太りたくない私とダイエットしたくない私の葛藤について。



相反する価値観に揺れ動くことって少なくなく、そのひとつが母親から受け継いだものであればなおさら葛藤が強くなるものです。
そこでは自分の心に素直になり、自分をご機嫌することを優先させることで、どんどん本音で生きられるようになっていくものです。

根本先生、毎日のブログ更新ありがとうございます。日々の癒しとなっていて、存在に感謝感謝です。
私は30代夫も彼氏もいる問題を抱えている自武女ですが今日はそっちではなく、人生のサブの命題である「太りたくない」概念についてお聞きしたいです。

痩せたいという意識が頭のどこかにずっとあるような人生です。
ただ私の体質的に細身タイプには絶対にならないし、むしろグラマラス体型を活かして生きていこうと現在は肉付きが程よいところで満足しているつもりですが、年末年始の蓄えが効いてきて、また気になるターンに入ってきました。

痩せては戻りを繰り返した歴史があり、年齢を重ね痩せにくくもなってきているし、仕事(クリエイター業)が忙しくなってくるとそれを気にするのも嫌になってくるので、もう「太っている私」を許せるようになると気が楽でしょうか。

引っかかるのは母の存在で、母は丸々太っている人です。
母は美味しい食事が大好き、外見に無頓着なタイプで、化粧もオシャレもせず、女を楽しんでいるようには見えません。私には母のようにはなりたくない気持ちがある気がします。
私は地元を離れた後、オシャレをそこそこ楽しみ、ダイエットも自由にできるようになりましたが(思春期の頃、ダイエットしたい私と反対派の母で大バトルを繰り返しておりました)、引っかかる感情はありそうです。
反面、食事の美味しさに夢中になれる母を見て、人の目を気にして体型を維持したい私ちっちぇなと母に憧れを抱く気持ちもあります。

また私自身のクリエイター業はそこそこ上手くいっており、作品の方が見せたい自分である感じがあり、自分の体にそこまでの価値を置いていない気もします。

一方で、自分の体をメンテナンスしたり愛することも大事かなぁと、どれを大切にすべきなの?とごちゃごちゃしております。根本先生のご意見を伺えると幸いです。
(Hさん)

昨日はお酒で今日はダイエットがテーマということでまた良いですねえ(何が?)。

どれを大切にすべきか?と言えば、そりゃあ「自分」だよね、と答えてしまう私なのですが、そこで「自分の何を?」と言われたら「自分の心地よさだよね」と即答する準備はできております。以後お見知りおきを。(なんで?)

母の影響が大きいのだと思いますが、Hさんもたぶん「太ってて何がいけないのよ。ご飯が美味しいし、いいことじゃないの!」みたいな思いが強いんじゃないかな?と思うわけです。

で、こういうパターンというのはダイエットに限らず、美容だったり、オシャレだったり、セクシーさだったり、仕事だったり、お金だったり、恋愛観だったり様々なところで出てくるものなのかな?と思っております。

ということで基本原則をひとつ。

母という存在は子にとっては絶対で、私たちの価値観のほとんどが母親のそれを無条件でインストールするところから始まります。

言葉もそう、価値観もそう、何なら感じ方もそう、考え方なんてまさにその通り、というわけです。

まだ物心が付く前にそれらを一気にインストールしちゃってる様子は「パソコンを買ったらwindows11がもう入ってた」くらいの感覚です。(つまり、自分でインストールした感覚はないんですな)

その母親の価値観をベースに育っていくのですが、やがて「思春期」がやってきて精神的に自立をしようとします。

またその頃は家以外にも学校等で様々な価値観に触れることが増えてくるので「え?それって当たり前じゃないの?我が家だけなの?」という事例も出てくるでしょう。

さらにその自立が進む分だけ、今までは家が絶対だったのに、だんだん家よりも友達を優先したくなっていくことも多いです。

となると、デフォルトでインストールされている母親の価値観に対して違和感を覚えたり、否定的な感情が生まれたりするんですね。

それが「反抗期」と呼ばれるものになるのです。

母親がオシャレに興味がない人だった場合、周りの女子やその母親を見て「それって女子としてどうなん?」という疑問を呈するようになり、自分なりにメイクをしたり、オシャレな服を選ぼうとしたりするようになります。

母親からすれば今まで自分がテキトーに買って与えてた服を着てた娘が急に「これはいや、あっちがいい」とか「自分で選ぶ」とか言い出すものですから、「は?今まで育ててやった恩はどこへ行った!」とむかつくようになり、娘に反抗期が訪れたことを認識します。

そのとき娘は、母親がオシャレに無頓着だった分だけ、そんな母親を否定しバカにする態度をとったり、母親の言うことを聞かなくなったりして、自立を果たしていくのです。

もちろんそこで過干渉で支配的な親であれば大バトルに発展するか、力づくで抑え込まれてあえなく撃沈する道をたどり、それが様々な問題につながることはこのブログでもよく紹介しているところです。

仮にバトルに勝つ、もしくは母親に戦闘意欲がなかった場合などは自由にオシャレを楽しめるようになるのですが、もちろんそこには罪悪感もあれば、コンプレックスも存在します。

大好きだった母親を嫌ってしまった罪悪感。
母親の望みに応えられない罪悪感。

これはけっこう根強く残るものです。

また、元々オシャレに無頓着な環境で育ち、小5あたりでオシャレデビューをするわけですが、友達の中には「オシャレなママ」による英才教育を受けてきた子もいるので、やはりそのセンスの違いにショックを受け、それがコンプレックスになることもあるでしょう。

だからこそ、なおさらオシャレにこだわるようになり、ネットを見漁ってファッションにより強い興味を持つようになっていくものです。

そうして大人になっていくのですが、そうして周りから「○○ちゃんっていつもおしゃれだよね。センスいいよね」と言われるようになっても、心の中に仄暗い罪悪感なりコンプレックスなりが動いて「う、うん。ありがとう。頑張ってるからね」などとテキトーな返しをしたりするものです。

そんな風に心理的に見れば母親の影響を引きずり倒して大人になっているのが私たちと言えるのです。

敢えてダイエットじゃなくてオシャレを例に挙げましたが、Hさんのケースについても何となく理解できたでしょうか?

「ダイエットしたい私vsダイエットしたくない母」というかつての争いが、今では「ダイエットしたい私vsダイエットしたくない私」という葛藤に変わっているのです。

Hさんにとっても「太っててもいいじゃない。美味しいもの食べたいでしょ?それを我慢するくらいなら太ってた方がいいわ」という母親の価値観がしっかり入っちゃってるんですね。

それが土台になっていて「いやいやあかんやろ。やっぱダイエットせなあかんやろ」という後から入ってきた思いがバトルになっているのです。

その相反する価値観が葛藤を作っているものですから、Hさんにとっては都合が良い状況になります。

その場その場で都合が良い方を選べばいいわけですから。

仕事が忙しいぞ!こんなときはダイエットしてる場合じゃねえぞ!
ヤバい!スカートが入らん!ダイエットせなあかんわ!
あ~美味しそう!やっぱ一期一会だから食べなきゃね!
うわっ!ちょっとグラマラスすぎない?ヤバいよね!

つまり、2つの相異なる方針を持っているがゆえの問題になるわけです。

そして、常に「ダイエットすべきかすべきでないか論争」が頭の中で繰り広げられることになるんだろうと思います。

たぶんHさんはお母さんのことが好きで、それなりに仲が良いのでは?と思うのですがいかがでしょうか。

だから、なんだかんだ言いながら母親派な部分があって、ダイエットに限らずけっこう母親の影響を強く受けてるような気がします。

なので基本的には「ダイエットしなくてもいいんじゃね?派」じゃないかと思われます。

さらにその丸々太っていらっしゃる母親がけっこう幸せそうにしているならば、その実例を見逃すことってできませんよね?

それが母親に憧れる要因になってるのかもしれません。

なので、カウンセリング的な流れで言えば「なんでダイエットしなきゃいけないと思うの?」というよくある質問を投げかけてしまうのですが、Hさんならどのようにお答えになりますか?

そして、その自らの回答をどれくらい“信じて”いるのでしょうか?

というのもよくある「感情vs思考」の争いがここでも勃発している可能性があり、感情的には食いたいけれど、思考的にそれをとどめてるのかもしれません。

そうするとやっぱり感情の力に思考は勝てませんから、その論争はいたずらにストレスを溜める以外になんら意味をなさないものになるんです。

それどころか人ってけっこう都合が良いものですから「ダイエットしなければ」と思うことが一種の“慰み”になっていて、そう思うことで目の前のケーキを貪り食うことを自分に許せるんです。(この文章の意味、通じてます?)

「うんうん、分かってるからいいの。ダイエットしなきゃいけないよね。うんうん、分かってる、分かってる」という人って実際ダイエットしないと思いません?

「分かってる」というのと「行動する」ってのは全く別物ですが、「分かってる」ことが自分を慰めることになり、大義名分になるんですね。

「分かってる」というのは「いつかやるつもり」と問題を先送りしてるだけなんですけど、少なくとも「今やらない言い訳」として機能するんですね。

だから「いつやるの?今でしょ?」というコピーが流行語になるくらいみんなに刺さるわけですな。

カウンセリングって時に冷酷な面があって、そういう風に色々と自分の気持ちをカモフラージュさせて見ないようにしている真実をあっさりと突き付けられることがあります。

なので、少なくとも今日の文面を読む限り「ああ、Hさんはダイエットにはそんな積極的なタイプじゃないんだろうなあ。」という風に感じるわけです。

仕事も順調だし、旦那も彼氏もいるし、その状況でわざわざ好きでもないダイエットをしなきゃいけない理由って見つからないですよね?

毎年恒例の「年末年始食い過ぎた問題」も節分を過ぎる頃には過去のことになっているでしょうし、次は春物を出したときに「やべ。入らねえ問題」を迎えるまではたぶん平穏ですね。冬は特に体形を隠す服も選びやすいですし。

で、私がいつも提案してるのは「自分の心地よさを大事にする」ということでして「自分で自分のご機嫌をとる」ためにも、自分を笑顔にしてあげる意識はとっても大切なのです。

痩せることが自分を笑顔にしてくれるのであればきっとダイエットは成功するでしょうし、その体型を維持することができると思います。

一方、食べることが幸せだし、体形を気にせず過ごすことが快適であれば、ダイエットに興味を持つ必要がありませんよね。その方が心地よいのですから。

で、ここからが本題みたいなものなのですが(しかし長い前戯だな、きっと本番は超短いよね)、そうして自分のご機嫌を取り、ちゃんと自分を愛してあげるようになると、その自分をもっと喜ばせるために「適切な体形」に変化していくのです。

大切なものは大切に扱いますよね?
自分が大切な存在になれば、自分を大切に扱います。

だから、自分をとことん愛してあげることがHさんの今のテーマなんだろうと思います。

今それができてないって言いたいわけではなく、もっと自分を愛しましょうよ、と言いたいんです。

自分が喜ぶことは何か?
自分が笑顔になれることは何か?
どうしたら自分のご機嫌が取れるのか?

ということを日々意識しながら実践していきましょう。

そして、自分の心の声を聴き、自分の心に従って生きていくように意識をしていきます。

クリエイターであれば感性が豊かですから、より自分の感覚や心の声に耳を傾けてあげるといいと思います。仕事のときだけじゃなく、プライベートでも。

そして、ますます笑顔で居られる、気分よく過ごせる時間を増やしていくんです。

そのときちょっと体の切れが悪いとか、動きたいのに動けないってことになればダイエットすることも厭わなくなるでしょう。

「今の体だと笑顔が減ってしまい、心地よくない。じゃあ、体重をもう少し落とそうか」という発想です。

これはけっこう皆さんに言えることでして、ダイエットに限らず、「頭では分かってること」は素直に捨てちゃった方がいいと思ってます。

「そろそろ婚活した方がいいんだろうなあ」と思っている方は今はやんない方がいいです。たぶんしんどいので。

それよりも自分が好きなことをして、自分のご機嫌を取って、自分を笑顔にしてあげる方がよい婚活になるものです。(これはほんとうの話)

転職だってそうですし、起業だってそうです。
投資を始めるとか、マンションを購入するとかもそうです。

頭で考えてワクワクして、それがしばらく持続するならGoですが、そうじゃなかったらStopです。

そうして心に従って生き始めると「楽」「軽い」「楽しい」「幸せ」というのがけっこう簡単に手に入ります。

そうすると思考の声も徐々に収まっていきますから「自分らしい生き方」ができるようになるわけです。

だから、ややこしいことは専門家にアウトソースして、日々自分を笑顔にしてあげることを意識してたらあっさり人生って好転していくんですよね。

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