なぜだかよく分からないけれど「結婚」に対して抵抗があるんです。



結婚に限らず、「なぜか分からんけど抵抗がある」みたいなケースってよくあると思うのです。
カウンセラーはそこで「なぜ?」だけでなく、「どういう感情があるのか?」にも注目するんです。
その感情を変えていくことができればその抵抗は軽くなりますよね?

はじめまして。
密かに根本先生のおっかけをしています。
今回は、自分でもこれはなんの心理だろう??と気になることがあって、はじめてご質問させていただきます。
もしネタになりそうでしたら、使ってやってください。

私にはどうも「結婚への抵抗」があります。
ありがたいことに、これまでの人生、ときどき奇特な人がいて、私と結婚したいと言ってくださるのですが、どうしても「イエス」と言えません。
今までは、お相手がいわゆる野良猫で浮気気質だったり、文化や価値観の違う外国人だったりと、なかなか、簡単には結婚を決断しにくいお相手だったのもあったのですが。

今お付き合いしている人は、お互いなんでも話せるし、好きなものの方向性も似ているし、人としても男性としても好きです。
そして最近結婚の話が出ていて、私も「この人となら、この先一緒に暮らしていけそうだな」と感じており、結婚することに全く迷いはないはずなのですが……なぜかよくわからない抵抗感があります。
指輪をするのもソワソワするし、籍入れるのもなんか嫌だし、結婚式とか一ミリもやりたくないし。

関係があるのかはわかりませんが、両親は仲が冷え込んでいる時期が長かったです。
父は小さい会社を経営していて、私が子どもの頃に、一度会社が倒産して破産しました。
その時、父は会社の経営状況が悪いことをギリギリまで家族に話しておらず、「なぜもっと早く相談してくれなかったのか」と母が泣いていた姿をよく覚えています。
それ以来、両親の間の会話はほぼなくなり、今でも互いに最低限の接触で生活しています(父は実家に、月の三分の一くらいしかいません)。

ちなみに私の仕事面では、父の苦労を間近で見ていたにも関わらず、「堅実に生きよう」という発想にはならず、海外で働いてみたり、お役所の外部委嘱の仕事をしてみたり、今は大学で契約職員をしていたりと、その時々で「おもしろそう」と思ったことをしています。
ライフワーク的なことも、コツコツと継続して取り組んでいます。

私が煮え切らないと、せっかく結婚したいと言ってくれている彼に不安を与えそうだし、私も彼と一緒にいたいので、抵抗感の原因を見つけて解消したいです。
アドバイスがありましたら、どうぞよろしくお願いいたします。
(Cさん)

おっかけありがとうございますー!「推しはいるの?」と聞かれたら胸を張って「根本さんですっ!!!」とお答えいただけたら幸いです。あんまり知られてないけれど。笑

さて、「なんでそんな結婚に抵抗があるんだろうねえ?」という質問は私のカウンセリング、グループセッション、1DAYセミナー、リトリートセミナー等で頻繁に出現しておりまして、多くのクライアントさんが食い気味に「知らん。」と答えられるまでがお約束の流れになっております。

で、「そんなこと言わないでよー。教えてよー」「分からんもん」「でも何かあったから抵抗が生まれたんでしょう?それって何なのよ?」「そんなこと言われても分からんもんは分からんし、知らんもんは知らんもん」などとだんだん不穏な空気に包まれることに・・・・・はならないんですけどね。笑

Cさんが書いてくださったように「両親の冷戦が影響しているのかもなあ?」というケースも少なくありません。

一般的に女子にとって母はモデルなので、母が幸せそうじゃないと「自分もそうなるかもしれない」と思って結婚や出産に抵抗を覚えることが多くなります。

もちろん、そこで反発して「あたしは母みたいにならないぞ!」と気合を入れて結婚に挑む猛者もいますし、また、母への愛が深すぎると「母が幸せになったら自分も幸せになろう」と心に決めている武士もいます。

だから、カウンセリングなどでは「お母さんってどんな人なの?あなたはお母さんに似てると思う?そのお母さんとはどんな関係だった?そもそもお母さんにとって何が喜びだったと思う?」みたいな母に関する質問攻めをさせてもらうことも多いものです。

特に自立系武闘派女子という血を持つ方々は愛情深く義理堅いので自分を苦労しながら育ててくれた母に(表面上は反発していても)忠誠を誓っていることも少なくないものです。

そうすると母を守り、母を助け、母を喜ばせるための人生を構築していくこともあり、「自分のことより母を優先する生き方」が板に付いていることも多いものです。

もちろん、意識的にそう思っている場合は分かりやすくていいのですが、「ええ、でも、高校卒業して実家を離れてるし、そんな仲良しってわけでもないのですが?」というケースでも、心の中では母が軸になってることもあるものです。

また、その一方で「終わらない反抗期問題」というのもあります。

そんな母の生き方に反発して「あたしはおかんみたいにならないぞ!自由に生きるんだ!」というポリシーを持ち、結果的に根無し草、糸の切れた凧みたいな生き方をしちゃうんですね。

仕事や男をコロコロ変えてみたり、あちこち移り住んでみたり、「やりたいことをやってる」という意味では素晴らしいのですが、どこか地に足が着かない感覚があったり、「自分はまだまだ大人になりきれてないなあ」みたいに思っていたりするものです。

つまり、いざ結婚に踏み出せない裏にはそんな母との関係が影響していることが多いんですね。

もちろん、原因はそれに限らず、父も含めた親子関係が元になっていたり、きょうだいがそこに絡む場合もありますし、子ども時代の性的なトラウマとか、学校でのいじめ問題などが影を落としているケースもありません。

だから、そうした背景を探りつつ、母との関係が大きければ改めてそこを掘り下げていき、母を手放すとか許すとか罪悪感を解消するとかの手を選ぶことで結婚へのハードルを下げられるものです。

で、そうした心理的な原因を探って行く方法としてよくやるのが「感情」「感覚」を見ていくことです。

つまり、

「結婚に対してどんな感情、どんなイメージを持ってるの?」

なんて質問がそれに当たります。

こればかりは実際にCさんと話してみないと答えがないので何とも言えないのですが、そこで出てくるのネガティブな感情・感覚が「抵抗」になっていると見るわけです。

例えば、その質問に対して「なんかめんどくさい」というトラディショナルな回答があります。

当然そこからは「何がめんどくさいと思ってるの?」という継続的な質問が出てくるわけです。

そうすると「何か頑張らなきゃいけない」「我慢しなきゃいけない」「相手に合わせなきゃいけない」みたいなネガティブな答えが出てきたりします。

また他にも「結婚したら不自由になってしまう」とか「離婚はしたくないから慎重になり過ぎている」とか「いつまでも仲良くいられる自信がない」など様々な回答が出てくるわけです。

そうすると「だってさー、結婚したことないわけやん?なんで結婚がめんどくさいとか、不自由になるとか知ってるわけ?」と意地悪な質問が繰り出され、その結果、「母がそうだった」とか「結婚した友達がいつも不満を言ってる」などの事情が見えてくるものです。

要するに「結婚」というものに対して何らかのネガティブな感情や感覚を持っているから、そこに踏み出せないわけです。

ちなみにそこで思考的な理由が出てくることもありますが、私たちの人生においてそうした思考が与える影響は意外と少ないので、その思考を作っている感情の方に目を向けていくことが多いです。

で、やっぱり親とか友達とか身近な人の影響ってめちゃくちゃ大きいよね?ということなのですが、「結婚」に対してネガティブなイメージを持っているならば、それをポジティブに変えて行けばいいよね?とカウンセラーは考えるわけです。

例えば、「母が幸せそうじゃなかった」という話を聴けば、確かにそういう風に見えてたし、そういう部分もあったかもしれないけど、本人に「結婚して幸せじゃなかったの?」「結婚して何か楽しみとか喜びって何かあった?」って聞いてみれば?なんて提案をすることもあります。

「結婚するとさ、なんかすごく不自由になって窮屈になりそうじゃん」という思いがあるならば、まずは「なんでそんな風に思うようになったんだろう?」と背景を探りつつ、同時に「結婚しても自由で解放的な生活を送ってる奥様っていないんかな?」と周りを見渡すことも大事なことです。

結婚の形もここ20年で大きく変わってきまして、事実婚、別居婚、週末婚、通い婚など形も色々あるだけでなく、一緒の家に住んでいてもそれぞれの部屋を持ってプライベートをある程度確保していたり、家事が得意な男性が増えていて「あたし、家ではほとんど何もしなーい」という奥さまも珍しくなくなりました。(ちなみにうちのお弟子さんにもそんな夫婦関係を築いている者もいます。)

つまり結婚生活というのも昔に比べればずいぶんと選択肢が増えているわけです。

だから、「夫婦なんだから一緒に住んで妻は家事をきちんとやるべし」という昔ながらの形も選択肢のひとつに過ぎなくなったわけですね。

母があまり幸せそうじゃなくて、結婚に対して漠然とネガティブなイメージを持っている場合、どうしても結婚から目を背けて生きることになりますよね?

だから、自分の中の結婚に対するイメージが古いままでアップデートされてないってこともよく起こるんです。

例えば、私のクライアントさんには夫がお堅い仕事できちんとした人だし、家事も得意でゲームさえやってればご機嫌なので、家のことは彼に任せて好きな仕事をして、外に遊びに出まくってる奥様もいます。

また、ある男性のクライアントさんは自分が経営者で好きなことを好きなようにやりたいので、奥さんや子どもたちも好きなようにやってもらった方が罪悪感を覚えなくていいと言います。

それで妻子がよく彼をおいて旅行に出掛けちゃうことも多いのですが「2週間を超えると寂しいけど、それ以内だったら自由に独身生活を謳歌できるので嬉しい」らしいんです。

まあ、そういう例を挙げたらキリがないですね。笑

だから、「現代の最新結婚事情」を情報収集してみると「あたしの結婚観は古すぎた!ヤバい!」と気づいて、「じゃあ、結婚してもいいか」なんて気分になれるかもしれません。

で、Cさんのお話においても、

>指輪をするのもソワソワするし、籍入れるのもなんか嫌だし、結婚式とか一ミリもやりたくないし。

なんて話を聴けば、やはり感情ベースに落としていき、「指輪するのってどんな感じ?」「籍入れることにどんな感情があるの?」「結婚式をやりたくないのはなんでなの?」と質問攻めにしていくんだろうと思います。

そうするとここまでお話してきたような理由がより鮮明に見えてくるかもしれないし、逆に「ああ、それって慣れだよ、慣れ」と一言で済んじゃい場合もなくはないですし、あるいは「なんか元々見知らぬものに対して漠然と抵抗を覚えることってない?」なんて違う角度から心理的理由が見えてくることもあるかもしれません。

そうしたところを見ていくことで結婚に対するハードルも低くなっていくと思うんですよね。

また、家族のことについても

>その時、父は会社の経営状況が悪いことをギリギリまで家族に話しておらず、「なぜもっと早く相談してくれなかったのか」と母が泣いていた姿をよく覚えています。

という事件が大きな影響を及ぼしているのであれば、男性に対する不信感のようなものが根付いているのかもしれないですし、泣いていた母を見て「あたしはこうはなりたくない」と思ってしまって「結婚はしない!」と決めた時期があるのかもしれないし、そうした両親の関係から「母を背負うことが当たり前になって、心理的にCさんは『母の夫役』をやったから結婚したくないのかな?」なんて場合も想定できるものです。

ここまで色々とお話してきて何か思い当たるフシはありますでしょうか?

たぶん、Cさんをカウンセリングする機会があれば、

>私も「この人となら、この先一緒に暮らしていけそうだな」と感じており、結婚することに全く迷いはないはず

そんな風に思ってるんだったらとりあえず結婚しちゃえばいいんじゃない?と提案するかと思います。

「結婚に対する抵抗」って「結婚するまでの抵抗」ではなく、結婚生活においても出てくる可能性がありますから、結婚生活を育む上で色々と変えて行けばいいと思うんです。

で、こういうケースで何よりもお伝えしたいことは「ちゃんと彼にそのこと話してる?」という点なんですね。

>私が煮え切らないと、せっかく結婚したいと言ってくれている彼に不安を与えそう

なんて思っていると「自分ひとりで何とかせねば!」と自立心を発揮して、彼の前では「うん、結婚したいねー。いつするー?」なんて前向きな姿勢を見せちゃうこともありますよね?

結婚に対してよく分からん抵抗があることはもちろんだし、彼に対する愛情もきちんと伝えておきたいし、何よりその問題を「二人の初めての共同作業」にしてみるのもアリなのです。

その上で「もししなきゃいけないんだったらどんなスタイルの結婚生活にしたいのか?」ということも一緒に考えてみましょう。

一緒に住む?
寝室は一緒?別々?
家事分担はどうする?
そもそもどこに住む?
家計はどう管理する?
自分の部屋は欲しい?
お互いの親とはどう付き合う?
夜の生活はどういうのが理想?

色々と話し合うことはありますよね?

ということで、「私たちらしい結婚生活」というのを2人でデザインしてみるのはいかがでしょう?

そうした話し合いの中でますます「この人となら」と思えたらずいぶんとハードルは下がると思いますから。

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なぜか〇〇することに抵抗がある、とか、〇〇するのが苦手であるので、とかそういうときは表面的な事象じゃなく心のなかを見ていくといいのでは?


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