お酒と上手に付き合うにはどうしたらいいでしょうか?~ふだん隠している自分やストレスと向き合って自分らしいライフスタイルを構築していく~



別にお酒が悪いわけじゃないんですよね。
酒で失敗するほど飲まなきゃいけなくなってる自分がいるんです。
ストレスが溜まっているのか、何かを我慢しすぎているのか、自分を嫌いすぎているのか等々。
だから、自分らしいライフスタイルを選択していくことが本当の意味での解決になっていくのです。

お酒ことで相談です。
私は42才にもなって、いまだに上手にお酒を楽しむことができません。
何回かに一回は限度を超えて飲んでしまい、途中から記憶がぽっかりとなくなったり、転んで頭を打ったり、吐いたり…
こうして文字にするのも恥ずかしいのですが、酔うと人恋しくなるようで、隣で飲んでいる若い女の子グループや、友達の旦那さんだったり、旦那の男友達にベタベタしてしまっているようです。
旦那の友達にやってしまったときは、友達やうちの旦那さんを激怒させてしまいます。
ケガをしたり、誰かを傷つけてしまったときはしばらく落ち込んで、飲み過ぎないように慎重に飲むのですが、飲み会になると楽しさもあるし飲んで場を盛り上げたい気持ちや、私といて楽しくないと思われたらどうしようという緊張から限度を超えて飲んでしまいます。
お酒自体は好きなのですが、翌日の悲しい虚しい気持ち、周りに嫌われてしまう恐怖で頭がいっぱいになります。
飲み会の予定が入ると、また何事かやらかしてしまうのではと怖い。
人に迷惑をかける自分が嫌でしょうがないです。
上手にお酒を楽しめている人がうらやましい。
このまま行くと、大ケガをするか死ぬか、周りに誰もいなくなって寂しい思いをするのではと思ってしまいます。

せめてだれかれ構わずベタベタするのをやめられたらどんなにいいか。
42にもなって恥ずかしいやら、既婚者なのにだらしないやら情けない。
泥酔した人をみるといたたまれない気持ちにもなります。

他人に迷惑かけてるんだから断酒するしかないでしょというお叱りの声ももっともだと思いますが、飲み過ぎてしまったり人にベタベタしてしまう私の状態を改善したいです。
大好きな日本酒を適度に食事と一緒に楽しむことが大好きなんです。

ちなみにうちは、子供がいない夫婦で結婚当初からセックスレスです。私の症状は結婚前からで、夫との関係はなく自分の問題なのだと思います。
わざわざ優しい夫や友達から嫌われるようなことをやり続ける私ってなんなのでしょう、、、。
(Rさん)

お酒についての問題は私が人生をかけて追及しているテーマのひとつでして、昨夜も京都で呑み過ぎて危うく終電を乗り過ごすところでした。
今もたまに記憶を飛ばし、「ええーっとお会計したっけな?」と翌朝だるい体を抱えていることもあるものです。このテーマはなかなか難しいですねえ(遠い目)。

よく「酒を呑むとその人の本性が現れる」なんて言いますけれど、正確に言えば「本性」ではなく「ふだん隠している部分」だと思っています。

つまり、ふだんの姿がウソで、酒を呑んだときがホンモノというわけではなく、どっちもホンモノなんだけど「こんな自分は出しちゃいけねえ」と思っている部分が酒を呑むと出ちゃうって感じです。

だから、酒を呑んで人にベタベタしてしまうRさんはおそらく心の中に「寂しさ」を抱えていらっしゃるのでしょう。
なので、この点について追及するなら酒の飲み方よりもまずはご主人とのレスの問題、そして親密感に関するテーマに向き合われることをお勧めしたいところです。

「恥ずかしい話ですが・・・」という切り出しで酒について相談される方って多いんです。

酒を呑んだときの自分を恥じるわけですが、それが先ほど書いた「ふだん隠している部分」なわけです。

ほんとうは人とベタベタしたいし、甘えん坊なRさんがいるとします。
けれど、それをなぜかダメだと禁じ、ふだんはクールに振舞っているのかもしれません。

ほんとうは人とベタベタしたい。けど、それはダメだ、恥ずかしい。
だからふだんはそれを出せない。
けれど、お酒を呑むとそうした自制が効かなくなるので、ふだん我慢していた分だけ余計に人にベタベタしてしまう、という。

だからRさんのその「寂しさ」とか「ひと肌恋しさ」というのははるか以前から存在しているのかもしれません。

それを酒を呑んでないときにも満たせたら、わざわざ酒の力を借りなくてもよくなりますから、もっと酒が楽しくなると思いませんか?

つまり、こういう問題を見ていくときは恥ずかしいし、情けないという自責の思いは横においといて「それくらいふだん我慢してる自分がいるんだろうなあ」という風に自分を見てあげることが大切です。

例えば、あるクライアントさんの旦那さんはふだんものすごくいい人で、職場でも近所でも評判の「優しくて穏やかで癒し系な男の人」です。

頼まれごとにNoを言わず、仕事も抱え込む上に、地域の役員までやっちゃって地元の催し事の際はほとんど寝ずに業務をこなすほどです。

けれど、彼はお酒を呑むと泣き上戸になったり、愚痴を言ったり、モノには当たりませんけど暴言を吐いたりするんです。

いい人を“演じている”裏に、それくらい大きなストレスを抱え込み、彼はそれを「酒」を使って吐き出そうとしているわけです。

だから、奥さんにはその流れを説明して、とにかくもっと安全な方法でストレスを吐き出させてあげられるよう、できるだけ話を聞いてあげたり、セックスを満たしてあげたりしつつ、一緒にウォーキングや筋トレなどをすることをお勧めしました。

彼も太ってきたことを気にしていたので、一緒にジムに通うことを了承してくださり、元々ストイックな性格もあってそこでストレスを吐き出せるようになってきたそうです。

とはいえ、いい人をやめる、というのはなかなか勇気が要ることですし、こうした問題は夫婦両方に関連するので、奥さん自身の問題とも向き合いつつ、徐々に良化に向かっている最中です。

そうしてストレスを解消しつつ、大目標としては「ふだんの自分をより自分らしい、自然体な姿に変えていく」ということを目指します。

つまり、言ってしまえばRさんもまた「自分らしい生き方」からちょっとズレちまってるようなんですよね。

そっちを改善していくことが本筋だと思います。

酒の飲み方を変えればいいってもんじゃないんですよ。
そういう酒の飲み方をしてしまう原因を解決していく必要があるんですよね。

>わざわざ優しい夫や友達から嫌われるようなことをやり続ける私ってなんなのでしょう、、、。

と思うでしょう?
頭では分かっているのに何でそうなるか?というと、頭じゃどうしようもない「心」の方に原因があるからなんです。

Rさんはふだんからどんな自分を抑えているのでしょう?
今の仕事や職場や業務は自分に合ってると思います?
ご主人ともうまく行ってそうですが、不満とかストレスとかはありませんか?
我慢してることや、こんな自分を出したら嫌われると思っていることはどんなことなのでしょう?
無理してることって何かありませんか?

それを解消する方法をお酒以外に見つけ出すことはできませんか?

少し深い話をしますと、お酒で失敗するとものすごくイヤな気分になりますよね。

「翌日の悲しい虚しい気持ち、周りに嫌われてしまう恐怖で頭がいっぱいに」なっちゃうわけです。

そして、同時にそんな自分を猛烈に責めて否定していませんか?

そこへ飲み会のお誘いが来ると「また何事かやらかしてしまうのではと怖い」ですよね。
「人に迷惑をかける」んじゃないかと怖れますよね?

そうした自己否定や怖れ、罪悪感などがまたストレスになるんです。

そして、そのストレスを吐き出すためにまたお酒に飲まれてしまうということをしでかします。

その翌日、また猛烈なひとり反省会を開き、怖れと罪悪感に苛まれますが、それもまたストレスになり、次の飲み会で再びそれを解消するために・・・という循環が生まれます。

つまり「お酒を呑む」と言うこと自体がストレスを作り、ストレスを発散する行為になるので、分かっていても辞められなくなるんです。

これって実はものすごく怖いことでして、外的ストレスがなかったとしても自動的に自己嫌悪が増していく仕組みになっているんです。

だから、その悪循環が自分では止められなくなるとやがて「断酒」という手段に出なきゃいけなくなるものです。

私の周りには元々酒飲みだったのに、いろいろやらかしてしまったので断酒に挑んで成功させた連れがいます。(こいつとかこいつとか)

その姿にはひたすら尊敬しかないのですが、彼らを見ていてしみじみ感じたことがあります。
そして、他の人を観察しつつ、バーや飲み屋のマスターとも意見交換しつつ私なりに気付いたことがあるんです。

それは「酒の味が好きな人」と「酔うことを求めてる人」の両方がいる、ということです。

しかも、それはすぐに判別できます。

前者は酔うことよりも味わうことを大事にしてますし、旨い酒が好きです。
だから、酒の銘柄をよく覚えますし、何を呑むかを慎重に選ぶことができます。

酔ってしまったら酒の味が分からなくなりますから、自分の酔い加減に合わせて酒を選びます。

そして、その場を楽しむことができます。

一方、後者は酔うことが目的ですからアルコールさえ入っていれば何でも構いません。
というか、早く酔える酒が良いのでコンビニ等で売っている添加物満載の酒を好みます。
もちろん、銘柄や種類だって覚える必要がありません。

この後者の飲み方をする人は「忘れたいこと」「見たくないこと」があったり、ストレスを解消することが目的になります。

それから「酒の席が好き」という方もいらっしゃって、その方はお酒が入ってみんなが陽気になり、楽しく本音で語り合ったり、熱い話をしたりするのが好きな方です。

その場合はお酒が好きというよりも、その場が好きということになりますから、酒の力を借りずとも陽気に楽しく話ができるのであれば満足なのかもしれません。

さて、Rさんはどんなタイプでしょうか?

酒に興味がない人にとってはちょっとつまらない話を少しさせてもらいます。笑

日本酒にもいろいろありますが、Rさんはどんな酒が好きですか?

私の場合、すっきりとした軽めの辛口が好きで地域で見れば宮城の酒が一番ですね。
米の味を強めに出したしっかり目のものはちょっと苦手で、アテがなくとも酒だけで楽しめるくらいのライトなのが好きなんです。

だから、初めて入るお店では「すっきり軽めのが好きで、結局宮城の酒が好きなんですよ。伯楽星とか日高見みたいな感じの何かよろしく!」みたいにオーダーするんです。

とはいえ、塩っ気の強い肴や油の乗った魚などをアテにする場合はそれらでは少し弱い感じがするので、もう少ししっかりしたものを求めます。

そして、基本的に純米酒しか飲みません。アル添は匂いも味も避けたいところです。翌日残りやすくなりますしね。
それに日本酒とかワインなどの醸造酒って生き物じゃないですか。
だから、きちんと管理してくれてるところや回転が良いお店じゃないと劣化してる可能性もありますからオーダーする前にはその店の様子をよく伺うものです。

また、私は吟醸香が苦手なので、2割5分磨き純米大吟醸という仰々しい酒もちょっと遠慮します。ただ最近は純米吟醸でも吟醸香がほとんどないものがありますので、その場合は喜んで頂きます。

「酒の味が好き」という人はたいていこういうことを考えてる人が多いと思います。

もちろん、酒の味が好きだけどストレスが大量にあれば酒に飲まれちゃうのも事実ですから、そこは改めてストレスケアならびにストレスを作らないライフスタイルへの変貌を狙うのが良いと思います。

さて、今日は「酒」でしたけど、「甘いモノ」「ハードワーク」「買い物」などに置き換えても成り立つ話ですので、参考にしていただければ幸いです。

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