無意識に現れるパターン(癖)が問題を作っているので、なかなかそれに気付けかないものだし、なかなか自分では変えにくいものなんです。



話をしているだけでその人の持ってるパターン(癖)が見えてくることってよくあります。
「けっこう周りの人に愛されてる人だと思うんだけどなあ」とか「ちょっと人間関係がややこしくなりそう」とかね。
「無くて七癖」と言いますが、そのパターンがうまくいかない原因になってることも多いのです。

リトリートセミナー明けというのは私自身も温泉に入りまくった後のように、沖縄の海を何日も眺めて過ごした後のように、ボーっとしてけだるい感じがして頭がイマイチ動かないものです。

本の執筆を抱えていても書く気になれず、ブログを書こうと思って皆様から頂いているリクエストを眺めても「まあいいじゃん。何とかなるって」と思ってしまうし、まあ、カウンセラーとしては使いものにならないほど緩んでしまってるわけです。

体は元気で、心も軽く、解放されてるのですが、頭を使うことはどうやらイヤみたいです。笑

とはいえ、少しずつ現実に戻ってきていますので、思い付いたネタを今日も書いてみようと思います。

カウンセリングやリトリートセミナーでお話を伺っていると、本題に入っていなくても言葉遣いや態度、表情などから「この人はモテるんだろうなあ」とか「だから人間関係がうまくいかないんだろうな」ということが分かってしまうことが少なからずあるものです。

他にも「ずっと我慢して自分を押し殺して生きてきてるんだろうなあ」とか「一生懸命なんだけどいつも空回りしてそうだなあ」とか「頑張って自分の価値を受け取らないようにしてるんだろうなあ」とか「頭で考えるタイプじゃないのに無理に頭で考えてるんだろうなあ」みたいないろんなことが情報として入ってきます。

もちろん、それは単なる私の解釈なので、それがほんとうかどうかはちゃんと話を聴きながら検証していく必要があるんですけど、けっこう合ってることが多いので、「ああ、やっぱりね~」なんて言っちゃって「は?なんで分かるんですか?」なんてやりとりもよく生まれております。

これって文章でも同じようなところがあります。
皆様から頂くリクエストを読みながら何となく問題がの原因が見えてくることも多いものです。

昨年からキャリアカレッジさんで「自己肯定感アップカウンセラー資格取得講座」という講座を担当させてもらっています。

すでに資格証を取られた方も多いようで、ちょくちょく「受講しました!」という声を頂きます。

私は構成とテキストの監修と動画出演などに関わっている他、受講生の方から頂く質問に回答することを日常的にやっています。

この質問文は短いものがほとんどなんですけど、それを見ているだけでもその人の人間関係が透けて見えてしまうものなんですよね。

先ほど回答した質問には「いつも質問に丁寧に答えて下さり、ありがとうございます。」という書き出しがあって、なかなか気分が良いものです。
つい、丁寧に回答しようと思っちゃいます。笑

そして、本文も「○○についての質問です」とあり、さらに「△△はこういう解釈でいいのでしょうか?そうするとこういう疑問が生まれてきます。」と続きます。

それだけで、ああこの方はコミュ力が高く、仕事ができる人なんだろうなあ、という風に思ってしまうのです。

中には「○○がよく分かりません」とだけ書かれた質問や、日本語として意味が成り立ってない質問やテキストの内容にかこつけて個人的な質問をされることもあるんですよね。

それがいいとか悪いとかではありません。
別に今回の方のように丁寧な書き出しが正しいとか言うつもりはありません。

質問の意図が明確であればお答えしますし、ぶっきらぼうな書き方だからってこちらがそれに合わせることもしません。

そこにふだんされてるコミュニケーションのパターンが出ちゃってるんじゃね?というお話なんです。

そして、そのパターンが何か問題を起こしていることも多いと思うんですよね。

なぜ、その人が話しているだけで何となくその人の価値や問題が見えてしまうのか?というと、私たちがふだんから意識せずともやっている「パターン」が現れているからです。

コミュ力が高い人は本人がそう思っていなくても、話が上手だし、分かりやすいし、適度に隙間を作ってくれるのでツッコミも入れやすいし、何なら周りの人を巻き込みながら話を進められます。

セミナーでそういうことができる人って、ふだんからも当然そういうことをされてるわけですし、そうすると「もしこの人が同僚だったら」「もしこの人と友達だったら」と想像すれば、みんなこの人と一緒にいると楽しいだろうなあ、ということが分かります。

そうすると「あんた人気者でしょ?」とか「職場でめっちゃ重宝されるでしょ?」とか「友達多いでしょ?」みたいなことが言えるわけです。

いつも頭で考えてる人は話し言葉も「説明的」になりやすいものです。

それが理路整然と論文発表の場のように出てくるならば退屈はしますけど(苦笑)、言いたいことは伝わってきます。

でも、自武女あるあるなんですけど「感情や情熱が所々でほとばしりながら説明的に話をされる方」もいて、ほんとは全然理論派じゃないのに後天的に理論派になろうとしているので無理があって、それ故に話の内容も論理的じゃなくて辻褄が合わないところがたくさん出てきたりします。

そうすると私などはその漏れ出てくる感情の部分を拾いながら「要するにその彼を東京湾に沈めたいほどムカついてるってことですね?」なんてツッコミを入れるわけです。笑

また、競争心が強い人ってのは何かと上から目線になったり、自分の力を誇示したり、勝ち負けにこだわったり、平静を装いながらも他人をディスる話をしたり、人と比べる話ばかりしたりするので、「この人の問題の本質は競争心なんだろうなあ」と思うわけですが、「でも、たぶんそれには気付いていないだろうし、指摘されてもすぐには受け入れられないんだろうなあ」なんて風に思うので、「どのように話をしたらそれを分かってもらえるかなあ?」なんてことを考えるわけです。

そして、「なんかいつも周りの人が気になっちゃったりしませんか?」とか「いい子でいようとしてしまう癖はありませんか?」とか「自分ばっかり損して虚しくなることはありませんか?」みたいな“競争心強い人あるある”を質問して、外堀から埋めて行こうとするんです。

それでご本人の反応を見たり、お話された内容から証拠をかき集めたりして、ある程度、説得可能な情報が集まったと思えば、おもむろに「たぶん、その問題の根っこには競争心があるんだと思いますよ」と伝え、「なぜ、そんなに強い競争心を持つようになったんでしょう?」と本質に切り込むようなことをしています。

競争心ってのは自立のひとつの現れ方ですから、ある程度論理的根拠がないと納得されないからそんな風にするわけですね。

もちろん、こうしたパターンというのは話し言葉だけに出てくるわけではなく、そのときの表情や目の動き、ボディランゲージ等々にも表れます。

感情を押さえて生きてる方は感情が出て来そうになると腕や足を組んで「グッとそれを飲み込む姿勢」を取ったり、そこにフォーカスしないように「上を向いて気を逸らそうとする」わけです。

一方、本人は「頭の中がぐちゃぐちゃで」と言っているのですが、分かりやすく感情が表情や態度に出る人もいて、ムカつくときは顔がきつくなって言葉にも力が入りますし、寂しいときは「そうなんですー」という反応を示されるのでとても素直でいいんですけど、本人はそれをコンプレックスに感じていることもあります。

けれど、結局は素直なので周りの人も付き合いやすく、人間関係も良好になりやすいので、「素直なことに素直になる」なんて課題を出すことになります。

で、コミュニケーションだけでなく、お話を伺っているとその人の持ついろいろなパターン(癖)が見えてくるんです。

本人は意図せずやっていることなのでなかなか自分では気づかないのですが、そうしたパターンが様々な問題を作り出すんですね。

「肝心なところで逃げてしまうパターン」がある人は、恋愛でも仕事でもいい感じになってくると(たぶん怖くなって)逃げてしまいますが、そのときは「なんか違うと思って」とか「この人じゃないと思って」という風に意識されるのでそれがパターンだとは気付きません。

また、「基本的に自己否定スタイルな方」もいて、何かと自分にダメ出しをするんですけど、それが癖になってるからそのことに気付かず、その結果、他人からの好意も否定するし、自分の魅力や才能を自ら潰しにかかるんですけど、それも癖だからなかなか気付きません。

そんな例を挙げて行ったらキリがないのですが、この「意図せずやっていること(パターン)が原因となって問題が起きているので、自分でなんとかうまくやろうとしてもうまくいかない」という状態になるものです。

自分でやってみてうまく行くなら全然良いのですけれど、そうじゃないからカウンセリングとかセミナーの場で「気付く」ということをやり、そのパターンが生まれた背景を探りつつ、どうしたらそのパターンを変えれるのか?というのを考えていくわけです。

で、そうした気付きにくいパターンを「行動を変えること」で変えられる場合も多いのですが、一方で、行動を変えることそのものが難しい場合もあります。

というのも問題を作るようなパターンの裏側には「心の痛み」が隠れてることが多いからです。

それも幼少期につくられた心の痛みがまだ今に響いているんです。

「親から全然褒められなかった」「きょうだいと比べられてダメ出しされてきた」「家に居場所がなかった」「ずっといい子をしてきた」「我慢してばかりいた」「親の感情のはけ口になっていた」等々、その痛みにも様々なものがありますが、そうした痛みから「自分を守るために」作り出したのがこのパターンなんですね。

「親が自分よりも弟を可愛がっていて、自分はいい子になって親に愛されようとしてきたんだけど敵わず、自分ってダメなんだな、ロクな価値がないんだな、と思うようになった」方は、そこで傷ついているので「自分なんて愛されない」という思い込みを持つし、「いい子」が板に付いてしまうし、「二度と弟に愛情を奪われないように」自己防衛を始めます。

この自己防衛のやり方が「人に心を開かない」とか「競争心を強く持つ」とか「自己顕示欲を持つ」とか「いい子になって役に立とうとして犠牲的になる」とか「とにかく自分を隠して押さえて我慢する」とかになるわけですね。

その結果、「すっごくいい子で仕事もできるだろうし、周りの人から信頼される人」になる一方で、「人に心を開けない」というパターンを持っているのでパートナーシップが全然うまくいかない、とか、友達はいても孤独感が拭えないなどの問題として出てくるし、それがお話の端々に漏れ出てくるんですね。

だから、そのパターンを見つけるのはけっこう難しくないんだけど、それを変えようと思ったら「子ども時代に寂しい思いをした自分」とか「ほんとうに親は自分を愛してくれてなかったのか?」とか「子ども時代に溜め込んだ弟への嫉妬心や競争心」などと向き合っていく必要があるんです。

なのでけっこう地道な作業になることもあるのですが、そうして根っこの部分を変えれば表面的に出てくるパターンも変わっていくんですね。

こういう変化ってあんまり本人も気付きにくいのですが、なんかのときに「なんか生きやすくなったな」とか「他人のことが気にならなくなったな」とか「言いたいことが言えるようになってきたな」とか「自分を責めることが減ったかもしれない」みたいな感じになったり、友達から「なんか変わったね。何があった?」とか指摘されて分かることも多いですし、カウンセラーから「前はこうだったけど今はこうでだよね?」と教えられて気付くこともあります。

だから、自分なりにあれこれやってみてそれでもうまくいかないな?と思ったときは、自分では気づいていないパターンがあって、それが問題を作ってるのかもなあ?と思ってみるといいと思います。

そして、それを気付き、解消するためにカウンセリングやセミナーを活用するのもぜひ検討してもらればと思う次第です。

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