愛と罪悪感がくっついてしまった問題をどう解きほぐしていくのか?~静かに自分の愛を見つめ続ける~



誰にでも少なからずある問題に「愛と罪悪感がくっついている」という現象があります。
そこからちゃんと愛を愛として受け取り、与えられるようになるために、与えられた愛、そして、与える愛を静かに見つめ続けることをしていきます。
そうすると罪悪感は愛に転換され、自らの愛に自信が持てるようになるのです。

根本先生、こんにちは。

私は貧乏な家庭で育ちました。

親はいつも『してやれなくて申し訳ない』と言っていました。
父は仕事が趣味と言っていて、休日も仕事。
一緒に買い物やデート、旅行もしたことがなく、スキンシップも嫌がりました。

中学に入って父と母の別居により、父と会わなくなってからも、私から連絡しても出ません。

また、母も稼げる人ではなかった為、早くから自分で稼ぐしかなくなり、子供らしい子供をしてこなかった気がします。
特に父には愛されていないとずっと寂しい想いを持っていました。

それを今付き合っている彼氏に同じ想いを重ねていることが私の悩みです。

彼は経営者なのでお金には余裕があります。
私からすると遊ぶように仕事をしていますし、経費でバンバン女の子にも使うのでめちゃくちゃ嫉妬します。
私には時間がないと言いつつ、お客さんや社員と遊んでいることを知ってショックでした。

また先日、女の子と飲みに行っていたことを告白され、私に時間を掛けてもらえないこと、他の人にはお金を使って、私に使ってもらえないことに腹が立ちましたし、ショックで信じることが出来ず、疑ったり『どうせ私にはお金も時間も使いたくないんでしょ』
と拗ねた気持ちになってしまうのです。

時間やお金を使って欲しいと話しても
『仕事だから仕方がない』
『出すのが当たり前だと思っているから嫌だ』
と言われましたが、当たり前だと思ってないし

連絡もしない、時間も取らない、お金も使わない。
『見守る』的な愛情では満足出来ません。

自分に時間やお金を掛けてあげたいと思い、稼ぐ努力をし始めて、自分にお金を使っても、自分にお金の余裕があれば自分を喜ばせられるのに、と、両親が罪悪感を持っていたように私も私自身に罪悪感を持っています。

いくら彼に見守るという愛情を貰っても足りないし、他の人に与えて私には時間もお金も掛けて貰えないので、彼を受け入れたくないのです。

お金や時間で判断する訳ではないけど、両親から欲しかった分、欲しいなと思うのです。
やっぱり自分に与えるしかないんでしょうか?
稼げる努力をする以外ないのでしょうか?
(Yさん)

かくもパターンは繰り返す、というお話かな、と思いました。

表面的には「親からもらえなかったものを彼に求める」という心理で説明できますし、それが繰り返されてると言えるんですけど、まあ、そんな簡単な話じゃないんですよね~♪ということで、今日はかなりセッションレベルの話をお届けしたいと思います。

さて、今の彼氏にお金をかけてもらえないことって、まさに両親との関係に酷似してますよね。
ということは「お金をかけてくれない男を無意識に選んでる」ということが言えるんです。

なぜか?
両親との関係を再現するために。

そして、「ああ、やっぱりあたしはお金をかけてもらえないんだ」という追体験をするために。

なんでそんな追体験したいわけ?と思われるかもしれませんが、それについて今日はお話していこうと思います。

そして、

>両親が罪悪感を持っていたように私も私自身に罪悪感を持っています。

このことに気付けたことってめちゃくちゃデカいと思います。
これもまたYさんの持つパターンにつながるものです。

さて、

>親はいつも『してやれなくて申し訳ない』と言っていました。

という罪悪感を満載しているご両親。
お父さんが連絡しても出てくれないのは「どの面下げて娘に合えばいいんだ?」という罪悪感からかもしれません。

だから、Yさんはご両親からちゃんと愛されて育ったことを示します。(←これがめちゃくちゃ重要な視点です。)

お金はなかったけれど、愛情はかけてもらっていたんですね。
スキンシップとかもなかったけれど、親なりにYさんを愛してくれていたのです。

そして、

>特に父には愛されていないとずっと寂しい想いを持っていました。

ということは、Yさんはお父さんのことが大好きだったんですよね。

だから、もしかするとYさんもまたご両親に対して罪悪感を持っていたのかもしれません。

つまり、両親は両親なりに娘を愛し、娘は娘なりに両親を思っていたんです。

ご両親の愛には「何もしてやれなくて申し訳ない」という罪悪感が付いてきました。

親がそういう風に思っているわけですから、娘としても無下に不満をぶちまけることはせず、それよりも少しでも両親が楽になるように様々な配慮をされてきたかと思います。

ちなみに、そこでした配慮というのはYさんの人生において一つの才能・魅力・価値・長所になっている可能性があります。

相手の気持ちを考え、意図を汲んで行動ができる、とか。
場を乱さないように自分の立ち位置を決められる、とか。

そんな両親のお陰で自分が得た価値についてもちゃんと見極めておくとよいでしょう。

そんな環境にありますから、Yさんにとってはこのような思い込みが潜在的に生まれます。

「愛というものは罪悪感が付いてくるものである。」・・・(A)

また、そのような愛し、愛される環境に「お金」というアイテムがなかったので、それを何とか受け入れようとしてきたことも推測されます。

そうするとこのような価値観を持つようになります。

「愛とは形ではない。お金やモノではなく、精神的なつながりである。」・・・(B)

他にもいろいろとあると思いますが、この代表的な2つの観念がYさんのその後の人生に影響を強く及ぼしていると言えるのです。

そして、こうした観念は誰もが持っているものなので、仕事・お金・パートナーシップ・人間関係等に何らかの問題が生じる場合は、この部分を見ていくのが解決の方向になります。

さて、(B)のような思い込みがあると、パートナーなどからプレゼントや旅行や高級レストランといった「お金をかけてもらう」ということに遠慮が芽生えるようになります。

潜在意識レベルで見れば、誰かにお金をかけてもらうことが両親への裏切りのように感じてしまい、罪悪感を覚える事象になります。

だから、仮にお金をかけてもらうようなことがあっても「受け取れない」ことが多いものです。

「あまり嬉しそうな反応ができない」
「つい、『いいよ』と遠慮してしまう」
「どうリアクションしていいか分からず固まってしまう」

という感じです。そうすると相手は「ああ、この人はお金をかけることが喜びではないのだな」と思われてしまい、ほんとうは望んでいるのに手に入らないのです。

もちろん、そこで「お金をかけてくれない彼氏」を選ぶって手もありまして、Yさんはこのどちらかのパターンを使い分けてるのかな、と推測されるのです。

また、(A)の思い込みはけっこう多くの方が持つパターンでして、愛と罪悪感がくっついてしまうので、自分が彼を愛するのも、また、彼からの愛を受け取るにも、どうしたって罪悪感を必要としてしまいます。

愛されることを申し訳ないと思い、愛することを申し訳ないと思うような感じ。

そこで人は「補償行為」に走り、大変犠牲的な愛し方をしたり、「10もらったから100返さねば」という思い込みを持ったりして、パートナーシップがとても苦しくなります。

この罪悪感は自分を奴隷のように扱ったり、まるで価値のない女のように振る舞ったりさせるので、「彼女なのに全然彼女扱いしてもらえないじゃない!」という不満を抱くようになったりします。

これで彼との関係はおおよそ説明が付くと思います。
また、Yさんが自分自身に罪悪感を覚える理由もある程度理解できるかと思います。

ちなみに彼自身もまた「罪悪感」が根深いようですね。

罪悪感が強い人ほど「身近な人に与えられない」という特性を持ちます。

自分から遠い人、お客さん、女の子、従業員などにはお金を使いますが、パートナーや自分自身にはあまりお金を使えません。

彼の行動を「罪悪感」というベースで見てみると辻褄が合う点がたくさん見つかるでしょう。

さて、「愛と罪悪感がくっついてしまってる」というのはほんとよくある事例でして、そもそも「愛と罪悪感は比例関係」にあるものですから、なおさら厄介なことになります。

そこを切り離す作業が必要となります。

ここでは「与える」「受け取る」という両方のプロセスを見ていきます。

セッションとかだともっと感覚的な部分にアプローチしますけど、それはなかなか難しいので、本を読む/セミナー動画を見る/セミナーに参加する/個人セッションを受ける、等の解決策を取っていただければと思います。

さて、まず両親との関係に注目します。

ここでは寂しさとかニーズとか不満とかにひっつかまると先に進めませんから要注意です。

まず、次のポイントに目を向けて行きましょう。

◎両親が自分に愛情を示してくれたことを思い出し、感謝する。

◎父親、母親それぞれの愛情表現がどのようなものだったのかを想像し、感謝して受け取る。

◎自分自身が両親をどのように愛したのかを思い出し、そんな自分を認めてあげる。

◎パートナーも含め、自分がどのような愛情表現を持っているのかを考え、自己承認する。

罪悪感に彩られてしまったマインドから愛の部分を切り取って受け取るような感じ。
そして、自分が与える愛もまた同様に純粋に「愛」の部分を見つめるものです。

愛の部分だけを見つめるってのは口で言うのは簡単ですが、実践するのはかなり難しいと感じられるはずです。

愛=罪悪感になってしまってる部分もあるわけですから、罪悪感を切り離せば愛もなくなってしまうように感じるでしょう。

しかし、そこで「愛があるゆえに罪悪感もまた強くなる」という法則が役立ちます。

罪悪感を覚えるほどに愛している、ということです。

そうして、両親からの愛を受け取り、また、自分が両親に与えた愛に価値を見るようにしていくのです。

「私は十分愛されたし、できる限り愛したのだ」と胸を張るところがゴールです。

この感覚を実感すればするほど、彼からの愛情が受け取りやすく、また、彼にも愛を与えやすく、さらには、彼の罪悪感を癒してあげられることだってできるようになるでしょう。

そしたら彼との関係も勝手に変わってもっと満たされるようになりますね。
ということで、本格的な「親離れ」を始めることにしましょう。

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