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「仕事」の世界は男性性をベースにずっと成り立ってきたので、女性性が豊かな人でも仕事となるとつい男性性的な思考にハマってしまうことが珍しくありません。
そのことに気付いて自分のスタイルを創造していくことが大切になります。
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「男性性的な働き方と女性性的な働き方。あなたはどんなバランスで仕事をするのが自分に合ってるのかな?』について、10代の頃からずっと疑問に思っていたこと(今30代前半です)を根本先生に聞いてみたい、、、!と思いメール致しました。
それは、『女性性的な働き方って、お金を稼ぎにくくない?』ということです。
美容師や、パテシェ、お花屋さん、ファッションデザイナー、メイクアップアーティストなど女性の方が志望者が多そうなのに、有名になってお金を稼ぐのって男性の方が多くない??ということが昔からずっと引っかかっており、その点で男性に対してライバル意識みたいなものがあります。
私はというと今は短期の仕事をしつつ、ちょっとだけイラストの仕事をしたり、来年には世界一周をしようと計画中でバリバリの女性性的な働き方をしています笑
ですが、世界一周から帰ってきたらしっかり働いて絶対お金を稼げるようになりと思っており(世界をたくさん見たい。いいホテルに泊まりたい。ハイステータスな人たちと関わってみたい。大好きなインポートランジェリーを沢山買いたいなどたくさんやりたいことがあるので)、その際にどういうことを重要視して仕事を選んでいけばいいのか、なにかヒントをご教授いただきです…!!
今のままだと完全にお金軸、給料だけ見て仕事を決めてしまいそうで。。泣
(Yさん)
この元ネタのブログ、けっこう反響がありましてこの話を元にした仕事やライフワークのお話が寄せられています。「あたし、バリバリ男性性で仕事してた。ほんまにそれでいいのか考え直したい」的な。
で、元ネタを紐解いてそれぞれの働き方を見直してみたいと思います。
というのも、「え?そもそも男性性的な働き方と女性性的な働き方って何?」って思われた方にいちいち元ネタを読んでもらってからこちらを見てもらうってのも手間だと思うし、面倒だと思うし、やはりここは優しさや親切心を発揮して元ネタから引用するのが読者のためだと思うんです。(キリッ)
・・・。
(天の声)「それ建前でしょ?本音は何よ?」
・・・。
(筆者の心の声)「いやあ、Yさんの疑問に回答するだけだといつもの半分くらいで終わっちまいそうだし、そしたら武闘派な読者に怒られそうなんすよね。それってめんどくさいでしょ?」
・・・。
・・・。
・・・・・・・。
【ざっくりとした男性性的な働き方】
・思考フル稼働
・業務は溜め込まず“効率的に”処理すべきだ。
・期限はきちんと守らねばならない。
・与えられた仕事は責任もってやり遂げなければならない。
・気に入らないことがあったら「斬り捨て御免!」と言って刀を抜く。
・自分ひとりで仕事ができるようにならねばならない。
・会社からの評価を気にする。良い評価を得ようとする。
・会社が自分に合わなければ辞めることを考える。
【ざっくりとした女性性的な働き方】
・思考よりも気分、感情が優先。
・効率よりも楽しさ、面白さが大事。
・期限を守るのは苦手。なんで守らなあかんねん。
・嫌な仕事はやりたくない。面白くないもん。
・気に入らないことがあっても戦わない。めんどくさいし。
・ひとりで仕事をするなんてつまんない。
・楽だったら会社から評価されなくても平気。
・サボってもクビにならないんだからここは良い会社だ。
そもそも「男性性」というのは思考的で、効率を求め、目標設定&達成にエネルギーを注ぎ、プロセスよりも結果(成果)を重視する生き方をします。
スタート地点からゴールを目指すときにどうしたら最短で目標にたどり着くか?を考え実践するんですね。
だから「新しいバッグを買いに行く!」と決めたら、百貨店に入るなりわき目も振らずにカバン屋さんに直行し、目的のモノをゲットします。
一方、「女性性」というのは感情・感覚的なので、気分の良さを求め、結果(成果)よりもそのプロセスを重視する生き方をします。
ゴールに至る道筋も、楽しかったり、面白かったり、感動したりすることを優先するので、結果的にゴールにたどり着けなくても「楽しかったー!」ということになります。
だから「新しいバッグを買いに行く!」と決めて百貨店に入ると、いきなり1Fの化粧品売り場に気を取られ、新作のリップなんかを試してしまい、予定外にそれを購入して「バッグ買う予算、足りなくなっちゃった。けど、このリップが手に入ったからまた今度でいいや」などと申します。
まあ、全然思考が違うわけですね。
もちろん、みなさんがこのどちらか一方に偏ってるってことも実はあまりなくて、「ある場面では男性性的だけど、この場面では女性性的」なんて風になっているものです。
(男性性、女性性はその強さの違いはあれど両方持ってるものだから)
で、前の記事にも書きましたが「長らく仕事って男性性で構築されてきたから、知らず知らずのうちに仕事と言えば男性性的なものだと洗脳されてるんだよね」という話です。
つまり、本来女性性が豊かな方でも「仕事」と言えば男性性を発揮しようとしてしまい、それでちぐはぐな感じになっちゃってることが多いということなんです。
なので、この洗脳を解いて「自分らしい仕事の仕方を創造していこうぜ!」というのが私の提案なわけですね。
実際、最近は女性性を活かした職場も確実に増えてきてると思うんです。
自席が固定されてない「フリーアドレス」の環境だったり、出勤時間や出社するかどうかが選べるようになっていたり、社員同士のコミュニケーションを円滑に図るツールが発売されたり、人事部が純粋な能力だけでなく、性格やコミュ力、モチベーションなどの感情的指標を採り入れるようになったり。
Yさんが書いてくださった「美容師や、パテシェ、お花屋さん、ファッションデザイナー、メイクアップアーティストなど」のお仕事は確かに女性が希望することが多く、また活躍されてる分野ですけど、「確かに仕事内容は感性を重視する女性性を多用するんだけど、仕事の仕方はめちゃくちゃ男性的だよね」という側面もありますよね。
すなわち、拘束時間が長く、締め切り厳守で、上下関係が厳しく、かつ、体力勝負みたいな華やかに見えるけど中身はめっちゃ男性性的な働き方になってるところって多くないですか?
それで「有名になってお金を稼ぐのって男性の方が多くない??」なのかもしれません。
だから、職種が女性性的だからと言って、その仕事の仕方までが女性性なのかどうかは分からないものかもしれません。
ガチガチの思考型に見えるIT系の企業がけっこう自由な働き方を提供していたりしますから。(住む場所が自由で、出社するかも自由。かつ、どの仕事をするかもある程度自由に選べて、働く時間も本人に委ねられる、など)
なので、「仕事を決める」というところにおいては「自分らしい働き方ができるかどうか?」を重要視したいものだと思っています。
ということは「自分らしい働き方ってなんだ?」というところが私たちに与えられてる課題なわけですね。
そこで「自分は男性性と女性性のバランスってどうなってるんだろ?」という点を見極めたいところです。
例えば、私自身のことを考えてみれば、管理されることが嫌いだし、気分で仕事をしたい人なので基本的には女性性的な働き方を好みます。
しかし、締め切りはきちんと守るとか、なるべく毎日ブログを書くとかなどのルーティンを作っているとか、チームで仕事をするのが苦手という点は男性性的だと思います。
じゃあ、みなさんの場合はどうでしょう?という話になるのですが、これがけっこう難しくて、「自分らしい仕事の仕方」を知るためには、ある程度、いろんな職場を見聞きすることが必要ですよね。
今の仕事がイヤだったら「この仕事は違う!この働き方は合わない!」と判断しちゃいますよね?
そうすると「今の環境とは真逆の環境が自分に合ってる」と思っちゃうんですけど、たぶん、それは間違ってる可能性が高いです。
「あたしは女性性が強いからもっと自由な仕事環境の方が絶対向いてる!」と思ってフリーランスに転じた途端、仕事が全然捗らず、顧客の信頼を失っちゃった結果、「自分はある程度管理してもらわないと仕事ができない。家だとつい遊んじゃうから職場に出たほうがずっといい」ということに気付いたりします。
それでも気づけたから全然よくて「ある程度の自由とある程度の管理が私には合っている」ということが分かるので、そういう働き方を提供している会社を探せばいいんですな。(あるいは管理してくれるマネージャーを付ける、とか)
つまり、ある程度試行錯誤し、失敗を繰り返しながら「ああ、これが自分に合ってんだよね」ということが分かってくるものかもしれません。
それって「自分に合うファッションに出会うまでの道」と似てますよね。
そういうわけで、自分と向き合いながら、いろんな経験しながら、いろんな知識を仕入れながら「自分らしい働き方」を見つけていくことが必要だと思ってます。
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ということで、いよいよ本題に入るんですけど(え?今から?え?)
>それは、『女性性的な働き方って、お金を稼ぎにくくない?』ということです。
という疑問への私の回答ですが、
『そもそも女性性的な働き方ってお金を稼ぐことを重視してなくない?』
ということです。
「お金を稼ぐ」というのは「目標設定」ですよね。
そして、その目標を達成しようと頑張るのって「男性性」ですよね。
つまり、女性性的な働き方が合ってる方はお金を稼ぐってことにあんまり興味は抱かないはずなんですね。
それよりも「楽しい」とか「やりがいがある」とか「必要とされてる感覚がある」方がずっと重要なんです。
「今の会社、給料は安いんですけど人間関係がすごくいいからやめられないんですよね」というわけです。
その一方で、女性性は華やかで煌びやか優雅で豊かなものを欲するものです。(男性性は質素でシンプルで機能的なものを欲します。)
だから、
>世界をたくさん見たい。いいホテルに泊まりたい。ハイステータスな人たちと関わってみたい。大好きなインポートランジェリーを沢山買いたいなどたくさんやりたいことがあるので
という欲求を持つYさんは女性性が豊かな方だってこともよく分かります。
ところが、そこで自立系武闘派女子あるあるですが、そうした女性性的な欲求を
「自らの欲求を自らが稼いだ金で手に入れる!!」
という男性性的な発想で満たそうとするんですね。さすがら自立系武闘派女子ですね!
そこに矛盾が生じてしまうわけです。だから、カウンセリングの中で私はよく
「あんた女性性が強いって話をしてきて自覚してるのに、なんでそこ(欲しいものを手に入れる、男を見つける、幸せになる等)になるといきなり自立し始めるのよ」
と指摘することになるわけですね。
女性性は「受け取る」であり、「つながり」であり、言い方を変えれば「他力本願」だし、「人とのご縁を大事にする」わけですね。
なのに「インポートランジェリーは自分の稼いだ金で買う!」という発想になっちゃうところがおかしいわけです。
自分がお金を稼がなくても、お金持ちの友達がいればいいんじゃない?
パートナーのお金でいいホテルに泊まればいいじゃない?
ハイステータスな人たちにつないでくれる人と出会えばいいんじゃない?
そこは得意のコミュ力とか感性とか感受性とかを発揮すればいいんじゃね?というわけです。
そのためには「自分の気分を最優先する」ということを肝に銘じ、ひたすらその道を極めることにするのです。(←女性性的なことを男性性的に語ってるのでこの文章は信じちゃだめだよ!笑)
つまり、「自分がいいなあ、と感じる職場で、好きな人たちと楽しく仕事をしていけばどんどん気分も上がるし、いい出会いも増えるし、自分に合った豊かな生活ができるようになるよね?」という提案です。
とはいえ、仕事に対して男性性的な洗脳が入っていると、この提案に非常に疑いを持つことでしょう。
ほんとにそうなの?それでできるの?確証は?エビデンスは?それでだめだったらどうするの?という思考(=男性性)がいきなり活発に動き出すからですね。
ということで、Yさんは今の仕事をちょこちょこしながら、より女性性的な見方を採り入れていくことをお勧めしたいわけです。
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