考え癖があり感情を感じる習慣がない人間はどのように心と向き合えば良いのでしょうか?



思考的な人は物事を分析したり、客観的に見たり、知識や情報に変えたりすることが得意なのですが、その分、人間的な感情は切り捨ててしまうものです。
そんな方が自分の心と向き合うには何に意識を向けたらいいでしょう?カギは「オカマちゃん」かもしれません。

心理学講座へのネタリクエスト

はじめまして神奈川県在住、男、30代です。
いつもYouTube中心に楽しく心について学ばせて頂いております。
ありがとうございます。

根本さんの心理学と出会ってから、自分で好きでやってると思ってたことが、ほとんど流されたり自信がなくて人に委ねたりしてた他人軸だったことが分かりました。

これはショックでしたが、とても大きなことでした。
今気づけて本当に良かったと思いました。

現在は自分軸を作るべく、日々なるべく自分はどうしたいか聞いてます。
ランチのメニューから、コーヒーもとりあえずブレンドをやめて豆の種類読むようになりました。
いつもじゃないですが、思い出した時はやってます。

休日は根本さんが紹介されてたワーク等をメモってお気に入りの喫茶店で時間かけてやってみたりしてとても楽しいです。

そこで質問なのですが、元々頭で考える癖が多分あるせいか(男性は多いと思います)、自分のことなのに、客観視というか、多分こういう理由からこうなったのだろう、など推察に終始することが多く、それはそれで気づきが得られてスッキリするのですが、感情を感じるという点ではあまりやれてないのかな?と気になってます。

考え癖があり感情を感じる習慣がない人間はどのように心と向き合えば良いのでしょうか?

ちなみに私は元から思考タイプではないと思います、ごく小さい頃はよく泣いていてそれが大変恥ずかしく、クラスメイトにも舐められやすかったのが悔しくて徐々に感情を切り捨てるようになりました。

それではどうぞ宜しくお願いいたします。
寂しさについての新刊も大変待ち遠しいです。
(Tさん)

貴重な男性読者様からのリクエスト、誠にありがとうございます。
そして、テーマもいいですねー。

確かに考える癖は男性にも多いんですけど、あながち女性にも当てはまることが少なからずあろうかと思います。

というのも「感情ではなく思考」というのは、変な話、学校で教えられることでもありますよね?「よく考えなさい」て。

そして、ほかにもいろんな体験を経て、感情を感じるのが辛くなって、それで、感情を抑圧して「自立」するのです。

だから、自立すればするほど感情を感じなくなり、何を感じているのかが分からなくなり、どんどん思考人間になっていくものです。

とはいえ感情は抑圧されてるだけでなくなったわけではないので、そこからいろんな問題が出てきちゃうんですけどね。

ただ、これは持って生まれた性差があると思ってまして、やはり男性よりも女性の方が感情が豊かであり、それゆえ男性の方が思考派になりやすい傾向はありますね。

>ごく小さい頃はよく泣いていてそれが大変恥ずかしく、クラスメイトにも舐められやすかったのが悔しくて徐々に感情を切り捨てるようになりました。

ここ!すごく分かりやすい!!いいですね~♪

こういう風に「自立」していくんですよね。
男の子が泣いたり感情を出したりするのって「恥ずかしい」という文化がありました。
最近でもあるのかな?
Tさんの時代までは少なくともそうだったということですよね。

で、

>自分のことなのに、客観視というか、多分こういう理由からこうなったのだろう、など推察に終始することが多く

という風になるんですけど、別にそれが悪い、よくない、とは思わないでください。

自分を客観視できていることは素晴らしいことですし、あれこれ推察して自分や相手や状況を理解することもすごく大事です。

自分を俯瞰して見る、というのは、自分軸を生きるためにも、人間関係を円滑にする上でも、自己肯定感を爆上げする上でもすごく役立つことです。

とはいえ、男性はよくそうした他人事のような回答をされる方も多いですね。

「上司からそんな理不尽なこと言われてどう感じました?ムカつきません?」なんて質問に、「それは上司という立場を考えればそう言わざるを得ないのかな、と思いました。」と答えられるのです。

「感じました?」という質問に対して感情を答えるのではなく、考え(思い)を答えてしまうんですね。

じゃあ、その時感じた感情はどうなっちゃってるのか?というと、心の中に溜まっていくことになります。

感情って感じてあげれば解放されますが、そうでないとひたすら溜め込むことになりますから。

思考優位な方はコミュニケーションも思考が主体となります。
だから「情報」「知識」「解釈」「理解」などを伝達するのですね。
究極的には論文のようなコミュニケーションです。
なるべく感情を排除して、客観的事実で文章を埋めるが如く、です。

「この映画、すごく構成がしっかりしていて見ごたえがありましたね」
「あのシーンの緻密な情景描写はさすが○○スタジオですよ」
「なるほど。それにしても△△監督は物語の展開力がさすがですね」
「確かにそれもありますが、私は××さんの脚本力も相当なものだと思いました」
「ところでいい映画を見るとお腹が減りますね。何か食べに行きませんか?」
「いいですね。そこに食べログで高評価を得ているパスタ屋さんがあるので、もしお嫌いでなければぜひ」

それって正確な情報を伝える分にはすごく大事なので、場面によってはめちゃくちゃ重要なものですが、一方で、感情が排除されている分だけ“人間らしさ”が消えてます。
なので、評論家になってしまうわけですね。

結果的に「他人事みたい。自分のことだと思ってないでしょ?」とか「理屈っぽくて聞くに堪えん。もっと素直に表現できないの?」とか「つまんなーい」とか感情的ツッコミを入れられることになります。

感情のコミュニケーションというのは、その言葉に感情を載せ、その感情でやり取りします。

「この映画、めっちゃ面白かったよねー。泣いたしー。」
「だよねー、あのシーン、ヤバかったわー。声上げて泣きそうになったわ」
「○○くん、かっこよかったしねー。ああいう男がやっぱり好きやわ」
「分かるー。けど、あたしは△△くん派だな。ああいうちょっとクールな感じの方がいいのよね」
「ところでお腹空かない?なんか食べようよ」
「いいね!あそこにパスタ屋さんあるから行こうか?」

気持ちのつながりや盛り上がりがある一方で、何ら有益な情報がないので「何が言いたいんだ?」とか「中身がない」とか理論的ツッコミを受けることになります。

これ、冗談抜きの話をしてるのですが、Tさんのように思考が優位になってしまって、感情が分からない、という方は、一度オカマになってみるといいんです。

あ、別に堂山町とか二丁目にデビューしろ!て言ってるわけではなくて、オカマキャラになってみると案外感情表現がすらすら出てくるようになります。

「ねえ、聞いてよ。あたしだって男やってるのに、セミナーとかで話すと、先生ってなんかオカマスナックのママみたいですー、とか言われるのよ。ひどくない?ちゃんとスーツ着て、ハットまでかぶって、ちゃんとした大人の男っぽくしてるのよ、あたし。でも、やっぱり見せかけだけ変えてもダメなのかしら。もしかして、あたし、中身は女子なのかな?やだー」

人前でこれやるのは恥ずかしいと思うので、一人のときにちょっとオカマになってやってみるといいかもしれません。

そうすると意外と感情表現ができるようになります。
冗談みたいなほんとの話です。

感情って男女ともに当たり前にあるものですから、何かスイッチを見つけると感情につながることができるのです。

Tさんのように多くの自立系な方は子ども時代に感情を切ってしまって思考的に生きて来てるので、感情を感じようと思ったら、幼少期に逆戻りしてすごく子どもっぽい感じがするんです。

それに「嫌なことがあったから感情を切った」わけで、そこで感情を感じようと思ったら、その嫌な思いがフラッシュバックしてくるんです。めちゃくちゃ抵抗あるでしょ?

そんなときの万能ツールが「オカマちゃん」なんです。
幸いメディアでもたくさんそういう方々が出て来てますからイメージはしやすいと思います。

ちなみにコレ、同様の思いを抱いていらっしゃる女子の皆さんにもお勧めです。

ぜひともマツコさんとかIKKOさんとかミッツさんとかになり切ってみてくださいな。

で、そういう意識を持ちつつ、Tさんにご提案したいのは「自分は今、何を感じているのか?」に着目することなんです。

例えば、コーヒーを飲んだ時に「どんな気分になるのか?」を自分に聞いてみるわけです。

「自分はどうしたいの?」って聞いて、「オムライスが食べたーい!」だとしたら、オムライスを食べて「どんな気分?」って自分に聞いてみます。

空を見て、花を見て、木々を見て、、、と最初は自然のものがいいかもしれません。
「どう感じるか?」を意識してみます。

「この花、なんて名前なんだろう?」という見方も悪くないですが、「その花を見てどう感じるか?」に意識してみるんです。

「きれいだけど、儚げな感じがして、かわいいな」みたいな。

それからドラマ、映画、小説などに親しむのもいいです。
できれば女子たちが喜んでみてるものは感情に訴えかけるものが多いのでお勧めです。
とはいえ、女子がお勧めする恋愛映画はとても睡魔を掻き立ててくれることも多いですが!

そうして「自分が何を感じているか?自分はどんな気分なのか?」ということが分かればそれで大丈夫だと思います。

感情にどっぷり浸かって吐き出すのもいいですが、自分の感情を俯瞰して見ることが大事ですので。

ただ最後になんですけど、Tさんの文章はそんな思考的人間が書かれたもののようには感じませんでした。もっと理屈っぽくなるものなので。

だから、もしかしたら自覚されてないだけで感情をちゃんと感じられてるんじゃないかなあ、と思いました。

>それはそれで気づきが得られてスッキリするのですが、感情を感じるという点ではあまりやれてないのかな?と気になってます。

気づきが得られてスッキリするってことは感情もそれなりに解放されてると思うんですよねー。
なので、全然できてない!ってわけではないと思って、今日伝授しましたオカマ道をちょいと歩いてみてください。新たな目覚めがあるかも!笑

ということでこれからも自分なりに心と向き合い続けてみてくださいませー。


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