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自信がない!という方のお話を伺うことは非常に多いのですが、でも、その自信ってのは「ある基準による自己判断」によるものって分かりますか?
だから、その基準を変えてしまうと短所が長所に変わり、すぐに自信を取り戻せることも珍しくはないのです。
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私は当然ながらお弟子さんたちには優しく丁寧に親切に愛情を込めて接しているので、昨日もカウンセリングにわざわざ来てくださったお弟子さんに
「あんたはタチの悪い女やわ。」
「ほんまはめちゃくちゃあざとくて計算高い女なんやろ?」
「倫理観とか関係ない欲深い女やな」
などという心のこもったメッセージを贈っておりました。えらい。
「自信を持ってまっすぐに生きたい」とおっしゃっていたので、「は?実はもうそれできてんねんで。何言うてんねん。」と吐き捨てまして師匠の権威を守っておりました。
そう、師匠は弟子どもに対しては大いに上から目線でモノを語るわけです。
なお、過日、古株のお弟子から
「お弟子さん制度ってはじめは師匠のことをみんな崇めてるけど、だんだん、スタッフ(女子)→お弟子→師匠→スタッフ(男子)というヒエラルキーに落ち着く気がする。意外と師匠って・・・下ですよね?」
という核心を突いた発言がありましたことをここにご報告させていただきたく存じます。
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さて、気を取り直しまして、なぜ昨日そんな話になったかというと「基準の問題」について語っていたからですね。
「自信を持ってまっすぐ生きたい」という思いがあるということは、今現在「あまり自信がなく、迷いながらあちこちふらふらしながら生きてる」ということを実感されてるってことです。
「自信を持ってまっすぐ生きたい」という願望は読者のみなさまの中にも少なからず共感される方も多いと思うのですが、重箱の隅を突っつくことを得意とする師匠は
「まっすぐ生きるってどういうことやねん?」
という風に定義を問いただしたりします。
というのも「まっすぐ生きる」とか、何なら「自信」という言葉も目に見えるモノではなく、たいへんあいまいなものです。
つまり「自分は曲がりくねった道を歩いている」と思っていても、角度を変えれば「まっすぐ生きている」という解釈が成り立つことがあるってことなのです。
要するに「基準の設定を変えたら、自信がないと思っていたのに自信が生まれ、曲がりくねっていると思っている道がまっすぐに見えてくる」ということが起こりうるんですね。
さあ、話が難しくなってきましたね!笑
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うちのブログは「自立」の方々向けに書かれているので、自立を手放して相互依存に向かうために「女性性」の大切さを多く説いています。
で、その女性性というのは「感情や感性」を重視するので、男性性が重視する「思考や理性」とはそもそも見方が異なります。
だから、「頭で考えた理想の生き方」や「社会性」「倫理」「社会的評価」といったものは男性性の基準になるのですね。
「きちんと大学を出て就職し、仕事を頑張って成果を上げ、それで生活を営む」という生き方は、男性性から見ると理想的であり、評価されるべきひとつの基準になります。
※男性性の理想の生き方がすべてこれじゃないのでご注意ください。他にも「道を極める職人的生き方」みたいなものもあります。
そうすると「そのときそのときでやりたいことをやって、飽きたら辞めてまた新しい興味あることを始める」とか「常々恋をしていたい。好きな人がいてこそ人生は楽しい」とか「自分の欲求に忠実に欲しいモノを計算高く手に入れる」といった生き方は、男性性基準で見ると「正しくない。おかしい。直した方がいい。ちゃんとしてない。」という風に言えちゃうわけで、その基準を自分に押し付けていたら自分に自信なんて持てるわけありません。
しかし、女性性を基準とすれば、これらの生き方はまさに王道とも言え、「まっすぐ生きてる」と評価して良いものになりますし、大いに自信を持っていいのです。
ざっくりまとめてしまえば「ひとつの会社に勤め続ける」ということが男性性から見れば素晴らしいことなのだけど、女性性から見れば全然面白くないことになり得るのです。
でも、やっぱり今の社会は男性性が優位というか、男性性で成り立ってる部分が多いですから、男性性から見た理想の生き方が「正しい」という風に思われ、それが「基準」になっていることが多いと思います。
そうすると、その基準が自分に合ったものでなければ自信をなくすし、たまたま自分に合っていたら生きやすくなるってことが生じます。
だから窮屈さや生きにくさを感じている方は、自分には似つかわしくない基準を持って自分を評価し、その似合わない生き方を自分に課しているのかもしれません。
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さて、我がお弟子にプライバシーなんてあるわけないのでその内容を晒すわけですが、彼女はずっと「学生時代は優等生を、社会人になってからは優秀な社員」をずっとやってきました。
だから、周りからの評価も高く、今の会社でも重要なポジションを任される実力も持っています。
それが本来の彼女の姿であればそれで十分幸せなのですが、実際は無理に優等生をやり、周りから評価を得るために優秀な社員をやっているので、自分の心を整えるためにはどうしてもアンダーグラウンドが必要になってきます。
それで「結婚したいんだけどできませーん。てか、ほんとうにあたし結婚したいのか?って思うんですよね」という問題を作りだすようになるんですね。
でも、仕事できるじゃないですか。会社からの評価も高いじゃないですか。
けど、彼女は心理的な理由でそれを素直に受け入れることができず、自信につながっていません。
「人から嫌われるのが怖くて、だからいい子をずっとしてきた」
「他人に認められたいから頑張っていい成績を残してきた」
「その場その場で自分を変えるカメレオンみたいな生き方をしてきた」
「だから、違う部署に異動になったら成果を出せる気がしない」
「素の自分を出したら人に嫌われると思うからいつも演技している。だから嫌われたことはあんまりない。」
「自分がないと思う。周りに合わせてるだけで自分というものが持てない」
「ほんと自分は不器用だな、と思う」
そんな風に自分を見ているのですね。
だとしたら、そりゃ緊張しっぱなしだし、気を使いっ放しだし、ストレスだって溜まるでしょう。
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そこで「基準」をずらしてみます。
そんな男性性的基準ではなく、女性性的基準で見てみます。
・優等生や優秀な社員を“演じられる”ということは順応性が高い。
・嫌われないように振る舞えるわけだから不器用どころかめちゃくちゃ器用。
・嫌われないし、頑張っていい成績を残してきたってことは、その場で求められる振る舞いができるってことだから、まず、それを感知できる能力が高いし、とても器用で、能力が高い。
・頭の回転が速くて気転が利くのでうまく立ち振る舞える。
まあ、この男性性基準、女性性基準というのもひとつの基準に過ぎず、それですべてを評価するのは“正しいことではない”ので注意が必要ですけどね。
分かりやすく言ってるだけで。
つまり、自分の評価基準ってのを「自分の価値や魅力」に照準を合わせることが大切なのですね。
特に仕事や恋愛含む人間関係って「他者基準」で考えやすいじゃないですか。
そうするとある角度で見れば長所なのに、別角度で見ると短所になっちゃうものなのです。
そう、それくらい長所・短所というのは流動的なもので、絶対的なものではないのです。
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例えば、こんな要素も女性性の魅力です。
・あざとい
・したたか
・計算高い
・欲求に忠実
・演技力が高い
・柔軟性、適応能力(→カメレオンとも言える)
・コミュ力が高い
例えば、彼女は「飲み会では気になる男性の隣に必ず座る」というスキルを習得しています。
その彼の隣にただ座るだけじゃなく、当然、さりげなく、偶然を装って、という行動が求められますよね?
そうすると店に入る順番だったり、案内された座席に座る順番はもちろん、彼がどういう行動をとるのかも目の隅で観察していないとそのスキルは活かせないわけです。
しかも、男子ばかりの飲み会なら気楽に行けますが、女子たちが参戦する飲み会であれば、彼女たちの高性能なレーダーをかいくぐって目的を達成するためにはより高度な戦略が求められます。
それを欲望に忠実に難なくやってしまうとしたら、相当にタチの悪い女ってことになりますよね?笑
それってものすごい価値であり魅力であり長所であるってことが分かるでしょうか?
最近は某〇中み〇実氏の活躍もあってこうした女性の要素も認められるようになりましたが、それでもやっぱり出し方によっては女性陣を敵に回してしまいます。
でも、彼女は女子たちともそれなりにうまくやれる能力があるわけですから、相当なコミュ力と演技力をお持ちだということになります。
となると、冒頭で私が彼女にかけた言葉もあながち「ひどい!ひどいわ!」というわけではないことがご理解いただけるかと思います。
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さて、少しダークな面も含む女性性の要素について紹介したいと思います。
「倫理?社会性?そんなのクソ喰らえだわ」
自分の欲求のためには手段を選ばず、時には不倫(倫理を犯すこと)だって厭わない要素が女性性にはあるのです。
女性というのは子どもを産み、育む能力を持っています。
子どもを守る、ということは本能的なものであり、そのためには例え実母であっても敵視し、戦うものです。
かつて出産直後のクライアントさんがこんな話をしてくれました。
「生まれたばかりの子どもを夫が抱っこするのは全然平気で嬉しかったのですけれど、実の母が我が子を抱っこしようとした瞬間、強烈な抵抗が出たんです。別に母とは仲良しですよ。だからそんな反応にびっくりしてしまって。」
もちろん、優秀な子孫を残す、という本能だって持っていますから、「狙った男は独身だろうが既婚者だろうが関係ない」というのが女性の本音と言えます。
だから、好きになった男が既婚者だったら諦める、というのはある意味、本能に逆らった理性的な判断と言えてしまうのです。
もちろん、子どもを安全な環境で産み育てるためには結婚していた方が都合がよく、既婚者ではそれが叶わないからそんな男には手を出さない、というポリシーもある意味女性的とも言えますが。
だから、時に女性性が豊かな人ほど時には不倫(倫理を犯すことね)に走ることがあるものです。
本能なんだからしゃあないわね。笑
ということでこういう話もできるわけですね。
あ、もちろん、倫理を犯す、社会性を乱すことを推奨しているわけではないのでその点はご注意下され。
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さて、あなたはどんな基準で自分を判断しているのでしょうか?
その基準を改めることで、自己肯定感なんてすぐに上がるし、自分に自信を持てるようになるかもしれません。
もちろん、そんなことは考えたこともないでしょうし、正直、知る必要もありません。
「自分に合った基準」にシフトするだけで良いのです。
だからこそ、自らの価値や魅力をきちんと知ることが大事ですし、自分という人間を知ることがすごく大事なのです。
ちなみに彼女にはこんなアドバイスをしました。
「まっすぐに生きるって、自分の欲求に正直に生きてるんだからもうできてるじゃん」
「人に嫌われるのは怖いかもしれないけれど、嫌われるようなことはしないから大丈夫じゃね?」
「違う部署に異動になったってカメレオンなんだからうまく適応しちゃうでしょ」
「素の自分を出すなんて安全な場所でしかしないから心配しなくても大丈夫。」
「ということで、すぐにでも自信を持って良し」
彼女は親のことや過去の仕事や恋愛のことをあれこれほじくり返されて解決に数年かかるような問題提起をされる覚悟でカウンセリングに来られたみたいで、かなり拍子抜けしてましたねー。
まあ、基準を切り替えるって作業は1回で何とかなるかは分からないのですが、基準を変えれば良いのか、という気づきだけで問題がなくなるってことは私のカウンセリングではよくあることのです。
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