いま幸せを感じられないのは自分に厳しすぎるから。～幸せと自分に厳しすぎることの関係について～

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自分に厳しすぎることって意外と気付きにくいものなのですが、その一つの指標が「いま幸せ？」という問いかもしれません。
自分に厳しすぎると幸せを感じる“基準”が高くなってしまうようです。
自分を甘やかすことで基準を下げ、幸せを感じやすくするのです。

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「自分に厳しすぎる」そんな人のための本を書き下ろしました。
「今日こそ自分を甘やかす」（大和書房）。

金曜日くらいから書店に並び始めていると思いますが、今日は大いにステマ目的の記事を書いてみようと思います。

この本は「自分に厳しすぎる人」という表現をしていますが、これは“○○過ぎる人たちを集約すればそうなるんだよね”という思いから生まれたものです。

自分に厳しすぎる人、というのは、言い換えると

「誰かのために頑張りすぎる人」
「じっと我慢しすぎる人」
「何かと犠牲しすぎる人」
「期待に応えすぎる人」
「いい人になりすぎる人」
「理想を高く設定しすぎる人」
「自分を低く見積もりすぎている人」
「自分より他人を優先しすぎる人」
「一人で抱え込みすぎる人」

などなどです。たくさんあります。いっぱいあります！

そんな「自分に厳しすぎる人」の心は常に緊張しており、“修行僧”のような日々を送っています。もちろん、そんな自覚はないですけれど。

そりゃあ、比叡の山や大峯山に籠って千日回峰行に挑もうとする修験者であれば全然いいんですけど、みなさんはまだ出家されてないですよね？笑

「幸せになりたい！」
「自分らしく生きたい！」
「ありのままの自分で生きたい！」

と思っているのに、そんな思いに逆行するように自分にビシバシと鞭を振るってしまうのです。

でも、怖いことにその「自分に厳しすぎる」ということもまた「習慣化」してしまうのです。

だから、自分に鞭を振るって頑張らせようとしていることが「ふつう」の状態になります。

なので、多くの人は恋人、上司、同僚、家族、カウンセラーなどから「あなたは自分に厳しすぎる」と指摘されて気付くことが多いのです。

頑張ってるのに、頑張ってることに気づけない。
我慢してるのに、我慢してることに気づけない。
抱え込んでいるのに、その感覚がマヒして気付けない。

自分に厳しくすることが当たり前であり、日常であり、通常営業なのです。

だから、誰かに指摘されてもすぐに「そうなんすよー。俺、自分に厳しいんすよね」とは思えず、「え？そうなの？あたし自分に厳しいの？うそー。ありえないよー」と思います。

それで何度も何度もその言葉を聞かされて「あ、そうなんだ。自分に厳しいんだ。意外。」と受け入れるに至ります。

ところが、自分が自分に厳しすぎることを受け入れても、実感としては乏しいんです。
自分では自分に厳しくしているつもりもなく、むしろ、自分は甘い、と思っています。
もっと頑張らなきゃダメと思っているし、この程度で音をあげてはいけない、と思っているし、自分なんてまだまだダメだ、と思っています。

だから、今回の本の帯にはこんな言葉を書かせていただきました。

「いま幸せを感じられないのは、それは自分に厳しすぎるから。」

実はこれ、タイトルにしてもいいな、と思って出版社に検討していただいたのですが残念ながら帯に留まることになりました。

つまり、「客観的に見ればいろいろと恵まれているから幸せなはずなんですけど、全然幸せじゃないんですよね」と感じるのであれば、また、「幸せって何だろう？って思っちゃって。そう思うってことは今、幸せじゃないんですよね」と感じるのであれば、「なんか全然幸せなんて感じられないよ」と思うのであれば、あなたは自分に厳しすぎるわけです。

つまり、誰のせいでもなく、誰かが悪いわけでもなく、自分に厳しすぎるがゆえに幸せを感じられない自分になっているのです。

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今日はこの「幸せ」と「自分に厳しすぎる」という関係についてお話をしようと思います。

これらをつなぐものは「基準」なんです。

例えば、こんなシーンを想像してみてください。

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あなたのお母さんはとても厳しい人でテストは１００点取って当たり前という教育ママでした。１００点取って当たり前なのだから１００点取っても褒められません。
だから、あなたは１００点取っても怒られなくて済むのでホッとするだけです。

あるときテストであなたは９５点でした。相変わらずクラスではトップで、先生もすごく褒めてくれるのですが、あなたは全然うれしくありません。

お母さんに怒られることが確定し、また「あんたはケアレスミスが多すぎる。ちゃんとよく問題を読みなさい。ほんとなんであんたはダメなの！」というお母さんの小言をリアルに思い出し、思わず頭を抱えてしまいます。

さて、そんなあなたの席の隣にクラスの人気者Ａくんがいました。
彼は明るくて面白いキャラなんですが、勉強はあまり得意ではありません。

あなたが頭を抱えている横で、彼はこともあろうにこんなことを言い出したのです。

「おぉー！俺、６０点！！めっちゃすごくない？過去最高だぜ！」と。

そして、みんな彼を取り囲んで笑ってます。もちろん、彼も満面の笑みです。

さて、９５点取ったあなたと、６０点だったＡくん。
どっちが幸せでしょう？

つまり、人が幸せであるためには点数なんて関係ないということです。

同様に、人が幸せを感じるにはお金、仕事、学歴、恋人の有無、結婚歴、子どもの人数等々の客観的な事実は関係ないと言えるんじゃないでしょうか？

９５点と６０点。

どっちが上かと言われたらそりゃあ９５点ですけど、どっちが幸せか？と言われたら・・・点数だけでは決められないんです。

それは「自分が持ってる基準」にあるんです。

１００点取るのが当たり前、という基準を持っている“あなた”に対して、６０点でも幸せを感じられる“Ａ君”は、きっともっと低い基準を持っているのでしょう。

恋人ができれば幸せになれる。
年商１億稼げたら幸せになれる。
この資格を取れば幸せになれる。
家を建てたら幸せになれる。
海外旅行に毎年行けるようになれば幸せになれる。
友達がたくさんできたら幸せになれる。

そう思って頑張っていたとしても、

恋人ができても全然好きじゃない人だったら？
年商１億稼げても休む暇もなく仕事をしていたら？
その資格を取っても実務で役立てられなかったら？
家を建てても家族が不仲だったら？
海外旅行に毎年行けてもいつも寂しかったら？
友達ができても自分が合わせるばかりだったら？

やっぱり幸せは感じられないんです。
つまり、そんな“形”や“結果”が幸せをもたらしてくれることってないんです。

だから、基準を下げる必要があるんです。

自分に厳しすぎる人は何にせよ満足する基準が高いんです。
ときには到底達成不可能な基準を設けちゃう人もいますし、頑張って基準に達しようとするとひゅーんと基準を挙げちゃう人もいます。

基準を下げて幸せを感じやすくするならば、自分に厳しくするヒマはありません。

自分を許し、受け入れること（＝自己肯定感）。
自分を緩めること。心に余裕を持っておくこと。
感謝の気持ちを持てるようになること。
自分の心の声をちゃんと聴いてあげること。
ま、しゃあないよな、と自分に寛容になること。

すなわち、自分に優しくすることであり、自分を大切にすることであり、それを総括して「自分を甘やかす」と表現しています。

いま幸せを感じられないならば、あなたは自分が思っている以上に自分自身に厳しくしちゃってるのかもしれません。

自分をゆるめて、自分に優しくできるように。

そう、あなたは他人にはけっこう寛容なはず。
だから、他人にそうするように、自分にも寛容になってあげようとするんです。

そうすると自分を甘やかすことが幸せを感じられる秘訣だということを体感できるようになると思うのです。

ということで、そんな思いを持って書き下ろした本がこちらです。はい。

〇「今日こそ自分を甘やかす」（大和書房）。

そして、この本をベースに開催する講座、そして、自分を甘やかすことができた先を見越したワークショップはこちら。

★講座

2022/1/14（金）19:00-20:30 NHK文化センター柏教室「今日こそ、自分を甘やかす。～厳しすぎる自分から自然体な自分へ～」
※千葉県柏／オンライン（zoom）
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/43028

★ワークショップ

2022/1/30（日）13:00-17:00 「○○すぎる人のための自分を徹底的に甘やかす講座～もっと深く自分を許し、愛する～」
※東京・神楽坂／オンライン（zoom）
※１週間アーカイブ配信あり
https://nemotohiroyuki.jp/schedule-cat/43001

さらに、お弟子さんたちによる「読書会」。本の理解を深め、実践に役立てるためにぜひどうぞ。

★12/29（水）14:00-16:00 ゆか（対面（大阪）orオンライン｜3,300円）
https://ameblo.jp/yuka-counselor/entry-12714106753.html

★1/15（土）10:00-12:00 ふせけいこ、野内みちる、徳永麻由子（オンライン｜3,300円）
https://ameblo.jp/hammingbird88/

★1/23（日）13:30-15:00 なつみ（オンライン｜無料）
https://ameblo.jp/ymknkym/entry-12714706215.html

★1/23（日）14:00-15:30 サトヒ＆マミコ（オンライン｜3,300円）
https://many-smiles.com/news/2201-book-club-01

★1/29（土）14:00-15:30 さかいじゅん（オンライン｜2,200円）
https://saji.hatenablog.com/entry/2021/12/06/212621

★1/29（土）19:00-21:00 愛野ひと（オンライン｜3,800円）
https://ainohito.com/information-events-20220129/