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皆さんは「自分」という乗り物をちゃんと乗りこなせていますか?
たぶん、はっきり「難しい、できひん」と自覚されてる方も多いと思うんです。
それは自己評価が間違ってたり、似合わない場所で走らせようとしていたり、そもそも扱い方が間違ってたりするんですよね。
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はじめまして。いつもブログたのしく拝読しています。
最近はVoicyもよく聴かせていただいております。
若干唐突な話しかもしれませんが失礼します。
先日したたかに落ち込む日がありまして、ふと「私は自分という乗り物をうまく乗りこなせい」という言葉が浮かびました。
そして空飛ぶ車のようなものにまたがったり乗り込んだりして各々すっかり運転に慣れている私以外の友人らの姿が浮かびました。
私の乗り物は勢いよく高度を上げたかと思ったら急降下したり低空飛行でユラユラしたりナビが壊れて右往左往したりします。
そんな乗り物に嫌気がさして私は路肩に乗り捨ててからまた新しい乗り物を作りはじめます。
友人たちは性能がよくない頃から自分の車を大事にし地道にマイナーチェンジを繰り返しいつの間にかハイウェイに乗ってビュンビュンと風をきって颯爽と走ってます。
私はある時ハイウェイでエンストしそのまま乗り捨てて家のガレージに引きこもり新しい車をつくりました。
一人乗りの小さな小型車です。
そしてまた公道を夜の人目のない時間だけ走るようになりました。
「いい車ですね、一緒にツーリングしませんか?」という人が現れたり「あなたの車好きです!」と言ってくれる人と時たま遭遇しました。
ですがまた程なくしてからエンストし路肩に止めて手持ちの工具で少し改良しました。
少し変わったので「それは好きじゃない」と離れていく人もいました。
「この感じもいいですね!」と変わらずツーリングを共にしてくれる人もいました。
今朝数日ぶりにガレージに行ったら私の乗り物はなくなっていました。
また新たに改良したので新鮮な気持ちで走り出せるなと思ってたところでした。
でも悪天候が続き、また短距離ですがツーリングが続いた疲れもあり家の中で車のことは考えずに過ごしていました。
そろそろまたエンジンかけないとと今朝ガレージをあけたら…ということです。
どうして私はいつまでたっても自分の乗り物を乗りこなせないのだろう?
今度こそはと思っても大事に出来ずに乗りこなす練習より改良にはしってしまうのだろう?
そんなことを思った朝でした。
よく分からない話ですが、根本さんのVoicyを聴きながら寝落ちしたら今朝こんなことが浮かんだのでお便りさせていただきました。
いつもありがとうございます。
良い一日を。
(Aさん)
あー、あるあるじゃねーかなー、という話をありがとうございます。
きっと(特にうちの読者は)「分かるー。あたしも自分って言う乗り物をうまく乗りこなせてないー!」と叫びだしていると思います。
まあ、いきなり結論じみたことを言うと「まだ地球に慣れてないからだよねー。しょうがないよねー」という話をして終わっちゃってもいいんですけどね・・・。
そりゃあ情熱系な方々(特にうちの読者)はそもそも乗りこなすのが難しいとされるステルス戦闘機、各種戦車、あるいは、フォーミュラカーといった乗り物を好む人が多く、「なんだこの操作性の悪い車は!」と文句を言いながらマッハで空を駆け抜けたり、荒野を走り回ったり、時速300kmを越えるスピードで疾走したりしてるわけですから、まあ、無理もないと思うんですよね。
そこで「素直にファミリーカーとか乗ったら?」と言っても「そんなのつまんねーじゃん」と一蹴されるので、「まあ、慣れっすね。慣れ」とため息交じりに伝えるものです。
そもそも人は成長とともに「妥協」して「丸く」なっていくので、それまではブンブン戦闘機を乗り回していた人も、「ま、現実的な車がいいんだな」とエコカーに乗り換えたりしていくものですが、(特にうちの読者は)「そんなのつまんねーじゃん」とより高度な技術を要する最新鋭戦闘機のカタログを見てはニヤニヤしているんですよね。
Aさんもそうですけど、どこかでいい感じに「諦める」必要があるかもしれません。
それは操作性の良いコンパクトカーに乗り換えろ!って話ではなく、「あたしはそういう人間なんだからしゃあない」という動かざる事実を受け入れることですね。
「やっぱあたしはいつまでも戦場を駆け巡っていたいし、スピードウェイを走り回りたいし、その刺激的興奮は忘れられへんわ。」ということをただただ受け入れることなんです。
さあ、一緒に斉唱しましょう。
「だって、あたしはそういう人間だもの」
そもそも自分は情熱系かつ武闘派かつ自由人かつ女なんだから、そういう生き方しかでけへん、というわけです。
まずはその「諦め」が何よりも重要ってことっすね。
だから、Aさんのように「一人乗りの小型車」に乗り換えたとしても、ついついチューンナップしてしまい、いつしか公道を走れない車にしちゃったりするものです。
でも、そんな自分にダメ出しし、ふつうの人間になろうと頑張ってみたり、周りの人に合わせたりするならば、そのせっかく作った愛車を廃車にしなきゃいけないわけで、それは相当な屈辱感を伴うと思うんですね。
ということで、「無駄な努力は辞めてもっと素直になんなさい」という話なんです。
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さて、そうして「あたしはそういう人間だもの」と受け入れたら、少しその乗り物の操作性は改善されると思います。
そして、大事なのはその乗り物が最高にパフォーマンスを発揮できる場所を自分に与えてあげることなんですね。
ほら、300kmで疾走できる車を東京や大阪の路地を走らせたらとんでもないことになるし、高速道路に乗り込んだって性能を十分発揮させることはできません。(そもそも違反者だし)
それならやっぱり鈴鹿あたりに持って行って存分にエンジンを吹かしてあげたら最高のパフォーマンスを発揮するでしょう?
自分を受け入れることが大事なのは、そんな風に自分が輝ける場所を自分のために用意してあげるためなんです。
>私の乗り物は勢いよく高度を上げたかと思ったら急降下したり低空飛行でユラユラしたりナビが壊れて右往左往したりします。
そんなジェットコースターのような、曲芸飛行のようなパフォーマンスが発揮できる自分を変える、なくす、否定するんじゃなくて、そんな自分が生きる場所を探してあげるんです。
もちろん、そんな戦闘機なんてふつうの家のガレージには入ってませんから、「周りの人たちはどうしてるんだろう?ああ、あの人たちみたいにすればいいのね?」なんて思っても全然参考になりません。
ある意味、それはオリジナルだし、クリエイティブなものなんですけど、必ずしも「人類始まって以来初めてのケース」なわけはないので、どこかに「自分と似た人たち」は生息し、なんなら、そういう人たちはSNSやブログで発信していたり、根本さんのセミナーに参加して異国で日本人にばったり出会ったような感動を覚えたりしているんですね。
中にはお弟子になって同志たちに向けて「しょうがないよねー。ヤバいよねー。分かる分かるー。どうしたらいいんだろうね?」というカウンセリングを提供していたりするんです。
だから、その乗り物を改良するんだったら、「もっとワクワクするような仕様」にした方がいいし、間違っても「(興味が持てない)行動を走れるような車」にする必要なんてないんです。
だってそもそも戦闘機はどんだけ改良したって公道走れないもん。
例えば、そのAさんの乗り物だって旅客機として運用することは絶望的に難しいけれど、ブルーインパルスとして登場したらたくさんの人に感動を与えることができますよね?
ナビがよく壊れるんだったら、それをアトラクションにしちまえば、むしろ探検好きな人は喜んで乗ってくれるでしょう。
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さて、話は変わって、その乗り物を乗りこなす次なる秘訣ですけれど、それは自己肯定感と言えばそのまんまなんですけど、その特性をただただ受け入れつつ、自分の気持ち(感情)とちゃんとつながってあげることですよね。
激しくアップダウンを繰り返す感情を抑え込むんじゃなくて、それにただ“乗る”だけです。
波を制御するんじゃなくて、うまく波に乗ろうとするサーファーのように自分の感情や思考が揺れ動くのに合わせて“乗ってあげる”ことが大事です。
そこでは「コントロールを手放す」ということがものすごく大事ね。
そして、そんな自分を「すごくいい!コーフンする!」と言ってくれる人がいても、その人に合わせる必要なんて全然なくて、その人を載せてあげて、Aさんという素晴らしい乗り物の醍醐味を味合わせてあげることです。
もちろん、時にはすぐに車酔いして脱落する奴もいれば「すげー、めちゃすげー、コーフンする!」って感動する奴もいるでしょう。
相性ってそういうもんですよね。
仕事にしてもそうです。
ちゃんと自分が喜ぶ場所に自分を置いてあげれば、そこで思い切り輝くことができます。
合言葉は「だって、あたしはそういう人間だもの」で統一しましょう。
まあ、そういう難解な乗り物を自分で選んで生まれてきたんだから、そこはしょうがないっすよねー。
今生はこれで行くかー。行くしかないもんなー。と、体よく諦めて受け入れていきましょう。
だから、自分のことをもっと研究し、知り、味わい、楽しみ、喜びを与え、輝ける場所を探し、その場所に自分を連れて行ってあげ、そんな自分を楽しんでくれる人と一緒にいることです。
ちなみに、そんな自分という乗り物を乗りこなせるようになったら、今度はそれを人に与えてあげることもできます。
なかなか自分を乗りこなせないって言う人たちをサポートすることもできるし、その人をもっとワクワクする人生に改良してあげることもできるし、「こっちの方があんたには合ってるよ」と新しい乗り物を作ってあげることもできるでしょう。
それもまた新たな喜びになると思うし、それはまさしくリーダーシップって話です。
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