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支出と収入の関係は自分らしくエネルギーを回していたら自然とバランスが取れるものです。
収入が少ないわけじゃないのに支出に振り回されるということは、そのバランスが崩れていると考えることができるんです。
自分のポテンシャルを活かすにはどうしたらいいのでしょう?そして、それが活かせていないのはなぜなのでしょう?
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セミナー受講を真剣に考えている、夫と別居中の42歳です。子供二人は私が育ててます。
出産後から通学し、免許を取り、今は看護師としてダブルワークをしながら、月6万の養育費をもらっており、税込み年収は約500万、プラス約70万の収入がありますが、貯金が全然できず、お金の欠乏感を感じています。特に、私にとって理解しがたいもので子供にお金を請求されるときや、多額の集金があったりするときです。
意外て高額な出費があると、頭から1日中離れなくなります。
たくさんの自己啓発、潜在意識、自己肯定感をあげるための本を読み、満たされて安定していたと思っていましたが、「制服」「スマホ」「縮毛矯正」「来年度の塾費用」などと、次々に請求が来て、毎日生きが詰まりそうです。
父は成績で子どもの優劣を判断する昭和男性の公務員、お金に困ることはなく、ひとづきあいにはきちんとお金を出し、ボーナスをはたいて海外旅行に連れて行ってくれたり、四人の子供(私は長女)の学費は惜しみなく出してくれましたが怖かった。今では一番の味方です。
母は、貧乏くさく安物買いの銭失いな見栄っ張りでした。自分は何十年も同じ布団やパンツで平気だが、子供への習い事は、子供の意志を無視して無理やりやらせる人でした。私とは心が通い合う人ではなかったです。2年前に他界しましたが、あまり悲しい気持ちにはなれませんでした。
なんかアドバイスがありましたらお願いします。
私生活では、離婚したら再婚したいパートナーがいます。また、職場は離職ラッシュで忙しい状況が新年から始まりました。明るく誰にでも優しく、男性には甘え、女性にはキレイだかわいいだ言われます。コミュニケーション能力は高いが、中身は男です。アドバイスお願いします。
(Mさん)
さて、男気溢れる文面に「こりゃあ、相当筋金入りだ」と思っておりましたら、案の定、ご職業も自立系武闘派女子の巣窟と言われるお仕事で、そこかしこにその片鱗が顔を覗かせておりますな。
「中身は男です。」この言葉の重みをヒシヒシと感じつつも、同志たちの顔が走馬灯のように次々浮かびますので、まあ、何とかなりそやな、という手ごたえを感じているところです。(大きく出てみました。笑)
たぶん、「その再婚希望のパートナーとのセックスをより充実させなされ。そこで女としての喜びをもっと味わいなされ。」というご提案をすることになるかと思います。
は?
と思われ、思わず右手が私のネクタイに伸びそうになるかと思いますが、そこはちょっと待ちねぇ。
要するに自立が過ぎ、男性性が強まりすぎるがゆえに、お金を気にしすぎるマインドが生まれてくるわけで、そこに女性性をより開花させることでバランスを取っていきましょうってぇ、ことです。
ただ、まあ、よりセックスを充実させるったって、男性性バリバリのセックスだとあまり意味がないのですけどね。
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ということで、ここからはもうちょっとかみ砕いて話をしていきたいと思うのですが、そのお金に関する問題ってのは「母」がやはり大きいだろうな、と感じるものです。
Mさんも「母」じゃないですか。
女性は誰でも「母」になりますと、「実母」を基準とし、関係性はどうであれ、その影響を多分に受けるようになるものです。
Mさんの母が、
>母は、貧乏くさく安物買いの銭失いな見栄っ張りでした。自分は何十年も同じ布団やパンツで平気だが、子供への習い事は、子供の意志を無視して無理やりやらせる人でした。
というタイプの方でいらしたわけですから、Mさんの中には、
「母というものは自分のために金を使っちゃならねぇ」
「子どもの教育には惜しみなく金を使わなきゃならねぇ」
という“暗黙のルール”なるものが存在するわけです。
これが「基準」になります。
その母が「私とは心が通い合う人ではなかったです。」ということであるならば、そうした母の主義に反発を覚えているわけでして、まあ、極端に言えば、反抗期が終わらぬまま大人になり、そのまま母が他界してしまった状態とも解釈できると思います。
そうするとMさんの中にはそうした母を否定する思いが未だに渦巻いているわけでして、たぶん、自分のためにもお金を使いたくなるでしょうし、また、子どもに係るお金に対しては必要なものだと分かっていてもお支払いに抵抗が強くなるものだと思われます。
だから、この「母との葛藤」というのはMさんにとってとても根深い問題になろうかと思うのです。
武闘派のみなさまは中身は男(というより漢)だとしても、肉体的にも戸籍上でも「女」ですから、「母」がその人生に与える影響は甚大なものがあるものです。
その母と分かり合えず、袂を分かつことになったとしても、女としての人生の基準には「母」が鎮座しているものなのです。
Mさんは「母のような人生は送りたくない」と強く念じていらっしゃるでしょう。
だから、女らしくすることにこだわりがあったり、恋に生きる女であったり、もしかしたら、自立して生きられる仕事を選ばれたのも母との関係があったからかもしれません。
そしてもうひとつ言えるのは、もしかすると、Mさんが体現しようとしている人生というのは、母本人が生きたかった人生なのかもしれません。
まったくもって無意識な話なのですけれど、母が生きられなかった人生をMさん自身が生きることで、母の人生を肯定しようとする「愛し方」も存在するものです。
親が果たせなかった夢を子が果たす、みたいなものですが、これを意識的にではなく、無意識的にやる人は案外多いものです。
そして、時にはその無意識的な親孝行というのが自分本来の生き方に反していて、そこで苦しみを抱える場合だってあるんです。(かなり難しくディープな話をしてます。)
そういう意味でMさんに考えていただきたいのは「自分が母と似ている部分ってどこ?」という視点です。
違うところ、合わないところもたくさんあるでしょうが、この母から生まれてきたわけですから似たところもあろうかと思います。
お金に関してはどうでしょうか?
母も同じような気持ちで子どもを塾に通わせていたと考えられないでしょうか?
仕事に関してはどうでしょうか?
お母さんは専業主婦?パート?お勤めされてました?その仕事観において、母と共通する点はないでしょうか?
他にも性格的な面で、そして、女性的な面で、対人関係において、または夫婦関係において、相似を感じるところはないでしょうか?
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まあ、こういう風に母と向き合うことで「シャドウとの統合」ということをやっていこうとしているのですけどね。
それによって「母からの恩恵」を受け取ったり、Mさんが使えていない「母から受け継いだ価値や才能」を発揮させたりしていきたいと思う次第です。
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で、少し複雑な話になりますけれど、それでいながらもお金に困る生活はしてなかったわけじゃないですか。(お金の管理はお父さん?お母さん?きちんと管理していたんですよね)
そうするとMさんの中には「お金には困らない」という思い込みが生まれるのですね。
これは良い意味もたぶんに含まれるのでありがたいことなのですが、その一方で、「困らないから使っちゃおう!」という思いも生まれやすく、それで貯金ができなくなってしまうのかもしれません。
親がきちんとお金を管理して、良い思いもたくさんさせてくれたわけですけれど、それ故に、お金にはあまりこだわらないキャラになりやすいものです。
これは収入の多寡にかかわらず起こりうることで、潜在意識に刻まれた思いですから自分でも「なんでなんだろう?」と不思議に思うものなのですな。
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さて、
>出産後から通学し、免許を取り、今は看護師としてダブルワークをしながら、
子どもを2人育てていて、なおかつ、彼氏までいるという状況ですよね?
どんだけエネルギッシュかつパワフルかつ情熱的な女性なんだろう!ということが伺え、まさに自武女の王道を邁進されてるMさんなのですが、それだけのエネルギーってどこから来てるんでしょうか?
学生時代も、結婚するまでも、やはり相当エネルギッシュな生き方をされてたのでしょうか?
さて、お金に関しての問題で「収入とエネルギーが釣り合ってない問題」というのがあるんです。
たぶんMさんも薄々感じておられると思うのですが、「自分が放ってるエネルギーに対して、収入が少ない、それゆえにお金に苦労する人生になっている」ということです。
これはなかなかブログのようなオープンな場で話をするのは誤解を招きやすいんですよねー。
「収入が少なくてお金に苦労している=エネルギーが強いのにそれを出せてない」と判断するのは早計ですので、ご注意ください。
Mさんのようなパワフルかつエネルギッシュな方は何にせよパワフルでエネルギッシュなので、本来ならば収入だってパワフルかつエネルギッシュだし、支出だってパワフルかつエネルギッシュなのです。
でも、パワフルかつエネルギッシュに鼻息荒く活動しているにも関わらず、それに見合う収入を得られていないのでカツカツになってしまうわけですし、中には勢い余って借金することになる方だって珍しくないものです。
分かりやすく言えば、Mさんのパワフルかつエネルギッシュな生き方であれば、8桁の年収を手に入れるのが“ちょうど良い”にも関わらず、現在は570万くらいであれば、それはお金が足りないと感じるのも無理はないことでしょう。
ここで「570万なんて今の日本では決して低収入ではないのに、お金が足りないなんて思うのは自己管理がなってないせいだ」という無駄な比較と自己否定は無意味なのでしないようにしましょう。
だとすると、Mさんが見ていくべきポイントは「自分に見合った収入を受け取ることができていないのはなぜか?」という点にあります。
別に副業とか看護師やめて独立することを勧めてるわけじゃありません。
「あげまんになって夫を成功させて・・・ぐふふふふ」という道もあれば、投資という形でお金さんに働いてもらうという手もありますし、臨時収入がドカンとやってくるという道もあります。
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まあ、こういう話はうちのブログでよく出てくる自分がもってるエネルギーのバランスというか出力というか、そういう問題になるのですね。
で、往々にして自立系武闘派女子のみなさまは「受け取る」ということが苦手なので、ガンガン与えることは大丈夫なんだけど、無意識に受け取り拒否をしていることが多いわけです。
で、「受け取る」と言えば主に女性性なわけですから、「母」との関係が重要になってきます。
また、Mさんのように「母」との間にわだかまりが残っており、パパと良い関係だったりするとどうしたって「男性性」の方に比重がかかってしまいますね。
そうすると「ガンガン出力するけど、ぜんぜん入力がない」というマインドになりやすく、この場合だと「心が枯れていく」という現象が起こります。
だから仕事をめちゃくちゃ頑張るし、子育てだってめちゃくちゃ頑張るし、そもそもMさんはダブルワークをされてるわけですし、それだけ「出力」はしてるのですな。
でも、たぶん、空回り感があったり、何なら燃え尽き感もあったりしてるんじゃないかと思うのですが、それはやっぱ「受け取れない」というところにあるのです。
まあ、それで「女性性を開花させるためにセックスを頑張れ!あ、いや、頑張るってのはおかしいから、セックスで女の喜びを味わえ!」という冒頭の結論にもなるのです。
とはいえ、受け取れない理由ってのは様々あるもんです。
「自立しすぎて男性性に偏り過ぎ」の他にも、典型的なパターンは「罪悪感」です。
これについてはすぐにピンと来るものじゃないかもしれませんけど、公私共々ハードワーカーになる方は案外、この感情が大きく出てることもあるんです。
何の罪悪感か?
例えば、母を愛せなかった、母にとって良い娘じゃなかった、母に反旗を翻したまま母がなくなってしまった、なんてことも罪悪感になるものです。
また、絶賛別居中の夫に対して、また、そういう夫婦関係になってしまってことで子どもたちに対して、あるいは結婚したいと思っている彼に対しても罪悪感を発見することができるかもしれません。
しかも、、、それ以外にもね、罪悪感ってのは付いて回るのですよね。
この辺は色々と“事情聴取”させていただきたいところですが、ご自身でも「罪悪感?なにそれおいしいの?」とか思いながらも心当たりを探ってみられると良いでしょう。
罪悪感ってのは何かとしんどい状況を自分に与えるもので、もしこの感情が悪さをしているならば、仮に収入を3倍にしたって同じ思いから抜け出すことはできません。
*「いつも自分のせいにする罪悪感がすーっと消えてなくなる本」(ディスカバー21)
*セミナー動画:『私の幸せを阻む「罪悪感」を「愛」で癒して「私」を自由に解放するワークショップ』
*心理学講座動画:『罪悪感と癒着の心理』
*光の瞑想~疲れや罪悪感などを癒すイメージワーク~
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さて、私のセッションというのは、こういう点を踏まえつつ、「ほんとうのMさんってどんな姿をしているのでしょう?」というところを見ていくものです。
何か不自然なところがあるから今の問題が生まれてきてるわけです。
本当は右利きなのに、なぜか左利きで生きてるから不自由さを感じるわけです。
例えば、「姫は姫らしく。庶民のふりして街に出てきてもしんどいだけでしょ?さっさと城に戻りなさいよ」という話をすることも案外多いものです。
あるいは、「罪悪感がそれだけ強いと前に出ることに抵抗が強くなるよねー。でもさ、あんたはさ、ちゃんと前に出ないとおかなことになるのは人生が表してるでしょ?」なんて話を一昨日にもしておりました。
それだけパワフルかつエネルギッシュなポテンシャルを持ってるわけですから、それをちゃんと“平和利用”したいっすよね、というのが私からの提案です。
そのためにも今日のお話を参考にして自分らしい自分を発掘していただければ幸いです。
◎オンライン:3/10(日)14:00-17:00 ありのままの自分を知って受け入れる究極の自己肯定感ワークショップ~ありのままの自分ってなんだ?~
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/51841
◎大阪:3/20(水祝)、東京:3/24(日)12:00-17:00 ゆるむ・解放する・アク抜きする・頭を空にするワークショップ
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/51973
◎女性性とセクシャリティとサレンダーとコミットメント~実習メインのグループセッション~
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/43397
★武闘派女子のみなさまのための新たなバイブルが生まれましたっ!
戦闘力上がりすぎてひとりで頑張っているあなたへ1日5分、スキマ時間にととのう本(ハーパーコリンズ社)
●この記事を読んで「ああ、自分の場合はどうだろう?」と思われた皆さん。そのネタ、聞かせてください!もしかしたらブログ上で回答させていただけるかもしれません!(不採用になっちゃったらごめんなさい!何度でもチャレンジ可!です)
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