向上心や成長意欲が強いとつい期待と比較・競争の罠にハマって孤独になりやすい問題~女性性を解放して許し、育てるというマインドセットを手に入れる~



情熱系で武闘派なみなさんは向上心や成長意欲が旺盛なので、あっという間に成長し、素晴らしい成果を上げられるものです。
しかし、同時に競争心がネガティブに働き、相手を下に見るようになってしまい、気が付けば孤独感にさいなまれることになるのです。

根本先生こんにちは。いつも勝手にお世話になっております。お蔭様で自己肯定感爆上がり、アンダーグラウンドを抜け出し、夫とのセックスレスも解消、余裕綽綽ないい女になって来ております。
そんな中「まだまだなのか(汗」という事案が多々発生しておりまして相談に参りました。
自分が変わっていく中で出会う人たちも変わり、広い世界で活躍しておられるパワフルかつ尊敬できる方々との交流も広がっています。
が、時間が経つにつれ、すごい!楽しい!ワクワクする!すてきだな!という方々がだんだんと「小さくまとまってるなぁ」と見えて来てしまい、疎遠になってしまうのです。
親密感の怖れがあるのだろう、与えすぎかつ期待しちゃって疲れたのだろう、わたしが見上げなくなって来たのだろう、飽きたのだろう、パターンか!等々気づけばメンテしてるのですが、それでもやっぱり、自然に笑い合う関係になれそうでなれず、物足りなくなってしまった…と感じるのは寂しく悲しいです。
それでも繋がっていたい人ならば「なんとかなるだろう」と流れに身を委ねていますが、自分は思ってたよりデカかったかも…と感じたときの寂しさ悲しさはどう扱えば良いでしょうか?
(Yさん)

素晴らしいですね~
めちゃくちゃ順調っすよね~

ぜひこの記事をご覧のみなさまも希望を持っていただければと思う次第です。

自己肯定感があがっていくと出会う人が変わりますよね。
今まで出会えなかったすごい人たちと巡り合うことが増えていきますよね。

さて、一難去ってまた一難じゃないですけれど、問題ってのは次から次へとやってくるものでして、自己肯定感があがって旦那さんとの関係が良くなったら万事OK!とはならないものです。

まあ、情熱系武闘派女子のみなさまはあくなき向上心を持っておりますので、「問題がない状態=退屈過ぎて死ぬ」というマインドをお持ちです。

したがって火のないところにも豪快に煙を焚く特殊能力をお持ちだったりします。

Yさんのお話を読んでふと思ったのは「ああ、格闘技の世界と同じなわけね」ということでして、ノンランカーから出発したボクサーがあれよあれよという間に日本チャンピオンになり、アジアも制して、世界チャンピオンのベルトを巻くまでに至った心境が語られてるような気がするわけです。

「おいおい、めっちゃ強ぇと思ってた奴らも結局俺より弱いじゃねぇかよ!これから何を目指していけばいいんだ?階級上げるしかないのか?」

Yさんの言葉を翻訳すればこんなセリフになるでしょうか。

よく「チャンピオンになることよりも、チャンピオンで居続ける方が難しい」と言われます。上を目指して頑張っているときよりも、頂点に立ったときにそれを座をキープし続ける立場の方がモチベーションを維持しづらい、と。

ボクサーはチャンピオンを目指して厳しいトレーニングを重ねているわけですから、いざチャンピオンベルトを手にしてしまうと目標がなくなってしまうんですね。

いわば、夢を叶えた後の虚しさのようなものが襲ってくるわけです。

つまり、Yさんの感じている寂しさ悲しさってのはそんな心理を表しているのかもしれません。

・・・ってことに気付いていました?笑

>が、時間が経つにつれ、すごい!楽しい!ワクワクする!すてきだな!という方々がだんだんと「小さくまとまってるなぁ」と見えて来てしまい、疎遠になってしまうのです。

という風に感じたとしても、上には上がいますから、もっと素晴らしい人たちと出会えることもあると思いますが、たぶん「こいつも器がちっちぇなあ」とか「もの足りねぇなあ」と思うことは繰り返されると思います。

そういえば、サーフィン好きが高じて湘南に移住した筋金入りの武闘派女子は猛烈に特訓して急速に腕を上げ、「湘南のサーファーは張り合いがねえぜ」という境地に達し、かなりイっちゃっておりました。

「上を目指す」ということは向上心の表れなのですが、「上」になるということは「下」を作るという意味でもあります。

それがシステム化されたランキング制度であればまだ良いのですが、それを飛び出して日常の中でそれをやっちまうと「気が付けば周りに誰もいなくなった」という孤立化を招くのは必至です。

よく経営者は孤独だと言われるのも似たようなマインドですね。
だから、売り上げが伸びれば伸びるほど付き合う相手を変える人も多いものです。

そうして「上」とか「下」とか「大きい」とか「小さい」とかを比べるのって要するに「比較・競争」なんです。

比較も競争もポジティブな面とネガティブな面があり、例えば「自分の座標を知る」という意味での比較は意味のあることですし、「あいつも頑張ってるんだから俺も頑張ろう」という競争心は励みになるものです。

しかし、ネガティブな面が出てくると「俺はあいつよりは上」と思ってあいつを見下したり、「あんな奴が成功するなんて許せん」と妬んだりするわけで、それは精神衛生上よろしくありません。

ということで、向上心が高く、成長意欲も強いYさんのような方はよく似たような場面に出くわすと思うのですが、これは「それまではポジティブに働いていた競争心が、ネガティブに働き始めた」という現象なのです。

つまり、自己肯定感があがり、出会う人も素晴らしい人たちに変わり、人間的な成長を遂げたのであれば、次のプロセスに入る必要があるんです。

そのカギを握るのは「女性性」です。
そう、ここでも女性性が出てくるんですね。

パワフルかつ尊敬できる方々と交流を深めていくと、始めその人たちに「期待」した分だけ「がっかり」することが増えてくるものです。

例えば「人間的にも素敵な人で、もちろん仕事もできてお金も稼げて、ほんと尊敬できる経営者だと思ったら、家族を大事にできずに愛人を何人も作っているのを知って残念な気持ちになった」とか「とても尊敬できる人なのに、酒癖がめちゃくちゃ悪くて、ちょっと引いちゃった」とか「外ではいいこと言ってるし、素晴らしい活動をしてるのに、距離を縮めてみたら自分のことしか考えてない、横暴な人だった」とか。

こんなパワフルで尊敬できる人なんているんだ!と思うと、ついつい「期待」しちゃうわけです。

そして、その人に少しでも近付けるように頑張るところはメリットなのですが、そこには「競争心」が動いています。

そして、交流が深まっていくにつれ、その人の「あれ?」という部分が見えてきます。

そうすると「期待は裏切られる」ことになり、相手を「下」に見るようになってしまうわけです。

自分が「上」を目指すときに起こりがちな「期待と競争の罠」です。

これは「自立のプロセス」に現れるもので、それゆえ、自立の最終形態である「孤独」という状態に至ってしまうんですね。

となると、そっちじゃなくて「相互依存」の方に進むことが必要であり、そこで「女性性」が必要となる仕組みです。

だから、この辺の話もふだんお話している、自立を手放す話と同じっちゃ同じなんですよね。

ということで、さらに自己肯定感をあげていく必要があります。

ああ、自分も相当立派な人間になったんだなあ、大人として成熟してきたんだなあ、すばらしい成長を遂げて自分も一人前になってきたんだなあ、という自覚も必要です。

まだまだ未熟なところはあるけれど、周りから尊敬されるような部分もあるみたい、と自覚するわけです。

そして、自分軸、です。

期待を手放し、競争を手放し、相手を「同じ人間として対等に見る」ということをレッスンしていくんです。

パワフルで尊敬できる人にもそりゃいろいろあるよね~と「受容」していくわけです。

そして、すごい人なのは間違いないけどその分プレッシャーも強いから酒にだらしないところもあるか、と「理解」していきます。

そうして、その相手を「許し」ていくんですね。

これらのプロセスは競争とは真反対の「共存」を目指すあり方で、いわゆるその人とのwin-winの関係を目指すものです。(それが相互依存のステージです。)

そうするとその相手のことを「期待」ではなく「信頼」できるようになっていきます。

期待とは自分の都合(欲)によって相手を見ることですが、信頼ってのは相手の良いところも悪いところも全部受け入れる覚悟のことを言います。

そうすると「あいつ、小さくまとまってんなぁ」と思う一方で、「でも、こういうところは尊敬できるんだよね」という風に見ることができるようになります。

それが「対等性」です。

つまり、ここに来てようやく相手と対等に目線を合わせられるようになるんです。

相手を上に見るのでもなく、下に見るのでもなく、対等に見るんです。

そのためには非常に困難な課題が与えられていまして、それがまさに自己肯定感なのですが、相手の良いところも悪いところも受容して理解を示すためには、それを自分に対してもできていなければいけません。

つまり、自分の長所も短所も受け入れて理解することが必須ってわけです。

そうすると他人の短所も受容し、許すことができるようになるばかりか、その端緒を「かわいいところ」と思えるようにあります。

武闘派女子は向上心も成長意欲も旺盛なのですが、ついつい競争しちゃいますし、すごい人だ!と思えば相手に期待をかけてしまうものです。

それだと行きつくところは孤独なので、女性性を解放してそんな相手を許せるようになることが課題となるんですね。

そうするとどんな相手からでも「学び」を得ることができます。

自分が「下」に見ていた人にも尊敬できるところや、自分が憧れるようなところを持っていることに気付きます。

そうすると「上も下もねえよな」と心から思えるようになるんですね。

特に自武女の皆さんは自分が思っている以上に器がデカく、強さを持ってます。

それを自覚すれば、他人と競争したって意味がないことにも気付けると思いますので、もっと人間関係が楽になっていくと思うわけです。

さて、そんなYさんや同じような思いを抱えてる同志のみなさまに与えられた次の課題はおそらく「育てる」という段階です。

「引っ張り上げる」という表現もアリですが、今まで多くの素晴らしい方々がYさんを育ててくれたように、今度は自分自身が後に続く人たちを育てる段階となります。

「自己充足」の方法の一つに「応援する・サポートする・育てる」という項目がありまして、自分が得た経験をかみ砕いて与えることで後進を育てることが新たな喜びになります。

今度はYさん自身が目標になってあげる段階でもあるってことです。

そういう方は仕事にせずとも講師みたいなことをしたり、カウンセラーやコーチのような役割を担ったりするものですね。

そろそろそっち方面も考えてみてはいかがでしょうか?

もちろん、上を目指す気持ちは忘れなくてもよく、同時進行でやることですので。

★今の問題を相互依存レベルにあげるためのヒントが満載のセッションが繰り広げられるセミナーです。カウンセラーやコーチを目指す方にもおすすめです。

◎東京/オンライン:5/14,15 問題解決のための2daysセミナー with ジュンコ~1日のみの参加も可。ずっとなんとかしたかった状況に光明を刺す~
https://nemotohiroyuki.jp/schedule-cat/44504

★自立しすぎて孤独になってしまった人が学ぶべき本と動画。

「ふと感じる寂しさ、孤独感を癒す本」(清流出版)

*動画配信/DVD:「つながりと自己充足で寂しさと孤独感を癒す3時間ワークショップ」

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向上心があって成長意欲が強いことは良いことだけど、意外な落とし穴があるから要注意!
 


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