友達の幸せを素直に喜んであげられるようになるには?



友達からハッピーなニュースを聞いたときに素直に喜んであげたいのになぜか嫉妬してしまうシーン、心当たりありませんか?
そんなときの心のあり方から素直に喜べるようになるためのプロセスを描いてみました。

例えば、友達が結婚した、とか、同期が出世した、とか、中学時代の同級生が事業でめっちゃ成功してる、とか、きょうだいに子どもが生まれた、とか、そういう話を聞いたときに素直に「おめでとう!」と言える場合もあれば、複雑な気持ちになることもあります。

「友達の幸せを素直に喜んであげられないんです」という相談はちょくちょく頂くメジャーなものなんです。

自分もそれが欲しい!けど手に入ってない!なのにあの人は手に入れてる!くそー!羨ましい!!という思いが「嫉妬」になっていきます。

そこには様々な思いが蠢いているものです。

「自分も結婚したくて婚活頑張ってるのに全然うまくいかなくて。それなのに友達はさっさと相手見つけて。すごく悔しい。そりゃ、あの子も頑張ってたのは知ってたけど。なんか、自分の方が魅力ないって証明されたような気もして辛い。」

「正直、自分の方が仕事ができると思ってたからあいつの方が先に昇進するなんてありえないと思った。どんな手を使ったんだよ?と。部署も違って仕事内容も違うから一概には比べられないけど、でも、俺だって頑張ってたのに。やる気なくすよ」

「別に子どもが欲しいって思ったことなくて、できたらできたで、と思っていたんだけど、妹に子どもができたって聞いてめちゃくちゃショックで。しかも、ショックを受けてる自分にびっくりしてて。ほんとは自分も子どもが欲しいと思ってるんですかね?」

こうした心理には「欲しいものが手に入らない自分」に嫌悪感、不信感、不安、焦り、虚しさ、惨めさ、劣等感、無価値感を感じていて、他人の情報でその感情が刺激されるんです。

つまり、、、元々婚活を頑張ってたのは「早く結婚したい」という思いがあります。
焦りもあったかもしれないし、このまま独りだったら・・・という不安もあるし、そもそも婚活がうまくいかない自分に嫌悪し、自己不信にも陥ってました。
惨めさもあれば、虚しさもあり、周りの人より劣っているんじゃないか?という思いもあります。

けれど「そんな弱音を吐いててもしょうがない!」と思って頑張ってたわけですが、そこに友達の結婚のニュースが飛び込んできたわけです。

そのニュースは元々自分が持っていたそういう感情を直撃します。
そして、「羨ましい」という気持ちと共に「嫉妬」に変わります。

悔しくて惨めで、「どうせうまくいかないわ!」と強がってみたり、そんな自分にも虚しくなって情けなくなって自己嫌悪して、「なんであたしはダメなんだろう?」と思います。

そう、気づいているかどうかは別として、元々自分の中にあった「自己否定的な感情」が刺激され、浮上してきているのです。

だから、嫉妬心というのは元々自分の中にあったネガティブな感情(=自己否定)に気付かせてくれるわけです。

そして、さらに深読みすればその感情のせいで欲しいもの(=結婚)が手に入れられなくなってしまってるのかもしれないのです。

例えば「でも、その劣等感や虚しさって元々あったんだよね、きっと。自分に相当ダメ出ししてきたよね?それが出ちゃってるのかもしれないよね。」というわけです。

同期に先を越された例にしても、元々競争心が強く、プライドが高い自分がいたようです。
それが同期の出世というニュースがその感情をさらに際立たせてくれるのです。

また、妹に子どもができた事件(?)の例で言えば、ほんとうに自分が子どもが欲しいのかって分からないです。欲しかったけど気付かないようにしていたのか、ほんとに欲しいと思っていなかったのかはもう少し詳細に見ていく必要があります。

しかし、もしかしたら妹に対して競争心があったのかもしれないし、「親を喜ばせたい」という思いがあったのかもしれないし、「子どもは別に欲しくないけど、世間体を考えると産んでおいた方がいいのかな?とも思う」という人目を気にする思いがあったのかもしれません。

けれど、少なくても自分の中に元々あった感情に気付かせてくれたのがそのニュースであり、そして、それが嫉妬という感情によって注目せざるを得なくなっているのです。

つまり、元々自分の中にあるそうした自己否定的な感情があり、そこを刺激するニュースが飛び込んでくれば「嫉妬」という形でその感情が浮かび上がります。

ということは、本質的な意味でいえば、自分の中にあるネガティブな感情を癒しておく(手放しておく)ことができれば、そもそも嫉妬しなくなるってことですね。

とはいえ、自己否定的な感情をすべて癒すなんてことはなかなか難しいので、「嫉妬しなくなる」というよりも「嫉妬が減らせる」と考えたほうが現実的でしょう。

だから、嫉妬したときは相手を攻撃/批判/ディスってる場合じゃないんです。

「おーっと、めっちゃ惨めな気持ちがするってことはまだまだ自分を責めてる自分がいるんだな。これは、劣等感かあ。そうか。やっぱり元々自分に自信がなくて劣等感を持っていたんだな・・・。」という風に自分に意識を向けるんです。

そうして、その劣等感なり惨めさなり、競争心なり無価値感なりを癒していくんです。

癒していくってのも本格的にその原因を探っていってトラウマを解放する方法もアリなのですが、それは専門的な場所に委ねたほうがいいので(例えばコレね↓)、まずは自己肯定感を使っていくものです。

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自分とがっつり向き合うことになるので、なかなか抵抗も強くなるのですが、「自己肯定感」を使って自分の中にくすぶるネガティブな感情を癒していきましょう。

自己肯定感というのは「良いも悪いも全部受け止める」という意味です。

劣等感があっても、無価値感があっても、怖れや不安があっても、惨めでも、虚しくても、それをなくすのではなく、受け入れる覚悟を持つことです。

そのために自分を俯瞰してみる目を意識します。
分かりやすく言えば「自分の心の状態を実況中継する」ということです。

「自分は今惨めな気分になってるなあ」
「すごく劣等感を感じて卑屈な気分になっているよね」
「自分なんて無理!頑張っても意味ない!と投げやりな気分になっているのかな」

という風に自分の心の状態を客観視していきます。
慣れないうちはノートに書き出した方がいいででしょう。

そうして自分の心を「観察」する意識を持ちます。

そうすると心の中でとても批判的な声が渦巻いていることに気付くでしょう。

つまり、劣等感を感じている自分をダメだと否定し、惨めさを感じている自分を情けないと攻撃し、投げやりな気分になってる自分をバッシングしている自分がいるわけです。

これは一種の二次災害と言えるもので、「ネガティブな感情を感じる」→「そんな自分を攻撃する」ということで、傷口に塩やレモンを刷り込むような行為です。

だから、そんな自分も肯定していきます。

「ああ、劣等感なんて感じてる自分を情けない!ダメだ!やめなきゃ!と思っているみたいだね」という風に。

そうして、金魚すくいの要領で自分の気持ちをすくい上げて行くのです。
それだけで心は少し軽くなるし、温かさを感じることもできるようになっていきます。

自分を責める、否定する、というところが痛みを拡大してしまうので、それを受け入れることで止めようとする作戦でもあります。

そんな風に自分の心の声をただ受け止めていくことを「自分との対話」なんて呼んだりします。とても大切なことです。

その際、これまたよくお伝えしていることですが、その声を「大切な友達の話を聞くように」聞いてみるのがお勧めです。

私たちは自分にたいへん厳しいので、自分自身に対しては鬼軍曹になってしまうことが少なくありません。
鬼軍曹がダメ出しをしているわけですね。

だから、そんな鬼軍曹の様子も実況中継しちゃうことで、だんだんその影響を減らしていくのです。

そうして「友人の話を聞くように、自分の心を実況中継していくこと」でだいぶ心は和らいでいくのですが、そこでさらに「ま、しゃあないよね~」という受容の言葉を自分に投げかけるようにします。

「惨めさを感じちゃうのもしゃあないよね~」
「ついつい相手と競争しちゃうのもしゃあないよね~」
「劣等感を覚えて自分を責めちゃうのもしゃあないよね~」

という風に。

そんなことしていいの!?という鬼軍曹の声もまた「だよね~、競争心は手放さなきゃいけないと思っちゃうよね~」という風に徹底的に受容していくんです。

そうして、柔らかいふわふわの綿を手に持ったときのように優しく、大事に、丁寧に自分の心を扱えるようになると、自己否定は減っていき、逆に自己肯定感がぐーんとあがっていくものです。

根の深い感情については専門的なやり方を必要とするものもありますが、多くの場合、こうした自己肯定感を意識することで癒すことができる感情も少なくありません。

そうして自己肯定感があがっていけば、相手と自分との間に線引きができる(自分軸が確立されていく)ので、友達は友達、同期は同期、と思えるようになるわけですね。

そうすると友達の幸せも素直に喜んであげられるようになるわけです。

そういう角度から見ると嫉妬という感情は自分の隠れた問題を直視させてくれる感情とも言えるわけで、時にそれは自分の本質的かつ重要な問題につながっていることも多いです。

つまり、嫉妬することで出てきた感情は自分自身が幸せになるためにめっちゃ重要な感情である可能性も高いので、嫉妬を前向きに捉えることもできるでしょう。

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