どうして私の周りには年上なのにお子ちゃまな人たちが出現するのか?~シャドウとの統合に向けたレッスン~



1回きりではなく、何度も似たパターンが繰り返されるとしたら、それには大きく2つの意味があるとみています。
ひとつめが「それが癖になっているから」。つまり、勝手知ったる我が家、ですね。
そして、もうひとつが「投影の法則」。つまり、彼らはシャドウなんです。
自分をよく知り、そのシャドウと統合するプロセスを考えていきたいと思います。

根本さん、こんにちは。いつもメルマガを楽しみにしています。

最近私の上司になった人(50手前くらい?)の口の利き方が、まるで荒れてる中学生ギャングで閉口していたら、あっ、これって私が抱える昔からのパターンかも?、と思ったんです。

そのパターンというのは、私より上の立場もしくは対等の立場のはずの人の内面や言動が異常に幼稚だったり子供だ、というものです。

子供時代を思い出しても、母親があまりに頼りなく、母親としての役目を果たせず、私が母の母をしていました。(私が思うに、母の精神年齢は10歳くらい)
祖母も、自分の思い通りにならないと小さな子供のように拗ねる人でした。

親族とは物理的に距離を取り、被害はなくなりましたが、
過去に勤務していた会社を思い浮かべてみても、
祖母のように、思い通りにならないと拗ねる定年間際の部長がいたり、
自分の仕事だけで手いっぱいで、部下の事を全く把握しておらず、管理職としての役目が出来なくて何の相談相手にもならない課長がいたり、
仕事が遅かったりこなせず、私にとってはむしろ、その存在が足手まといでしかない勤続年数の長さだけが取り柄の先輩がいたり、
中学や高校の部活にいたような、群れなければ何も出来ない意地の悪い先輩を彷彿とさせる同性同僚に迷惑したり。
異性に関しても、付き合いだした途端、相手が赤ちゃん返りして「〇〇でちゅ」と言い始めたり、小さい男の子と母親みたいな関係になりたがった男がいたり、
私のことが気になるのかな?という男から、小学生の男の子が好きな子にするような、ちょっかい出しやカラカイをされる、ということが結構ありました。

親と子、祖母と孫、上司と部下、先輩と後輩、彼氏と彼女、大人の男と女、という関係の中で、上下が逆じゃないか?とか、対等なはずでは?と思うけれど、そうじゃなくなってしまう、というパターンが子供の頃からあり、それに悩んだり迷惑したりイライラさせられてきた事に気づきました。

育った環境柄、私自身が早くに大人にならなければならなかった事が影響しているのかな?と思いますが、
どうして私の周りにはお子ちゃまが出没してしまんだ?という納得できない感があり過去のブログを探りましたが、似たような相談が見つからなかったのでリクエストします。
原因と解決法を教えて!根本さん。
(Rさん)

意外とそういう目に遭ってる人っていませんか?年上の上司(経営者)やパートナーがどんどんお子様化して、自分に依存してくるような経験。

で、これには2つの段階を踏んで説明ができます。

(1)習慣化・パターン・心の癖。

年上だけど頼りなくて、依存的な人が現れることが習慣(癖)になってしまうことがよくあります。

母や祖母などすごく身近な人がそうだとなおさらこのパターンは強くなりやすく、職場や恋愛などでも同じことが繰り返されるし、友達関係でも「気が付けばお姉さん的ポジション」にハマったりします。

これは「勝手知ったる我が家」みたいなもんでして、苦痛だけど、嫌なんだけど、望んでいるわけではないんだけど、「慣れている/知っている/わかっている」わけです。

Rさんは別に望んでるわけではないけれど、そんなお子様な人の扱いには慣れてると思うんですよね。「こうしてあげたらご機嫌が直る」「こういう言い方をすると相手は怒る」みたいな。

また、同時にメリットもそこには生まれてくると思うんです。
実際はどうか分かりませんけれど、「主導権を握れる」とか「ある程度、自分の思い通りのことができる」とか「けっこう自由に振舞える」とか。

改めてRさんの文章を読むと「正しさ」や「理想主義」を使っていますが、「だいぶ上から目線だなあ」って感じませんか?
それがすなわち、彼らの存在がRさんに必要な理由なんです。

少なくても「上に立つ」ということはできますよね?
すると、彼らのことをマウンティングできますよね?
つまり、彼らには負けないで済みますよね?(勝ち続けられますよね?)

よく「人をマウンティングする癖」や「誰かに対して競争を仕掛けてしまう心理」について私のブログでも扱いますけれど、双方がそこに何らかの目的(メリット)を持って集まっているんですね。

つまり、「思い通りにならないと拗ねる定年間際の部長」と「その部長をなだめるRさん」というのは、演劇の役割のようにそれぞれが必要なパーツであり、相互補完関係にあるわけです。

だから、そういう年上だけどお子ちゃまな人たちが現れるメリットってなんだだろう?って考えてみるのがお勧めです。

そのメリットを手放したくないから、同じ状況を作り出している、ということも言えますから。

そして、その心理をさらに深めると、もう一つの側面が見えてきます。

(2)投影の法則~シャドウの出現~

で、そういうお子ちゃまな母・祖母の元で育てば、否が応にも大人にならなきゃいけないわけで、おっしゃるようにRさんは早くに自立されたんだと思います。

その分、ちゃんと子供時代に子どもができなかったわけですよね。

参考)「早くに自立して子ども時代にちゃんと子どもができなかった人が持つ問題と魅力について。」

そうすると、Rさんの心の中には「早く大人にならなきゃいけないことによって封印されたお子様な私」がずーっと存在していることになります。

そして、そのお子様が解放されたくて、Rさんの潜在意識がすることは、目の前にそんなお子様を登場させること、なんです。

つまり、Rさんにとっては「早く自立したことによって封印された子どもの私」が「シャドウ」になっているわけですね。

参考)「いい人」をやめるにはどうしたらいいのか?~シャドウとの統合について~

そして、潜在意識は早くその部分を解放させたいので、次々に目の前に「もう一人の私(シャドウ)」を送り込んでくるのです。

つまり、部長や先輩や男やその他諸々の人たちは「もう一人の私」なんです。

ね?嫌な気分になるでしょう?気持ち悪いでしょう?(笑)

そう、その嫌な感じ、「いや、それは違う!」と反発したくなる気持ちの強さが、Rさんがその部分を抑圧し、隠してきた強さに比例します。

すなわち「絶対認めたくない!!!」と強く思ったならば、それくらいの強さで、その部分を抑圧してきた、ということです。

潜在意識はそういう風に「投影」を使って私たちに「解放」を働き掛けてきます。
シャドウをあなたの前に何度も登場させることによって「早く気づけよ!これがもう一人のあなたなんだよ!早くその自分を受容して、解放してあげて!」とメッセージを送ってくれているわけです。

そして、それをあなたが無視しているほど、潜在意識は何度もそれを繰り返し(=パターン化、習慣化させる)、さらに、その強度を上げていきます(つまり、より強烈なお子ちゃまを登場させる)。

だから、Rさんに求められているのは「ああ、彼らはもう一人の私なんだ」と気付き、それを受け入れていくこと、認めていくことです。

 私の中にもあんなお子様な部分があるんだ。
 私の中にはあんな依存的な自分がいるんだ。
 私はその部分をずっと抑圧して生きてこなきゃいけなかったんだ。

という風にね。

もし、Rさんの目の前にすっごく自立的で頼りがいがあって、Rさんよりも賢くて、力持ちで、器がでかくて、優しい人が現れたら、Rさんはどうなると思います??

やっと対等になれる人が現れた!と思って・・・甘えちゃいますか?
それとも自分の役割が果たすべく競争を仕掛けちゃいますか?

「シャドウ」の話にも出てきますが、その生きられなかったお子ちゃまな私をいかに受け止めてあげるのか?いかに愛してあげるか?がポイントになります。

例えば、こんな風に自分を見てあげるんです。

「自分の思い通りにならないと小さな子供のように拗ねるのは私も同じかもしれないなあ。確かに、相談相手にならない上司ばかりで『頼れないじゃないか!』って拗ねてるもんなあ」

「自分の仕事だけで手いっぱいで周りが見えてないのは恥ずかしいから、自分はそうならないようにすっごく頑張ってきたよなあ。けっこう無理してきたのかもなあ。」

「仕事が遅くて足手まといにならないように、めちゃくちゃ自分は頑張ってきたのかもしれないなあ。ほんとはもっとマイペースでやりたかったのかな。」

そんな感じですかね。そうして、「彼らが私の分身である」「彼らは私の中のもう一人の私である」と受け入れられたら、だいぶすっきりして、自由になり、心も楽になるでしょう。ほんと生きやすくなると思います。(それを「統合」と言います。)

「人の振り見て我が振りなおせ」とは古来言われる言葉ですけれど、頑張り屋さんや仕事ができる人は往々にして「私は正しい」という大義名分を使って、自分の中の弱さを抑圧してしまいます。(それが周りの人に投影されるのです)

「投影を取り戻す」と言いますが、そうして目の前に現れた「自分の弱さの分身」をいかに受け入れ、愛するか?が今のRさんには求められているのでしょう。

そして、そのことは、この記事を読まれている私たちみんなに突き付けられた課題でもあります。(なぜならば、この記事を読まれている私や皆さんにとってRさんは他人ではなく、もう一人の私、ですから)

さて、あなたは自分の中の弱さをどう愛しますか?
あなたは自分の中にある、思い通りにならない私をどう許してあげますか?

そんなことを考えてみるのもいいかもしれません。

※今日のvoicyとYoutubeではそんなシャドウを受け入れるイメージワークをしようと思います。

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