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親しくしていた人が急に去っていくという現象は意外とあるものです。
そして、その理由は様々ですが、その一つとして「お互いの関係が対等じゃなかった」というケースが挙げられます。
ちょっと痛い話かもしれませんが自分と向き合うきっかけにしていただければ幸いです。
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私の人間関係の今後についてご相談させていただきたく。
端的に申し上げると、大切な人が急に去って行く、ということを繰り返しています。
基本的に人に頼られやすいのですが、全員を受け入れることはせず、男女問わず自分が気に入った人だけを受け入れることにしています。
ですが、そういった関係は、相手がある日急に掌を返して去っていって必ず破綻します。
繰り返しているので、毎回周囲の人に相談して「この人なら大丈夫」という人を選ぶのに、なぜか、です。回りの共通の友人たちも「え?まさかあの人が?」と驚きます。
そういった関係性の特徴としては、お互いが急激に接近してしまうことです。
そういったパターンをわかっているため、最近は何かあっても絶縁とはならないよう、親しいときから様子を見るようにしています。そのおかげか、とりあえず掌を返されても年月をかけて「知り合い」くらいには留められるようになってきました・・
気に入った人と親しくなりたいだけなのに、毎回こういった掌返しに合うのはそのたびにとても傷つくし、大切にしてきた人間関係、信頼関係を失います。一体私はどうしたら気に入った人と安定した人間関係を築けるのでしょうか?自作自演というならば、一体私はなにをしてるのでしょう・・・
必要と思われる基本情報として、長女、40代、母と同居、です。
もしご興味ありましたらどうぞよろしくお願い致します。
(Mさん)
意外とこうしたお話を聴くことがあって、いい人なのになんでなんやろねー?とあれこれ深掘りしていくのですが、いくつかのパターンがあるみたいです。
人間関係あるあるの一つに「急激に近づいた人は急激に去っていく」という法則があると思っています。
これ、別件に見えますけど似た話として私の仕事に照らし合わせてみましょう。
根本さんのブログを発見し、「おぉ!ここに登場するのはすべてあたしじゃないか!」と猛烈に感動してくださる方いらっしゃいます。(ありがとうございます。)
そして、ありとあらゆる記事を日夜読み漁り、メルマガに登録すると同時にYoutubuも暇さえあれば視聴回数に貢献し、SNSだってフォローしてくださり、そして、開催される様々なセミナーの“ほぼすべて”に申込をされます。(ありがとうございます。)
お客様としてはたいへんありがたいのですが、そういう方って一時的なブームが去ると「あれ?そういえば一時期めっちゃ来てたあの人はどこ?」という状態になるんです。
熱しやすく冷めやすいと言いますか。
「そういうタイプの人なんだねー」という風に見るんですけどね。
もちろんご自身はそんなつもりはないのですが、やはり最初に盛り上がった熱量をそのまま維持することは難しく、「はじめの頃は根本さんの過去記事を1日20本とか平気で読んでいたんですけど、今では1日2本くらいしか読まなくなっちゃったんです」みたいな状態になるんですね。
つまり当初の頃の熱量と比べればはるかに冷めてしまった(落ち着いた)わけですから、その勢いそのまま去って行かれることになるんです。
だから、Mさんの体験を読まれても「ああ、きっとそういうタイプの人を選んでいらっしゃるのかもなあ」という風に思うわけです。
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それだけ急激に接近するのはなぜなのでしょう?
どうした経緯をたどるのでしょう?
この辺がちょっと気になるところなのですが、周囲の人に相談した上で慎重に選択しているにも関わらず、なぜ去って行かれるかと言えば、上記の例に照らし合わせれば「当初の目的は達成したから」という説も成り立つかと思います。
つまりMさんのことが嫌いになったとかめんどくさくなったというわけではなく、相手の気が済んだ、ということも考えられるんです。
それはMさんがこうして作る人間関係が「対等ではない」ことが示唆されてるからです。
>基本的に人に頼られやすいのですが、全員を受け入れることはせず、男女問わず自分が気に入った人だけを受け入れることにしています。
「人に頼られやすい」ということは、新たに出会った人もMさんに頼って来られるんですよね?
そして、厳しい審査を潜り抜けて「よし、お前はあたしに頼っても良いぞ」という判定を下されるんですよね?
ということは、Mさんとその相手との関係は「頼られる人と頼る人」になりますよね。
だから、相手の人がMさんに頼りたい目的がある程度果たされたらMさんとの関係はそこで終わりになりますよね。
でも、それが「医者と患者」や「カウンセラーとクライアント」の関係だったら「そりゃそうだわね」ということになりますよね。
ところがたぶんMさんはそういうつもりはなくて、違う関係性を求めていらっしゃるんだと思うのです。
分かりやすく言えば「その人とは友達になるつもり」だったのかもしれません。
そしたら、お互いに仲良くなる目的が異なるので、その分、Mさんはショックを受けられてしまうのでしょう。
そういうわけで「Mさんはどういう目的でそういう人と距離を縮めるの?」という点について根掘り葉掘り聞いていきたいところです。
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「頼られる人と頼られる人」というのはいわゆる「自立と依存」の関係になります。
つまり「対等ではない関係性」ということです。
この関係でスタートすること自体は悪いことではないですし、あるあるなんですけれど、この「自立と依存」の関係に自立側が執着していると、依存側の相手が自立してきたときに関係が悪くなってしまいます。
恋愛に例えますと、「あなたのことが大好き!一緒にいるだけで幸せ!」という彼を「しゃあないなあ、そこまで言うなら付き合ってやってもええで」と彼女が受け入れたとします。
この場合、彼が依存側、彼女が自立側を担当します。
その後、彼が「会いたーい!大好きー!」とワンコのように懐いてきて、彼女も「まあ、悪くない気分やな。よしよし」と可愛がっていたのですが、数か月経つと彼も徐々に自立してきて「なんか最近冷たいよね。僕のこと嫌いになったの?」とかウザいことを言ってきます。
彼女もはじめは「そんなことないよ。嫌いになるわけないじゃない」と対応するのですが、正直、「ちょっとこいつ重たいなあ」と思うようになります。
ただ、その後も彼の自立は進み、始めの頃は彼女の言うことを全部聞いてくれてたのに反抗したり、反発したり、生意気なことを言い始めたりします。
つまり、自立と依存の関係が徐々に崩れ、自立と自立の関係に移行しつつあるんですね。
でも、彼女としては自分の方が上だと思っているし、彼の自己主張がめんどくさいとしか感じられないので、だんだん彼を拒否するようになります。
「最近、冷たい。」という彼に対して少々の罪悪感を覚えつつも「そういうところがうぜーんだよ」と思うようになった彼女。
そんなある日「僕のことなんてどうでもいいんでしょ?もう別れる」と言われるんです。
それを聞いて彼女は思うんです。
「は?それ、お前が言うか?お前にそんな権利あると思ってんのか?」
そういう現象のことを「飼い犬に腕を噛まれる事件」と個人的に呼んでおります。
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依存側が自立してきたときに、それまでの自立側とは競争が生まれてきます。
つまり、依存→自立の関係を取るときに関係性は壊れやすいのですね。
だから、Mさんとその相手の関係においても何らかのその変化が起きていて、手のひらを返されるようなできごとが起きたんじゃないでしょうか?
そうした要素はMさんの文章からもちらちら見えるんです。
揚げ足取りをしていきましょう。
>自分が気に入った人だけを受け入れることにしています。
>「この人なら大丈夫」という人を選ぶ
>気に入った人と親しくなりたいだけ
この辺の記述を見ると、どう見ても上から目線だと思いませんか?
ご自身はそんな意識はないかもしれませんが、こうした“言い回し”からその人の癖が見えちゃうのが心理の怖いところですね。
もし、Mさんがビジネスをしていて従業員を雇うとか弟子にするとかお客さんを選ぶとかなら分かりますし、問題はないと思います。
明らかに自分が「自立」の立場だからです。
大切な人といい関係を築きたい、というならば「対等」であるはずなのに、こうした「自立」の立場で人を見ているということは、始めから対等性が崩れていると言えますね。
だから、この点から親しくしようと思っていた相手に去られるということが起きてるんじゃないかと思います。
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>一体私はどうしたら気に入った人と安定した人間関係を築けるのでしょうか?
という問いに対しては「対等性」というのがテーマだよね、ということになると思います。
ただ、なぜMさんがそういう関係性を作ってしまうのか?についてはもう少し情報が必要です。
「長女、40代、母と同居」ということも影響があるかもしれません。
また、パートナーシップとかお仕事についてもお話を伺う必要があるでしょう。
そして、もちろん今付き合いのある周囲の人たちとの関係性についてもお聴きしたいところです。
ということで、その辺に注目していけばもっと円滑に人間関係を築いていけるかと思うので、機会があればそこと向き合う機会を作ってみてください。
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