでして、相手をイカせることに情熱を傾け、オーガズムを得ることを目的に刺激的なプレイを好むようになるのです。

ちなみにそんなパターンを持つ方が女性性を解放し、セクシャリティを許可していくと「内側から湧き上がる愛情に身を任せた、穏やかな、お互いを深く愛し合う優しいセックス」に変わっていくんですよね。

性欲を満たすためとか、お互いのテクニックやブツを披露するためとか、どれだけ刺激的なプレイができるかとかなんて関係なくなり、ただ深く愛でつながるセックスになるんです。

セックスの中でとことん相手にサレンダーする、ってイメージできるでしょうか？

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しかし、セックスというのは性欲を満たすものであり、かつ、刺激的なもの、という思い込みがあると、「平和で穏やかな暮らし」をするようになればそんなものは遠ざけられるに決まってるわけです。

平和で穏やかな風景にロケットランチャーは不似合いですよね？

となると、Ｙさんにとって性欲やセックスってどんな意味があるのか？何を目的にしたものだったのか？何を得るためのものだったのか？という点に注目してみるといいかもしれません。

また同様に、Ｙさんにとって男ってどんな存在なのか？女とは何か？恋愛ってどんなものなのか？というところを掘り下げてみると、「平和で穏やかな暮らしに男はいらん！」という思いがあっても不思議ではありません。

つまり、平和で穏やかな暮らしが幸せだから、そこには男もセックスも不要だよね、という心境になっているのかも？というわけです。

となると扱うべきは性欲ではなく、そうした男性観、女性観、恋愛観というところになるわけですね。

そうすると前回のネタから引用して参りますと

＞頑固一徹九州男児全国転勤族父と、過干渉感情的支配型罪悪感植付系母に優秀な兄

という存在が気になってくるわけです。（漢字を多く並べ連ねるところがさすが自武女だなと思わされる次第です。）

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ここからは個別論に入るのですけれど、

＞私はセックスのデビューが遅く、30もだいぶ過ぎてからでした。
＞それまでは、全然まともな彼氏ができず、でもセックスをしたいがために、頑張って婚活した気がします。

「セックスが目的で彼氏を作る」というくらい性欲が強かったのでしょうか？
あるいは、性欲もそれなりにあったけど、セックスがないことがコンプレックスになっていたのでしょうか？

そうするとＹさんにとって恋愛というものはセックスをするためのものであり、性欲が減るほどに恋愛もいらなくなるってことなのでしょうか？

そうなるとそれまでのＹさんの性欲というものがどのようなものだったかが知りたいところですね。

また、なぜまともな彼氏ができなかったのか？（やっとできたと思ったらＤＶ男だったというオチですし）という点についても興味があるところです。

最近のカウンセリングでも「早くセックスをしたくて強引に作った彼氏がひどい奴だった」とか「バージンを卒業するために先輩にお願いしてセックスしてもらったけど、それが全然よくなくてトラウマになっている」なんて話を伺いましたが、それって「欲に振り回されちゃってる状態」だし、それくらい「飢えた状態」だったと推測できるのですね。

焦りや不安、自己否定、自信のなさみたいなものがそこには隠れているわけです。

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さて、Ｙさんや同志のみなさまにとって「性欲」ってどんな存在ですか？

否定的な感情ってありますか？
自分がそれに振り回されたことってありますか？

また、それに関連して、「寂しさ」や「惨めさ」を強烈に感じた経験ってありますか？

彼氏がいなくて寂しくて惨め、とか、セックスはあるけど全然良くなくて寂しくて惨めとか。

遡れば、家庭の中でも寂しかったし、なんか惨めな立場だった、という経験はしてないですか？

全然違う角度に質問が映るんですけど、人目を気にしたり、プライドが高かったり、ええかっこしいだったり、完璧主義だったり、優等生やってきたりしていませんでしたか？

内側と外側の自分にギャップって感じませんか？

すっごく寂しいんだけど、周りから見ると「友達も多いし、ひとりでも平気そう」と言われたり、「いつも楽しんでるから全然寂しくなさそう」と見られていたり、自分でもそういう寂しさとか惨めさとか性欲を周りから感じさせないようにしてみたり。

もし当てはまることがあるんだったら、本質的な問題ってのはその完璧主義とか優等生とかそっちなのかもしれません。

４０代だからってみんな性欲旺盛てわけじゃなく、やっぱ個人差って大きいです。
性欲がなくなっちゃったことを自分がどう捉えているか？ってのがすごくポイントなのです。