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とても順調な証拠なんですが、長らく思考を使って自分をコントロールしてきたがゆえにとても違和感を覚えるかと思います。
むしろ、素直な感情を認め、出せるようになってきた、と喜んでいただきたい事例です。
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根本先生のブログ熟読に加え、昨年より講座にも参戦し始め、自分を見つめることがたいへん捗っております。
今回お聞きしたいのは、感情を感じることを許可した場合の弊害(?)についてです。
幼少期から感情を抑圧&自立してきて、
私には、
「大切な人の1番になれない」
「どうせ私は愛されない」
といった前提があり、嬉しくはないですが後生大事にしてきました。
その前提をいっちょ変えたろうと、感情を感じることを自分に許可するワークに取り組んでいます。
感情を感じることと、それを表現することは別物だと理解しています。
しかし、不安、怒り、惨めさなど、見たくない感情もそのまま感じるようにしたところ、つられてそれを表情や口調、態度で出してしまいます。
例えばパートナーの言動に私が不安や怒りを感じた時、その感情を受け入れることはできていると思います。
「不安だね、そうだよね、不安になってもいいよ」と宥めつつ感情を受け止めるのですが、彼に対してもその不安や怒りが滲み出た対応をしてしまうのです。
当然彼は、とつぜん不機嫌になった私に困惑、といった状況になります。
感情を感じることを許しましょう、と提言されている記事がいくつかあると思いますが、これってうまくやるには何がコツがあるのでしょうか?
感じることと、それを表現することがセットになってしまうことについて、何かアドバイスいただきたいです。
(Mさん)
そんなすぐにうまく行ったら面白くなくね?という話かなあ、と思う次第です。笑
そもそも感情てコントロールできるものではないので、よく天気とかウンコとかに例えられるものですね。
晴れて欲しいけど雨が降っちまったらしょうがないよね。傘さして出かけるか!と思いますよね。
おいおい、このタイミングでなんで便意が来るんだよ!と思ってもやっぱり皆さんトイレに行くと思うんですね。野グソとかめったにしないでしょ?
だから、感情を感じることと、それを表現することは別物だと“頭で理解していても”なかなかそれがうまくできないのはごくごく自然なことなんですよね。
そりゃあ、うまく行かないよね、と思うんですよね。
心の世界と関わるときに大事なことは「うまくやろうとしないこと」なんですね。
しかも、長らく抑圧&自立してきたんですから、まだまだ慣れてないと思うんですよね。
さて、例を挙げてくださったりするので助かりますけれど、
>「不安だね、そうだよね、不安になってもいいよ」と宥めつつ感情を受け止めるのですが、彼に対してもその不安や怒りが滲み出た対応をしてしまうのです。
たぶん、これって「前半がコントロール、後半が素直な態度」だと思うんです。
まず、「パートナーの言動に私が不安や怒りを感じた」わけです。
感じてる感情は「不安と怒り」です。
でも、それをそのまま出しちゃいけないと思います。(これ、思考ね)
そして、どういう風にすべきかを考えます。(これも思考ね)
それで「不安だね~」と宥めつつ感情を受け止めようとするんですよね?(これが思考的行動ね。コントロールと言ってもいいんです。)
でも、コントロールしきれずに「不安や怒りがにじみ出てしまう」わけです。(これ、素直な反応)
ってことは、ちゃんと感情を表現できてるんですよね。
これ、めちゃくちゃ重要なことです。
たぶん、かつてのMさんはそうした感情をも抑え込んできたんだと思います。
不安や怒りがバレないように、上手にコントロールしてきたのかもしれません。
けれど、そこで感情を感じようとし始めたので、そのコントロールが効かなくなってきました。
カウンセラーとしてはそれはとても良い傾向だと受け止めます。
だって、不安や怒りを感じてるんだもん。
感じちゃったものはしょうがないじゃん。
それを抑圧するんじゃなくて、出せるようになったんですよね。
それってだいぶ成長・変化したんだと思います。
だから、とても良い傾向だと思います。
意外でしょ?
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Mさんに限らず多くの人が「うまくやろう」と思います。
でも、「うまくやろう」と思うことはすべて「コントロール」です。「演技」と言ってもいいかもしれません。
みなさんもよくベッドの中で「うまく感じているように演技する」ってことをやってるんでしょ?(涙)
それと同じね。
どうしたら相手を傷つけないか?
どうしたら場を乱さないか?
どうしたら相手に喜んでもらえるか?
どうしたら自然に見えるか?
そう思って「うまくやろう」とコントロールするわけですね。
でも、そのとき素直な感情はかなりの確率で抑圧されてます。
「ほんとは泣きたいくらい悔しいんだけど、そんな姿を見せたら周りの人が心配するから、何事もなかったように平然と振舞った。」
なんてことを「うまくやる」と考えているわけです。
まあ、それも悪いことではないのですが、心から見たらしんどいですよね。
泣きたいくらい悔しい気持ちを抑圧しちゃってるわけですから。
で、その気持ち、どうするつもりなの?
どこかで吐き出してるの?
それとも感じなくなるまで抑え込むの?
さて、ここで読者のみなさんのレベルに合わせて上品な例えで説明させていただきますね。
さて、通勤電車で「やべ、ウンコしたい」と思うこと、よくあると思います。
そこで、
「ほんとはさっさと出してすっきりしたいんだけど、ここで出したら周りの人の迷惑になるから、便意が襲われてると思われないように平然と振舞った。」
ということは全然アリだと思うんですけど、これは皆さんも同意してくださいますよね?
で、その便意の強度と停車駅を頭の中で計算し、「目的地までは持ちそうもない」との判断が下された場合は速やかに次の駅で降りて、堂々とトイレに向かい、ブリッとやりますよね?
で、Mさんやみなさんにお聞きしたいのは「ちゃんとトイレ行ってる?」という話です。
相当便秘になってんじゃね?と思うんです。
で、最近Mさんは「ウンコをちゃんとしよう!」と決意されたんですよね。
今までは便意を感じても「なかったこと」として抑え込んできたために、相当ヘビーな便秘になってしまってました。
だからパートナーと一緒にいるときに便意が来たとしても長年鍛えた根性で抑え込んできたのですが、最近はちょっと抑えきれず、プッと出ちゃうようになってしまったんです。
さて、そんな状態で出るおならの匂いはどうでしょう?そして、そのときの彼はどんな態度をとるでしょう?
当然彼は、とつぜんのかぐわしい匂いに困惑、といった状況になりますよね?
そしておそらく彼は「トイレ行って来たら?」と最適な解決策をMさんに提案してくださるはずです。
でも、そうして「ウンコをすること」を許可することができるようになっても、やはりそんなすぐにはウンコは出て来ないと思うんです。
ところが、何度もウンコを出していくうちに「ウンコを我慢しなくてもいいんだ!ウンコをしてもいいんだ!」ということをMさんの体が理解するようになります。
そうすると猛烈なすかしっぺをする必要もなくなり、自然な仕草で「トイレ行ってくる」と彼に言い残し、颯爽と個室に消えていくことができるようになっていくでしょう。
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というわけで、たぶん、うまく行くっていうことの定義を変えたほうがいいよってことです。
>しかし、不安、怒り、惨めさなど、見たくない感情もそのまま感じるようにしたところ、つられてそれを表情や口調、態度で出してしまいます。
それくらい「素直になれた」ということを喜んだ方がいいと思います。
そうしてウンコをすること=感情を感じることを繰り返していきましょう。
そしたら、Mさんは「とても素直で分かりやすい人」になるので、周りの人たちもパートナーも安心します。
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さて、そうすると不安、怒り、惨めな感情などを「相手を傷つけずに」上手に表現するにはどうしたらいいでしょうか?という疑問が新たに湧いてくると思います。
「うまくやろうとすんなよ」と言われたことなどすぐに忘れますからね。笑
そのヒントは「主語」です。
「私は不安なんだ」
「私は怒ってるんだ」
「私は惨めなんじゃー」
そう、アイメッセージって言われる例の奴です。
「なんかムカつく」って言うだけだと相手は自分が攻撃されてるように感じることもあります。
「私、なんか怒ってるみたい!」と主語を明確にすることで、自分軸になれますので、相手はまだ冷静に耳を傾けられます。
もちろん、相手の反応は相手の問題だから本来はあまり気にする必要はないんですけどね。
これはちょっと練習が必要なので、トレーニングを積み重ねて見てください。
けど、これをやる前にまずは「感じてしまった感情をちゃんと認める」ってことを続けていただけたらいいと思うのです。
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