母のことを「かわいそう」と気の毒に思ってしまうこと~恵まれていることへの罪悪感とその対処法~



自分ばかり愛されて、お母さんはかわいそう、と思うのは、実のところ「愛」ではなくて「罪悪感」を選んだ結果と言えます。
「恵まれていることへの罪悪感」というのですが、これ、意外と皆さん抱えられている上に、ちょいとやっかいな罪悪感なんです。

根本さん、こんにちは。Yと申します。
根本さんにどうしても聴いてみたいことがあって、ネタにしてもらえると嬉しいです。
私は母に対してかわいそう、という気持ちが強くて、母はあまり可愛げのある女性ではないので、父から愛されず、そのことを気の毒に思ってきました。
父は悪い人ではないのですが、母より祖母といるほうが居心地がいいのか、祖母のところへ入り浸っております。(マンションの別の部屋に住んでいるので)
母は私にはとても優しいのですが、父には厳しいので、父の心が離れるのもわかるのです。
私は結婚していて旦那と仲良しで心底信頼している関係なので、そういう人と出会えなかった母をかわいそうに感じます。
母に悪いので、父とはそこまで仲良くしないようにしていますが、父は私を溺愛しています。
そういう環境のせいなのか、例えば上司が他の女性を褒めているとホッとするのです。
認めてもらえてよかったな、と心底思って嬉しくなります。
反対に自分が褒められると、いつも私ばかり評価されて悪いなと思ってしまいます。
これも環境のせいなのでしょうか?
母にできることはありますか?
根本さんのご意見を伺いたく、よろしくお願い致します。
(Yさん)

母→父に厳しい
母→私に優しい
父→私を溺愛
父→母を敬遠(祖母のところに入り浸り)
私→夫婦仲良し
私→母がかわいそう

ってことで、母が孤立しちゃってかわいそう・・・という思いを抱くYさんは愛情深い方なんだろうな、と思います。

ちなみに、上の図式で言うと、「私→父」が見えないんですけど、やはりあれですか、某カウンセラーの娘みたいに「父=ATM」という扱いですか?amazonのURLを(ママにバレないように)直接LINEで送りつける感じですか?あ、そうですか。

さて、心理学って様々な心境を表す言葉が用意されているわけですけれど、Yさんのお話を読めば、ああ、おかんに罪悪感を感じているんだね、という感じで専門用語を持ち出すことができます。

罪悪感にはいろんな種類があって、そのうちのひとつに「恵まれていることへの罪悪感」というものがあります。

ふつう、いい思いをしたら「やったー!めっちゃうれしー!よっしゃー!きゃー!」なんて感覚に至るんですけど、そうではなく「なんか申し訳ない。私ばっかりいい思いして悪い気がする。相手の人がかわいそう」みたいな感じに思っちゃうことを言います。

Yさんのケースで言えば「私ばかり愛されてごめんなさい。ママが可哀そう」というものです。

うちの読者さん、クライアントさんの皆様からもこのテーマはよく当てはまるものでして、「なんか私ばっかり幸せな恋をしていて、ひもじい思いをしてるネモラーのみなさんに申し訳ねえ」とか「コロナ禍でみんなが大変な思いをしてるのに、私のお店は好調をキープしていてなんかごめんなさい」とか「周りのママがパートに出て家計をやりくりしてるのに、うちの旦那の稼ぎがよくてなんか申し訳ない」とか「みんな頑張って仕事してるのに、自分は働かなくても食べていけるからなんかダメな気がする」とか様々なお話を耳にしています。

「幸せ」を選ぶのではなく、周りへの配慮などから「罪悪感」を選んでしまうんですね。
そんなのもったいないじゃん、と思うんですけど、平和主義な方にはよく起こりがちなものです。(果たしてそれがほんとうの優しさなのかは分からないけどね)

で、そんな“パパに溺愛されてることへの罪悪感”から「ママがかわいそう」と思ってしまうと、その意識は「かわいそうなママ」に向かいますから、癒着も起こりやすくなります。

自分が幸せを感じそうになるたびに「あ、ママに申し訳ない」と思うし、自分が愛されていることを実感するたびに「ママもそうなったらいいのに」と思うし、自分の夫婦関係がラブラブであればあるほど「ママがかわいそう」と思うわけです。

癒着ってのは、その人との感情の境目がなくなることで、罪悪感が二人の接着剤になることが多く、「幸せな環境にいるはずなのに、なんか幸せじゃない」という思いを作り出します。

そして、「私はいいからママを愛してあげて!」と幸せの受け取り拒否をしたり、「これ以上幸せになったらますますママに申し訳ない」と思いますから、夢や目標を持たなくなったりして、結果的に、自分を「かわいそうなママ」と同じレベルに落とし込めようとしてしまうんです。

それってなんか違う感じがしますよねー。

ということで、その恵まれてることへの罪悪感ってのを手放した方がいいですよねー。という話になります。

ちなみに、

>そういう環境のせいなのか、例えば上司が他の女性を褒めているとホッとするのです。

ということが起きるのも、“他の女性”に母を投影して、母が褒められているかのように感じるからってのもありますし、その罪悪感から「自分だけが褒められ、認められるのは申し訳ない」と思うからでもあります。

他の女性が褒められてうれしい、というのは別にいいんだけど、その一方で「ああ、私だけが褒められなくてよかった」と思ってしまうのは、小さいことに思えるかもしれませんけど、実は「自分いじめ」です。罪悪感がよくやる自分を傷つける方法です。

罪悪感がそれだけあるってことは、Yさんはお母さんのことをそれだけ愛しているって証拠ですよね。

まずは、それだけ母親に愛情を持っていることを知りましょう。

「ママ、大好き!」ってね。

その上で、お母さんに対して今の自分ができる愛情を与えていくことです。

チョコレートを買ってあげてもいいし、花束をプレゼントしてもいいし、感謝の手紙を書いてあげてもいいでしょう。

罪悪感から何かをする(補償行為と言います)のではなく、愛から何かをしてあげるのです。

「かわいそうだから」と思うのは罪悪感からなのでおすすめしません。
「お母さんが喜ぶから」と思ってやるのは愛からなのでOKです。(もちろん、その辺の心理はかなり繊細に見つめる必要があるんですけど、とりあえずそんなに気にしなくていいです。)

それと同時に「自分軸」を取り戻していくことですね。
たぶん、パパに対しては余裕でできてると思うんですけど、ママとは少なからぬ癒着関係にあるとお見受けするのですごく抵抗がある部分です。

「私は私、ママはママ。私には私の人生があり、ママにはママの人生がある。私には私の幸せがあって、ママにはママの幸せがある」というアファメーションでも使って、お母さんとの癒着を切り離していきましょう。

そこでカギとなるのが「信頼」です。罪悪感があったり、心配している状況だと当然ながら「信頼」はできません。

癒着している相手とは一体化していますから、信頼はとてもできません。

お母さんを信頼する、ということは、お母さんの人生を「自分のモノ」として見るのではなく、「母には母の人生がある」という見方が必要になってきます。

「お母さんなりの幸せって何だろうか?」
「お母さんの喜びって何だろうか?」

ということを考えてみます。

その上で、私がよく言ってる「すべての問題は自作自演」ということを思い出してください。
実はこれ、信頼を作るためのメッセージでもあるんです。

お母さん、いい大人ですよね?
自分の行動は自分で選択できますよね?誰かに拘束されてるわけではないですよね?
いろんな問題もあるけど、長所や魅力もありますよね?

もし、今の状況がしんどいならば、それを変える力をお母さんは持ってますよね?
逆に、今の状況がしんどいにもかかわらず、そこに居続けるのって、お母さん自身の選択ですよね?

もし、その問題をなんとかしたい、とか、この状況がしんどいと思ったら、きっと行動されてますよね?(実際、体の調子が良くないときは病院に行くでしょ?)

つまり、お母さんの今の人生は、お母さん自身が選んできたもので、お母さん自身が望んだものだという解釈をしてみるわけです。

お母さんはお母さん自身の選択で幸せになれることを「信頼」することです。

言い方を変えれば、お母さんを手放しましょうね!という話になるわけですが。

私たちはそんな風に罪悪感を使って自分が幸せにならないように人生をコントロールしていきます。

「恵まれていることへの罪悪感」を持っている人は、“無意識に”これ以上、恵まれないように自分をコントロールしていくのです。

それって「彼とすごくらぶらぶなのー」という現実を作り出したら、そこでブレーキをかけてしまうことになるので、「もっとらぶらぶになりたーい!」という思いを封じ込めることになります。

これ以上、成功することを自ら拒むことになるんですね。

もちろん、罪悪感である以上、受け取れないんです。

会社から業績を認められたとしても、それを素直に受け取れません。
彼からの愛情も“限定的に”しか受け取れません。

そして、その分、補償行為に走りますから、なぜかしんどくなってしまうんですね。

なので、「おかんにはおかんの人生があるんやから、あたしはあたしで幸せになるぜ!」という意識で過ごしていただければと思うのです。

ということで、Yさんが目指すのは「おかんを心配する」ことではなく、「もっと自分が幸せになっておかんを喜ばせてやるぜ!」という方向性だと思います。

そんなYさんの次なるヴィジョンはなんでしょうか???

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恵まれてることへの罪悪感~私だけ愛されてごめんなさい!の心理
 


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