寂しさ・淋しさ・さみしさについて~目標を達成した寂しさ、「老い」のもたらす寂しさ~



目標達成のために頑張ってきて、それが果たされると途端に心にぽっかり穴が開いたように寂しくなることがあります。
また、年齢と共に経験が増えると情熱の量が減るので、そこでも寂しさを覚える人がいます。(老いって言ってますが、20代から起こる変化です)

個人的には根本先生の裏テーマではないかと思ってる「さみしさ」についてリクエストしたいです。

秋の長雨で陽の光を浴びてないせいか、この頃みょ~にさみしいんですよね。

以前は焦りから目標達成に忙しくて、でも達成出来ても虚しかったりして、根本先生のblogに答え求めたらどうも男性性優位思考優位なせいらしいとのことなので、見様見真似でDon’t think! Feel.に努めてみました。

おかげさまで追い立てられるような焦燥感と一線をひけたように感じます。
ありがとうございます。

前は目標達成に忙しかったので、ぽっかり穴が空いたようなさみしさも感じるようになりました。

辛くはないけど只ひたすらさみしいんです。

恋人とは上手くいってるし最近根本さんのホットワードな「内的充実」にも楽しく取り組んでいるので、自分とのつながりが切れてる…とは思えないのですが…みょーにさみしいんですよね。

単純に友達が少なく家族との交流も希薄というごく当たり前の理由ですかね…
でもそこらへんは自由にやりたいし一人で好きなことやってるほうが好奇心が最短で満たされるので不満はないんですよね。

これを機に「さみしさ」存分に味わってみたら、大人のしっとりした魅力とか出てきたりするんでしょうか。

さみしいなぁ、なんだろうなぁこれ…?と毎夜のように感じてるので、根本先生プレゼンツ「さみしさの心理学講座2020.秋冬」リクエストさせていただきました。
(Kさん)

>おかげさまで追い立てられるような焦燥感と一線をひけたように感じます。

おぉ!素晴らしいー。Don’t think! Feel!は大事っすね、ほんま。
ぜひぜひ、継続してみましょう!!

って思ってたらさみしくなっちゃったんですねー。

しかし、とてもタイムリーなテーマをありがとうございまする。
ご存知の方も多いと思いますが、私は今「孤独感・寂しさ」をテーマにした本を執筆中でございまして(2021年春発売予定)、ここ最近、寂しさについてあれこれ思案中でございます。

余談ですが皆さんは「寂しい」「淋しい」「さみしい」の違い、知ってますか??
「寂しさ」と「孤独感」の違いって分かります?
ふふーん。本を書くにあたってちょっと勉強したので、勉強したんですよー。(ドヤ顔)

簡単に説明すると「淋しい」というのは「さんずい」なので「水」を表していて、涙がほろほろと流れるほどの「さびしさ」を表しているそうです。だから、めちゃくちゃさびしいわけです。

一方、「寂しい」というのは「侘び寂び」「寂寥」「静寂」という言葉があるように、「ものさびしい状況」とか「うらさびれた風景」などの情景やその情景から受ける感情を表す意味だそうです。

だから「彼がいなくなって寂しい」「彼がいなくなって淋しい」というのは微妙な違いがあります。前者は彼がいなくなったことで日常の風景が変わってしまい、そこにもの悲しい様子を感じていて、後者は彼がいなくなったことが涙が止まらないほどだ、という感情を表します。

けれど、日常的には両方の意味を含んで「さびしい」と言うことが多いので、実質上はどちらを使ってもいいみたいですね。

さらに常用漢字表というのがあるんですが、そちらには「淋」という文字はないようで、そのため公的な文書では「寂しい」を使うのが正しいようです。

ちなみに、「さみしい」は「さびしい」が変化したもので、特に感情を表すときに使います。従って「うらさみしい海辺の町」は間違った使い方で、そこは「うらさびしい」と言うべきです。

さらに「孤独感」と「寂しさ」の違いなんですけど、結論から言うとあまり違いはないようです。
「孤独感」は「孤独である=ひとりぼっちである」という状態において「感じる」感情であり、それは寂しさと言ってもいいでしょう。けど、孤独な時に思う感情って寂しさ以外にも辛さ、惨めさ、悲しさなどもあるので、寂しさよりももう少し広い意味がありそうです。

ね?勉強になったでしょ?え?どうでもいい?筆者が知識をひけらかしたいだけ?ええ、そうだよ!ドヤ顔したいんだよ!締め切りが近いんだよ!ヤバいんだよ!神楽坂で飯食ってる場合じゃないんだよ!(自業自得)

さて、ようやく本題なんですけど、

>前は目標達成に忙しかったので、ぽっかり穴が空いたようなさみしさも感じるようになりました。

というところが大きいのかなあと思うんです。

目標を達成するために使っていたエネルギー、思考、時間、行動、人間関係などが、その実現と共に不要になりますよね。
それが「ぽっかりと心に穴が開いたようなさみしさ」になるんです。
人によってはそれを「燃え尽き症候群」と称する人もいます。

いわば「祭りの後の寂しさ」ですね。

何か目指すものがなくなると人はよくそんな状態になります。特に夢を追いかけていた人がそれを実現させたあとなんかによくそうなります。

売上目標にしても、ダイエットにしても、貯金にしても、結婚するぞ!!という思いにしても、それが実現されてしまえば、どこに向かっていいのか分からなくなり、迷路に迷い込んだような感覚になるものです。

目指すものってエネルギーを与えてくれます。
特に、武闘派で情熱的な皆様は特にその傾向は強いかもしれません。
だから、目指すものがなくなってしまったら、途方に暮れてしまうんです。

ちなみに、そうなることを怖れてできるだけ目標を達成しないように工夫なさるツワモノも多いっすね!笑

さて、そんなときってどうしたらいいの?って話なのですが、それもかねて一つ、大切だけどちょいと嫌な話もさせてもらおうかな、と思います。

年齢を重ねて人生経験を積むと10代、20代前半のような情熱を徐々に感じにくくなっていきます。

「20歳の頃は恋するとときめいていたのに、今は全然そんなときめきが感じられない!」というのもまさにそれです。

経験値と共に先が読めてしまったり、生き方・価値観・考え方が固まってきたりするんですね。だから、夢や目標もなかなか持てなくなるんです。

その情熱量の変化が「さみしさ」を生むこともあるんです。

「ちょっと前までは恋に血道をあげていてめちゃくちゃ情熱的だったのに、最近はなんかそこまで頑張る必要ある?とか思っちゃって、なんか冷めてるっていうかー」という感じ。

「老い」というのはすごく怖れを伴う言葉ですけれど、その分、「侘び寂び」が理解できるようになったり、物事を深く見つめることができたり、「直観力」がより際立ってきたり、年齢や経験と共に得られるものもたくさんあります。

そうすると、深い人間性、広い器、落ち着いた雰囲気、そして、しっとりとした大人の色気などが醸し出されるようになります。

なんでこんな話をしたかというと、

>これを機に「さみしさ」存分に味わってみたら、大人のしっとりした魅力とか出てきたりするんでしょうか。

って話を振られたからですね。

「大人のしっとりした魅力」が何を指すかはそれぞれかと思いますが(和服の似合う美人とか?)、その「大人の」とか「しっとり」というにはそれなりの人生経験が必要ってことで、「老い」というのも実はその人の魅力を引き出す一つの要素になると考えてます。

で、そんな寂しさを感じているならば、どうしたらいいのか?って話ですけれど、それが「目標達成による燃え尽き」であれば、バカンスが大事です。

Kさんの場合、目標達成にたいへん忙しくされているわけですから、かなり消耗してる部分もあるし、疲れも出てくるでしょう。

競走馬もレースの後は一旦放牧に出されて英気を養うわけですから、人間も目標が達成できたらとりあえず放牧された方がいいんです。

つまりは何もしない、ぼーっとする、遊ぶ、好きなことする、寝る、海で泳ぐ、温泉に浸かる、美味しいモノ食べる、ゲームに没頭する、Netflixにハマる、友達と会いまくる、なんでもいいです。

そうして「今できる楽しいこと」で自分を元気にさせてあげるんです。

でも、そのさみしさ。寂しさ。じっくり感じてみてもいいですね。

「歌」を詠んでみるのはどうでしょう?
「詩」を書いてみるのはどうでしょう?

痛い中二病的なものではない、本格的な情景が詠めそうじゃありませんか?

少なくても今の気持ちを「書く」ことで、その寂しさと付き合えるようになります。

今の自分の気持ちに沿う音楽に耳を傾けてもいいですね。

そもそも秋~冬は景色も寂しげになっていきます。
だから、その気配に乗って寂しい気分になっている方も少なくないと思われます。

ゆっくりとそのさみしさを噛みしめながら一人、モノを書いてみたり、音楽に耳を傾けてみたり、ホットワインをちびちび飲んでみたり、暖炉の火を眺めてみたり、星空を見上げてみたり、そうしてその感情にしばらく“浸って”みるのも悪くないです。

そうするとより「素直」になれますね。
自分の気持ちに。

その素直さってものすごく大切な財産なのです。

特にKさんの場合は、恋愛はじめ、他のことがうまく行ってるので、その目標達成による寂しさが強いのかもしれませんが、しばらく自分を寂しくさせてあげるのも悪いことじゃありません。

これも女磨きのひとつーーーー!とか思いながら、その寂しさを味わうくらいがいいかもしれませんね。

しっとりとした大人の魅力が徐々に醸し出されていくと思います。

そして、そういう日々を過ごしていくと、徐々に心が回復していきます。
そしたら新たな獲物(=目標など)を見つけ出していくでしょう。

それまではしっとりとそのさみしさに身を委ねてみるのもいいと思います。


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