心理的距離が近い関係ほど揉めるとこじれやすいものですよね~関係性改善のための「許し」と「信頼」~



きょうだいとか夫婦とか親子とか、心理的距離が近いところで揉め事が起こると、利害やそれまでの歴史も相まって余計に拗らせてしまうことが多いものです。
そんなこじれた関係を改善していくために“後手”に回らぬよう、主体的に許し、信頼を与えていくことを実践していきます。

根本先生、こんにちは。
兄弟とのつきあい方で困っています。
私には実家に住む兄と障害を持つ弟がいます。
兄とは元々さほど交流はなく、母がいるので年に2度ほど帰省した時に会っていました。
しかし母が施設に入ることになり、私も帰省しバタバタと準備をしたのですが、そんな中、些細な事から兄と口論になり大喧嘩に発展してしまいました。

いま思えば母のことや同時期に弟も体調を崩したりと大変で、お互い普通の精神状態ではなかったと思います。私はイライラしていたことを反省し喧嘩直後に謝りましたが兄は聞く耳をもたず、そのまま喧嘩別れとなりました。

口論の際かなり強い口調でヒドイ言葉を浴びせられショックを受けました。いま思い返しても傷つきます。最後はもう2度と来るなとまで言われました。

それから3ヶ月、兄は私を完全に無視しており連絡が取れません。私達を子供の頃から知る方に話したところ意外なことを言われ驚きました。
私は割と要領がいい方で学校も仕事もすんなり決まりましたが兄はどちらも上手くいきませんでした。そんなことも溜まりにたまって暴言になったのでは?と言うのです。
子供の頃は仲良しだったのですが兄は私を嫌っていたのか?そして本気で2度と会わない気なのか。
こんな異常な状況が続くと思うと憂鬱です。
大人になってからの兄弟とのつきあい方がこんなに難しいとは。解決策が見つかりません。
(Tさん)

さて、Tさんはどうなることを望まれているのでしょうか?
お兄さんと仲直りして実家と自由に行き来されることを望んでいらっしゃるのでしょうか?
また、施設に入られたお母さんのことを気にされているのか、これからの弟さんのことまで気になっていらっしゃるのか、「解決策」とは何を指していらっしゃるのか、けっこう重要なところなので敢えてお聞きしてみました。

よく「どうしたいの?」という質問をさせていただくんですけれど、自分ではゴールが見えていて、それが当たり前のことだと思っているので言葉にすることを忘れちゃうこともありますよね。

でも、その一方で、明確なゴールが見えておらず、ただ今の状態に困っている、という場合もあると思うんです。

お兄さんとの仲直りを目指しているのか、あるいは、今の状態に困惑されていてどうしていいのか分からないのか。また、仲直りするにしても、どういう状態を自分が仲直りだと設定されているのか、意外と細かいんですよね。

いわば「どこか旅行に行きたいです!」のか、「ハワイのキラウエア山に登って朝日を見たい!」のか「淡路島でグランピングしたい」のか、そのゴールによって手段も金額も日程も変わってきますよね。

「自分がどうしたいのか?」を明確にイメージする(表現する)ということはすごく大事なことです。

ってことで、私のカウンセリングでも「で、どうしたいの?」とか「僕は何を答えたらいい?」なんて質問をして、クライアントさんを戸惑わせることがよくあるのですけどね。笑

ということでTさんのお話。

心理的距離が近い人ほど揉めるとややこしくなるものですよね。

他人であれば許せることも家族だと許せなかったり、友達だったらすんなり仲直りできることも夫婦だったらしばらく引きずったり。

心理的距離が近いということはお互いに影響を強く与え合いますし、利害関係が強くなります。

遺産相続でも揉めるなんてのは典型的な例ですよね。私も何度かそういう相談を頂いたことがありますが、理屈云々よりも感情論の世界なので、一度こじれるとなかなか決着しづらくなるものです。

きょうだいってのは生まれてからの付き合いですから、溜まるものも溜まるわけで、それが何かの拍子に噴出するととことんこじれることも珍しくありません。

ほら、兄弟で経営していた会社が兄弟げんかをきっかけに別会社に分離しちゃうなんてケース、よく耳にするでしょう?

ということで、Tさんのお兄さんとの関係も、いろいろと積もるものもあったようで一気に音信不通まで行っちゃったのかもしれません。

>私は割と要領がいい方で学校も仕事もすんなり決まりましたが兄はどちらも上手くいきませんでした。そんなことも溜まりにたまって暴言になったのでは?と言うのです。

こういうケースってTさんの立場はとても難しいんですよね。
自分が要領が良くてすんなり物事が進むことを、お兄さんが勝手に嫉妬していたとしても、正直「知ったこっちゃねえ」って感じでしょう?笑

そして、お兄さんとしても、兄のプライドなのか、妹のことが可愛いからか、そんな妹に嫉妬して、ただならぬ思いを抱いていることも自分としては許せないかもしれません。それ故に、積もり積もってこのような暴言になったのかもしれません。

誰が悪いわけでもないんですよね。
ここが難しいところなんですよ。

たいがい喧嘩というのは些細なことから起きるものですが、そこで普段から溜めていた思いが噴出して大事になってしまうことって珍しくないですよね。

「明日早いからさっさと寝たいのに、彼があれこれ話し掛けて来てちょっとウザい」というところから始まった喧嘩が別れ話に発展したりもするのです。

ずーっと溜めていた怒りがちょっとしたことで臨界点を越えて爆発するようなものです。

で、ここで忘れちゃいけないのは、付き合いの長い関係ほど「ゼロイチ」では判断できないってことなのです。

だから、

>子供の頃は仲良しだったのですが兄は私を嫌っていたのか?

なんて解釈しなくてもいいんです。

付き合いが長くなって相手のことを良く知るようになると「ここは好きだけど、そこは好きじゃない」というところが出てくると思うんです。

「あなたのここは素晴らしいけど、そこは尊敬できないから直してほしい」みたいな感じ。

だから、仲良しだったし、兄も妹のことが好きだったし、という部分は否定しなくてもいいと思います。

逆に好きだからこそ、嫉妬したのかもしれないし、すんなり行き先が決まらない自分にいら立ちを覚えていたのかもしれません。

夫婦喧嘩の定番として、夫が妻に「最初っからお前のことなんて愛してなかったわ。我慢して付き合ってきたんだ」という暴言を吐くことがありますが、そこで奥さんはその言葉を真に受けてショックを受けなくて良いのですね。

今はそういう気分だからそういう風に言っちゃったけど、実際うまく行っていたし、好きだった時期もあるんです。けれど、今の気分的にそれは認めたくないので「最初っから~」という表現をしちゃうってことですね。

なので、

>そして本気で2度と会わない気なのか。

というところまで考えなくても大丈夫だと思います。

お兄さんはお兄さんでTさんに対して何かしら溜め込んでいたものもあったかもしれないし、今の状況を書いてくださった内容だけで想像すれば、お母さんが入所してしまい、かつ、(障害の程度は分かりませんが)弟をひとりで支えていかなければならない人生に絶望していた部分もあるかもしれません。

バタバタ忙しくしていたのであれば、なおさら心に余裕を欠いていたでしょう。

さらに、「2度とうちの敷居を跨ぐんじゃねえ!」と威勢のいい啖呵を切ってしまった以上、振り上げたこぶしをどう下ろしていいのか分からなくなって意地を張っちゃってるのかもしれません。

要するに喧嘩の収め方が分からなくなっている状態かもしれません。

さらに、こういうときって妹を傷つけてしまった罪悪感から心を閉ざしてしまうことも多く、まあ、お兄さん自体が八方ふさがりでどうしていいのか分からないってケースも多いものです。

つまり、兄も妹もこれからの関係についてどうしていいのか分からなくなってフリーズしちゃってる状態と捉えてもいいかもしれませんね。

で、この状態が長く続くとそれが普通になってしまうので、そこから関係改善に取り組もうと思うと骨が折れやすいものです。

なので、できるだけ熱いうちに手を打ちたいなあ、と私は思うのですね。

で、お兄さんに傷つくようなことをきつく言われて傷ついたTさんがいらっしゃると思うのです。

その傷、今は少しは収まりましたか?

まだまだ疼きますか?

まだそんな暴言を吐いたお兄さんを許す気分にはなれませんか?

まずはここからかな、と思うのです。

お兄さんがどうするつもりなのか?は次の問題で、まず、自分がお兄さんを許せるかどうか?というところです。

もちろん、そこで「お兄ちゃんの態度による」という“後手”なやり方をしてしまうと、ずーっと待ちぼうけになります。

自分の心の中で整理を付けて、お兄さんを許せるようになるのが第一段階ですね。

その際、よく使うのが「御恨み帳」と「感謝のノート」です。

感謝は許しなので、今までのお兄さんに対して感謝の思いを綴ってみるといいでしょう。

たいがいここで不思議なことが起こるんですけど、自分が兄を許した分だけ、兄の心の扉が開いてきます。

だから、これだけで解決しちゃうことも少なくないですね。

で、こうした近親者の揉め事については当人同士が話し合うのはなかなか難しく(夫婦でも同じね)、できるだけ第三者を挟むのが良いと思っています。

幸いなことに「私達を子供の頃から知る方」がいらっしゃるとのことで、この方に仲裁をお願いするのもいいでしょう。

その方からお兄さんを諭してもらうのもアリでしょう。

親戚付き合い、近所付き合いの中で解決していくことも多いので、ちょっと誰かに頼ってみましょうか。

とはいえ、これはある程度許しが進んでからじゃないと失敗しやすいものです。

さて、こうした段階を経つつ、自分からもお兄さんにアプローチし続けることもお勧めしています。

そんな頻繁ではないですが、関係を改善したい気持ちを持って気長にアクセスしていくのですね。

その際に大切なのが「信頼」です。

相手を信頼する、お互いの今までの関係を信頼する、そして、自分自身を信頼する、です。

感謝ができるようになると、お兄さんに対して自分が構えていた心も柔らかくなるので、信頼もしやすくなるでしょう。

だいたい関係がこじれると相手の悪いところとかを取り上げて、相手を信頼するどころか「相手のここが悪い!だから信頼できない!お前が悪いんだから謝って来いや!」という意欲を満々に持ってしまうことが多いですよね。

でも、それだと“後手”に回ってしまうので、待ちになるのですね。

なので、関係を改善するには「自分から心を開く」ということが大事なのですね。

それができるようにまずは「許し」であり、「信頼」をしていくんです。

そこまで来ると後は相手次第ということになるので「手放し」ができるようになります。

「人事を尽くして天命を待つ」というところまで行けるようになるのですね。

ということで、このプロセスをひとつひとつたどっていきましょう!!

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