夢もモノも男も手に入った途端に価値が感じられなくなる心理。



自己否定が強い状態だと、自分が手に入れていないものにはとても価値を感じるのに、実際手に入れると全然価値を感じられなくなるもんです。
そうすると、夢を叶えたって喜べないし、男を手に入れても全然幸せを感じられなくなってしまうのです。

根本先生、こんにちは。
ライフワークやお金のことと、母との関係で苦しくなる時があり悩んでいます。
自分の夢に向かって今頑張っている最中なんですが、なかなか先が見えず、貯金は少しあるけどお金に対する不安が強いです。

やりたいことをして夢を叶えている人を見ると嫉妬してしまいます。
そういう人を見ると、育った環境が裕福でなくても、親族から愛情を注いでもらっていた人ばかりなのでは?と感じることがあり。。
そんな時『自分が今何をすべきか?』より『全部母のせいだ!』という思いでいっぱいになってしまい、苦しいです。

お恨み帳を書こうかとも思うのですが、『そんな酷いこと書けない。。』と思っているので書けません。それだけ母が好きなんだとわかりましたが、それでも自分の欲求が満たされていない時に母を憎む対象にしてしまっています。
どういう考え方をしたら気持ちが楽になるでしょうか?

私の生い立ちは、、
●長女30歳。
●5歳の時に親が離婚、母は10年後に再婚するも、バツ2。
●母親は彼氏ができるたびに家に連れてきたが、 歴代彼氏はDVだったり、物を投げたりする人がいたり。
●情緒不安定な母から早く逃げたくて『早く大人になってなんでも自分でできるようになりたい』という思いを小学生から20歳くらいまで持ち続けていました。(20歳で一人暮らしを始める)
●私は、私のカウンセラー役のような愛情をたっぷり注いでくれる大好きな人と結婚しましたが、彼もまた家庭で色々あった人で、お互いに親密感の恐れ?なのか別居婚です。
(Yさん)

Yさんもどうやら「夢を1つ叶えた人」みたいですけどねー。気付いてます??

ほら、ずっと叶えたかった「一人暮らし」を20歳の時に実現させたんでしょう?

え?そんなの大したことじゃない??え?マジ?

でも、それって大事なことでねー。

「そっか、あたしはすでに夢を叶えたことがあるんだ。ってことは、○○も△△も××もあるじゃねーか!?」なんてたくさん気付くことも出てくるかもしれません。

そもそも「夢に向かって頑張ってる最中」ということで、「夢を見つける」ことはできているわけですよね?

あと、今は別居婚な旦那ですけど、「カウンセラー役のような愛情をたっぷり注いでくれる大好きな人」もかつては夢じゃなかったですか???だとしたら、それも叶ってますよね?

つまり、今のYさんはすでにあれこれと「やりたいことを叶えてきた実績」があるんじゃないかと思うんですよねー。

まあ、これ「親密感への怖れ」にもつながることなのですけど、私たちは「自分が叶えたかったことを叶えた」としても、その価値を全然受け取れずにゴミ箱に捨ててしまうことがあるんです。

ずっと叶えたかったことを成し遂げたとしても「ま、これは大したことじゃねーや」という風に。

つまり、「ないものねだり」と言ってもいいかもしれません。

『自分の手元にないものには価値があり、それを手に入れた瞬間に価値が感じられなくなってしまう』という。

これは「モノ」でもそうだし「夢」でもそうだし、もちろん「パートナー」にも「お金」にも同じことが言えます。

だから、まずYさんには、これまで自分が成し遂げてきた「目標」や「夢」を振り返って欲しいなあ、と思います。

皆さんもぜひやってみてください。

「志望校に合格した」から「憧れだったハワイに行けた」とか「お金を貯めて欲しかったコートを手に入れた」とか「前から行きたかったお店に行けた」とか「念願の根本先生のセミナーに参戦した」とか(最後は特に重要っす!!!!!!)。

意外と私たち、やりたいことや夢や目標を叶えているのかもしれません。

で、何が大事か?ってちゃんとそのことを「受け取ること」でして、「おお、あたし、けっこうイケてるなあ!」と自信にすることです。つまりは、コレ、自己肯定感をあげる方法なんですね。

でも、なんで「手に入れた瞬間に価値が感じられなくなる」のでしょう?

まあ、ほんとシンプルなんですけど、「自己嫌悪が強いから=自己否定が強いから=自己肯定感が低いから」ということですね。

自分のことをちっぽけに扱っているから、自分が成し遂げたことがちっぽけになってしまうんです。
モノもそう、男もそう、お金もそう。

だから、やっぱり自肯定感をあげるってことがいつも通り重要なテーマになるんですね。

でも、よくよく見れば、先ほど紹介したように、そのためのネタはたくさん揃っているわけです。

だから、Yさんの人生を誰か他人の人生として見つめ直したら、思わず嫉妬してしまうくらい色々なことを成し遂げてきているかもしれませんよ。

さて、二つ目のテーマ。

夢を叶えるのって怖いんですよね。だから、私たちの意識は「逃げたく」なります。

「先が見えない」というのもまた怖れからの逃避である可能性が高いですし、お母さんのせいにしてしまうのも、その怖れが引き起こしているのかもしれないですねー。

ただ、Yさんの夢が何で、今どんな状況にあって、ほんとうに先が長いのか?あるいは、今までどんな進捗があったのか?などが分からないので何とも言えないんですけどね。

ということで、おかんの話。

そういう環境に育ってきたとするならば、おかんに対しては恨み辛みも相当あると想像されるんですけど、でも、おかんにだいぶ気を使って生きてきませんでしたか?

いわゆる「癒着」というのももしかしたらあるかもしれないなあ・・・と思うんですけど、いかがでしょうか?

両親が離婚してシングルマザーの元で育つと、どうしてもお母さんの感情に振り回されることになりますよね?
先々への不安もあるでしょうし、男の出入りが激しいお母さんならなおさら「居場所のなさ」を感じてしまうかもしれないし、「自分は邪魔者」という思いを抱いてしまうかもしれません。

御恨み帳が書けないのも、逆にそんなお母さんとの心理的距離が近すぎるかもしれないし、だいぶ気を使ってきた、だいぶ助けてきた、って背景もあるかもしれません。

「御恨み帳を書くといいでっせ」とあちこちで言ってますけれど、実は「癒着」の関係にある相手にはなかなか書けないものなんです。

癒着ってお互いの心理的境界線がなくなってしまうことで、いわば「感情を共有する」んですね。

そしたら、自分の感情なのか、お母さんの感情なのか区別が付かなくなるし、また、癒着する裏には罪悪感があったり、同情があったり、怖れや不安が強かったりするので、「御恨み帳を書くなんてお母さんに申し訳ない」なんて感じるものです。

まあ、癒着を切るにも御恨み帳は使えるのですが、逆に癒着が強いからこそ御恨み帳が書けない、という矛盾もそこに生まれます。

ってことで、その場合はどうしたらいいんでしたっけ?

私のブログを長年読んで下さっている皆さま、並びに、お弟子の皆さまはもう分かりますよね?ね?ね?

そう「自分軸」ね。

>それでも自分の欲求が満たされていない時に母を憎む対象にしてしまっています。

今、こうなってしまってるのはそうなるだけの事情があったので仕方がないのだけど、このままだとお母さんを「都合のいい女」にしちゃいますよね?(意味が違うか(笑))

つまり、自分の都合によって憎んだり、感謝したり、むかついたりする相手に任命してしまうということで、いわば「癒着」であり、「母軸」であることが推測できますね。

ということで、改めて「自分軸、自分軸」と魔法の言葉を唱えてみましょう。

「私は私、おかんはおかん。
 私は私の人生を生きる。おかんはおかんの人生を生きる。
 私は私で幸せになるし、おかんは私の知らんところで勝手に幸せになる。」

この辺りのアファメーションを1日100回くらい呟くようにしてみると良いかもしれません。憑き物が落ちるように心が軽くなっていくかもねー。

ということで、

(1)自分が今まで成し遂げたことを「おお、すげー!」と思い直して、自己肯定感をあげ、自信を付ける

(2)夢に向かって頑張ってる自分を「えらいなー」と肯定し続けて、何かとおかんのせいにすることをやめる

(3)おかんから精神的に自立すべく「自分軸」を意識して過ごす

この辺をとりあえずやってみたらいいんじゃないでしょうか?

とにかく、夢に向かって頑張ってるってほんとに素晴らしいことだし、ぜひとも叶えてくださいね―!応援してますー!!

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「手に入れた途端に価値を感じなくなってしまう心理。」
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