完璧主義者や理想主義者はなぜ人から愛されにくいのか?



完璧さや理想を追い求めるのはかっこいいように見えて実は修業並みの厳しさが伴うので、逆に人を遠ざけやすいんです。
ツッコミどころや可愛げがなくなってしまうので、気が付けば孤立しやすいのですね。

何事も完璧にコトを進めようとして「ちゃんと」が口癖になっている完璧主義者。
いつも理想の自分と比べて今の自分ではダメだと思い、「こうあるべき」が口癖の理想主義者。

このタイプは頑張ってるし、それなりの実績も残しているし、きちんとしているけれど、イマイチ人に愛されにくい傾向があるようです。

パートナーシップもなかなかうまく行かず、親密になればなるほど葛藤を抱えるものです。
仕事もできる人が多いですが、人間関係にトラブルを抱えやすく、孤立しやすい傾向もあるものです。

また、完璧さや理想を求めるあまり、今の自分を解放しきれないので不完全燃焼感も常に付きまとうでしょう。

自分が窮屈になってしまっていることに薄々は気づいているけれど、レールの上を安全に走ることが癖になっているのでなかなか「自分らしさ」には目が向きません。

さらにとても自分に厳しいです。

コレができるようになると、アレがまだできていない、と思います。
褒められると、とりあえずは「ありがとう」と言いますが、自分では全然その言葉を受け取れません。

成長意欲が旺盛と言えば聞こえはいいのですが、でもなんか悲壮感が漂ったり、修行僧みたいだったり、あまり楽しそうじゃありません。

そう、完璧さを求めるのも、理想を追い求めるのも決して悪いことではないのですが、それを楽しめないところがあるようです。

自分らしさのひとつに完璧主義や理想主義がある人もいるんですが、そういう方々はそこに誇りを持ち、こだわりを抱き、前向きだし、ポリシーがはっきりしているし、むしろ憧れの存在です。

しかし、自己否定から始まる完璧主義や理想主義はその反対側にあります。
常に完璧であろう、理想通りに振舞おうとするので、自分いじめ級のストイックさを持ち、緩むことが苦手です。

いわば、隙を作らないのですね。

そういう人って関西風に言えば「ツッコミどころがない」になります。
完全無欠だからツッコミどころがないのではなく、ツッコむとイヤな空気が流れちゃうのでツッコミどころがないんです。

つまり、ツッコミ=否定と受け取られちゃうんですね。
完璧さや理想を常に追い求めてるから心に余裕がないのです。

言い方を変えれば「可愛げがない」という表現になります。
別にツンツンしてるわけではないけれど「近寄りがたい」印象を人に与えます。

さらにこうした完璧主義者や理想主義者は自分に求めてるそれを投影するので、他人にも完璧さや理想を求めるようになります。

ちゃんとすることを相手に求め、理想の彼氏になることを求め、完璧な関係性を作ろうとします。

それで相手が疲れちゃうこともよくあるわけです。

さらに完璧さや理想を求めるためには常に理性的に振舞う必要があり(感情は完璧でないし、理想にもそぐわないので)、いつも頭で考えちゃいます。

素の自分が思考的な人であれば考えることは楽しいし、面白いし、自然なことなのですが、ほんとうは感情的、感覚的、直感的なクセに、完璧さや理想を求めるから無理やり思考的になってしまうんです。

だから、頭に常に気が上がってしまい、頭痛や不眠などになる人も多いものです。

そして、常に考えているので、頭でっかちになります。
知識や情報をたくさん仕入れて「こうあるべき」という理想を掲げるわけですが、心が付いて来ないのでやはり自己嫌悪に陥ってしまうんですね。

さらに理想や完璧さを求めていると「今の自分」に対しては常に否定してしまうので、自分のことがよく分かっていません。

自分が何が好きなのか?よりも、何が好きであるべきか?を考えますし、
自分が何がしたいか?よりも、何をした方が良いのか?を考えちゃうからです。

そうして、「こうあるべき」というルールを持って自分をガチガチに縛っているので、けっこう苦しいはずなんですけどね。それに慣れてしまっているんです。

そのルールがあるから何かをするにも「自分のやり方」にこだわるようになります。
こうすれば完璧になる、理想の自分になれると思うので、人のやり方を受け入れられないし、何ならせっかく相談したカウンセラー、コーチ、コンサルタントの言葉も自分のやり方に変換してしまいます。

だからうまくいかないことが多いんですね。

で、彼らは人と比較することが癖になります。
自分よりできている人、自分の理想とする人と自分を比べて自己嫌悪するだけでなく、自分よりも下だと思う人を見つけて優越感を得ようとすることもあります。
それが慰みになるんですね。

だから「ああいう人にはなりたくない。あんな生き方はしたくない。」という発想をよくするものです。

その逆で、その自己嫌悪の反動で「私はできている」と思い込んでる人もいます。
「あの人よりも私の方がマシ」という比較をすることもありますし、「私はちゃんとしてる。私はちゃんとできてる」と思い込んでるタイプも。

その結果、他人に対しては知らず知らずマウントを取ることになりますし、ふつうにコミュニケーションをしているつもりでも「あんたは○○だもんね」などと分かったような口をきいて相手を否定することを無意識にしちゃいます。

人との比較するので、当然人目も気になります。
人からどう思われているか?がすごく気になるのですが、同時に「人にどう見られたいか?」をすごく意識します。

だから写真を撮るといつも同じ笑顔(もしくは無表情)になります。

つまり、とても恥ずかしがり屋になります。
それがパートナーシップや親密な友人関係を遠ざけてることも多いですね。

さらに、完璧さや理想は自分らしさからは遠ざかるので、自分の才能、魅力、価値なども封印され、セクシャリティも表現できません。

例えば、「セクシャリティを解放すべき」という理想を目指してセクシーな服を着ることはできるんですけど、表面的に色っぽくなっても中身は伴ってないのでイマイチ効果を感じられません。

・・・ということで、完璧主義者・理想主義者の悪口ばっかり書いてしまいましたけど(苦笑)、でも、そういう生き方をしていたら人から愛されにくいのも納得がいくと思います。

完璧主義者や理想主義者は常に完璧さや理想を求めて自分に厳しくしているので、自分の心の内にあるのは強烈な自己否定です。

自分で自分を否定し、攻撃しているのです。

だから、こういうタイプの人と一緒にいるとなぜか緊張してしまいます。
そして、攻撃される怖れを感じるのであまり長く一緒にいたくありません。

物事を見つめる目が否定だからですね。

一緒にいても何かを否定しているように感じてしまうし、彼らが常に理想的に振舞うのでそれに付きあうと疲れてしまいます。

安らぎがないのですね。

カウンセリングでも自己反省的な言葉が次々と口を突き「自分はダメなんです、まだまだなんです、ああすべきなのにできてないんです、あの人みたいにできないんです、どうしたらできるようになりますか?」という言い回しばかりです。

それって辛いっすよね。
そして、それってめちゃくちゃ寂しいですよね。

気が付けばドーナツ化現象が起きていて孤立していたり、頑張っていて認められてもいるのにそれを受け取れないから常に心は孤独感でいっぱいです。

そして、常に緊張し続けるのは難しいので何かの拍子にバランスを崩してしまいます。
それでアンダーグラウンドに走ったり、やめられない習慣が出てきたり、人に言えない秘密を持ったりすることにもなります。

そしてますます孤独感を抱え、寂しさが出てきて、虚しさを覚えます。

ポイントとなるのはこうした完璧主義・理想主義な要素は「後天的なもの」なんです。
何らかの要因があってそういう生き方をせざるを得なくなってしまったんです。

親が完璧さを求めた場合もあるし、親からたくさん期待された人もいます。
学校で先生や周りの人から優等生扱いをされた場合もあります。
思春期に周りの人たちがすごく見えて劣等感を覚えて理想主義者になることもあります。

だから本来は完璧主義、理想主義とは真反対のキャラを持っている人も珍しくないものです。

天然だったり、無邪気だったり、自由人だったり、お笑い系だったり、いい加減だったり、わがままだったり、セクシャリティが豊かだったり、直観力があったり、情熱的であったり、可愛かったり。

そんな愛されるべき素の部分が、完璧さや理想を求めることで覆い隠されちゃうんですね。
とてももったいないです。

そして、ツッコミどころがない、可愛げがない、と先ほど書きましたが、そもそも私たちは自分の欠点・短所で人に愛されるんです。

けれど、彼らは自分の欠点・短所を徹底的に嫌い、直そうと、隠そうとしてしまうので、愛されるポイントを自ら放棄しちゃってるわけです。

しかも、そんな自分を「正しい」とすら思っているので、人はなかなか近づけないのです。

さて、今日のこの記事が痛すぎると感じた方はおそらく自分でも正解主義者や理想主義者であることを自覚されている方ですね。

一方で、「昔の自分は確かにそうだったな。今では違うけど」と感じながら読んでくださった方は、もしかしたらまだまだそこから抜け出せていないのかもしれません。

「ああ、あるわー。分かるわー。今もそういうところあるわー」という方はそれらの要素を受け入れていますね。

「私の彼なんてまさにそうだわ!」とか「うちの上司、このタイプだわ」と感じた方はもしかしたら自分の中にもその要素があることを確認した方が良いかもしれません。
投影である可能性も大いにあるので。

今日の文章がまったくよく分からない、入ってこない、と言う方は自分がそうであることを受け入れたくないのかもしれません。

つまり、誰でも社会人として生きてるならば、そして、自立しているのであれば、多かれ少なかれ完璧主義者であり、理想主義者です。
それがどれくらい強いのか?というのが問題になるだけです。

愛され上手になるには完璧主義や理想主義を緩めて、愛されるべきキャラを表に出しましょうよ、という話になるのですが、言うは易し、ですね。

そもそも「愛されるべきキャラ」ってのを自分では否定してることが多いし、隠したいものでもあるので、「表に出せ」と言われてもそれを理想主義が阻んでることも多いです。

こういうところってカウンセリングでも意見が対立することがあって「あんたの天然で抜けてるところ、愛されキャラなんだから出したらいいのに」と伝えると「でも、そんな自分が嫌いなんです。むしろ、そこを直したいんです。」みたいに答えられます。

カウンセリングに来てくださればあれこれと言いくるめられるんですけど(!?)、だいたいそういう方は一人で頑張る、一人で何とかするってタイプが多いですから、あんまり人に頼りません。

むしろ、さらにその理想を高めるような、完璧さを強めるような方向に足を向けることの方が多いと思います。(それで疲れ切っちゃうんですね)

もちろん、カウンセリングだって自分でコントロールしたいと思いますから、「ちゃんとしたカウンセラーが行う、ちゃんとしたカウンセリング」を所望されますし、「カウンセリングを受けた以上は効果をきちんと出さなきゃいけない」と思い込みます。
(あ、だから私のところには来ないのか!そうか!?)

なので、そんな中でも足を運んでくださった方には「煮詰まるまで待つかー」という姿勢で臨むこともあります。ちょっと冷たいかもしれないけれど。

で、どうしたらいいのかは本にも書いたし、セミナー動画にもなっているので、そっちを見て自分なりにやってみられるのもアリだと思います。(なので、本を書くし、動画に残してます)

★素の自分で生きるための心のメイク落としの本&動画

『「いつも無理してるな」と思った時に読む本』(大和書房)

*セミナー動画:心のメイクを落として本来の自分らしさを取り戻すワークショップ3days

だけど、ほんとのところを言えば完璧主義も理想主義も弱い自分を隠すための鎧であり、自分本来の才能や価値や魅力やエネルギーを閉じ込める封印なので、それを解いていきたいんですね。

なので時には厳しく、やや強引に迫ることもあります。
「それはダメ、これやって、ああ、それはあかん。」みたいな感じでこっちのやり方を無理やり押しつけることもあります。

それと同時に、やっぱりその鎧や封印の奥にあるほんとの自分を見ていくんです。

「自由を目指す理想主義者」はほんとの自由を手に入れられませんが、自由を目指している時点でほんとの自分は自由人であることも多いんです。(言葉が複雑ですけど通じてます?)
ただ、その自由ってのが自分が理想とする自由とちょっと違うだけで。

そういうところを「感じる」という意識にもっていきます。

お気づきの方も多いですが、自分が思っている以上に情熱的だったり、性的エネルギーが強かったり、男好きだったりする人も多いですよ。それを理想主義者の鎧で隠しちゃってるので何かと気力が湧かないし、恋を遠ざけるし、マグロになっちゃうのかもしれないですよ。

だから、そんな自分を「感じる」ってことをしていきます。
ただただありのままの自分を感じるわけです。

「自分とつながる」という意味でもあります。

完璧主義も理想主義も自分の心とのつながりを切ってしまってますから、つながり直すわけですね。
頭で考えるのではなく、心で感じる、ということをします。

「本来の自分」が持つエネルギーって相当強いですから、そことつながり出したらその鎧も封印もあっさり解けるでしょう。

だから、今日の話が自分のことだなあ、と思った方は「自分とつながる」ということを一つのテーマにしてみるといいですよ。
そういうわけの分かんないテーマだと正解も理想も掲げられないのでちょうど良いかと思うのですな。

★自分とつながる、ならばこのセミナーはどうでしょう?

東京/オンライン:6/27(日)14:00-17:00 つながりと自己充足で寂しさと孤独感を癒す3時間ワークショップ(1週間アーカイブ視聴可)

そうして自分とつながって、本来の自分を解放できたら、ちゃんと人から愛されるようになってます。
そしたら寂しさも感じなくて済むし、自分らしい生き方ができるようになるし、何よりも今よりもずっと楽になりますね。


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