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長年このテーマに取り組んできまして「すべての道は自己否定に通じる」とか「自分を良くしようとする自分を否定してしまう」などの現象が分かってきました。
だから、この根っこにある自己否定を癒そうと思ったら、じっくりがっつり本気で向き合うことを継続することが必要なのです。
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人生に迷うとすぐ根本さんのブログに戻ってきてしまいます…不眠になってもブログを読んでると安心して眠れたり。ほんとうにお世話になりっぱなしです。田舎に戻り、母親との自分自身の癒着や拘りも、心の距離を掴みつつ母親の感情に流されないようになり、関係が安定してきました。
復職した職場も私自身を認めてくださるいい職場につけたなとありがたい限りです。
でもやはり…恋愛の課題?が残ります。
仕事、私生活。問題解決できる思考は出来上がったのに、恋愛になると自分のニーズに振り回されて相手を大切にできません。
知り合いに紹介してもらった方(バツイチ年下)と連絡を取り出しました。ご飯に行く前提でやりとりを始めてすぐにコロナの蔓延で延期…そのまま4ヶ月が経ちました。田舎なのでお相手の職場的に外食の許可がおりてないのが原因です。
仕方ないと言い聞かせているものの、本当に会えるのか?と定期的に自分の不安が募り、また相手もどこか会うことに対して他人事のような言い回しをされてマイナス思考になってしまいます。
会いたいという自分のニーズを相手に押し付けているのだなと分かっていながらも、連絡をとらなくなると私のこと忘れてしまうという焦りで、ずっと連絡をとり続けてしまいます。
相手は1日1度だけLINEチェックのついでに返事をくれていました。が…私の会いたいアピールが強すぎて、最近疲れさせていそうな気になっています。
会わないとわからない!会わないとだめ!という私の拘りのせいでしょうか。。
そして自爆LINEをして、相手を引かせて、会わないままこの関係が終わってしまうと、マイナスの思考になっています。
やっぱり私がダメなんだ、やっぱり私に魅力がないんだ。
私は自分のことばかりで好かれないんだ。
と相手を無視した自己否定を繰り返してしまいます。
何度もブログでみなさんの悩みを読んで、そうか!と理解したり、アドバイスを自分ごとにして解決しようとしても、持ち前の頑固さ弾いてしまう私ですが、何か考え方のヒントをいただけたら嬉しいです。
よろしくお願いします。
(Tさん)
「仕事など自分で何とかできる奴はたいてい片付けたけど、恋愛って相手がいるじゃん?どうにもならなくね?」というご相談を日々聴いている根本です。みなさん、こんにちは。
睡眠導入剤代わりのご利用もありがとうございます!!
ということで、「コロナで会えない」というケースはやはりけっこうあるようで、最近は緩んできたとはいえ、地方に行けば行くほどまだまだコロナ禍という感じがするものです。
とはいえ、当然ながら「これって別にコロナが問題じゃないっすよね?」というところで、話をいきなり広げるならば・・・
「仕事の忙しい彼でなかなか会う時間がない」
「連絡がマメじゃない彼なので、LINEを送っても既読・未読スルーのオンパレード」
「家庭のある人なのでひたすら待つしかない」
みたいな感じで「会いたいけどなかなか会えないケース」というのはいっぱいあると思います。
で、そういうときに↓↓↓のTさんのような思考・感情の流れを汲んでしまう方も少なくないんじゃないでしょうか?
(1)仕方ないと言い聞かせているものの、本当に会えるのか?と定期的に自分の不安が募り
(2)連絡をとらなくなると私のこと忘れてしまうという焦り
(3)私の会いたいアピールが強すぎて、最近疲れさせていそうな気になっています。
(4)自爆LINEをして、相手を引かせて、会わないままこの関係が終わってしまうと、マイナスの思考
(5)やっぱり私がダメなんだ、やっぱり私に魅力がないんだ。私は自分のことばかりで好かれないんだ。と相手を無視した自己否定を繰り返してしまいます。
大いに当てはまる方も少なからずいらっしゃると思いますが、これがまさに「自作自演」ということなんですよね。
はいはい。そんなこたぁ分かってます・・・という方が多いと思うんですけど、これ、思考ではなく感情がそっち方面に引っ張られてる状態で、それ故に「分かっていても同じことの繰り返し」になるんですね。
で、何がこの自作自演のシナリオを書いてるかといえばやっぱり(5)なわけです。
そもそも「私ではダメ」「私には魅力がない」という思い込み(無価値感)があり、そこがゴールです。
すなわち、「すべての道はローマに通ずる」かのように、「すべての道は自己否定に通ずる」という現象が起きているのです。
◎ということで当てはまる方はこのセミナーに参加してみると良いよ!
6/25(土)13:00-17:00 無価値感を癒して今の自分に自信を持つためのワークショップ。(1週間アーカイブ視聴可)
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/45220
さて、例によって華麗なるステマを披露したところでもう少し具体的な話に落とし込んで行きましょう。
Tさんが上手に思考・感情の流れを書いてくださったので(たいへんありがたい!)、揚げ足をバンバン取りながら解説してみたいと思います。
この自己否定というか無価値感があると、様々な現象がそこに引っ張られるようになります。
(1)不安
何かと不安になる材料を創造するテクは相当なものがありまして、「ほんとうに会えるの?」だけでなく、「あたしのことどう思ってるの?」「本気で好きじゃないでしょ?」「あたしのことなんてどうでもいいんでしょ?」などの思いから、「愛されてない」「必要とされてない」という思い込みが生まれ「いつか捨てられる」「きっとうまくいかない」「どうせダメに決まってる」という不安を作り出します。
(2)焦り
その不安が強くなるとその不安を解消するために「早く何とかしなきゃいけない」と思います。
Tさんのケースでは「早く合わなきゃいけない」という思いが根強く生まれ、それが叶わない状況なので「連絡をマメにやり取りしなきゃ」という思いになります。
でも、ここでのポイントは「彼に会いたい」のですが、それは「あたしの不安をなんとかしたいから」なんですね。
なので、実際に会うことができればこの不安はなくなるか?というと、「嫌われたんじゃないか?」「爪痕を残せなかったのでは?」「もう二度と会ってくれないかもしれない」等々の不安に転じ、やはり焦りから「早くまた会いたい」という思いが出てきます。
それって「自分の不安な気持ちを解消するために彼に会う」ということなので、全然楽しむことができなくなりますね。
(3)自作自演妄想
無価値感があって、自己否定があって、不安が生まれ、焦りにつながるわけですが、その思いは私たちの思考をフル回転させるんですね。
でも、その土台がネガティブな感情だから、その思考は決まってネガティブなものになります。
「会いたいアピールが強すぎて、彼を疲れさせてるのでは?」というのもまた不安なんですけど、実際、彼が疲れてるのかどうかは彼自身が決めることなので、Tさんにはどうしようもないものです。
それが分かっているにも関わらず、その無価値感や不安にとらわれて思考するものですから、どうしたって自分にとってネガティブな妄想にハマりやすくなります。
(4)ネガティブ・シミュレーション
そうして思考が動き始めると、ここで自分にとって良くない妄想がさらに広がって、一人でシミュレーションを始めることになります。
「自爆LINEをして、相手を引かせて、会わないままこの関係が終わってしまう」というシナリオを自ら描くようになるんですね。
そうすると彼にLINEするときも「自爆しないように、相手を引かせないように」ということに細心の注意を払うことになるので、それもなかなかのストレスになります。
そもそも不安を解消したい私たちは「こうすればいいんじゃね?」という独りよがりの思考にとらわれます。
始めは「会えたら不安が解消する」と思います。
「会って、一緒にいれば、大丈夫」と自分に言い聞かせます。
しかし、それだけでは不安は解消せず、むしろ、その裏の無価値感によっては会ってからの方が不安が増大することも珍しくありません。
そうすると「また会いたい。すぐに会いたい。」となったり、“既成事実”を作り出すために「早く体の関係を持ちたい」となったり、彼の愛情を確かめるような行動をしたりします。
けど、繰り返しになりますがこういうのって「自分の不安を何とかしたい」だけで、相手のことは考えられていません。
でも、もちろんそんなことも分かってるので、相手のことを考えるんですけど、自分の手にあるカードが「我慢する」「ひたすら我慢する」「ものすごく我慢する」だけだったりすることも多く、その間に不安はなくなるどころかますます増大するんですね。
これが「自爆」を作り出します。
だから、この段階ではあらゆる種類のネガティブなシミュレーションが繰り返され、そのシミュレーションによってさらに不安が増大し、自爆しやすい状態になっていくものです。
(5)本命登場!
そして、そのシミュレーションの結果、これらの自作自演劇場を作り出しているそもそもの原因である無価値感というか自己否定というか自己嫌悪に至ります。
すべての思考は「どうせ私は愛されない」にたどり着く、わけです。
そして、おそらく多くの方はこの(1)~(5)の思考を日々繰り返していらっしゃるので、もう「どうせ私は愛されない、と思うこと自体にうんざりする」ケースだってあると思います。
けど、なぜかこの根っこを絶とうという判断はできないんですよね。
「いやいや、やろうとしてるんですけど、頑張ってやっているんですけど、でも、なくならないんです」とおっしゃるでしょうか?
もしそう思うならば逆説的に考えてみることをお勧めします。
「もし、自分が自己嫌悪や無価値感をなくしたくないと思っているとしたらなぜなんだろう?」
「無価値感がなくなったら何が困るんだろう?」
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ということで、もう一段ギアを上げて(つまりますます本気になって)自分を愛することを学ぶ必要があるってことです。
たぶん、Tさんもいろいろと自分なりに取り組んで来られて、だいぶ自分のことを理解されてるみたいです。
だから、このネタを読まれたTさんはおそらく「うん、分かってる。分かってるけど・・・」と思ってらっしゃると思います。
そこで、ちょっと本格的なカウンセリングのように、また、ディープなセミナーの如く、その裏側を探ってみたいと思います。
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「やっぱり私がダメなんだ、やっぱり私に魅力がないんだ。」
なぜ、そう思うようになったのでしょう?
過去の恋愛がそうさせるんでしょうか?
それとも家族や友達関係の中でもそう思ってきたのでしょうか?
それくらい自分にダメ出しをする習慣が付く背景には、日々頑張って「私がダメなんだ」と思い込んできた過去があると思うんですね。
この部分とがっつり腰を据えて向き合ってみる必要があるんです。
カウンセリング的に言えば、
・幼少期の親子関係で自己否定が根付いたならそこと向き合っていく。
・きょうだいとの関係で自己否定が膨らんだ経緯があればそれを手放す。
・学校の友達との間で嫌なことがあったなら、その傷を癒していく。
・女性としての自分を傷つけるできごとがあったならそこと向き合う。
・過去の恋愛の痛みが生々しければ、改めて手放しワークを行う。
と言った方法論が提案できます。
こうしたプロセスにがっつり向き合っていくことで、その思いを手放すことができます。
また、長年そうしたプロセスをやってきて若干飽きてる某N先生の場合、そっちに向かうこともあるけれど、「私がダメなんだ」という思いの裏にある魅力にフォーカスしていくことも多いものです。
自己否定が強い、無価値感が強い、という人は、かなりの確率でセクシャリティも強いんです。(自己嫌悪はセクシャリティに対して生まれるものなので)
だとしたら、セクシャリティをもっと解放していくことで自信を取り戻せる可能性もあったりします。
「大胆に生まれ変わりましょ」という提案をよくするのは、そこでセルフイメージを一気に変えることができるからです。
とはいえ、今日明日で何とかなるものでもないので、腰を据えてじっくり、できれば半年とか1年とかかけて取り組むつもりの方がいいと思います。
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自己否定が強いと、自分が良くなろうとしたときにも、そんな自分を否定してしまうので、自分の足を自分が引っ張るってことがよくあります。
だから、そんな方にはカウンセリングの連続コースをお勧めして逃げ道を塞ぐことを提案したり、「とにかく恋愛系のセミナーには黙って全部参加する」という圧力(?)をかけて、どうしたって自分と向き合い続けなきゃいけない環境を提案したりします。
ちょっと力業を使うわけですね。
だから、今までも自分なりに取り組んで来られた方は「一人でやっても無理だから、誰かの手を借り続ける」という選択をした方が結果が出るものです。
Tさんももしかしたらカウンセリングを受けていらっしゃるかもしれませんが、その自己否定が少しでも軽くなるべく、継続することを肝に銘じて今一度頑張っていただければと思う次第です。
◎そんな一人で頑張るよりもみんなで頑張る方が効果的だよね、と思った方は5か月恋愛をテーマに自分と向き合うこの講座がお勧めです。
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