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その一歩を踏み出せたことを「すばらしい!」と賞賛してあげませんか?
いきなり最初からうまく行くことって滅多にないと思うんですね。でも、チャレンジできたわけですから、それは素晴らしいことなのです。
そこで改めて「なぜNoを言いたいのか?」を見つめ直し、次なる一歩を模索していきましょう。
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私は嫌われるのが怖くてNoが言えません。自分の気持ちを表現するのも、物凄く苦手です。
ところが、今日仕事である頼みごとをされた際、思いきって断ったんですね。
頼んだ人本人でも直ぐにできる簡単な仕事でしたし、別に私がやらなくてもって。
そうしたら、罪悪感でいっぱいなんです。
けど、いやいや引き受けてたとしても、嫌な気持ちになったと思うんです。
どっちに転んでも嫌な気持ちなるなんて、じゃあどうすりゃ良かったのか。
なんで些細なことで、こんなに悩まないといけないのか、苦しいです。
当たり前にハッキリ断って、さっぱりしてる人が羨ましいです。
(Sさん)
まあ、慣れないことをするとねー、やっぱり嫌な気持ちになりますよねー(笑)
でも、それが一歩目です。
この気持ち、覚えておかれるといいと思います。
嫌われるのが怖くてNoが言えなかった人が、Noを思い切って言ったら、そりゃあ、いや~な気持ちになるものです。
罪悪感も覚えるし、後悔もするでしょう。
その断った本人のその後が気になって目で追ってしまうでしょうし、嫌われないだろうか?嫌な奴と思われるんじゃないか?とあれこれ気にしてしまうでしょう。
その後もなんかその人に気を使っちゃうようになるかもしれません。
で、「やっぱり嫌でも引き受けた方がよかったんじゃないか?」と思うわけです。
とはいえ、引き受けたってやっぱり嫌な思いをするしなあ、と葛藤します。
「断ったときの嫌な気分と、引き受けたときの嫌な気分とどっちがマシか?」なんてことを考えちゃったりしてね。
で、それで根本さんのところに来て、「いい人をやるのが嫌で思い切ってNoって言ったんですけど、やっぱりうまくいかなくて。」などと相談されるわけですね。
毎度、ありがとうございますっ!!!
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で、毎度おなじみ「そもそも論」に立ち返ってみましょう。
Sさんはその頼みごとをどうして断ったのでしょう?
どうなりたくて、何が目的で断ることにしたのでしょう?
表向きの理由は「別にあたしがやらんでも、あんただってできる簡単な仕事やろ?」ってことだと思うんですけど、もう少し掘り下げてみてください。
「正直にNoを言えるようになりたい!」
「もういい人は辞めたい!」
「自分の気持ちに素直に生きたい!」
「嫌われるのが怖くて我慢するのはもう嫌だ!」
「もっと自己主張できるようになりたい!」
などかもしれませんね。もしかして、そこまで深くは考えてなかった?(笑)
で、自分がどうしたいのか?どういう目的でNoを言ったのか?ということが確認できるとちょっと気持ちは楽になるかもしれません。
よくセミナーやセッションなどでもお伝えしているのが、
「一回で正解を出そうとしてない?」
という疑問です。もう少し分かりやすく言えば「いきなりはじめっからうまくいくと思うな、ボケ!」という鉄則です。
Noを言えなかった人がNoを言うとしたら、いきなりうまく行くことなんてまあありません。
「Noって言った後にすごく気分が悪くなった」
「勇気を出してNoを言ったら相手に怪訝な顔をされた」
「頑張ってNoを言ったら相手に『冷たい、ひどい』って言われた」
なんてことはザラに起こりますね。
いきなり言って「スッキリしました!」という人もいるけれど、たいていの人はモヤッとした気分になると思います。
だって、初心者なんですもの。
車の免許取っていきなり路上に出たときの気持ち、覚えてます?
誰かのために料理をした日のこと、覚えてます?
初めてベッドインしたときのこと、覚えてます?
いきなりうまく行きました?
はじめっからうまくいかないのは当たり前で、でも、それでもあきらめずに何度もチャレンジしていくとだんだんうまくいくようになりますよねー。
だからこそ、そもそも論の「私はどうしたいのか?どうなりたいのか?」という点が重要なんですね。
Sさん、みなさん、改めて考えてみてください。
「どうしてNoと言えるようになりたいのですか?どうしていい人をやめたいのですか?」
その答えが明確になればなるほど、その答えは「ヴィジョン」になります。まあ、目標になるんですね。
そうするとSさんの今回のチャレンジは「栄えある第一回チャレンジ」という風に命名できると思うんですね。
その結果は自分が期待したモノではなかったかもしれませんけれど、でも、大きな一歩を踏み出したことには違いはないわけです。
そして、大切なことは「踏み出さなかったら分からないことに気付いた」ということです。
「そっか。Noと言うことでこんなにも罪悪感を覚えるんだ。だから今までNoと言うことができなかったんだ。そりゃそうだよな。こんな嫌な思いをするんだもの」みたいな感じで。
それは「学び」なわけです。つまり、SさんはNoと言って罪悪感を覚えて嫌な思いもしたけれど、確実に一歩成長したってことです。
そう、「一発でうまくやろうと思うなよ!」に続くのは、「嫌な思いをすることだって成長だぜ!」です。
そして、その成長分を受け止め、自分の気持ちを受け入れ、またチャレンジしていきましょうね。
>どっちに転んでも嫌な気持ちなるなんて、じゃあどうすりゃ良かったのか。
>なんで些細なことで、こんなに悩まないといけないのか、苦しいです。
この思い、ぜひとも覚えておいてください(日記とかに残しておくのがいいです)。
なぜかというと、やがてSさんも「当たり前にハッキリ断って、さっぱりしてる人」になっていくわけですが、そのときに「以前からずっとそうだったわけじゃないんだよ」ということを思い出すためです。
自己肯定感や自信は「以前できなかったのに今できるようになったこと」という実績で、大いにアップするものですが、私たちは「以前できなかったことを忘れてしまう」という癖があるんです。
だから、この栄えある一歩目はぜひともSさんの銅像と共に玄関先に飾っておいていただきたい記録なのですな。
ということで「なぜ、Noが言えるようになりたいのか?」という答えを改めて見つめ直し、「第二回」にまたチャレンジしていきましょう。
そうして、だんだん上手になっていく自分をぜひ感じてみてください。
※ちなみに「No」と言えない人にとっての目標は「No」と言えることだけではなく、自分の意志に基づいて「Yes」と「No」が言えるようになることですね。
最初からうまくいかないもの。
そして、だんだん慣れて、うまくなっていくもの。
何についても同じことですよね。
だから、まずは一歩目を踏み出したことを喜び、褒めたたえ、そして次なる一歩をまた踏み出していきましょう!
それを繰り返していけば自信もつくし、自己肯定感もあがるし、素晴らしいことばかりなのです!!
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