「夫と仲良く添い遂げたい」という夢は他人軸なのでしょうか?~自分軸と他人軸の見分け方について~



自分軸というのは「自分一人のことを考えること」ではなく、自分がどうしたいのか?自分がどうするのか?を主体的に考え、行動できることを言います。
つまり、「夫と仲良く添い遂げたい」という夢も、自分の心のあり方によって自分軸にも他人軸にもなるのです。その見分け方についてお話ししたいと思います。

いつもブログを読ませて頂き、自己肯定感を上げるべく色々と取り組ませていただいています。

以前はまずは外見磨きということで、髪型、化粧品や下着や洋服など、見た目から変わることを重視してきまして、今の自分を鏡で見ても、いいやん!って思えるようになってきました。

次のステップとして、内面磨きとか、自分軸への取り組みをやっているのですが、普段は自分が何をやりたいかなとか考えて、行動出来ています。
しかし、自分が将来どうなりたいかなーとか、どうなってることが幸せかなーって考えると、どうしても夫・子供の存在が不可欠になってしまいます。
「私がどうなりたいか」なのに、「夫と仲良く添い遂げたい」とか、「子供の夢が実現して、それを応援しに行きたい」とか、「夫、子供、孫に囲まれて、時間とお金に余裕がある平穏な生活が送りたい」とか…

自分軸で!と考えるのに、自分の夢は夫・子供ありきで、相手の気持ちや行動も伴うので、自分だけでは叶えられない。夫や子供に依存してるのかなー、夢も他人軸なのかなーと思ってしまいます。

じゃ、私にとっての自分軸の夢って何なんやろ?と考えるのですが、やはり出てこず、もう、堂々巡りです。仕事もしていて、充実していますが、それは夢とは別次元にある感じです。趣味もありません。

どう考えればこのループから抜け出せますか?ぜひ教えて下さい!!
(Kさん)

それって全然いい感じにうまく行ってますやん!というお話です。

とはいえ、ここで自分軸と他人軸の切り分けってちょいと悩んでしまいそうですよね。ってことで、今日は他人も巻き込んだ自分軸の夢・ヴィジョンについてお話していこうと思います。

て書くとかっこいいんですけど、そんな難しい話ではなく、単に筆者がええかっこしぃだということだけです。(ハードルを下げてみた)

>以前はまずは外見磨きということで、髪型、化粧品や下着や洋服など、見た目から変わることを重視してきまして、今の自分を鏡で見ても、いいやん!って思えるようになってきました。

おぉ、素晴らしいですねー。外側が変わると内側にも確かな影響を及ぼしてくれるので、自信が付いたり、自己肯定感があがったり、「あら、あたし、いい女やん?ええやん、ええやん。ぐふふふ」と鏡を見ながらよだれを垂らす怪しい人になったりしますよね。

それってほんと素晴らしいことで、そんな自分にスタンディングオベーションを送ってあげると良いと思います。

さて、

>しかし、自分が将来どうなりたいかなーとか、どうなってることが幸せかなーって考えると、どうしても夫・子供の存在が不可欠になってしまいます。

という話なのですが、一言で言うと「それでええんちゃうの?夫・子ども不在の未来なんて考えられないんでしょ?それでええやん」という結論になります。

>自分軸で!と考えるのに、自分の夢は夫・子供ありきで、相手の気持ちや行動も伴うので、自分だけでは叶えられない。夫や子供に依存してるのかなー、夢も他人軸なのかなーと思ってしまいます。

という風に思っちゃうのも無理はないかと思うのですが、お話を聴く限り、それもまた自分軸だと捉えてよいと思います。

改めて「自分軸」について復讐、いや、復習してみましょう。(文字変換で最初に出てくるのが復讐というのはどうかと思う。武闘派女子め!笑)

自分軸というのは、

・「私は」「私が」が主語になっている。
・他人から影響されない、地に足が着いた状態。
・自分の行動を主体的に選択できる。
・受け身言葉ではなく「能動的」な言葉が主。

などの状態ですね。

それで私のブログなどでは、旦那や子ども、仕事、お金などに振り回されている状態で、だからこそ「まずは自分に意識を向けましょう!自分軸、自分軸と唱えましょう!」と提案させてもらっています。

まずは、自分でできること、自分ひとりでできることを目指すのです。

そうして自分ひとりでできることで「自分軸」を確立したら、次は「他者との関係」における「自分軸」を目指していきます。

例えば、

・与える喜びを知る。
・感謝する。
・他人の夢を応援する。
・一緒に楽しむ。喜ぶ。
・愛や感謝を主体的に受け取る。
・共に創造する(相互依存関係)。

などです。

当然、ここでは他人が出てくるので、相手から影響を受けたり、相手に期待したり、相手に依存したい気持ちが出てきたり、相手のことを考えすぎたり、取引したり、という問題が出てくるので、そのたびに「自分軸じゃー!自分軸じゃー!」と唱えて「私はどうしたいの?」と自分に問いかけることをレッスンしていきます。

そうして自分軸で築かれた人間関係が「対等」になっていくのです。

この対等性というのが自分軸が作り出すパートナーシップであり、人間関係です。
だから、このレベルに達すると、

・相手を尊重して話ができる。(けど、流されない)
・相手の話をちゃんと理解できる。(けど、ケンカしない)
・相手の感情を受け入れることができる。(けど、振り回されない)

という状態になっていきます。

夢や目標やヴィジョンって「一人で成し遂げられること」から始まることも多いのですが、やがて「一人では目指せるところに限界がある」ということが分かって来るので、今度は「誰かと一緒に夢を成し遂げたい」とか「誰かの夢を応援したい」という気持ちに変わっていきます。

一人じゃつまんない!ってことですね。

だから、

>「私がどうなりたいか」なのに、「夫と仲良く添い遂げたい」とか、「子供の夢が実現して、それを応援しに行きたい」とか、「夫、子供、孫に囲まれて、時間とお金に余裕がある平穏な生活が送りたい」とか…

という思いも自分軸で成り立つものなんです。

ご主人のことも、子どもたちのことも愛してるわけですから、自分ひとりが幸せになるなんて考えられないですよね?

仮に自分が掘り出しもののコートを買って超ご機嫌で帰宅しても、旦那が拾い食いしてお腹を壊してトイレで唸っていたり、子どもが同級生にドロップキックをかまして学校に呼び出しを食らったりしていたら、そんな幸せな気分も吹き飛んでしまいますよね?

Kさんにとって夫・子どもは家族であるだけでなく、運命共同体なわけですから、「お前らが幸せじゃねぇと、あっしも幸せじゃねぇんだわ」ということです。

これが「自分軸」なのか「他人軸」なのか「相互依存」なのか「自立」なのか「依存」なのかの切り分けは、そのときの自分の気持ちになるんです。

百貨店でテンション高めに獲物を物色している間も「旦那がまた道に落ちてるパンの欠片を食ってないだろうか?うちの子は(かつてのあたしみたいに)同級生を体育館の裏に呼び出してヤキを入れてないかしら?」などと心配して、掘り出し物のコートに出会っても気もそぞろであれば、それは他人軸かもしれません。
だって、自分のことよりも、彼らに気を取られている状態ですから。

そこで「今できることはこの百貨店を制覇することぞ!旦那は旦那、子どもは子どもよ!」と気合いを入れて、ふんふん鼻息荒く買い物を楽しんでいるならば、それは自分軸でいられてますよね。

そして、家に帰ってきたら彼らの不手際が露出していたときに、そこで「なんでそんなことするのよー。バカじゃないのー?せっかくあたしは気分よく帰ってきたのになんてことをしてくれるのよー!どうすりゃいいのよー!」と不満を漏らすのであれば、そこでは「他人軸」ですね。
彼らの行動に自分が振り回されているわけですから。

しかし、そこで「何?また拾い食いした?自業自得よ!とりあえず薬飲んで寝てなさい!」「は?学校に呼び出されてる?早速、新しいコートの出番じゃねーか!いいか、あっしが美しい土下座する姿を見せてやるから、その目に焼き付けとけよ!」と颯爽と学校に向かって戦車を走らせることができるならば、それは自分軸での行動と言えます。
「今できること」を主体的に選択できているからです。

だから、Kさんの夢についても、そこで何を思うか?によって自分軸なのか他人軸なのかは変わってくるのです。

>「夫と仲良く添い遂げたい」

「私は愛する夫と添い遂げたい」と思うならば自然なことだし、それって自分軸ですよね。
そこでは主体的に「夫と仲良く暮らすには?」というテーマを捉えることができるので、そのために与えたり、受け取ったり、一緒に楽しんだりということができるでしょう。

でも、そこで「あたしがそう思ってるんだからあんたも協力しなさい!」と旦那をコントロールしたり、「あたしは夫と仲良くしたいんだけど、夫もそう思ってくれてるのかな?そうじゃなかったらどうしよう」と不安になったり、疑いを持ったりするならば、そこでは他人軸と言えるでしょう。

>「子供の夢が実現して、それを応援しに行きたい」

これも同じように考えられますよね。
「私がそれをしたいんじゃ!」ということであれば自分軸ですが、そこで「だから、あんたはちゃんと夢を持ちなさい!」とコントロールしたり、「子どもの夢が実現しなかったら可哀そう。そしたらあたしはすごく困っちゃう」と不安になるなら、他人軸ですね。

子どもの夢を応援する、なんてのは、ママたちにとっては幸せなことですよね。

>「夫、子供、孫に囲まれて、時間とお金に余裕がある平穏な生活が送りたい」

そのために今の自分に何ができるか?を考えて行動できるならば、それは自分軸ですね。
でも、そうならなかったらどうしよう、と不安になったり、そうならなかったらあたしは最悪だー!と自分本位に考えていたり、だから、あんたたち、あたしを幸せにしてよね!と依存的に思うのであれば、それって他人軸ですね。

つまり、そこで「何を思うか?」というところにおいて自分軸なのか他人軸なのかの切り分けができるんです。

とはいえ、ここで「完璧主義」を発動させちゃうとちょいと面倒なことになります。
つまり、純度100%の自分軸じゃなきゃダメだ!と思うと、途端に人生が「修行僧」に変わり、「滝行」とか「出家」とかに行きつくことになります。

相手のあることですし、自分だって立派な武闘派女子なわけで、100%自分軸でいられるなんてことは机上の空論であって、あんまり現実で気じゃないと思うんですね。
だから、100%を目指すことは悪いことではないけれど、「まあ、相手のあることだから、ときには他人軸になっちゃうことだってあるよねー。そういうときは自分軸にまた戻ればいいだけよねー」という風に考えたほうがだいぶ楽じゃないでしょうか?

また、「旦那といつまでもラブラブで幸せに暮らしたい」と思うことは、お気づきのように旦那の存在があるので、自分ができることはその関係性の50%しかありません。残り50%は旦那の領域です。

そこで自分軸で生きられている人は、自分の担当の50%に全力を投じます。
今の自分にできることしかできないから、今の自分にできることをする、わけです。

じゃあ、旦那の担当分50%についてはどうするか?というと、そこに出てくるのが「信頼」なわけです。

「愛すること」の一つである「信頼すること」です。

この「信頼する」ももちろん、自分自身の選択ですから「自分軸」ですね。

そういう意識を持つことで、今よりさらに地に足を着けた自分軸でいられるんじゃないかと思うのです。

・・・という話から、Kさんの悩みは杞憂になると思うんですけどいかがでしょうか?

★自分軸を取り戻すための本。

『人のために頑張りすぎて疲れたときに読む本』(大和書房)

「敏感すぎるあなたが人付き合いで疲れない方法」(フォレスト出版)


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これって自分軸?それとも他人軸?その見分けるポイントについて
 


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 『「夫と仲良く添い遂げたい」という夢は他人軸なのでしょうか?~自分軸と他人軸の見分け方について~

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