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「自信=経験×自己承認」という式をよく提案しているのですが、今回はこの「経験」について着目してみたいと思います。
どうやら思考的なタイプは「目に見える結果」が経験になるのですが、感情/感覚的な人は「気分の良さ」が経験になるみたいです。
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自分に自信が持てない人はなぜか「目に見える結果」を求めてしまっている人が多い。ところが感覚や感情が豊かな人は元々そんな「形」よりも「気分が良いこと」の方が大事なはずで、要らないものを求めてるからなかなか手に入らず、結果、自信が持てないんじゃないだろうか?気分の良さを優先しよう。
— 根本裕幸|カウンセラー・作家・講師 (@nemotohiroyuki) March 2, 2021
ふと思いついたことをtwitterでつぶやくようにしてるんですが、時にそれを元にブログネタに転用しております。(よかったらフォローしてくださいませ~♪)
さて、皆さんは思考派でしょうか?それとも感情的?あるいは感覚派?
どう見分けるかっていうと、ふだんの自分の言葉をチェックしてみるといいです。
思考派は情報を伝えたり、分析したり、論理的に物事をとらえたりするのが好きです。
感情派は「面白かった」「ムカつく」「いやんなっちゃう」「寂しいー」などの感情表現をよくしてますし、表情やボディランゲージも大きかったりします。
感覚派は「~な感じがする」とか「なんとなく~思う」という表現が多く、感覚的にものごとを捉えるのが得意です。
もちろん、どれか一つに偏ることもありますが、たいていは分散していて、思考2:感情5:感覚3、みたいな感じなんです。
また、似た分類に愛情表現の特徴として視覚派・聴覚派・感覚派という区別もあります。
視覚派は目に見えるもので愛情表現をします。プレゼントとかお金とか。
聴覚派は「好き」「愛してる」「一緒にいたい」などの言葉が大事です。
感覚派(触覚派とも言う)はスキンシップや一緒にいるときの感覚を大事にします。
これもまた一つに偏るというよりも分散してます。
という前提で話をしていくので、自分はだいたいこんな感じだなあ、ということを意識して読み進めてください。
で、今日の話題は「思考派/視覚派」と「感情/感覚/聴覚派」では物事の捉え方が基本的に違うから「自信をつける」ということについても気を付けなきゃいけねーぜ、というテーマになります。
自信=経験×自己承認(自己肯定感)
という公式があるなあ、という認識を持ってます。
経験がなければ自信もつかないし、でも、経験があってもそれを自分で認めてなければ自信は少なくなるし、というわけです。
だから、あまり経験がなくても、自己肯定感が高い人は周りから見ると自信満々に見えます。
逆に、すごい経験値があっても、全然自分を認められない人はいつも自信がない素振りを見せます。
で、いつもはこの「自己承認」(自分で自分を認めてあげること)に注目しているのですが、今日はもう一つの「経験」についてみていきたいと思うわけです。
「経験」というと、自分がチャレンジしたことだったり、成し遂げた実績だったり、目に見える成果だったり、何度も何度も繰り返し経験したことだったりを指すのですが、この「経験」の捉え方が人によって違うらしいんですね。
思考派/視覚派の人は分かりやすい「目に見える結果」を重視します。
特に自立系な人に多いのですが(感情を抑圧してるので思考的であり、論理的になりやすい)、売り上げがナンボだったのか、契約を何本取ったのか、最終学歴はどこか、何kgのダイエットに成功したのか、TOIECのスコアはどれだけなのか、何人の恋人と付き合ってきたのか、結婚してるとか、相手をイカせるテクニックがあるとかに注目して、それを「経験」として捉えます。
たいへん分かりやすく、客観的指標でもあるので、これはたいへん分かりやすいものです。
だから、思考派/視覚派の人は、目に見える結果を追い求めるのですが、逆に言えば、目に見えない結果にはあまり価値を感じられません。つまりは「結果主義」になります。
プロセスはどうでもよくて、結果さえ出ていればよい、ということです。
それでこのタイプの人はとにかく結果を出すことに意識を向けますし、それが自信につながるポイントと言えるんですね。
一方、それ以外の感情や感覚重視の方は、目に見える結果をあまり重視していません。
いわゆる「プロセス志向」のところがあります。
売上がナンボあっても「楽しくない」とか「気分が良くない」ならば全然うれしくない(=経験にならない)し、彼氏がいても幸せじゃなきゃ意味がありません。
テクニックばかり強調されても愛されてる実感がなければ虚しいだけだし、学歴があっても「だからって何よ?」とこだわりもありません。
このタイプの方々にとって「経験」とは、楽しい、うれしい、幸せ、充実してる、最高!気持ちいい!愛し合ってる!テンション上がる!好き!という感情や感覚的なものなのです。
だから、ノルマを達成できなくても、その仕事が楽しければ「この仕事好きー!」になりますし、業績が最高にいい職場に勤めていても「人間関係がつまんない」と思えば転職を考えます。
つまり、いい気分でいられることが結果よりも大事で、その気分の良さが「経験値」となるんですね。
そういう方々は過去に付き合った彼氏ランキングを見ると、元カレの収入・仕事・外見・貢物よりも、「大好きだった」「すごく愛してくれた」人の方が上位に来ます。
一方、思考派/視覚派の方々は「見た目」「ステータス」「収入」「付き合った年数」などの方を重視するのですね。
だから、自分がどっちのタイプなのか?を知ることによって「自信」につながる「経験」の捉え方を変える必要があるのです。
ところが、世間的にはやはり「結果重視」な風潮がありますし、ロジカルに、筋の通ったことを好む傾向がありますから、感情派のくせして、目に見える結果を追い求めなきゃいけない気がして疲れてしまうし、しんどいし、何より全然自信が持てなくなるんです。
心理学に興味を持ったり、恋愛至上主義だったり、情熱の女だったり、そもそも私のブログの愛読者の皆様は、そのほとんどが感情/感覚重視なので、自信を持つためにはその公式をちゃんと考えないといけないわけですね。
「あたし、全然成績よくないし、会社に迷惑ばっかりかけてる」なんておっしゃる方に「でも、その仕事好きなんでしょ?みんないい人ばっかりなんでしょ?」ってお聞きするんですが、そうするとパッと顔を輝かせて「そうなんですー。こんな私でも、全然受け入れてくるし、優しいんですー」とおっしゃる方が少なくないんですけど、「じゃあ、それ自信にしていいんじゃない?」って思うんです。
でも、そこで反論が来るんですよね。
エビデンスが!!再現性が!!って(笑)
結果を残している人はそれなりの成功法則があり、転職してもいい成績を残せることが多いものです。それは再現性ある手法を知っているし、ロジカルに分析したエビデンスを持っているからです。
しかし、感情や感覚の世界にそんなロジカルな法則はないですし、そもそも興味ないでしょ?そんなの?
エビデンスは?とか言われたら「は?何それ?何の意味あんの?」と思っちゃうでしょ?笑
でも、不思議なことに「ああ、こんな職場最高だなあ。いい人たちばかりで幸せだなあ」と思っていて、でも、何かの事情で転職しなきゃいけなくなって、ドキドキしながら新しい職場に行ったら「ああ、ここもいい人ばっかりー。あたし、ツイてるー!」って経験したことないですか?
それもまたあなたが作り出した「経験」なんですよね。
つまり、感情/感覚派の方々は「いい気分」でいることが「経験」になるのですから、「いい気分」を拾い集めていくことで、実はめっちゃ経験値が高い!ってことになるんです。
逆に言えば、目に見える結果を求めなくても、自分の気分の良さを追い求めてたら「自信」が付くようになるのです。
しかも、「いい気分」でいることは自己肯定感をあげちゃうので、一度自信をつけ始めると「根拠のない自信」の塊になっていきます。それ、最強です。
この記事をお読みの方のほとんどは「なんだ、こっちの方が簡単そうだ」と思いませんか?
(そう思った方は間違いなく感情/感覚派と言えるでしょう。)
だから、そうして自信を付けて行った人はこの「根拠のない自信」を持つことができるので、地に足が着いてる/自分らしく振舞える/どこに行っても傍若無人になれる/堂々としている、ようになるんです。
ま、根拠=目に見えるもの、ですからね。そもそも感情/感覚派の人にとってはどうでもいいことなのです。
・・・という話をしていくといつもと同じような展開になるのですが、今日の話で、ああ、やっぱりあたしは感情/感覚派だわ、と思った方は、日常的に自分のご機嫌を自分でとれるようになることをやってけばいいんです。
自分が笑顔になれること。
自分が楽しいこと。
自分が好きなこと。
自分がうれしいと感じられること。
自分の気分がよくなること。
それこそ「カフェでお茶を飲む」「楽しくおしゃべりする」「韓流ドラマにハマる」「推し事に命を懸ける」「好きなケーキを貪り食う」「ひたすら飲んだくれる」「恋をする」「家をきれいにする」みたいなことを日々やっていけば、自信が付いちゃうんですよね。
目に見える結果なんてどうでもいいと思ってるのに、それを追い求めるなんて矛盾しかないので、そんなことより「気分がいいこと」をやっていればいいってことです。
そうして「自信」や「経験」の定義を改めてみると、あらやだ、意外とあたし幸せだから、自分に自信持ってるかも・・・と思います。
ちなみに皆さんの周りにも「あの人、そんな結果残してないのに、自分に自信持ってるし、堂々としてるなあ」という人いませんか?
ということで、自信の付けるにはタイプによって「結果」の捉え方が違うので、そこを見間違えるなよ!という話でしたー。

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『自信の付け方はタイプによって異なる!?』
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