鏡の法則の捉え方~事実と真実について~



目の前に起きているできごとはフラットなもので実は意味を持たないものです。
そこに私たちは自分の心の状態を映し出して意味付けをしています。
だから同じ現象が起きたとしても、人によって感じ方、捉え方が変わるのです。

【鏡の法則の捉え方】

根本さん、いつもお弟子さん含めお世話になっております!
鏡の法則は、心の状態や思いが、目の前の「事実」をつくるのか、それとも事実は影響せずとも、思いや捉え方に影響するのか、はたまたそれ以外なのか。

私の中では、「事実」って色んな人の思いが行動となって融合した時に出来上がるのが目の前にある現象で、ただの事実にすぎず、生きやすさには関係ないと思っています。
それを捉えてどう思うかが心を映し出す鏡になっているんじゃないかと思いました。
目の前にある事実が心がつくりだしてしまうのか、それとも捉え方が心を反映してるのか、それとも他に解釈があるのか、教えて頂けると、私、喜びます^^
(Aさん)

心理学系のがっつりしたお話ってあまりしてないですよねー。
ちょっと新鮮かもー。

さて、「鏡の法則」と言われてるものはいわば「投影の法則」ということでして、「目の前の人に自分自身を映し出してるんだよ!」という話ですよね。

それを広げてみれば、自分が目にする世界というのはすべて自分自身の心の投影と言えるわけでして、例えば「最近、彼が冷たい気がする。あたしへの気持ちが冷めた?」と感じるならば、それは「自分自身の彼への気持ちが冷めたのかも?」という解釈が成り立つってわけです。

すぐにはそうは思えないわけですが、潜在意識ではそういう動きがあるんじゃね?と見るので、なかなか納得はできない場合もとっても多いですけれど、よくよく心を掘り下げてみていくと「ああ、なんか彼に幻滅してるっていうか、ちょっと飽きてきてるフシはあるよなあ」なんて気付けたりするものです。

最近彼氏や夫氏がモラハラで~という話をよく伺うのですが、それも鏡の法則に当てはめてみれば「自分の内側にそれと似たものがある」ということに気づかされます。

例えば、実は自分が夫を見下している、とか、自分の中にそんな暴力性がある、とか、夫に対してはもちろんそれ以外でも怒りを溜め込んでいる、とか、言いたいことを全然言えずに我慢してる自分がいる、なんて解釈もするものです。

だから、自分自身が変われば相手も変わるわけでして、最近も「自己肯定感をあげようと取り組んでいて、自分のことが好きだなあ、と思えるようになったら、なぜか職場の人たちがみんな優しくなって、雰囲気が良くなってびっくりした!」という報告を頂いたばかりなのですが、まさに自分の内側の世界を職場の人たちに投影していると解釈すれば「なるほど~!」と合点がいくのです。

うちのブログでもちょくちょく「ロックマン氏の態度が急変してめっちゃ優しくなった」とか「野良猫の家猫化について」というお話が登場しますけれど、やはり彼女たち自身が変化した結果、彼の態度も変わるわけです。

まあ、そりゃ、彼は自分の鏡だもんね。
パジャマからスーツに着替えたら、そりゃ、映る姿も全然変わるよね、ということです。

とはいえ、投影の法則(鏡の法則)は心理学のベースになっているのですが、理解するのはなかなか難しいところがあって、私自身も人に説明できるようになるまで2,3年はかかってます。というか、講座をするようになって人に説明しなきゃいけなくなって理解できるようになったんですけどね。

ということで、そういう前提を元にAさんの疑問にお答えしたいと思います。

>私の中では、「事実」って色んな人の思いが行動となって融合した時に出来上がるのが目の前にある現象で、ただの事実にすぎず、生きやすさには関係ないと思っています。
>それを捉えてどう思うかが心を映し出す鏡になっているんじゃないかと思いました。

まあ、まさにそういうことなんですけどね。
いきなり正解を出されると私がしゃべることがなくなってしまって困るんですよね。ほら、あれこれうんちくを述べたり、分かったような分からんことを偉そうに語ったりするのがうちのブログじゃないですかー。なので、そうです!Aさんのおっしゃる通りです!ってなってしまうと何も言うことがなくなっちゃうのですよね。

ということでAさんの話はなかったことにして講釈を垂れてみたいと思います。はい。

心理学では「事実と真実」という解釈があるものです。

事実ってのは実際起きたことであり、真実ってのはそれを自分がどう解釈するかってことでして、人生に影響を与えるのは真実の方なんです。

いわば、起きたこととか相手の態度ってのは「事実」なわけでして、それに自分自身が色を付けて「真実」にしているのですね。

だから、まさに「ただの事実に過ぎない」ということなんです。
それを見た自分自身がその事実をどう解釈するかってことなのです。

例えば、先ほど例に挙げました「夫のモラハラが最近ひどくて」という話で説明しましょう。

夫のモラハラ発言というのは「事実」なのですよね。
夫はなぜかしらんけどひどいことを妻である自分に言ってくるわけです。

それを妻は「ひどい」「辛い」「悲しい」「苦しい」という風に受け止めると、それはモラハラになりますし、ぜひとも録音していただいて弁護士に相談されると良いと思うくらいのものです。

しかし、その妻が突撃部隊所属の武闘派女子だった場合、夫のモラハラ発言に対して「は?あたしに喧嘩売ってんの?勇気あんな、お前。ちょっとシメてやるからこっちこいや」という反応になるわけです。(なので、そんな怖い妻に対して夫はモラハラ発言などできないものですが)

また、妻が虎の穴育ちで、親の暴言の嵐に晒されて生きてきたとすると、そのモラハラ発言も免疫ができているため、そんなひどい言葉とは思えなかったりするものです。
「うちの親の方が何万倍もひどいわ」と思えるわけですね。

さらに、妻が自己肯定感が爆上がりしている最中だった場合、そのモラハラ発言を「ああ、この人とはここまでってことかな。」とあっさり受け流して、おもむろに秘蔵の離婚届をさっと出したりするかもしれません。

※ここで「え?自己肯定感が上がっても夫からモラハラ発言を受けることがあるの?」と疑問に感じたり、「さっきの説明だと夫のモラハラ発言は自分の中にある暴力性とかが出てきたって捉えるんじゃないの?そうすると自己肯定感があがってきてるのに暴力性が出てくるってことがあるの?」と鋭いツッコミをしてくる読者もいらっしゃるかもしれませんが、まあ、そういうことは全然あり得ることです。

つまり「夫のモラハラ発言」というのは事実であっても、それを受け止める自分の状態によって傷ついたり、返り討ちにしたり、スルーしたり、ばっさり斬ったりと言動が大いに変わってくるのですよね。

これがまさに「事実」と「真実」の違いなんです。

だから、事実というのはフラットというか真っ白なキャンバスという状態でして、それに自分自身で色を塗ってるのです。

だから「世界は自分自身が創造している」のであり、「すべての問題は自作自演」なのです。

自分の状態によって問題になったりならなかったりするわけですから。

だから、目の前に起きた事実に自分がどんな色を塗っているかに気付くことが大切ですから、被害者になるヒマなどありません。

そして、その色に気付いたら、次は選択なんですね。

塗り直しするのか、その色でそのまま行くのか。

目の前に起きた事実をネガティブに解釈してしまい、それはやっぱり辛いから、ポジティブに塗り直すこともできるのです。

また、自己肯定感をあげておけば、ネガティブに解釈すること自体が減りますから、ふだんからそういう意識をちゃんと持っておくことをいつもお勧めしてます。

ということで、改めて皆さん自身に起きている「事実」をどう「真実」に変えているのか?そして、それはそのままで良いのか、あるいは「真実」を変えていくのかの選択をしてみるのが良いと思うのです。

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