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ライフワークって「自分らしい幸せな生き方」のことで、最近の言葉で言えばウェルビーイングと言ってもいいものです。
自分らしい、わけですから自分軸であることが前提で、そこに他人からの評価というのが入るかどうかは・・・ケースバイケースなのです。
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親族、家族はみな医者か学者か教師がデフォルトのお堅い家系で過ごし、私は幼少期から好きなこと(ファッション、デザイン、アート)を封印してきました。
結果、こじらせアラサー真っ最中だったのですが・・!先生のブログに出会い、ヘラクレスオオカブト君を捕まえここ1~2年で結婚・出産と、自分の人生が劇的に変わったUと申します。先生には足をむけて寝られません。
感謝、感謝でございます…!
そしてそれなのになぜ今日お手紙を書いたかというと。
結婚出産という望んだ最大の幸せを手にしてもいまだなお幸せを感じられず(むしろ出産の反動なのか、死にたいと思うことも多々ありました。今は落ち着きましたが)子供も少し成長し、
保育園に預けて復職をしたところでライフワークに興味を持って実践し始めました。
そこで一点疑問が。
私は他人からの評価やSNSのいいね、フォロワー数、他人のリアクションが見られることが幸せのひとつで、ライフワークに組み込みたいと思っています。
ですが、このライフワークって結局、他人軸であって自分軸のものではないのかな~と疑念を持つようになりました。
先生のライフワーク本には「大勢の前で登壇するカウンセラー」をライフワークに組み込んでる方もいるので(これって大勢の他者から支持されるカウンセラーになりたい=他人からの評価を元にしたライフワークもOK?ライフワークは自分軸でなければいけないのでは?と思いモヤモヤしています。(真面目か)
他者からの評価をライフワークに組み込んでもよいのかどうか先生の見解をお聞きしたいなと思いました。
ネタにしてくだされば幸いです!
いつも面白く楽しくためになるブログをありがとうございます。
(Uさん)
まあ、なんとハードモードな環境を選んで生まれて来られましたねー。
よく医者家系とか先生家系って方にお会いするんですけど、だいたいきょうだいのうちの一人はドロップアウトしちゃうものなんですよねー。種の保存的には当たり前のことなんですけどその人は生き辛くなっちゃうものですよね。
ライフワークの話をする前に、私が気になったのは「好きなことを封印してきてこじらせた」のは分かるんですけど、医者か学者か教師になられたのでしょうか?という点でして。
そこで好きなことを我慢したけど一家の期待には応えた、のか、好きなことを我慢した反動で全然違う職に就いた、のかどっちかなのかなあ?と思いまして。
で、私のクライアントさんにも「医者に非ずんば人でなし」という家訓の元で育った女医さんとか、「一族郎党、公務員で、どうやら江戸時代から我が家の家計はお上に仕える仕事をしてきたらしい」という方もいらっしゃいますし、お堅い家柄をぶち壊して派手な人生を歩み「一家の恥」と言われている筋金入りの武闘派女子もいらっしゃるわけですが、やはり家の影響ってものすごくデカいんですよね。
例えば、ある女医さんは医者家系に生まれ、本人も必死に頑張って医者になり、自分の娘たちも医者にすべく猛烈に頑張っていたのですが、そこで彼女を圧迫していたのは親戚筋の目なんですよね。
自分は医者になれたけど、娘たちを医者にできなかったら親戚に合わせる顔がない、というわけです。
だから彼女の目線は子どもたちに向けられているのではなく、親戚筋に向けられていますから、当然子どもは反発しますよね。
娘からすれば、母親が自分たちの幸せではなく自分の保身や世間体のために勉強させようとしてるのですから。
「うちはみんな公務員だけど、お前は公務員にならなくてもいいからね」と言われて育ったある方は、「親はそう言ってたけど、明らかにお堅い職業に就いてほしいというオーラが漂いまくっていた」ともおっしゃってました。
ちなみに彼女は「民間だけど限りなく国営に近い会社」に就職されましたので絶妙なラインを保ったと言えるでしょう。
だから、私としてはUさんの親との絡みとか家の中の空気感とかプレッシャーとかUさん並びにごきょうだいの進路とかが気になるところでございますね。
ただ、お話を読めばだいぶ親の目、親戚の目、世間の目を気にされてきたのではないかと思われるのですが・・・。
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親の期待に応えたい!という希望を子どもたちは持つわけですが、それは親を喜ばせたい!という愛であることも確かですが、親からの評価を求めてることも確かです。
だから、期待に応えるために頑張るというのは、自分軸の部分もあり、他人軸の部分もあるものです。
その比率はケースバイケースですが、親や周りの人が次々期待を繰り出してくると始めは親を喜ばせたい気持ちが強かったのに、気が付けば純度100%の他人軸になっていることも多いものです。
そうすると「人の期待に応えなければならない」という思い込みを持っていて、かつ、自分の意志はなく、周りの人が自分に何かを期待してくれてる気配を察しないと何もできない人になっちゃいますね。(そして、現代はそういう人がとても多いですね。)
だから、Uさんの家庭が「医者になるべし。でなければ、我が家の子どもではない」という空気感に満ちていたとするならば、Uさんは物心ついたころには「医者にならなければ見捨てられる」といった不安や恐怖心を心に抱えて育つようになるのですね。
「期待に応えなければこの家の子じゃない」という思い込みです。
そうすると当然ながら他人軸(親軸)にならざるを得ませんから、ファッション、デザイン、アートなども我慢できてしまうわけです。
好きなことをやるよりも親から見捨てられる方が嫌だ!と思うからですね。
とはいえ、その我慢もまた苦痛なわけですから、反抗期を迎えたり、自立するようになったりすると親から一気に距離を取って好きなことを思う存分やろうと思うわけです。
「子どもの頃から家が厳しくてマクドなんて食べさせてもらわれへんかったから、一人暮らしを始めた途端、マクドに入り浸るようになりまして・・・」という風に。
そうして「親に縛られずに自分が好きなことをやるんだ!親なんてくそくらえだ!」と高々と宣言されたりするのですが、ところがその「親の目を気にする」という癖はきちんと残っておりまして、ただ、その気にする目が「親」から「他人」に変わるだけでございます。
「子どもの頃から他人軸で生きてきたので、大人になっても他人軸になっちゃった」という当たり前のことが起きてるだけなんですけどね。
けれど、その他人軸であることがもう自分にとっては当たり前すぎてそのことに気付けなくなっているんです。
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例えば、以前とあるクライアントさんが親の期待に応えて頑張ってきたのですが、残念ながら親が期待する大学には入れなかったんですね。
それを父親に報告したときに明らかに落胆し、失望した表情が彼女の心に深く刺さりまして、その顔が忘れられず、以後、何かをするにもその顔が思い出されてブレーキがかかってしまうようになったんです。
自分は何をしても無駄、あの大学に入れなかった時点でダメな人間、という風に思い込み、世間的には一応エリートコースを驀進しているのですが、心の中は常に燃え尽きていたような状態でした。
そんな彼女は大人になってもまだ親の期待に応えようとし続けているし、また、周りの人の期待に応え続けようとし、それができない自分を責め続けているのです。
そんな彼女に「ほんとうに自分がしたいことってなんだろう?」と問いかけると、苦笑いをしながら「何でも許されるなら高3に戻ってもう一度受験勉強をしてあの大学に入りたい」とおっしゃったんです。
そっか、彼女は受験に失敗した日で時計を止めてしまったんだな、と感じたものです。
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ということで、Uさんがどれくらいそうした環境、親から影響を受けてきたのかに非常に興味があるわけです。
で、ライフワークに他人の評価を組み込んでよいか?という本題に入るわけですが、結論から言えば、ケースによるよね?という例によってあいまいかつテキトーな答えになるものです。
お察しの通り「他人軸な評価」であれば、はっきりNo!です。それはライフワークとは言えません。
ただ、「結果的に周りから評価される」であれば、別に構わないんじゃないの?と思います。
つまり、「他人から評価されるためにがんばって得たもの」というのはそのほとんどが自分にとっては価値のないものであることが多いです。
一方、「好きで夢中になってやっていたことが結果的に他人から評価された」というのはライフワークそのものですね。
つまり、他人から評価されるかどうかなんて関係なく、それをやりたいのか?やり続けたいのか?ということが「自分らしい幸せな人生」ということになります。
なぜならば「他人からの評価」に対して私たちは無力です。
この記事に「いいね!」を押すかどうかは読者の皆さんがご自身で判断されることですから、筆者は何もできません。せいぜい「いいね!を押してください」とお願いすることぐらいです。
だから、自分にはどうすることもできないことを何とかしようとするのはエネルギーの無駄遣いになっちゃいますし、ほんとうにやりたいことをやってる場合は自分にはどうすることもできないことにエネルギーを割く暇なんてないんですよね。
自己肯定感をあげる方法の一つに「自分にできることとできないことをきちんと分けて捉える」というのがありまして、他人からの評価ってのはまさに「自分にはできないこと」です。
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SNSなどの評価を「参考にする」のはいいと思うのです。
自分の視聴者が喜んでくれるのはどういうテーマなのか?どういう切り口だと視聴者は喜ばないのか?を分析するために高評価ボタン・低評価ボタンは大変役立ちます。
例えば「やっぱり自立系武闘派女子たちはMの傾向があるようでイジられると喜ぶみてぇだな。彼女たちを賞賛するような記事はきっと恥ずかしいのだろう、離脱率が超高くなっている。また、依存系の記事に対してはさすが厳しくて、バッドマークが強めに押されてる」という分析結果を得て、「やっぱり自武女の奴らをコキおろして厳しいことを言った方がいいんだな。突撃せよ!修行せよ!と積極的に言っていくことにしよう。」と今後の方針を立てるには他人の評価ってめちゃくちゃ役立ちます。
いわゆるマーケティングに役立つわけですね。
商品の口コミを熟読するのは購入者だけじゃなく、販売者・製造者も同じです。
むしろ、改善点を探すために製造者は厳しい意見を求めることすらありますね。
より良いものを提供したいですから。
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そういうわけでたぶんUさんの描くライフワークは他人軸であるがゆえに、自分らしい幸せを考えたものかどうかは疑わしいと思う次第です。
そういう意味でも親や親戚からの影響を取り除いていくのがまずは一歩目かな。
結婚出産しても幸せを感じられないのもその辺にあるのかな、と思う次第です。
だから、まずは自分軸を確立していくというか、場合によってはアイデンティティを確立していくのがいいかな、と思う次第です。
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