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もしあなたが幸せでないならばまだ心には癒すべき傷があり、手放すべき人や物事があるのかもしれません。
傷があればイヤな思いがしますし、執着しているならば苦しいものです。
逆に癒され、手放していれば、甘酸っぱい気持ちがしたり、幸せを願えたり、感謝ができたりするものなのです。
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昨日、大阪で女性性とセクシャリティとサレンダーとコミットメント~実習メインのグループセッション~をやっていたのですが、そこで「元カレや元夫を手放せてるか?」という話題になりましたので、皆様にもシェアしようと思います。
「執着を手放す」というとどうしても親・きょうだいだったり、恋愛・結婚に関するテーマと思いがちですが、過去の「失敗」「恥ずかしい体験」「黒歴史」「人間関係のトラブル」「苦いできごと」なども含まれるんですね。
「心が傷ついてその傷がまだ痛い状態」というのは執着が起こりやすい状態で、それ故に引きずってしまいやすいし、しがみついてしまいやすいのです。
例えば、「自分が担当していた取引先のA社から突然契約解除の通知が届き、それがトラウマとなって営業を続けることが苦しくなった」とか「飲み会で失態を犯して周りに笑われて以来、飲み会に参加することが怖くなった」とか「前に住んでいたマンションで隣人トラブルに巻き込まれ、それ以来、ご近所さんと仲良くすることができなくなった」みたいなこともあるかと思います。
その場合、まだ今も苦しいし、怖いし、できないままということであれば、少なくともまだ心は傷ついたままであり、癒されていない状態と言えるのです。
そして、そこに「執着」が生まれているならば、まだ手放しが完了しているとは言えないのです。
ちなみに「執着」とは「そのできごとにしがみついてしまっていて、他の選択肢が持てない状態」を言います。
「彼じゃなきゃダメ!彼以上にあたしを愛してくれる人なんていない!」という状態は、彼以外の選択肢を持つことができないので「彼に執着している」と言いますし、「また同じ失敗を繰り返すんじゃないか?」と怖れている場合は「その失敗体験に執着している」と言うんです。
ちなみに今日の記事は「手放し」と「癒し」という言葉が乱立していますが、どっちも似たような意味だと持ってお読みいただいて結構です。
正確には「傷ついている状態」だと、そのできごとやその人に「執着しやすい」ので、その人を「手放す」ことで「癒される」ということです。
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とはいえ、そういう苦しい、怖いとネガティブな感情がはっきり出てくる場合ってのはまだ分かりやすいのですが、私たちはそうした辛い気持ちを持ち続けることは苦痛なので、できるだけ「忘れたい」と思います。
本来忘れるためにはその痛みとしっかり向き合い、感情を解放し、そのできごとや相手への捉え方を変えていくことが王道なんですよね。
ケガをしたときってちゃんと患部を消毒したり、薬を塗ったりして手当てするでしょう?
「うわー、めっちゃ染みるー!痛い!」と思いながらも。
心も同じっちゃ同じはずなんだけど、目に見える患部がないからか、多くの人が忘れたいがゆえに「蓋をする」という選択をしやすいんです。
つまり、見ないようにする、過ぎたこととして封印する、諦める、大丈夫だと思い込む、等々です。
いわば「ゼロ点のテスト結果をお母ちゃんに見つからないように押し入れに隠す」みたいなもんです。
確かに目には入らなくなっていいのですが、なくなったわけじゃなくて隠してるだけですから、できるだけ自分も押し入れに意識を向けないようにするし、お母ちゃんが部屋に入ってきて押入れを開けようとしたら心臓が止まるくらいドキッとして全力で止めようとするでしょう?
だから離婚して結婚にトラウマが強く残ってる場合は「二度と結婚したくない」と思い、結婚に関する情報を遠ざけようとしますし、飲み会で失態を犯して恥ずかしい思いをしたならばなるべく飲み会を避けようとするようになるわけです。
その結果、ふだんの意識からすっかりそのことを忘れている(押し入れにゼロ点のテストを隠していることを忘れている)ので、ふつうに生活できているのですが、何かのきっかけで思い出すと(何の気なしに押入れを開けると)、途端にイヤな思いが蘇ってきてまた蓋をしようとしてしまうのです。
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カウンセリングでよく「棚卸し」ってことをやります。
事前課題に出すことも多いですし、当日お聞きすることもあります。
*セミナー動画:「自立系武闘派女子のための恋愛講座~過去の恋を清算する、棚卸しと手放しセッション!~」
今まで付き合った人、関係を持った人、好きだった人などを書き出していきます。
そうするとある時点で「なんかこの人と別れてから恋愛パターンが変わったな」と気づいたり、「ん?なんかあの人のことを思い出したらすごくイヤな気分がしてきた」となったりすることがあるんです。
「24の時に付き合ってた彼のことを思い出したらイライラしてきたんです。3か月しか付き合ってないし、顔もよく思い出せないんだけど・・・」なんて風に。
ってことは、その3か月しか付き合ってない彼がけっこうキーパーソンで、何年経ってもまだその痛みが残っているし、ある意味、執着が手放せていないと言えるんです。
「ええーっ!?」と思うかもしれないけれど「イヤな気分になる」ということが傷のありかを示しているのです。
ただ、ここで傷が残っていたり、執着していたりするのは大きく2種類あるんです。
かつて記事にしたと思いますが「彼自身を引きずってる」と「その恋を引きずってる」という2つのパターンです。
似て非なるパターンですが「別にあの人とまた付き合いたいとは思わないんです。でも、またあんな風に辛い思いをすると思うと恋することが臆病になるんです。」という場合も多いんですが、それが後者の「恋を引きずってる」という状態なんです。
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また、自立系な方々や思考的な方々は「執着してる」とか「まだ傷ついている」自分が許せないし、早く先に進みたくて焦ってしまうので「もう大丈夫。乗り越えた。」と思いたいんですね。
プライドが高い人ならなおさらで「いや、あたしはもう元カレのことは許せてるし、手放せてる」と強がってしまうんです。
でも、素直になってみれば心はまだずきずき痛むし、怒りも出てくるし、イヤな思いがあるし、その後の恋愛に影響を与えているんだけど、それを認めることが屈辱的なんです。
こういうパターンだと、その痛みを認めることができないので問題は長引きます。
そういうわけで棚卸しをしてみるとそうしたまだ癒されていない傷が発見されて「もう大丈夫だと思ってたのにー!!」となることもよくあるのです。
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すなわち、過去のできごとを思い出して「イヤな気分」がするならば「まだ傷は癒されていない」とか「その当時の彼や恋に執着している」と言えるんです。
つまり、「イヤな気分」というのは「傷のありか」を教えてくれるものなのです。
だから、それを逆に見れば「思い出したときに懐かしい思いがしたり、甘酸っぱい気持ちがしたりしてニコッとなれるのであれば癒されてるし、手放せてる」と言えるってことです。
心から「もうあの人には幸せになってほしいな」と思えるし、その人が幸せになったニュースを耳にすれば「ああ、良かった!」と心から喜べる状態がほんとうに手放せてるし、癒されている状態なんです。
それが5年過ぎようが、10年過ぎようが、思い出すとムカついたり、悲しくなったり、惨めになったり、心が痛んだり、辛い気持ちになったり、寂しかったり、苦しかったり、罪悪感を覚えたりするのであれば、まだその分だけ痛みが残ってるので、「え?いまさら?」と思うかもしれないけれど向き合ってみたほうがいいんです。
ただ、私の経験上、そうした「古傷」の場合、意識上にそのトラウマが残っていて、実際の傷はだいぶ癒されてるってことも多いです。
だから、手放しワークをやってみたら意外とあっさり手放せた、なんてことも多いんです。
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究極の手放しワークというのがあります。
こうしたテーマを長年扱っているうちに何種類もの手放しワークを思い付くのですが、その最終バージョンです。
「元カレの結婚式に参列し、友人代表としてあなたはスピーチをします。そこで心からおめでとうを伝え、自分のことのように喜び、何なら嬉しくて泣いちゃったりしてください。」
あなたの大切な友人やきょうだいが結婚したらすごくうれしいですよね?
それと同等かそれに近い気持ちになれているのであれば癒されてるし、手放せてると言えるってことです。
そんな話をすると読者の92%は絶望しか感じなくなると思うのですが、実際はそのレベルまで手放しが進んでなくても恋はうまくいきますし、幸せな結婚だってできます。
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あ、そもそも手放すのも癒すのも「幸せになるため」ですからね。
だから、手放しも癒しも「手段」です。
大阪から東京に行くときに新幹線で行くか、飛行機で行くか、夜行バスで行くか等々の手段がありますよね?
東京に行きたいから新幹線に乗るわけでして、新幹線に乗ることが目的じゃないですよね?(鉄オタの方はそれが目的になることもありますが)
それと同じで、幸せになりたいから手放しという手段を取るんですね。
だから、完全なる手放しをしなければ幸せになれないなんてことはありません。
「幸せになるためにはちょっと元夫への執着がまだ強くてすんなり行けそうもないよなあ」というときに「手放し」が有効な手段になるんです。もちろん、それも手段の一つに過ぎません。
だから、「幸せになれる程度に自分を癒せばいいし、そのために執着を手放せばいいんだよ」という風に考えてますし、そうお伝えしています。
というのも、幸せになると過去の傷なんて一瞬で癒されてしまうからです。
あの辛かったできごとも「どうでもよくなる」ばかりか、「そのできごとのお陰でこの幸せが得られた!」と思えるので「感謝」までできるようになるんです。
そう、癒しや手放しは「感謝」によって完了となるのです。
「あの辛い体験があったおかげでここまで頑張れた。」
「あの苦しい失恋があったおかげで今の彼と幸せになれた。」
「元夫のことはすごく怒っていたし、許せないと思っていたけど、あの結婚生活があったからこそ、今の幸せな夫婦関係がある。」
だから、ありがとう!!なんです。
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そういうわけで私は「幸せになるためには高すぎるハードル(痛みや執着)を、癒すことで飛び越えられるくらい低くすればいい」と思ってるわけですね。
絶望してた92%の読者の皆さん、ちょっと安心しましたか?
ちなみにこうした手放しや癒しってのは「連鎖」しますので、一人手放せると立て続けに2人、3人、、、と手放せるようになります。
元カレのことを手放したら、元々カレ、元々々カレ、元々々々カレのことも手放せた!みたいな感じ。(あ、その順番は関係ありません。元々々カレスタートでも良い)
ということで、休日などの時間がゆっくり取れるときに「過去の整理」をしてみるといいんじゃないかな?と思う今日この頃です。
★執着を手放すワークが満載の本&セミナー動画
*「もう傷つきたくない」あなたが執着を手放して「幸せ」になる本」(学研プラス)
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『それって手放せてるのかな?まだ執着が残ってるのかな?』
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