本当の私はどこにいるのでしょう?~鎧の中に封じ込められた自分ともう一度出会うには?~



幼少期から自立してきた人は「弱い自分」を鎧の内に隠して強く生きてきます。
それはそれでメリットは大きいのですが、一方で、自立しすぎてつながりが感じられなかったり、パートナーシップがうまく築けなかったりしますしん、何より燃え尽きていきます。
そこでその鎧の奥に隠した本来の自分に出会う方法を紹介していきたいと思います。

毎日、ブログ、YouTubeを拝見し、自分に向き合うことばかりをしている者です。
以前、先生のブログにロックマンで取り上げて頂き、非常に感激し熱狂信者になりました。

その後、ロックマンの強いシャッターに跳ねのけられ、冷静にかつ客観的に物事を見るようになり、ロックマンが好きだった自分が無くなりつつあります。
その理由は職場にちょっといいな。って人が出来た事もそうですが、私に彼を愛する準備があったとしても、彼には愛してもらう準備は無かったこと。
最初は向こうからグイグイでしたが、もう色んな罪悪感や親密感まみれで、手に負えないと思ってしまった事でした。
武闘派であるなら、突破して前進してナンボでしょうが、自己肯定感上がり、あまりに理不尽な対応に自分が可哀想になりました。

彼には価値を見続け(以前に先生からアドバイス)、私なりのポジティブ発想。など送り続けてきましたが、まぁ、押し付けに近かったのか、逆に攻撃され逃げられました。
私としては、既読スルーに耐えつづけ、シャッターを下ろされていても私が後悔しないようにする。と思っていたせいか、あまり悔やむ気持ちも出て来ないです。
それくらいしか、彼と繋がる方法はなかったので。

前戯が長くなったのですが、私自身を見つめるにあたり、機能不全家族で育った私。
我慢してるのさえ、よくわかってなく、ここにきて、身体が悲鳴をあげ我慢していた事に気づき、恋愛でバツもつき段々と感情を感じる事が出来ていない事に気付きました。
両親の喧嘩の中で育ち、不倫し酒乱で暴れる父親を嫌い、父親の帰宅時には蟻の子を散らすように部屋に閉じこもる。武闘派への道。

恋愛で気づいたのですが、どうも平和主義者。
相手を傷つけたくなく、不機嫌は出来ても怒ることも分からず、感情をどんどん感じなくなっている自分に気づき、相手に素直に感情を表現出来なくなっています。
鎧を脱ぎ弱さを差し出すとかも、自分の弱さが何処なのか見つけられず。
ペルソナを使っていれば、仕事上では強くモノを言う事も出来ますし、周りから大事にされている事も多いです。
両親への気持ちも最近は感謝や許しも出来てきていると思います。彼氏棚卸しもしてみました。
ロックマンから離れた事が良い方向に進んでいるとすれば、私を見つめ直す、本当の私はどこにいるのか教えて下さい。
(Mさん)

前のネタはこちらですかね??
「ロックマンもどきの彼をロックオンした私は今何をしていけばいいのか?~自分軸で自己充足が基本です~」

で、Mさん、自立的かつとても賢い方だなあ、と思いました。はい。
自己肯定感もだいぶ上がってきてるんちゃうかな、と思いますし、かつ、「おぉ!さすがー!」という行動がたくさんありました。

話の整理もかねて、そして、みなさまに参考にしていただくために元気に揚げ足を取っていきたいと思いますっ!!

>私に彼を愛する準備があったとしても、彼には愛してもらう準備は無かったこと。

これ、めちゃくちゃすごい。素晴らしい!
逆に、このMさんの言葉が思わず刺さっちまった人も少なくないかもしれません。笑

この気づき、めちゃくちゃ貴重なんですよね。
そして、その自分の気づきを大切にできたこともめちゃくちゃ素晴らしいです。

「そうか、彼は愛を受け取る準備がまだできていないんだな」
「どうも彼はまだ自分を許したくなくて、罪悪感にまみれていたいんだ」」

彼との関係を自分の感情に振り回されることなく見ることができると、こういう気づきが得られることが多いものです。

特に「愛したい!愛させてくれ!」という武闘派で与え上手な女子たちは、「これでも喰らえ!!」的に愛をぶつけるんですけど、ちゃんと相手が受け取れる状態かどうかを見極め、相手が受け取れる程度に調整してあげないと逃げられるか、ケガさせるかですよね。

みなさんもいきなりプロ野球選手が本気でボール投げてきたら取れないでしょ??

・・・。

あ、武闘派女子の皆さまは根性でそのボールを素手で受け止めちゃうか・・・。例えを間違えたかな・・・。

まあ、そういうことで「え?あたしはそれくらい余裕で取れるよ?」と思われるかもしれませんが、言いたいことは伝わるでしょ?そう、あんたの投げる愛はダルビッシュが本気で投げたボールよりも速いんだぞ、ということを言いたいわけです。

「準備ができてないのなら、それを待つか、あるいは引くか」というのが大人な選択かもしれません。分かってても難しいですけどね!

>最初は向こうからグイグイでしたが、もう色んな罪悪感や親密感まみれで、手に負えないと思ってしまった事でした。

この相手って既婚者でしたっけ?

一般的にロックマン氏って始めはグイグイ来ることが多いんですね。
なんなら酒の勢いで押し倒さんばかりに近付いてくることも珍しくないんです。
しかも、それは「誘惑する」とか「その気にさせる」という上品なものではなく、「好きだ」を連呼したり、「一緒にいよう!」と手を引っ張ったり、なかなか強引な手法も目立ちます。

ところが、酒が冷めるように気持ちが冷めるのか、相手をその気にさせたところでさっさとシャッターを下ろす、ということも彼らの得意技の一つです。

だから、グイグイ来る彼にほだされそうになったときは、「よっしゃ、久々の一発じゃ!」と乗り気になるんじゃなくて、「これ、怪しいぞ。」と思うことがお勧めです。

もちろん、自分が冷静に「まあ、一発ヤルくらいならいいか。どうせワンナイトだろうし」と思えるのであればいいんですけど。

>自己肯定感上がり、あまりに理不尽な対応に自分が可哀想になりました。

そして、これよ、これ。

ロックマン氏でも野良猫でも、理不尽なことされても我慢しちゃったり、相手に合わせたり、イヤって言えなくてただ従うだけだったりすることってありませんか?

「明らかにヤリたいだけで連絡してきて、その上、あたしにばかりサービスさせて、自分が終わったらそれでさっさと去っていく彼」の話をよく聞くんですけど、でも、好きだったり、求められることが嬉しかったり、寂しかったりすると、そんな理不尽な態度を取られても断れないんですよね。

そして、あとで惨めになって悲しくなって虚しくなって寂しくなって「あたし、何してんだろ?」と思うんですけど、それって自分をいじめてるんですよね。その手にナイフを握って自分の胸を刺してるんですよね。だから、痛いんですよ。

そんなことしてたら自信はどんどん失っていくし、自分のことがますます嫌いになっちゃうんです。

だから「自分のことがかわいそうになる」ってすごく大事なことなんです。

>私としては、既読スルーに耐えつづけ、シャッターを下ろされていても私が後悔しないようにする。と思っていたせいか、あまり悔やむ気持ちも出て来ないです。

これも花丸な対応ですよねー。しかし、素晴らしいです。
これって自分軸で行動できてた証なんです。

「自分が後悔しない選択をする」って意識、とても大切です。

「これ右に進んだら後悔するなー。けど、気持ちは右に向いてるよなあ」と気づいたときに、右に進むことをやめることができるのは偉大なチャレンジなんです。

分かってても気持ちに流されやすいので、後悔しない選択ができることが何よりも素晴らしいと思います。

さて、ここから家族の話になるんですけれど、

>恋愛で気づいたのですが、どうも平和主義者。

っていうのも、それだけ家の中がぐちゃぐちゃだったら「平和」を望むのは無理もないことですし、その「平和」というのがMさんの才能である可能性も少なくないものです。

安定した、落ち着いた、穏やかな、優しい、温かい、居心地のいい関係を望むようになるんです。

でも、不思議なもので、そうした虎の穴で育った武闘派女子は、先天的なのか後天的なのか分かりませんが、相当の武力を保持し、卓越した戦略家であるので、案外、戦闘になると無敵の強さを誇るんですよね。

そうすると「やっぱりあたしは戦場に生きるべきか」なんて思うようになったりします。

また、「平和を実現するためには武力行使も必要だ。」という国家のような意識を持つ場合も多く、「平和を乱す敵を戦力で抑え込む」という戦略を取ることも珍しくないです。
ここは難しいところですね。

しかも、平和な関係を望みながら、穏やかで落ち着いて優しくて居心地の良い男と出会うと「つまんねー。おもんなー。しょうもなー。」とダメだししてしまい、難攻不落のロックマン氏や逃げ足の速い野良猫君に惹かれる傾向が強くなるのです。

矛盾してるんですけど、「平和を望む私」と「戦闘に巻き込まれやすい私」の2人が心の中に同居しているような感じですよね。

でも、どっちもほんとうの自分なんですよね。

ペルソナを使って強気で仕事ができるのもMさん自身であることは間違いないんです。

それでよく「器のデカい人は自分の器で溺れるんよね」という話をします。

器がデカいってことはいろんな自分がいるんですよね。

情熱的な自分もいれば、物静かな自分もいるし、戦闘的な自分もいれば、平和で穏やかな自分もいます。ふわふわっと可愛らしい女子な私もいれば、夜の蝶みたいな色っぽい私もいるんです。

どれがほんとうの私だろう?て思うかもしれませんが、全部、ほんとうの私、です。
それくらい自分の器が広い、言い換えれば、それくらい自分の中に様々な私がいるんですね。

だから、それを一人に絞らないほうがいいんですよね。

>相手を傷つけたくなく、不機嫌は出来ても怒ることも分からず、感情をどんどん感じなくなっている自分に気づき、相手に素直に感情を表現出来なくなっています。

平和主義で優しいMさんが出てくると、相手のことを思って感情を我慢する癖がついてしまいます。
そうして、相手を守り、また、自分自身のことも守っているんです。

それで「鎧を脱ぎ弱さを差し出すとかも、自分の弱さが何処なのか見つけられず。」という状態になるのかもしれません。

戦闘のために、そして、矛盾するようですが、平和のために、鎧を着込んで自分を守ってきたのですね。

そうして、鎧を着込むとロックマン(ロックウーマン/鉄仮面ちゃん)になっていくんです。自分の心を鎧でがちがちに固めるわけで、感情が感じられなくなってしまうんですね。

そうすると自分の感情を封印してしまうことになり、「弱さを差し出す」って言われても「弱さ」が分からなくなるんですよね。

そもそも自立系な方々は「弱さを嫌って自立する」わけですから、「弱い自分」がいることを認めたくはありませんし、どこかに隠してしまって見つからない!ということにもなるのです。

で、機能不全家庭に育ったMさんに限らず、両親が厳しかったり、夫婦仲が悪かったり、過干渉や心配性な親だったりすると、Mさん同様、心にそれなりの鎧を着せることとなり、それが親密感への怖れにつながります。

そもそも心を封印してしまうと弱さが分からなくなるだけじゃなく、自分の本音も分からなくなりますし、自分が何をしたいのか?自分が何を感じているのか?も分からなくなるんですね。

で、両親を許したり、男どもを棚卸ししたりして気持ちの整理はついてきたかと思いますが、その一方で、その過程で身に着いた「癖(パターン)」はそのまま残ることが多いんですよね。

だから、そこからどう本来の自分を見つけていこうか?と言えば、より感情的・感覚的なアプローチを採ることが多いんです。

鎧を着込んでるのもほんとの自分だし、鎧の内側に隠れてるのもほんとの自分なので、現実的には本来の自分を見つけると言うよりも、「あら、こんなあたしがいたんだ!」という“自分発見”のプロセスになるんです。

まあ、かくれんぼしてる自分を見つけるって感じでもあり、また、自分の心の中で宝探しをするような感じでもあり、「ばらばらになってしまったハートの欠片を拾い集める」という感じです。

意識的にそれを進めるならば「本音は何?」という問いかけをしつこいほどに自分にしていくことが挙げられます。

若干、圧迫面接っぽい感じですな。

「例のロックマンに言いたいけど言えなかったことって何?」から始まって「他には?」「他にはない?」って質問を繰り返していきます。

もちろん、答えに詰まるんですけど、そこからが本番。

この「詰まったところ」が「鎧」なわけです。

うーん、、、、って自分の心を見つめながら「他にないか?他に言えなかったことはないか?」とやっていきます。

あるいは、こういう質問の展開もあります。

「例のロックマンに言いたいことを言えなかったのはなぜ?」から始まって「なぜ?なぜ?」を繰り返していきます。

そうして、また違う角度から鎧の中に入って行こうとするんです。

なかなかのパワープレイですね。笑

カウンセラーがこれをサポートする場合は「○○って言ってみて」という形でその鎧の中にあるであろう感情を探っていく場合もあります。

「イヤ!って言ってみて」とか「ずっと寂しかった、と言ってみて」という風に。

一方で、感覚から入る場合もあって、イメージワークやロールプレイのセッションを作って「鎧を脱ぐ感覚」と「鎧を脱いだあとの感覚」を“体験”していきます。

そうすると感覚的に鎧を脱いだ自分を感じられるので、そこでもいろんなことに気づけるんです。

で、こういうアプローチを採っていくと「はじめはロックマン氏からスタートしたのに、気が付けば目の前に出てくるのが両親のイメージになりました」なんてことになることも多いです。

「ああ、それって子どもの頃からずっと我慢してきた感情みたいですね。その気持ちをちょっと言葉にして言ってみましょうか」みたいな感じで、本音を声にしてみるんです。

こういう風に自分の心と向き合っていくと、「え?あたし、こんなこと思ってたの?」とか「寂しいとは思ってたけど、こんなにも寂しかったのか!」とか「実はあたし、すごく怒ってたんだ」とか「こんなにも両親のことを愛してたんだ」なんてことに気づくんです。

これがパターンを変え、人生を変えてくれるわけですね。

ちなみにこうしたアプローチをすると必ずと言っていいほどセクシャリティが解放され、ふわふわした気分になり、心が軽くなり、すごく気持ちがいい感覚が全身を覆っていきます。

そうするとセクシャリティが開いた分だけ、様々なインスピレーションが下りてくるし、エネルギーが充填されてくるし、前向きな気分にもなっていくものです。

まあ、鎧を脱いで素の自分になったんだからそりゃそうですわね。

こうした作業は一人でもできなくはないですけど、やっぱりサポートしてくれる人がいるといいので、カウンセリングもお勧めしたいと思いますー。

そして、そんな皆さんにお勧めのセッションをご用意しました。

ここでお話ししたようなイメージワークとかもう少し凝ったセッションとか、今回は実習をメインでお届けしますので体験してみたい方は早めにお申し込みくださいませー!

★女性性とセクシャリティとサレンダーとコミットメント~実習メインのグループセッション~

東京:1)2022/1/29(土)11:00-14:00
   2)2022/1/29(土)15:00-18:00
大阪:2022/2/12(土)13:00-16:00
オンライン(zoom):2022/2/13(日)13:00-16:00

https://nemotohiroyuki.jp/schedule-cat/43397

なんか、壮大なステマのようになってしまいました(笑)

けど、これ、よくよく考えればオンラインスクール並みのボリュームと深さなんですよね。

★素の自分で生きるための心のメイク落としの本&動画

『「いつも無理してるな」と思った時に読む本』(大和書房)

*セミナー動画:心のメイクを落として本来の自分らしさを取り戻すワークショップ3days

*セミナー動画:「鎧を脱いでありのままの自分を愛するワークショップ~素の自分とつながり、素の自分を愛する3時間~

●この記事を読んで「ああ、自分の場合はどうだろう?」と思われた皆さん。そのネタ、聞かせてください!もしかしたらブログ上で回答させていただけるかもしれません!(不採用になっちゃったらごめんなさい!何度でもチャレンジ可!です)

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本当の自分はどこにいるの?
 


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