あなたのその行動、原動力は「愛」ですか?それとも「怖れ」ですか?



私たちの行動を作る言動力となる感情は大きく分ければ「愛」と「怖れ」です。
愛が原動力になるとスピードはそれほどでないかもしれないけれど、元気に楽しく長続きできます。
一方、怖れを原動力になると瞬発力は上がるのですが持続できず苦しくなってしまうのです。

このところみなさまから頂いたネタにお答えするのではなくあちこちからテーマを持ってきて書いているのですが、それは別にネタが枯渇しているわけではなく筆者の気分によるものです。が、ネタもバンバン募集しておりますし、小ネタも大歓迎ですので、良かったらこちらよりお送りいただけたらと思う次第です。

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さて、カウンセリングをしている中でこのテーマは非常にベーシックなものになります。

私たちの「行動原理」と言いますか、「原動力」と言いますかは様々なものがあるもんです。

「みんなを楽しませたい!喜ばせたい!ウキウキさせたい!」という思いでワクワクしながら取り組むこともあれば、「ちくしょー!あいつ、舐めよって。見返したるからな!」と怒りをにじませながら挑むこともあれば、「あの人に嫌われたくないから」という怖れから行動することもあるものです。

他にもネガティブなものを取り上げれば数限りなく、

「あたしなんかを雇ってくれてるのだから頑張らなきゃ」(無価値感)
「こんな穢れた私と付き合ってくれてるのだからたくさん尽くさなきゃ」(罪悪感)
「相手に迷惑をかけちゃったんだからこれくらいのことは我慢しなきゃ」(罪悪感)
「ほんとはイヤだけど一人でいるのはもっと辛いから」(孤独感)
「あの女より絶対あたしの方がいいんだから!」(嫉妬)
「あたしなんかが言ってもどうせダメなんだろうけど」(劣等感)
「くそー!あたしを振ったこと絶対後悔させてやる!」(復讐心)
「あの人の方が辛いんだからここで頑張らなきゃ」(犠牲)
「こういう風に行動したらモテるんちゃうかな?」(無価値感)
「このままだったらずっとひとりで生きなきゃ」(不安)

など様々な感情があなたの行動を作っています。

「感情」というのは究極のところ「愛」か「怖れ」かに二分され、その感情に蓋をする際に使われるのが「怒り」という感情です。

そして、原動力ったってひとつなわけもなく、愛もあるけど罪悪感もあって犠牲もある、ということがふつうです。

純度100%の愛(無償の愛)で行動することって理想だけどなかなかできることじゃありません。

さて、いくつか項目を設けますので、あなたにとってその行動を作っている感情(原動力)は何だと思いますか?

○今のお仕事。過去の仕事。

○今のパートナーシップ。過去のパートナーシップ。

○あなたが今、チャレンジしている、もしくはチャレンジしようとしていること。

○子育て。

○婚活。

○推し活。

○ハマってる趣味。

○ご飯を作ること。(その他、家事全般)

○今週末の予定。

○今日のランチ。

○友達とのLINEのやり取り。

○実家との付き合い。(義実家も)

○あなたのファッション。

○健康のためにやっていること。

○時間管理。

それぞれに色合いが異なると思うんですよね。

「仕事」ひとつとっても「あの業務は好きだけど、この業務は嫌いだ」というのもあれば、仕事全般が「生活のために仕方なく」と犠牲、怖れ、不安で彩られてることもあるでしょう。

また、「かつてはワクワクしていて好きだったけど、今はしんどいけどお金のために犠牲と我慢ばっかり」ということもあるでしょう。

推し活や趣味ってのは「愛」の純度は高いはず。

尊いから。きゅんきゅんするから。楽しいから。面白いから。コーフンするか。好きだから。等々のポジティブな感情が並ぶと思います。

パートナーシップにおいては「好き、、、、だと思う」「今さら別れるのも・・・」「まあ、安定が一番だし」「たくさん愛してくれるから」「ほんとは別れたいけど生活が・・・」等々の微妙かつ複雑な感情がまじりあうこともあるでしょう。

自分のそれに対する行動原理がポジティブなのかネガティブなのかを知っておくことって案外大事なんですよね。

婚活が全然うまく行かなくて疲れちゃうのも「不安や怖れを解消したくて」「孤独が嫌だから」「世間体を気にして」「何もしてないと怒られそうだから」「どうせあたしなんかは選ばれないし」等々のネガティブな感情が足を引っ張っているのかもしれません。

そうした感情に蓋をして「やるぞー!!」と無理やり気合を入れても空回りしちゃうでしょう?
だったらやらん方がマシってこともあるもんです。

ネガティブな感情が行動原理になるってことは、そのネガティブな感情を払拭するために行動するってことを表しています。

パートナーが欲しくてアプリをさ迷う理由が「このままひとりだと不安だもん。寂しいんだもん。」だったとすると、パートナーを使って不安や孤独感を癒そうとするわけですよね?

もちろん、それだけじゃないと思うのですけれど、不安を解消するために男を作るってのはどうなんでしょう?積極的になれますかね?

また、問題は「パートナーができるまでずっとその不安や孤独感を持ち続けなきゃいけない」ってことでして、そんな感情を常に感じ続けるのって嫌だから疲れちゃうんです。

つまり、「婚活=不安と孤独感」みたいな図式が心の中にできあがってしまうわけです。

また、怒り、嫉妬、復讐心などが原動力になっていると、ある意味、たいへんアクティブかつ情熱的に動けるのですが、そういう場合って必ず「敵」が必要になりますよね。

怒りの矛先であり、嫉妬の対象であり、復讐する相手を立てなきゃいけないわけです。

そうすると復讐を成し遂げるまでずっとその感情を持ち続けることになりますが、それって心地よいものでしょうか?

つまり、私たちはネガティブな感情を解消しようと行動するわけですけれど、それが果たされるまでそのイヤな感情を持ち続けなきゃいけないってジレンマに襲われるのですね。

だから、はっきり言ってしまえば「婚活そのものに疲れてるんじゃなくて、婚活の原動力となっている感情を感じ続けることにしんどくなってる」というのが真実なんです。

だって、、、、推しのライブのチケットを手に入れるためにファンクラブに入会し、一次募集のスタート時間に合わせて正座して待機し、何ならそういうときだけ神様にお願いをし、超絶気合を入れて申し込むのって・・・疲れます?

そして、チケットが当たったはいいけどちょっと遠方だった場合、気合を入れてホテルを押さえ、夜行バスなり新幹線なり飛行機のチケットを購入し、職場には叔母が危篤になった旨連絡するのって・・・疲れます?

さらに、ドームでのライブにどんな服着ていきます?ジャージで行く?それとも完全なるメイクを施し、気合十分の服で行きません?でも、それだけおしゃれするのって・・・疲れます?

「疲れる?は?そんなわけないじゃん。ただひたすら楽しいだけに決まってんじゃん。あんたアホなん?」って思いません?

もちろん推し活しているすべての人が愛からの行動じゃないとは思いますが、けど「ただただ尊い」なんて愛に満ち溢れてる行動だと思いませんか?

「愛」をベースにしてると疲れないんです。そりゃあ夜行バスで参戦したら肉体は疲れるかもしれないけど、その疲れも一瞬で吹き飛ぶ感動が待ってるわけですから、トータルとしては疲れないどころか、めっちゃプラスになるわけです。

この原動力というのも一過性の感情である場合もあるのですが、案外長期プロジェクトになってることも多いのです。

カウンセリング等で問題になるのはこっちですね。

例えば、この間もネタにしましたが「彼のことが好きなのか?あたしのことを好きでいてくれる彼が好きなのか?問題」というのは意外とメジャーでございまして、そこで「追いかけるより追いかけられる方が幸せだから」とか「愛されて結婚した方が絶対いい!」という意見に流されて結婚してしまい、その後、「根本さーん、ヤバいよー」と相談に来られる方も多いわけですね。

ほんとは自分が愛したいし、追いかけたい人なのに、その逆を選んじまったものですから問題になるわけですね。

だからそんな方に質問するわけです。

「その頃のあんたはどんな状態だったの?弱ってたの?」

そうすると「ずっと野良猫男子を追いかけてたんだけど全然進展ないし、なんかもう疲れちゃったなあ、このままずっとうまくいかないのかなあ、と辛くなってた頃に今の旦那と出会って。それでめちゃくちゃ愛してくれるから嬉しくなって、それで、まあ、結婚しちゃったのよね。それで子どももすぐにできたし、なんか違うな、退屈だな、と思ってたんだけどそのまま今に至ったんだよね」なんて話になるわけです。

それを聞けば「うーん、ちょっと厳しい話になるんだけどいい?」と前置きしつつ、「今の旦那と付き合った原動力って、疲れ、寂しさだよね?他にも無価値感とか虚しさとかもあったと思う。だから、始めの頃はすごく癒されて幸せを感じてたと思うんだけど、やがて疲れも癒え、孤独感や虚しさも癒されたら旦那の存在意義ってなくなると思わない?」なんて痛いところを突っつくわけですね。(だから皆さん、カウンセラーは選んだ方がいいですよ!そんなイジワルな奴は選ばない方がいいと思いますよ!笑)

まあ、そこで「はい。その通りなんです。(しくしく)」と泣き出す人も・・・・まあ、いないわけでもないのですが、ママになっても根っこは武闘派女子ですから、たいていの方は「ええーやだー。どうしたらいいのー?別れた方がいい?でも、それもちょっと違うよね?子どもはパパのこと大好きだし。ねえ、どうしたらいい?はよ、教えんかい!ボケ!」とキレ始めるんですよね。(こわい)

なので私は「○されたくない怖れ」を原動力にしてどうしたらいいのかを命がけで考えることになるんですよ。(こわい)

「この問題にじっくり取り組む覚悟ある?」なんて聞きます。どこまで掘り下げるかを検討するわけです。

その寂しさ、虚しさ、無価値感はどこから来たのか?

野良猫君を追いかける時点でたぶんその感情はあったよね?

その前の恋はどうだった?もしかして、罪悪感もないかな?

子どもの頃はどんな女の子だったの?家族とはどんな関係だった?

思春期の頃はどんな学生生活だったの?やっぱ高校時代とか楽しかった?

そうして彼女を突き動かしている「原動力」を処理していこうとするでしょう。

でも、ほんとうの物語はここから。

「離婚はあんまり望まないんだよね?だったら、原動力を愛に取り換えましょうか」

かつて原動力だったネガティブな感情を洗い流しながら、自分の中の愛を見ていきます。

「ほんとはお父ちゃんをもっと愛したかったんだよね。
すごくお母ちゃんのために頑張ったんだ。それはほんと愛しかないよね。
身を挺して妹を守ってきた感じじゃない。あんたは愛の塊だよ。

ああ、それで傷ついた男ばっかり追いかけてたんだ。癒してあげたかったんだね。
ってことはたぶん、それがあんたの才能なんだよ。

だから、その方向にライフワークをデザインしていくといいかもしれない。

自分を癒してくれる旦那がいるじゃない?
いわば、旦那はオアシスみたいな存在なんよね。
だったらあんたはそこでエネルギーもらって世の男たちを癒してあげたらいいんよ。
もちろん、自分らしい方法で、感情的にも安全なやり方で。」

まあ、結局はライフワークってことになるのですけど。笑

まあ、そこで結局は「カウンセラーに向いてると思うよ」と甘くささやいてお弟子さん制度に引き込もうとするんですけど。笑

※注意※ここで「先生!お弟子に誘うのは愛からですか?それとも怖れからですか?」なんていい子は聞かないことですよ。

仕事を頑張ってる方々のお話を伺うとそうした原動力が劣等感(コンプレックス)だったり、誰かに対する復讐心だったり、孤独感だったり、無価値感だったり、という例に出会うことも多いのですね。

私のところに来るくらいですから何かしらの問題を抱えていらっしゃることが多いわけですけれど、例えば「売り上げが伸びん!頭打ちじゃ!」とか「燃え尽きそうでヤバいのじゃ!」とか「部下からの評価が最悪なのじゃ!」とか「これがほんとうに自分のやりたいことなのか分かんなくなったのじゃ!」とか、ほんと様々です。

子どもの頃、お金に苦労した辛い思いから、自分や自分の家族にはそんな思いをさせたくないと安定した大企業に入ったにも関わらず燃え尽きてしまったある男性。

彼は幼少期からお金がない「惨めさ」や周りの子への「劣等感」「敗北感」を原動力に頑張って来られたようです。

でも、どこまで頑張ってもその惨めさは消えないし、劣等感も出てきます。
それに抗うように戦い続けてきたのですが・・・。

家族に辛い思いをさせたくないという彼の思いは「愛」だと思います。
だから逆にここまで頑張れたのでしょう。

しかし、惨めさを原動力にするということは、惨めさがなくなってはいけないのです。
だから、いつまでも惨めさを感じる場面に遭遇していた・・・というよりも、そういう場面を創造してきたのかもしれません。

だから、その惨めさを家族への愛に変えることにしました。

「あなたの家族が望むことって何でしょうか?」

彼は奥さんや子どもたちに勇気を出して聞いてみました。

「休みの日は子どもたちと遊んであげてほしい」
「公園で一緒に遊びたい」
「疲れてるだろうから休みの日は家でだらだらしていてもいい」

彼にとっては予想外の答えでした。
だから、彼は体調を崩したのを機に働き方を変え、家で過ごす時間を増やしました。

特に長男と一緒にプラモデルを作る時間が凄く楽しいことに気付きました。
子ども時代に自分がしたかったことを思い出したのでしょう。

家にお金がなくてプラモデルなんて作ったことがなかったんです。

次男には漫画の面白さを教えてもらいました。
彼は子ども時代、漫画を買ってもらうこともなく、友達の家に遊びに行って読むものでした。
それが好きなときに本棚から読みたい漫画を取り出せるのですから最高です。

思わず、子ども時代に読みたかった漫画を全巻購入してしまったそうです。(もちろん、奥さんには怒られたそうですが)

不思議なことに、そうした息子たちとの時間によって彼の惨めさや劣等感は癒されていきました。

「何のために頑張ってきたんだろうな」と彼は自分を反省し、ライフワークを見つけたいと思うようになりました。

今は前よりも楽なポジションで仕事を続けながら、それを模索しているようです。

原動力が「愛」でなければいけないわけではありません。

「怖れ」でも別に構いません。

とはいえ、それはスタートダッシュのためには良いけれど、長く続けるならば途中で愛に転換しなければいけません。

燃え尽き症候群はそこから起こりますから。

ということで、あなたの行動を作る原動力は何でしょうか?

それを「愛」に限りなく近づけていくことで、たぶんもっと幸福度は上がると思うのですが。

◎愛について実例を通してたくさん学ぶ場です。自分の中の愛に気付きたいと思いませんか?

9/16,17,18 ザ・リトリートセミナー in 神楽坂~生き方が、人生が、自分自身が変わる3日間~
https://nemotohiroyuki.jp/schedule-cat/49905

●この記事を読んで「ああ、自分の場合はどうだろう?」と思われた皆さん。そのネタ、聞かせてください!もしかしたらブログ上で回答させていただけるかもしれません!(不採用になっちゃったらごめんなさい!何度でもチャレンジ可!です)
また、感想を送ってくださったり、SNSで感想をつぶやいてくださったりすると根本がめっちゃ喜びます!

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