自分を出すことを抑えずに、のびのびとコーチング・セッションをするにはどうしたらいいでしょうか?



「○○をするといい」という方法論は思考的なものなので、役立つものもあるけれど付け焼刃になりやすいものです。
それよりも「のびのびとしたセッション」を具体的に“感じられる”ように、そこを明確化してイメトレしていく方が早いと思うんです。

こんにちはー。
3pライブ配信お疲れ様でしたー。
最近コーチングを習い始めているのですが、セッションで行き詰まっています。
ついつい自分の考えた方向をでセッションを勧めてしまったり、自分の意見になるように誘導しそうになってしまったり…。
質問を考えたりするのも嫌いじゃないんですが、上手じゃないので窮屈さの感じるセッションをしてしまったりします。
自分の方向でセッションを決めてしまったりするので、自分を出すことを抑えたりしてるので窮屈さを感じたりしてるのかもしれません。
のびのびとしたセッションをするにはどうしたら良いでしょうか。
ご教授お願いします。
(Tさん)

3Pライブ配信って言えばコレっすね!

https://youtu.be/MPzIX6uASv0

さて、まだまだコーチングを習い始めて間もないということであれば、窮屈だったり、思うように行かなかったり、コントロールしようとしたり、あれこれ迷ったりするのは当たり前っちゃ当たり前で、そうした経験が今後の糧になると思うんです。

なので、初心者マークを付けてる間は未来に向けてのネタ作りだと思ったらよいと思います。

実は私のところに来てくださる方にはコーチ、コンサル、カウンセラーの方も多くて、それぞれセッションで行き詰まったり、今後の方向性を迷っていたり、セッションのやり方に困っていたりする方が意外と多いものでして、時にはコンサルみたいなこともしています。

例えばTさんのように「自分らしい活動をしたい」という訴えはけっこう多いんですが、どこか結果を焦りすぎてるようなところもあります。

「まだ3年でしょ?これからじゃないっすかー」みたいな話を良くしています。

これは私自身がずっと思ってきたことなんですけど、カウンセラーとかコーチってある種の職人みたいなところがあると思ってます。

大工さんだったり、美容師だったり、あるいは外科手術専門の医師だったり、料理人だったり、パイロットだったり。

かつてはカウンセラーを5年やってると聞けばどこに行っても「すごい!そんなに続けられるなんて!」とベテラン扱いされることもあったんですけど、でも、それはカウンセラーという職業が珍しいからであって「料理人になって5年です」という人に同じこと言うか?といえば絶対そんなことないと思うんです。

むしろまだまだ修行中に見えますよね。

「あなたの手術を担当する外科医はその道5年のベテランです!」って言われて安心できるでしょうか?

以前よく通っていた福岡の蕎麦屋のオヤジが「蕎麦を打って40年ですけど、まだまだ未熟で修業中の身です。日々勉強でいつまでたっても蕎麦のことは分かりません」などとおっしゃってたんですけど、その言葉にいたく感銘を受けたものです。

東京から蕎麦屋が勉強に来るほどのオヤジでもそうなんだ、と。

だから、私も5年たっても10年たってもまだまだ未熟だよな、と思うことしかりでして、それは20年たった今でもあんまり変わりません。

たぶん、30年続けたって「まだまだだなあ」と自分自身にため息を付くんだろうと思います。でも、ある意味「ため息を付き続ける覚悟」は年々できてるもんだと思います。

うちのお弟子さん制度は「10年続くカウンセラーを育成する」というお題目を掲げているわけでございますけれど、10年続くとようやく初心者マークが取れるってくらいの認識です。

ということでTさんの話に戻るわけですけれど、「のびのびとしたセッション」って具体的にどんなセッションなのか?をまずはお聞きしたいと思うんですね。

「○○さんみたいな」とおっしゃるのでしたら、「○○さんみたいって具体的にどんなもんですか?」とツッコみます。

自然体で、自由で、リラックスしていて、発想が豊かで、安心感を与えていて、等々、思い付く言葉を書き付けてみると良いと思います。

そこからさらに「自然体ってどういうことなんだろう?」ってことを妄想してみるわけですね。

どうしたらリラックスできるんだろう?という風に考えるのもアリですけれど、リラックスした状態ってどんなだろう?って自分でチェックしてみるわけです。

「言葉」は分かりやすいですが、その言葉が「感覚」などとつながっていないと、言葉だけが独り歩きしてしまうものです。

「自然体」という言葉のニュアンスも、「リラックス」という感覚も自分独自のものですから、何をもって自然体と自分が感じるのかをちゃんと見ていきたいわけです。

逆に、「窮屈さを感じてしまうセッション」ってのはどういうことなんだろう?というところも見ていくと良いですね。

窮屈さって具体的に何を指しているんだろう?と具体的に感じてみるわけです。

例えば「あれをしなきゃ、これをしなきゃ」と頭の中が思考でいっぱいになっていることが窮屈かもしれませんし、「ちゃんとお客様の役に立たねば」というプレッシャーが窮屈さにつながってるかもしれないし、「いいこと伝えてよかったと思ってもらいたい」という欲求が自分を窮屈にしてるのかもしれません。

あるいは姿勢の問題があるのかもしれないし、セッションをしている環境がそもそも窮屈さを与えているのかもしれません。

まだ経験が少なく緊張しちゃっていることが窮屈さであれば、経験を積んで慣れていけばそれも取れていくだろうと分かるでしょう。

「自分がどこに窮屈さを感じているのか?」を見ていくことで、より具体的に情景が見えてくると思います。

「この会社にいると窮屈さを感じる」とか「あの人としゃべってるとなぜか窮屈さを感じてしまう」みたいなこともあると思います。

そこで人は「どうしたら窮屈さを感じなくて済むんだろう?」と方法論を考えることが多いんですけど、「そもそもどこに窮屈さを感じているのか?」に注目することって大事なんです。

ある人は「時間」に、ある人は「他人」に、ある人は「環境」に、ある人は「お金」に窮屈さを感じるでしょうし、そうした要素が複合的に絡み合ってることもふつうのことですね。

「窮屈さ」というのも「のびのび」と同じく、何にそう感じるのか?ってのは人それぞれ、かつ、ケースバイケースですから、そこを認識して「感じる」ということはとても大切なことではないでしょうか?

さらにTさんの話にツッコミを入れるならば、

>自分の方向でセッションを決めてしまったりするので、自分を出すことを抑えたりしてるので窮屈さを感じたりしてるのかもしれません。

というお話がありますけれど、「自分の方向で決めてしまう」とか「自分を出すことを抑える」ってのは、セッションに限ることなのか?という見方もできます。

他のお仕事でそうなっちゃっていたり、対人関係で自分を出せなかったりしていることってないでしょうか?

もし思い当たるところがあれば、「自分を出すことを抑える」とかって元々自分が持っているパターンで、それがセッションに出てるだけなんですね。

ってことは、ふだんから「自分を出す」ということをテーマにしてみるといいわけですねー。

ふだんできてないのにいきなりセッションの場でそれをやろうとするのはちょっと難しいですよね。

それとは全く逆に「この場面では自分をちゃんと出せてるなあ」というシーンはないでしょうか?

この経験があることはめちゃくちゃデカくて、もしそういう場面があるのなら、その感覚をセッションに持ち込めばよいのです。

つまり、「のびのびとやりたい」とか「窮屈さを感じずにやりたい」という思いって感覚的なものですから、そういう感覚をどこかで感じちゃいたいわけです。

理想を言えば、多くの場面で人と接するときにのびのびと振舞うことができれば、セッションでもそういう態度になれるというわけです。

ノウハウやハウツーに人は捉われるんですけど、そういう感覚を養う方がずっと早く実現できると思うんですよねー。

つまり「感覚」を「思考(ハウツー)」」で扱おうとすると余計にぎこちなくなってしまいます。

例えばシンプルな方法にイメトレがありますね。
のびのびとセッションしている自分をイメージし、その感覚を身に着けていく方法です。

だからこそ「のびのびとしたセッション」の具体的な意味を問うんです。

具体的にどういう状態がのびのびしているのか?がイメージできれば、そのシーンを想像して“体感”することができますね。

そうしたイメトレをしていくことで、実際のセッションでも徐々に「のびのびと」できるようになると思うんですがいかがでしょうか?

さらに欲張りなことを言えば、「のびのびとしたセッション」をすることで何をクライアントさんに与えたいのか?などの「目的」や「ヴィジョン」を明確にすることもお勧めです。

のびのびとしたセッションをするのって、たぶん「手段」ですよね?
それが目的ではないですよね。

そういうセッションをすることの目的が明確になればまたモチベーションもキープしやすくなります。

「自分がのびのびと自分を抑えずにセッションすることができれば、クライアントさんも同じように言いたいことを自由に発言できるでしょうし、リラックスした中で新たな方向性を一緒に見つけていけるでしょう。そするとよりクライアントさんが自分の本音に近付けると思いますし、コーチングの時間を楽しんでいただけると思うんです。」

そんなヴィジョンが描けると自分がのびのびとセッションする意味がより明確になりますから、早く実現しやすくなると思いませんか?

ということで、自分らしいコーチングができるよう、まずはその感覚の明確化とイメトレ、そしてヴィジョンを描いてみるといいんじゃないでしょうか?

◎そんなライフワークを見つけていきたい皆様に役立つ「私の生きる道探索ワーク」。

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