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マウントを取る人って意外と自分でそれに気づいていないですから気付けるだけでも大したものですね。
じゃあ、そんな人がマウント癖を手放して対等性を手に入れるためにどうしたらいいのかをがっつり解説したいと思います。
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根本先生のブログを日々読み漁り、結婚生活も2年目に突入した元武闘派女子です。
おかげさまで幸せな日々を送っておりましたが、自分の中で新しい壁にぶつかり、久しぶりに先生のブログを拝読したところ、なんじゃこりゃー!去年より、一昨年より内容が濃い!めっちゃ充実している!とハスハスしている次第です(笑)
本日、質問したいのは最近のブログを読んでひっかかった「対等性」と「親への競走と嫉妬」という部分です。
私はマウント癖があり、長いものには巻かれ、時には喧嘩を売り(笑)、自分より弱いものには嫉妬するような感じで暮らしておりましたが、最近は、「相手の立場になって考える」「自分に優しくするから相手にも優しくできる」ということを覚え、以前よりはだいぶ楽に生きられるようになりました。
しかし、マウント癖がなかなか抜けず、仲良くしたいのに嫌われたり、怖がられたり(自分とあなたは世界が違うからとよく言われます)することがよくあります。
大人になった今も、親と比較してしまい、自分が間違って居るんだと感じることもあります。
長くなってしまいましたが、マウント癖を治して対等に仲良くするために対等性について、より詳しく教えて頂きたいです。
そして、両親のことも1人の人間として愛せるようになりたいです。
よろしくお願いします。
(Sさん)
とても良いテーマをありがとうございますー。
対等性ってのはほんと精神的な成熟が必要なことで、こいつもまた他のテーマ同様「言うのは易し、行うは難し」というところでございます。
しかし、そうは言ってもだいぶ変化して来られたようで良かったでございます。
「相手の立場になって考える」
「自分に優しくすると相手にも優しくできる」
ということを学べたことだけでも大きく、でも、これを続けてたらたぶんマウント癖も良くなるんじゃないか?と思う次第です。
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他人にマウントを取ってしまう癖が親子関係に起因するとなると、相当長い間その感覚で過ごしてこられたと思うのでかなり習慣として体に染みついてしまってるのかもしれませんね。
・きょうだいや他人と比較する
・親の言うことは絶対と思ってる
・競争心を追い立てるようなことを言ってくる
・ダメ出しをよくしてくる
という環境に育つと、どっちが上でどっちが下かということをいつも考えるようになります。
自分を落とすか、上げるか、ってことを勝手にやるようになるんです。
そもそも日本には「敬語」があり、上の者を敬うという文化があります。
そうすると「この人には敬語を使うべきか?」ということを常に意識しなければならず、「年齢を気にすること」に加えて、「上下関係を気にする」という“文化”が生まれてしまうんですね。
もちろん、それにも良い点はたくさんあるわけですが、それ故に、「下の者にマウントを取る、上の者に争いを仕掛ける(権威との葛藤)」という風になりがちです。
なので、こういう文化の中で育った我々は「年下の癖に生意気な」とか「上司なんだからもっとしっかりしろや」とか「目上の人の言うことをきけ」とか「年上だったらもっと頼りがいを持ってよ」という風に立場や年齢でマウントを取ったり、たてついたりということが起こりやすいものです。
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皆さんの両親はいかがでしたでしょうか?
例えば、父親ががっつり昭和な方だとすると「親の言うことに逆らうな」とか「俺が一番正しい」という主張をふつうになさっていたかと思います。
また、母親がたいへん自信がない人で、常に比較しまくるタイプの方ですと「近所の○○ちゃんはあんなことした」「いとこのお兄ちゃんはこの学校に行った」等々のネタを持ち出して「それに比べてあんたは・・・」という発言をしやすくるものです。
あるいは、劣等感がとてもお強い親ですと、「世間体を異常に気にする」「弱い立場の人には偉そうに振舞う」「子どもに過度の期待をかける」みたいな感じのことが起こります。
また、思春期の頃の皆さんはいかがでしたか?
子どもは子どもで思春期に反抗期を迎えると、周りの子と自分を比較して優越感もしくは劣等感を覚えるようになり、また、「親が白って言ったら、とりあえず黒と言う」という態度を取るようになります。
そうして、周りと比較競争の罠にがっつりとハマり、劣等感、優越感、嫉妬などを味わうことになるんですね。
もし、思い当たるところがあるならば、親を許したり、手放したりすることも大いに役立つ方法です。
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で、一般的に「マウントを取る」というのは、「マウントを取らねえと自分の意見なんて誰も聞いてくれねえ」とか「マウントを取らへんかったら誰もうちのことを相手にしてくれへん」と言った劣等感が隠れているもので、たいへん自己肯定感が低い状態です。
親や学校などの環境がもたらすことが多く、「いじめっ子が元いじめられっ子」であるように、マウントを取りまくってしまう裏には、誰かにマウントを取られまくった過去があるのかもしれません。
で、Sさんのようにそうした言動を慎んでみんなと仲良くしたいと思う場合、そうした背景に深く突っ込んでいく必要があるんです。
表面的なテクニックで何とかなればいいのですが、癖(習慣)になっていたり、思考がもうマウントを取る姿勢でいたりするので、そことちゃんと向き合う必要があるのです。
一般的に「マウントを取ってしまう理由」としては次のようなものが挙げられます。
〇対人不信・対人恐怖
人のことが信頼・信用できないので、基本的に防御的な態度としてマウントを取る。
また、不信感がある分だけ、人からの信頼も受け取れないので、押し付け、決め付けなどの態度にも出やすい。
〇無価値感・無力感
自己肯定感が低いと言ってもいいが、自分の価値や魅力や能力を認められないので、自分を大きく見せるためにマウントを取る。
自信家だったり、自慢しぃだったりすることも多い。
〇競争心・劣等感
負けたくない、自分が上だと証明したい、自分が偉いんだと思われたい、などの競争心からマウントを取る。
この競争心の裏には劣等感が深く根付いていることも多い。
〇プライドが高い
そもそもプライドは無価値感、競争心、劣等感などから作られるものなので、プライドが高い人は無意識にマウントを取りやすくなる。
〇正しさの争い(罪悪感)
罪悪感が強いと自分の正しさを証明し続ける必要が生じるので、その際にマウントを取るようになる。
「俺が正しい。お前は間違ってる。」という思い込みからなかなか抜け出せず、間違いを認められず、「ごめんなさい」が言えない。
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で、こうした理由を排除していけば本質的にマウントを取らずに、対等に人と接することができるようになります。
その際の意識した方がいいことはこちらです・・・が、まあ、いつもブログで伝えてることとさほど変わりません。
〇自分軸を確立する。
マウントを取る背景には他者との比較・競争があるわけですから、そこでは他人軸になってしまってます。
ということで、自分軸を確立する、というのは対等性のためには必須項目です。
自分は自分、相手は相手、という意識で、これができると自分とは違う相手の意見・思い・感情・価値観を受け入れることができるようになります。
〇相手を尊重する。
自分軸が確立されると地に足が着くので、相手を相手として自分とは違う存在として認めることができるようになります。
「なるほど、君はそんな風に考えるんだね」「そういう価値観もあるんだね」と受容できるようになります。
そして、それを否定せずに尊重することができるおゆになります。
マウント癖がある人は、それができずに自分とは違う意見、価値観に対し、否定から入ってしまいます。
〇相手の価値・魅力を見続ける。
誰にでも欠点はあるものですから、そこを突っついても仲良くなれません。
相手の価値・魅力を見続けることで「あいつはあんな欠点があるけど、こんないいところもいっぱいあるんだよね」と見ることができます。
〇相手の言動から素直に「学ぶ」意識を持つ。
どんな人からも学びはあるものです。カウンセラーをしているとクライアントさんから教えられることは圧倒的に多いものです。
相手から学ぶことを「自分が下」と捉えるのではなく、「専門家の意見を拝聴する」意識で聴くことができればより受け入れやすく、学びやすくなります。
〇自己肯定感をあげる。
自分の価値や魅力をちゃんと受け取り、自信を持て!ということです。
そして、自分のことを今よりももっと好きになるイメージです。
〇自分のご機嫌を自分で取る。
マウントを取ってしまうときって気分がいいでしょうか?それとも悪いでしょうか?
たぶん、後者が圧倒的に多いはず。
とうことは自分のご機嫌を自分で取れるようになれば、ご機嫌でいられる時間が多くなりますから、マウントを取らなくても人と接することができます。
自分がマウントを取ってしまう心理的な理由を解消すべく親と向き合うなどの方法もアリですが、こうした意識を日ごろから持っておくとまだ「対等性」を意識できるんじゃないでしょうか?
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<感情的アプローチ>
例えば、今、つい自分がマウントを取ってしまう人を思い浮かべてみてください。
たぶん、無意識にその人を下に見てしまってる自分がいることに気付くと思います。
そこで、目線をその人に合わせて見ます。
そうするとどんな気持ちがするのかをチェックしてみてください。
惨めさ、悔しさ、嫉妬、怒り、不安、怖れ、無価値感等々。
その感情が自分のどんな過去の体験から来ているのかを思い出してください。
「なんかお父さんが浮かぶ」
「友達ですごくイヤな奴がいて、いつも惨めな思いをしてた自分がいる」
「お母さんがいつも姉ばかり評価していてイヤな気持ちだったことを思い出す」等々。
そこにまだ痛み(トラウマ)があるみたいなので、その体験、もしくは、その人と向き合っていきます。
御恨み帳を書いたり、手放しワークをやったり、ただただその感情を味わったりしていくと、その気持ちが少し解消されていきます。
その分だけ、冒頭に思い出してもらった人に対して目線が変わっていることに気付くでしょう。
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