「できない理由」ばかりを考えて動けないならば、一度、結論を出すことを手放してしまったら?



例えば「会社を辞めたいけど辞められない」という葛藤があるときは、辞めることが怖い分だけ「できない理由」(辞められない理由)をいっぱい並べてしまうものですが、そこでは「でもでも」が繰り返される無限ループにハマってしまいます。
決断力や行動力は男性性なので、女性性が豊かな方はそもそも苦手なことなんですよね。
なので、いっそのこと、結論を出すことを手放してしまったらいいやん?と思うんです。

もしかしたら今日は一部の方にとっては耳が痛すぎる話かもしれませんので、Mの方は快感に震えながら最後までお読みいただければと思います(笑)

例えばカウンセリングの中で「それだけしんどいんだったらもう会社辞めてもいいんじゃない?」って言うと、「いや、でも、・・・」とおっしゃいます。

「でも、やっぱり経済的なことを考えると辞められないんですよね」
「でも、この時期、転職活動をしてもうまく行かないと思うんです」
「でも、会社辞めるならほんとうにやりたいことを見つけてからにしたいんです」
「でも、やっぱりそんな弱音を吐いてるのって駄目だと思うんですよね。もっと頑張らなきゃいけないですよね」等々

いわゆる「でもでも星人」になってしまい、「できない理由」をたくさん並べてしまっています。

もちろん、これは夫婦関係でも、婚活でも、家族のことでも何でも共通します。

「離婚したいんです。けど、できないんです。なぜならば~」
「婚活した方がいいってわかってるんですけど、できないんですよね。だって~」
という風にね。

ふだんいただく皆さんからのリクエストの中にも、

「ほんとうは○○したいんだけど、できないんです。なぜならば~」

という構文がよくみられますね!笑

とはいえ、うちの読者さんはその辺は分かってらっしゃるので、最後に「そんな言い訳してないでさっさとやれって話ですよね!」なんて自分でちゃんとツッコんでるあたりがさすがですけど。

「できない理由」、つまりは言い訳ですけれど、それを考えたりしゃべったりしているときって意識は常に「やらない方向」を向いています。

会社を辞める、辞めない、という選択肢で言えば、「会社を辞められない理由」について熱弁(?)されてるときは、当然「会社を辞めない」という方向を見てますよね?

だから、その理由を考えれば考えるほど、人に話せば話すほど「会社を辞めない」ということにコミットメントしているようなものなのですね。

だから、「ほんとうは辞める気なんてないんだよね~」なんて言おうものなら、そこは「でもでも星人」ですから「でも、今の会社にいるのはしんどいんです。辛いんです。このままでは嫌なんです」などと強く反論したくなるんです。

ね?痛いでしょ?笑

それで「会社を辞めようかなあ、辞めないでおこうかなあ」という宙ぶらりんな状態にずっと居続けることになります。

それってすごく中途半端でグレーなので気分が悪いし、苦しいし、憂鬱になるし、白黒はっきりつけたい女子からすればそんな自分をまた責めてしまうかもしれません。

そこで「辞めたほうがいいってわかってるんですけど、できないんですよね」とため息をつきながらお話しされるんです。

因みにその後に何が続くかはよくご存じですよね?

「私って昔から決断力がないんです」
「いつもふわっとした感じになっちゃって決められなくて」
「行動力がないんですよね」
「早く動けばいいんですけど勇気がでないんです」
「どうしてもあれこれ考えすぎちゃう性格で」

という風に「自分責めのお時間」がやってきます。

ここまでの流れを整理すると、

「会社辞めたいなあ。しんどいな。」
 ↓
「でも、辞めたら生活どうするのよ?」(できない理由)
 ↓
「でも、このまま会社に居てもしんどくなるだけだし」(反論)
 ↓
(この「でも~」の下りを何回も繰り返す)
 ↓
「いつもあたしは考えてばっかりで行動できないダメな奴なのよ」(自己否定)
 ↓
「だから結婚だってできないんだわ」(とばっちり的自己否定)

それで、そんな話を友達やカウンセラーにすると、彼女たちは優しいので、

「うん、わかるわかる。無理ないよ。そんな焦って行動する必要もないんじゃない?ほら、時が来れば自然と決断できるよ」

などと慰め、励ましてくれるわけです。

それで、「そうかなあ、ありがたいなあ、みんな優しいなあ」と涙するのですが、気分は少し安心しましたけれど、肝心の「会社辞める問題」は一向に進展がないので、しばらく時間がたつと再び、「会社辞めたいなあ、しんどいな。」というループが再現するわけですね。

「え?もしかしてあたしのこと?根本先生、見てる??」と全国で数十万人の方が周りをきょろきょろされてると思います(笑)

もし、あなたの近くで同じように周りをきょろきょろしている人がいたらこの記事を同じタイミングで読み進めている同志かもしれません!(そんな出会いがあったらものすごいよね!笑)

で、多くの方がその鉄板な無限ループを回しておられると思うんですけど、たぶん、皆さんが知りたいのは「どうしたらいいのか?」だと思います。

でも、ほんといろんな見方があるんです。そこに。

(1)ほんとうは辞めたくないんでしょ?

(2)辞めるためにはまだ確固たる理由が足りないんだよね?

(3)もっと追い詰められないと行動できないんじゃない?

(4)そうやって迷っていたいんだよね。

でも、そんな風に指摘されたら、例の無限ループをハムスターのごとくクルクル廻っていらっしゃる方は思わず「違いうもん!!!」とキレてしまうかもしれません。

実はすでにお気づきの方もいらっしゃると思うんですけど、実は今日のお話は昨日のネタの続きのようなものなんです。

「付き合ったり別れたりあいまいな関係を続けてしまうのは彼が71点の男だから!?~ほんとに欲しいものに素直になってみる~」

勇気がない、というのももちろん本当でしょう。大きな決断ですからねー。そういう決断の経験を何度もしてる人以外は、ふつうは怖すぎて勇気なんて出ないものです。

決断力がない、行動力がない、というのはたぶん違うんだけど、そう思ってしまうのは無理ないと思います。(だって推しのライブチケットを取るときの行動力はものすごいでしょ?)

「この件に関してのみ」決断力・行動力がないというのは分かります。これもまた経験値の問題ですね。

考えすぎちゃうのも、そりゃあ、それだけ怖いんだもん。考えるわね。と思うんです。自然現象みたいなもんです。

そもそも「決断力」「行動力」って男性性ですから。
女性性が優位だったり、豊かな方はそもそも「決める」「行動する」って苦手なんです。
もっとふわっとした感じで気分優位でやっていきたいんです。
まあ、ある意味「辞めたいけど、辞めたくない」って気持ちのままでいることが一番かもしれないんですよね。

だから、そうやって自分を責めて、何とか勇気を出そうとしたり、決断しようとしたり、考えないようにしたり、頑張ろうとしたって、なかなか難しいと思います。

「怖れを手放しましょう!」なんてカウンセラーは言うかもしれませんが、それができたら苦労しないって!笑

この「会社を辞める、辞めない」で宙ぶらりんになっている状態って気持ちが悪いのですが、実はその状態が今の自分にとって「ちょうどよい」可能性があるんです。

私のブログをお読みの方は、こんな話を耳にしたことがあると思います。

「離婚直後は不倫しやすいんだよねー」とか「今のあなたには、はっきりしない彼がちょうどいいんですよね」とか「この問題はほんとベストなタイミングでちょうどいいサイズでやってきたよね!」という話。

自分のあれこれの欲求や気分をちょうどほどよく満たすポイントが「不倫」だったり、「はっきりしない彼」だったりするんです。

そりゃあ、100点満点の彼がいいんだけど、100点満点の彼を受け取れない状況のときに、71点の彼がちょうどいいと感じちゃうわけです。

で、なんでこの気持ち悪い状況が「ちょうどよい」のかって言うと、そりゃあ、いくつかの理由があります。

・罪悪感
・依存心(他人軸)
・復讐心
・無価値感
等々。

こうした感情を解放していくのは、会社を辞める、辞めない問題とは別にしてとても重要なことなので、継続的に取り組んでいきたいものではあります。

なので、どうしたらいいのか?って話ですけれど、私がそういう相談を受けるとそうした背景を探りつつ、

「もう少し煮詰めてみるといいよ」

って提案をすることが一番多いかもしれません。

もっと悩んでいいよ、もっと苦しんでいいよ、もっと怖がっていいよ、もっと考えていいよ、と。

考えて考えて「もういいっ!」てなるまで(鍋が噴きこぼれるまで)煮詰めちゃうわけです。

そうするとすっきりして結論が出ることも多いです。

突き抜けちゃうイメージですね。
でも、考えている途中にどうでもよくなっちゃうこともあります。

ってことは「ほんとは辞めたくなかったんだ!」ってその時に納得できますね。

これは難易度が高いんですけれど大事な見方である「結論を出すことを手放しちゃいなよ」という話をすることも多いです。

自分で決めるな、と。
自立を手放せ、と。

これだけ考えても決められないってことは、今の自分には結論を出せるほどの経験も知識も情報も足りないってことだ、と。心の準備もまだまだなんだ、と。

だから、自分で結論を出すことをやめて誰かに委ねてみよう!というわけです。

「コインを投げて表だったら辞める、裏だったら辞めない、で決めていいよ」とか「次に目にする車のナンバーの末尾が偶数だったら辞める、奇数だったら辞めない、でいいよ」なんて“真剣に”アドバイスしています。そう、真剣なのよ、この方法は!!!

でも、まあ「自分では結論を出さなくていい」って思うだけで随分心は軽くなると思います。「なるようになるさー」という風に思ってみてもいいんじゃないかな?
これは「考えることをやめる」ってことにもなるし、「できない理由を考えない」ってことにもなるので、やっぱりすごく楽になります。

その上で誰かに決めてもらいます。
メンターがいらっしゃるなら、その人に決めてもらったらいいと思います。

「まな板の上の鯉」になるってことです。

つまりは「サレンダー」(身を委ねるということですね。

これは「できない理由を言わない(考えない)」ということになります。

でも、「自分で決めなくてもいい」と思うだけで随分と楽になりませんか?
まあ、そのあとはまな板の上の鯉ですから、ただなすがままですけどね。

※そんな日のために武闘派女子の皆さんもたまにはマグロになってみるといいかもしれないですね(笑)

とはいえ、メンターがいない、そこまで信頼できる人がいない、という新たな「できない理由」が出てくるかもしれませんけど、それはまあいないもんはしょうがないので、また別の策を考えましょう。

ということでとりあえず「できない理由」を考えるのは辞めたほうが精神衛生上はよさそうだね、というお話でした(笑)

※このテーマに関しては自己肯定感だったり、その怖れをより追求してみることだったり、失敗とは何か?について自分なりの答えを出すことだったり、と様々なアプローチがほかにもあるんですけど、今日はこの辺でおしまいにしたいと思います。

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今日の話を無料アプリのvoicyで音声でラジオみたいに聴けます!
 
できない理由を考えて決められないならそれをやめちゃえば?
 
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