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嫉妬心って素直に「羨ましい!いいな!」と認められない分野、つまり、自分の弱いところに起こるものです。
弱いところというのは自分が受け入れられないネガティブな感情があるところで、そこと向き合い、癒していくことで嫉妬そのものを減らしていくことができるのです。
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今日も嫉妬についてのお話をさせていただければと思います。飽きた?笑
なぜ嫉妬心がむくむくと湧き上がってくるか?という話です。
素直に「羨ましい~!いいなー!!」と言えればいいんです。
けれど、口ではそう言っていても心の中はモヤモヤしており、悔しい、負けた、イヤだ、許せない、ムカつく、惨めだ、と言った感情が出てきています。
それが「嫉妬」(嫉妬心)というものです。
だから
「一緒に婚活頑張ってた友達の結婚が決まった。素直に喜んであげたいし、嬉しい気持ちももちろんあるんだけど、なんか複雑なんです。」とか、
「同期が今年昇進した。自分の方が頑張ってるし、成果残してる自信があっただけにけっこうショックで、思わず転職サイトに登録してしまった。」とか、
「姉が夫の転勤で海外に行くことになった。ずっと海外に行きたがってたから喜んであげたいと思うけど、私だって同じ気持ちだったから素直におめでとうとは言えない。」とか、
そんな複雑でショックで素直になれなくなってしまいます。
そして、そんな嫉妬している自分のことも私たちは許せません。
「素直に喜んであげればいいのにそれができないなんて心が狭い!」と自分を断罪します。
これが「嫉妬の二次被害」と私が呼んでるもので、嫉妬して苦しいところにさらに自分で追い込みをかけて傷口を広げてしまいます。
顔では笑って「おめでとう!」と言ってるのに心の中はとても惨めで情けなくて一刻も早くそのことを忘れたいと思っている自分がいて、そんな自分にも腹を立ててるわけです。
だから、みんな嫉妬が嫌い。嫉妬したくないし、嫉妬なんて認めたくないし、嫉妬なんて早くなくなって欲しいと思うわけです。
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嫉妬は私たちの弱い部分を教えてくれる感情です。
弱い部分、すなわち、自信がない部分。
表面的には自信満々だったとしても、自分はまだまだ弱い部分。
言い換えれば、自己肯定感が低い分野において嫉妬って起きやすいものです。
だから、素直に「いいな!あたしも欲しい!」と言えなくて、代わりに悔しい、惨め、負けた等々の気分になります。
自信がない、自己肯定感が低い分野で私たちは「比較」「競争」をします。
だから、「負けた」と感じるし、そこで「劣等感」を感じます。
また、そんな分野で私たちは「無価値感」や「罪悪感」を持っています。
だから、悔しいし、惨めだし、自分のことを情けないと思います。
つまり、嫉妬の裏にはそんな競争心や無価値感や罪悪感があるわけです。
他にも「独占欲」「失敗感」「怒り」「嫌悪感」「無力感」「不安・怖れ」「不信感」などの感情があります。(この辺は本の23ページくらいに書いてますよ!宣伝だよ!)
つまり、「羨ましい!」という気持ちに、こうしたネガティブな感情がくっつくと「嫉妬」になるわけです。
すなわち、図式すれば
【嫉妬】=【羨ましい!】×【ネガティブな感情】
という感じです。
羨ましい!と思わないことに関しては嫉妬は起こらないし、ネガティブな感情がない分野では嫉妬はゼロになります。
つまり、「結婚が決まった友達」には嫉妬するけれど、「転職が決まった友達」には嫉妬しないのはこうした心理が影響しています。
要するに「結婚したい私」はいるけど「転職したい私」はいないのです。
それで、嫉妬という感情は「自分が本当に欲しいものを教えてくれる」とも言えます。
でも、ネガティブな感情がくっついてるから素直に「欲しい!」と思えないわけです。
それで嫉妬を感じたときの対処法として「素直にそれが欲しい!と言ってみよう!認めちゃおう!」という方法があります。
ライトな嫉妬に関してはこれだけでスーッと消えていくものです。
また、ここからちょっと厄介な話になるんですけど、私たちはそもそも手に入らないと分かっているモノは欲しがりません。もちろん、興味のないものは欲しくはないわけです。
だから、友達が転職が決まったとしても、自分は興味ないから嫉妬しません。
でも、自分は結婚したい上に、結婚できることを知っているにもかかわらず、結婚できることに自信がないときに、結婚が決まった友達に嫉妬してしまうわけです。
もし、自分が結婚できると思っていなければ嫉妬しないんですね。
これを受け入れることは嫉妬と向き合う上で非常に重要です。
けど、なかなか認められないですよね。
自分にも出世するチャンスがあるとか、自分もイケメンと付き合えるとか、自分もお金持ちになれるとか、自分も結婚できるとか、自分も彼とラブラブな時間を過ごせるとか。
そう「羨ましい!」にくっついているネガティブな感情が「自分も手に入ることを知っている」という真実を認めさせません。
だから、「ほんとうは自分も素敵な人と結婚できることを知ってるんですよね」なんて口を滑らせたら「そんなことないです!」と即座に否定の言葉が返ってくるわけです。
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だから、そのネガティブな感情を癒していくことが嫉妬しない自分になるための法則となりますし、嫉妬を感じたならば、癒すべき心の痛みがあることに気付くことが本質なのです。
でも、そんなネガティブな感情となんて向き合いたくない自分もいます。
だって嫌だもんね。
だから、必死にそれをごまかそうとしたり、大したことないと思ったり、スルーしようとしたりします。
それで私もこの本の中で「ライトな対処法」も紹介することにしました。(4章丸々使って15個ほどリストアップしました。)
先ほどの「羨ましい!ととりあえず言ってみよう!」というのもその一つだし、「嫉妬しちゃったんだからしょうがないよね~」と自己肯定感用語を使って受け入れることも一つだし、「悔しい!!」って地団駄踏んでSNSの裏垢に気持ちを吐き出すことも一つです。
そうして嫉妬が解消されるならそれでいいと思います。
けれど、しつこい油汚れのように心にこびりついていることが分かったら、どこかで一度腰を据えて自分と向き合った方がいいでしょう。
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私は結婚が決まった友達に嫉妬している。
自分も結婚したいし、結婚できることを知っているのに、それがうまく行ってないからすごく自信を無くしている。
なんで私じゃダメなんだろう?と思って惨めになっている。
自分には結婚する価値がないんじゃないか?と思って無価値感を感じている。
年齢的にも早くしなきゃ!と焦っている。
けれど、なかなかいい人と巡り合えないし、いい人なんているの?と不信感も持っている。
考えるだけでますますイヤな気分になってくる。情けないし惨めだし悔しいし寂しいし。
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そんな風に自分の気持ちと正直に向き合ってみるのです。
そしたら、その感情を癒していく方向に目を向けます。
そのネガティブな感情って消していくことができるんです。
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惨めってことは劣等感を感じているから、競争心があるんだ。
あたしは誰と競争してきたんだろう?
誰に対して劣等感を覚えてきたんだろう?
いつもきれいで活発でコミュ力が高くてキラキラしてる女子にいつも劣等感を持ってきたな。
高校生の時にはそうだったし、、、ああ、もしかしてあたしはお姉ちゃんにずっと嫉妬してきたのか。
お姉ちゃん、きれいだし、頭もいいし・・・。
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そんな風にその感情ってどこから来たの?って自分に尋ねていくのがカウンセリングの王道の方法です。
そしたら「この問題のルーツはお姉ちゃんにあるよね」ということに気付けます。
もちろん、一人じゃなくて「高校の時に仲良かったAちゃん」とか「ダンス部のときの1個上の先輩」とか「職場のバリキャリの先輩」とかいろいろ思い当たる人も出てくるかもしれません。
で、私たちはそういうときに自分の敵になって、自分自身を激しく攻撃してしまいますが、そこで方針を変えて「自分の味方になってあげること」を学びます。
「誰かに味方になってほしい」というニーズもここでは出てきますが、それを他人にやらせても、自分が自分の味方になれなければこの問題は解決しません。
例えば、お姉ちゃんや先輩の価値や魅力を認めていくこと。
でも、それ「投影」なので、自分自身の価値や魅力でもあるんです。自分が認めてあげてないだけで。
例えば、惨めな思いをずーっとしてきた自分を抱きしめてあげること。
友達にそうしてあげるように自分自身に寄り添い、慰めてあげること。
辛かったね、よく頑張ったね、とねぎらってあげること。
それだけでも心は軽くなっていくでしょう。
でも、このネガティブな感情って不思議というか面白いもので、それを嫌がって嫌っていると嫌な気分は続くんですけど、それを受け入れてあげるとその感情がなくなってなくても心は落ち着いていきます。
これが自己肯定感のすごいところです。
そうして姉に嫉妬していたこと、つまり、姉のことが羨ましかったこと。
姉と比較して自分を落としていたこと。
姉に対して対抗心(競争心)を燃やしていて素直になれなかったこと。
だから、自分のいいところを全然見ずに、姉のいいところばかりを見ていたこと。
こうしたことに気付いていくと嫉妬の感情は気が付けば薄くなっていくんです。
これが自分と向き合うということであり、自分との対話とも言えます。
もちろん、ここを見つめていくうちに「お姉ちゃんとの問題と思ってたけど、そもそもお母さんがお姉ちゃんと自分と比べてお姉ちゃんばかり褒めてたから、元はお母さんとの関係が原因じゃね?」と話が広がることもあります。
でも、そうなったときは姉に対する感情はある程度癒されちゃってるので、より心の深いところにアクセスできてる証拠なんですよね。
そしたら、お母さんと向き合うことでさらに嫉妬を減らしていくことが出来ます。
そうして気が付けば結婚が決まった友達に以前よりもずっと素直に「おめでとう!」と言える自分になっています。
そして、その劣等感やら無価値感を受容できた分だけ、その分野に強くなっているので、次に同じような話を聴いても以前よりは動揺しなくなっているのです。
こうして嫉妬心を受け入れてあげること、つまり、嫉妬心とうまく付き合って行けるようになるのです。
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