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体と心は密接に結びついているので体に出る症状から心の状態を見ていくということをカウンセラーはよくやるものです。
転職活動中に右耳に症状が出たのであれば、仕事への意識、働くことへの思いを改めて見つめ直してみるのも良いかもしれません。
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夜な夜なベッドの中で新しい記事や昔の記事を読み漁って、勉強させていただいています。今日は身体の不調と心の関係についてお聞きしたく、ネタを送らせていただきました。
5歳と1歳の子どもがいる、ワーママです。
1ヶ月ほど前から右耳が聞こえづらい状況が続いています。耳鼻科に行ったところ副鼻腔炎になっており、その影響だろうとのことでしたが、副鼻腔炎が治ったあとも耳の不調はそのままです。
先生の昔の記事を探してみたところ、「鼻の不調は自尊心の欠如」「右側は男性性を表しており、右耳の不調は男性性に関わることを、聞きたくないと拒否している状況」と書かれていました。
直近の状況としては、上の子が小学校に入る前に在宅でできる仕事に転職したい!と、転職活動に数ヶ月前から励んでいたのですが…仕事家事育児しながらの転職活動はなかなかハード&時間を作ってのぞんだ面接で落ちることが続きボロボロの状況でした。
そしてやっと仕事が決まったものの、「本当にこの仕事がしたいの?私の優先順位って何だっけ?」と分からなくなってしまい、内定辞退し今は転職活動をお休みしています。
耳の不調は転職活動の終盤頃に発症し、今も続いています。
自尊心のなさは生育歴からなのか?物心ついた頃から無いのであまり気にしていないのですが、「男性性に関わることで聞きたくないこと」ってなんだろう…と悶々としています。
これまでの歩みとしては、アル中・DVの父から逃れるため夜逃げ。結局兄だけ連れ帰らされ、母はそのことに嘆き暮らす。「父も母も私じゃなく、兄が欲しかったんだな。」と感じ、親権争いのドラマをみては「この子は親に必要とされて良いなあ」と思っていました。
母子家庭になってからは、高校入学後すぐにバイトをはじめ、それからは複数のバイトを掛け持ちしながら社会人になるまで、自分のお小遣いは勿論、家にもお金を入れていました。
母は働くのが本当に辛そうだったこともあり、「公務員になって30歳になったらローンを組んで小さいマンションを買おう。そうしたら、お母さんにもう働かないで良いよって言おう。」と決め、その通り公務員になりました。
しかしその後、今の夫と出会い(初彼です)、プロポーズを受けた直後、「あぁ、私もう1人で頑張らなくて良いんだ。」と感じた瞬間、ベッドから起き上がれなくなり、休職の末に公務員を退職しました。
その後しばらく専業主婦をしていましたが、上の子を出産後はパートで仕事をしています。
私の認識では、「男性性=父親、夫、仕事」なのですが父親とは子どもの頃に離別しています。夫は転職活動で病んでいる私を見て、「俺が稼ぐから、無理して働く必要はない。」と言ってくれる心の優しい人です。
仕事については昔のトラウマか「もうあんなに頑張りたくない」という思いが強く、「無理のない範囲で」「心を消耗させない仕事内容(過去福祉職でした」「家庭優先」を最優先にしているのですが、私本当はもっと頑張りたいのかな??私の中の男性性が、もっと俺を発揮させてよー!!と言っているのでしょうか…。
そうやって自分が頑張る方向に持って行こうとするところが、自武女の自武女たる所以なのか…。
何かヒントをいただけると幸いです。よろしくお願いいたします。
(Sさん)
「体は正直だのぉ」という方針でお話を伺うので、右耳が聞こえにくいという症状も何らかの心理的な要因(感情)とつながっているんだろうな、という風に見るものです。
もちろん、医学とは違う路線でして、あくまで心理的な要因ってことですが、欧米ではカウンセリングも免疫療法のひとつと捉えられてますので、けっこう研究されてる領域でもありますね。
ということで、私の著したものではないのですがよく参考にさせていただいている本を紹介します。
*「改訂新訳ライフヒーリング(旧ライフ・ヒーリンク゛) You Can Heal Your Life」(ルイーズ・L・ヘイ 氏)
*「チャック・スペザーノ博士のこころを癒すと、カラダが癒される」
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実はこうした体の不調に関するカウンセリングもけっこう多く、病名が付くケースもあれば、医学的には異常がないとの診断を受けていらっしゃる方もいます。
ここ最近は性器まわりの相談が多いものでして、女性性やセクシャリティあたりを深掘りすることにしています。
一般的に体の右側は男性性、左側は女性性(脳内は逆)、体の前は潜在意識、後ろは無意識を表すと言われています。
そして、その症状がでている箇所と心はつながっていて、先日も「腎臓をちょいと痛めまして」という方がいらっしゃったので、「何かしら処理しきれない感情がない?」なんて話をしました。
腎臓って浄化の臓器ですから、モヤモヤしていて消化不良になってる感情ってないかな?と思っての質問です。
で、Sさんの場合「右耳」ということですから、男性性に関して「何か聞きたくないことがあるのかもね」という仮定ができますね。
・・・ということで、Sさんけっこう勉強してくださっててまさにそんな解釈で合ってると思うのですが、まあ、ご主人と出会うまで男性性に関してはずいぶんと鍛えに鍛えて来られたみたいですよね。
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流れを整理していきましょう。
父:アル中・DVで夜逃げ、兄だけ必要とされるってことから無価値感あり、というところからの展開で、これもたいがい大変なわけですが、
>高校入学後すぐにバイトをはじめ、それからは複数のバイトを掛け持ちしながら社会人になるまで、自分のお小遣いは勿論、家にもお金を入れていました。
>母は働くのが本当に辛そうだったこともあり、「公務員になって30歳になったらローンを組んで小さいマンションを買おう。そうしたら、お母さんにもう働かないで良いよって言おう。」と決め、その通り公務員になりました。
それまでも相当しんどい状況ですけど、バイト掛け持ちからの公務員で「母を背負って生きるぜ!」という気合が伝わってくるのですが、たぶん、意識的には必死に頑張って来られたと思うのですよね。(そんな言葉では足りないほどですけど)
そしたら、今のご主人が現れてくれたら、
>「あぁ、私もう1人で頑張らなくて良いんだ。」と感じた瞬間、ベッドから起き上がれなくなり、休職の末に公務員を退職しました。
なんてなることも無理なきことと思います。
相当過酷な道を歩まれてきたわけですから、体がSさんを強制ストップかけてくれたのでしょう。
でも、そうするとSさんにとって「仕事をする」とか「頑張る」ということに対しては非常にネガティブなイメージが付いちゃうと思うのですね。
>仕事については昔のトラウマか「もうあんなに頑張りたくない」という思いが強く
なんて思うのも当たり前ですよねー。
だから、転職活動をする中で「いやいやうちは働きとうないねん」と体がメッセージを送るべく、右耳というところに症状を出したんじゃないでしょうか?
そもそも父との関係でもだいぶ傷ついていて、男性性に対してネガティブなイメージを持ちやすかったと思います。
DVとアル中の父なら家の中で暴れていたでしょうし、怒鳴り散らしていたのかもしれません。そんな声は聞きたくないですよね?
さらに、兄を優遇する両親の声だって耳に入れたくないでしょう。
さらに、高校生以降馬車馬のように仕事されてきたわけですから、ネガティブなイメージを抑圧しながら男性性を発揮して立派な自武女にならざるを得なかったわけです。
それこそ、体が動かなくなるくらい意志の力で頑張って来られたわけですから、男性性に対してはあまりいいイメージを持っていないと思います。
旦那さんも心優しい人ですし、かつてSさんがお母さんに思ったようなことをSさんに言ってくださる人ですから、その優しさに包まれてしばらくの間は静養されてたと思うのですよね。
その優しさに安どすると同時に古傷がじわじわと出てきたのかもしれません。
過酷な環境の中では抑圧される感情も多かったと思いますし、そうしたストレスが体の中に蓄積されていて、ご主人が与えてくれた安心感を得て出てきたのかもしれませんね。
とはいえ、これだけ全精力を傾けてお母さんを救おうとした根拠は何なのでしょうか?
やはりそれくらいお母さんのことを愛していらっしゃったのでしょうか?
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今は転職活動をお休みされているとはいえ、
>上の子が小学校に入る前に在宅でできる仕事に転職したい!
という思いは今もあるんですよね?
やっぱ仕事しなきゃ!という思いは強いのでしょうか?
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そうすると「仕事」に対するイメージを変えていく必要があると思うんですよね。
今の状態で仕事に就こうとすると勝手に意識が「馬車馬になれる職場」に向いちゃうと思いますし、仮に超ホワイト企業に入社できたとしても「仕事っぷりはブラック企業」になってしまうかもしれません。
そういえば、とあるクライアントさんはブラック企業体質が染み込み過ぎて「超ホワイト企業に転職したけど、その中のブラックな部署」に配属されていました。
不思議な現象といえ、意識が現実を創っていると考えるとそういうことも起こりうるわけですね。
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まず、ほんとうに働かなきゃいけないのか?
Sさんが仕事をしなきゃいけない理由って何なのでしょうか?
「僕が稼ぐよ」と言ってるご主人の稼ぎではちょっと足りない感じなんでしょうか?
それとも子育てしながら主婦をすることに抵抗があるのでしょうか。
あるいは戦場を生き抜いてきた歴史から平和な家では物足りなくなってるんでしょうか?
本音としてはやっぱり「うちは働きとうないねん」というところなんでしょうか?
もし時間に余裕があるのであれば、自分に合った働き方、仕事との向き合い方ってのを考えてみるのもありでしょう。
Sさんのような武闘派女子の中にはほんとは女性性がかなり豊かである可能性も高いものです。
主婦をして子育てをして、というのは女性性にとっては大きな喜びのひとつでもあります。
今までそうした女性性を活かせない生き方をしてきたのであれば、ご主人の元で女性性を発揮して生きるのも望みのひとつである可能性もあるんです。
なので、そうした現状を整理しつつ「仕事する」というよりも「自分はどう生きるか?」ということを改めて見つめ直してみる時期ではないかと思います。
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さて、Sさんの人生を振り返ってみるとお父さんが問題児というのはよく分かるのですが、もうひとつお母さんとの関係がどう影響してるのかを見てみたいと思うんです。
夜逃げをして自分と子どもたちを守ろうとしたけど息子は夫に取られてしまったお母さん。
そして、そのすぐそばで母を支えてきたSさん。
この精神的な結びつきって意外に大きいのかも、と思うわけです。
しかも、公務員になってマンション買ってお母さんを楽にさせてあげたい、とまで思う大きな愛の持ち主であるSさんですから。
だからちょっとお母さんとの関係も気になるな、と思うわけです。
全然違うタイプの夫を得て、全然異なる母としての人生を歩んでいるのですが、そこにどんな思いがあるのか?と思っちゃうんですよねー。
それにお母さんは仕事をするのがほんとうに辛そうだったんですよね?
今、その気持ちももしかしたらSさんは理解できるのかな?とも思いますし、Sさんが働くことに抵抗を覚えるのもそんなお母さんを見てきたからかな?とも思うのです。
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そして、もうひとつ。
それだけ過酷な人生の中でなぜご主人と出会い、結婚までできたのか?
よく耳にするケースでもあるのですが、そのめぐり逢いを作ってくれたのは誰なんだろう?というのも気になるんですよね。
社会人になられてからご主人と出会うまでのプロセスにも関心を寄せてみたいと思うわけです。
ということで、いろいろと目を向けたい点がありますから、パートは続けていただくとして、しばらくは人生を振り返りつつ、これからどう生きていくのが幸せなのか?を模索する時間を作ってみるのもいいんじゃないでしょうか?
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