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母親との心理的な距離が近いと、どうしても「子ども」であることから逃れられず、大人なはずなのに自分のことをそうは認められなくなります。
また、自分をまだ子どもだと思ってる分だけ、大人な行動は先送りしちゃうので、ますますその思いが強くなるのです。
どうしたら「大人女子」になれるのかを考えてみたいと思います。
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ネタとしてご相談させてください。
今回ご相談したいのは、ズバリ大人女子へのなり方です。
と言うのも、一人っ子の私は過干渉・過保護・心配性と三拍子揃った母に育てられました。
幼少時に無口だった私に母は「女の子は普通お母さんに色々と話を聞いてもらいたいもの!もっと話しなさい!」と言い、母との間に沈黙が訪れた次の瞬間には絶対お小言を言われ、それが嫌で必死に話したり、おちゃらけたりとピエロを演じました。
そんな私も母子癒着強めのバリバリ他人軸レディへと成長。
他人軸すぎて悩んでいたところ、スーパーカウンセラー根本大先生のブログを発見。
先生のブログを読み漁り、少しずつですが自分のことを好きになってきました!
しかしここで問題が。
長年母の前でピエロを演じてきたので、いまだに沈黙が怖く、親しい人(主に恋人)との間に沈黙が訪れた際には、おちゃらけたり、スキンシップ過多になったりと条件反射でちょっかいをかけてしまい、
大人の穏やかな女性になりきれないのです。
女性性を上げる記事からヒントを得、大人っぽい仕草を真似たり、アフォメーションや自分をお姫様のように扱ったりとしているのですが、段々と内なる私が
「え、そんなことしてええの?沈黙作ったり面白くなかったら、オカンみたいに小言言われるで?」
と騒ぎ出し、母からは
「もっと精神的に大人になりなさい!」
と怒られ、その割には私を大人としては見てくれず、次第には母の言う通りに動かなければいけない始末。
あれ?詰みでは?
幼さもあってもいいけれど、新たな成熟した魅力を引き出したいのです!
先生、私はどうすればいいのでしょうか?
迷えるか弱い子羊に処方箋をお願いします!
追伸
先生の「7日間で自分で決められる人になる」本やその他著書も買い漁っております(はーと)
(Yさん)
>先生の「7日間で自分で決められる人になる」本やその他著書も買い漁っております(はーと)
あざまーす!!!(はーと)
さて、そもそも論をぶち込んでまずはYさんの希望を打ち砕いておきたいと思います(笑)
うちのブログには(年齢的)(外見的)(恋愛経験的)「大人女子」が多数生息していると思われるのですが、彼女たちに「自分ら大人女子やんな?」と質問すると、どんな答えが返ってくると思われます。
「おいっす!間違いないっす!!」と胸を張って答えられる女子って何人くらいいると思います?
たぶん両手で数えられるくらいじゃないでしょうか?(読者少なっ!)(笑)
「そりゃ、年齢的にはいい大人っすけど、中身的にはまだまだなんす」とか「そういう風に言われたり、見られたりしてるんすけど、全然自覚はないっす」みたいな答えが大多数を占めると思います。
例えば、Yさんがうちの恋愛セミナーなどに顔を出されたりすると「まあ、なんて大人女子が集まってるの?こんなきれいな人たちでも悩みがあるの?」と驚かれるかと思うんですけど、参加者のほぼ全員が全く同じことを思っているんです(笑)
「あたしってまだまだ大人じゃないよな。こないだも彼氏の前でギャン泣きしてもうたしな」
「いい年こいて彼のこと、全然信頼できてないじゃん。もう大人になりたいよ」
「そろそろ落ち着いた大人の女になりたいけど、バタバタしまくってて全然だよなあ」
なんて声があっちこっちから漏れ聞こえてくるものです。
なので、仮にYさんが周りの人から「なんかずいぶんと大人っぽくなったよねー」とか「Yさんってめっちゃ大人女子ですよね。憧れます~」とか言われても、「え?いや、全然っす。まだまだっす」と思われることを今から予告しておきますね(笑)
つまり、「あたし、大人だよなあ。うんうん」なんて思うことってまずないってことです。
「大人な部分ももちろんあるけど、まだまだ子どもだなあ、と思うところだってあるもん。」というのがほとんどの大人女子の思いだと思うんですけどいかがっすかね?
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さて、さらにそもそも論を畳みかけるんですけど、「大人女子」って何ですかね?
ちょいと皆さん、スマホなどから目を離して「なんだろ?」って考えてみてください。
・精神的に安定している。
・穏やかで落ち着いている。
・大人の色気がある。
・視野を広く持てている。
・コミュニケーションがうまい。
・相手の気持ちを汲み取るのが上手。
・波風立てずに言いたいことが言える。
・大人なファッションがよく似合うおしゃれである。
・感情の起伏が少なく、乱れたりすることはない。
・きちんとしたシックなファッションが似合う。
・丁寧な暮らしをしている。
・自分がやりたいことを見つけてやっている。
・ちゃんと自分の感情をコントロールできている。
・後輩や他人の面倒を見ることができる。
・聞き上手。
・いろんな面で経験が豊富。
・器が大きく、なんでも受け入れられる。
・相手の気分を良くする振る舞いができる。
・周りに合わせて行動することができる。
・自分をちゃんと持っている。
・・・他、いろんな面が出てくると思います。こういう書き方をするとチェックリストみたいになっちゃって、読みながら「あああああああ、あたしにはなああああああい!!!!」と勝手に凹む読者が続出しそうですけど。
たぶん「そんなん無理じゃ!あたしには無理じゃ!!」と叫びだしたくなる人も多いんじゃないかと思いますし、「でも・・・」と言いたい気持ちでいっぱいな人も多いと思います。
「私は大人女子です」なんて宣言するのってちょっとイキってる人を除けば、ほとんどいないと思います。謙虚さも含めて。
皆さん、大人な部分ももちろんあるんですけどついつい「ないこと探し」をしてしまうからですね。「○○はあるけど、××は全然ない!」みたいな。
なので、結論から言えば「自分がそう思えばそうなのだ」という強引な展開を見せることになります。
なので、Yさんも皆さんも「あたしはもう大人女子よ」と思い込むところからスタートすればよいと思います。
ええーっ!全然違いますよー!と言いたい気持ちは分かる。すごく分かるし、そんな声が殺到しそうで怖い。すごく怖い(笑)
けど、それでもちゃんと「大人な部分」って皆さん持ってるんです。
大人な部分は持っているけれど、そこに価値を見てなかったり、周りの人と比べてダメだと思っていたり、自分でそれが認められないだけで、全然あるんです。
それこそ5年前、10年前の自分を思い出してみてください。
当時の自分よりずいぶんと大人になったなあ、と思いませんか?
だから、「あたしはもう大人女子よ」と思っていいんです。そうじゃない部分もきっとあるだろうけれど、それも含めて「大人女子」で良いことにしませんか?そうしましょうよ!ね!ね!ね!(笑)
なので、Yさんや皆さんも自分の中に「すでにここ、大人じゃん?」と思える部分を見つけてみてください。それが一つ目の課題です。
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とはい、何となくモヤモヤしてるみなさんに続きな話をしたいと思います。
Yさんの場合、まあ、ご自身がおっしゃるような母子癒着強めのバリバリ他人軸レディに成長されたとするならば、やっぱり「母」の影響は無視できないっすね。
そこで自分軸を取り戻されたり、おかんを手放すワークをされたりして、徐々に変わってきたんだろうと思いますけど、それでもやっぱり影響って残りますよね。
ここで大事なことは「親はいつまでも子どもを子どもとして扱いたい」という心理を覚えとくことです。
ちなみに48歳になった息子に70を超えた母が「ねえ、ひろちゃん」と呼びかけ、世話を焼きたがるケースもあるそうです。「それが母親なんだからしょうがないじゃん」と堂々と。そして、その息子もそこは遠慮なく母に甘えているそうです。ええ、奴は全然大人じゃないですよね?え?でも、そうなの?って話です。
「子どもとして扱わせてあげる」ということも親孝行の一つかもしれません。
ただし、母子癒着というくらい強くなると、どうしても「自分は娘、子ども、まだまだ幼い」という思い込みが強くなります。
母親もそういう風に自分を扱い、「まだまだ子供ねえ、大人になんなさいな」って小言をくれますし、そういわれると癒着してる分だけ「その通りです」と思っちゃいます。
そうして「まだまだ私は子どもだ」という思い込みを持つようになり、「もっと大人にならなきゃいけない」と自分に鞭をふるうことになるんです。
そして、その思いが癖になっちゃうんですよね。
日本はそんな母子癒着が強い国で、面倒見がよい母親はいつまでも誰かの面倒を見ておきたいので、大人になった娘のことも「まだまだ子供」と見ておきたいんです。
なので、目標は「おかんも一人のおばはん」という意識で見ることです。
そのために癒着を切り離す(手放す)ことは重要課題となります。
そして、Yさんや同志のみなさまにとって大事なことは「お母さんに大人だと認めてもらわなければだめだ」という思い込みを捨てることです。
すでにお話ししたように、おかんは娘をずっと子どもとして見ておきたい(そういう風に見る癖ができてる)ので、正直「うちの娘も大人になったなあ」なんて認められません。
過干渉、心配性、過保護なおかんであればなおさらです。
だから、お母さんに認めてもらうことを目的としていたんじゃ、それは永遠に果たされないことになると思った方がいいんです。
癒着してるとどうしても物事の価値観や考え方の基準がお母さんになってしまうので、おかんを手放しつつ、「自分軸」を確立していきます。
「おかんは自分のことを子ども扱いするけど、それはあの人がそういう風に扱いたいんだからしゃあないよな。」なんて風に思えるようになったらいいですね。
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そんなおかんとの癒着を切り離していくわけですが、「手放しワーク」のほかにもう一つ方法をお伝えしておこうと思います。
それは「おかんの人生を理解する」って方法です。
「なぜ、お母さんがそういう性格になったのか?なぜ、お母さんが過干渉をするのか?」というのを、一種のカウンセラー目線で見ていくわけです。
そのためにはお母さんの生い立ちを知ったり、時代背景や育った環境などにも目を向けたほうがいいかもしれません。
そうしてお母さんを理解しようとすることこそが、お母さんを客観的に見ることになり、かつ、大人目線でおかんを見ていくので「大人女子」にもなりやすくなるわけですな。
これはできる範囲でってことになりますけど、やってみる価値のあることです。
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さて「大人女子」になるにはどうしたらいいのか?って方法論を最後に展開してみたいと思います。
「もうすでに大人じゃん?」というのもその一つですけど、もう少し具体的に考えてみましょう。
○モデルを見つけて真似する
Yさんから見て「この人、大人だなあ」と感じるところをメモして、その人の所作を真似てみます。
あるいは、先ほどお聞きしたように「大人女子ってどんな人?」を想像して、そのイメージモデルを決めちゃいます。それは芸能人でも構いません。
そして、その人のファッションや所作を真似てみるといいでしょう。
○「与える」ことを意識してみる
「大人女子」というよりも「大人」や「成熟さ」を表すものが、「与える意識」です。
誰かを喜ばせてあげたい、と思う気持ちであり、行動ですね。
ちょくちょくブログにも登場する「与える」という話ですが、目の前の人をどうしたら喜ばせてあげられるかな?とか、どうしてあげたら彼が喜ぶかな?ということを考えてみて、できることならばそれを実践してみるんですね。
そうすることで「大人度」はぐっと上がっていくでしょう。
○セクシャリティと向き合ってみる。
これ自体で1本のブログになるほどですけども、お母さんとの癒着があると、どうしてもこの部分が封印されやすくなるものです。
そういう意味で、自分の性的な部分とがっつり向き合ってみるのもアリでしょう。
ざっくりですけど、このあたりの方法を試してみられると意外と即効性も感じられるんじゃないかと思います。
すでに大人な部分はYさんの中にもきっとあるはずですしねー。
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