「自分はどうしたいのか?」という問いは常にあなたに投げかけられている。



「正しさ」を主張してしまうと、チームの中には不協和音が流れるのが決まりでして、時にはそれを捨てることも必要になります。
だからこそ、「自分がどうしたいのか?」という自分軸な問いかけが何よりも重要なのです。

根本先生こんばんは。
最近はVoisyをよく聞かせていただいています。とっても楽しいです。ありがとうございます。

仕事のことで少し相談させてください。

私はサービス業で販売をしています。最初は自分の担当のメーカーの業務と接客が主でしたが、リーダーが寿退社され、今までイベントごとのレイアウトや什器の発注、本部とのやり取りなどなど、細かい沢山の仕事が降ってきました。

前からおられるパートのおばさんはそれらに手を出そうとせず、何かと理由を付けてそうゆうのは若い子が、とか言うのです。
いちいちあれはどうなの?これはどうなの?と聞かれるのですが、立場的に同じなので私もわからないこともありイラッとしてしまいます。

子どもっぽいかもしれませんが、長年働いている人が動かないのに、何で私がやらないといけないの!と思ってしまいます。

私の依存心と自立心が闘っているのかな?
毎朝職場に行くと、またあれもこれも自分がやらないとなのか、と思うとイライラしてしまいます。

今日上司に私の態度が悪いとクレームがあったことがあるから気を付けるようにと言われて泣きそうになりました。

余裕がないとイライラしてしまうのは私のよくない所ですが、余裕がありゆったりしている穏やかな自分は大好きです。

職場のおばさんをみていると、責任のがれをしているように見えた母を思い出します。
まだ生きていますが。近いと辛いので別々に住んであまり会わないようにしています。

同時進行であれやこれや仕事が降ってくる内容が自分に合わないのか、人が減っていくばかりであっちこっちから声がかかる売り場にいろいろ少ないメンバーでやりくり出来るよう案を出しても何も変わらず怒ってばかりいる自分が少しかわいそうだな~と思って先生に何か少し心が軽くなるお言葉をいただけないかとメッセージさせていただきました。

長々とすみません。よろしくお願い致します。

(Yさん)

最近、voicyを聴いてくださっている方が増えてきて嬉しい限りです。
無料ラジオアプリなので、まだの方はぜひ!1本10分程度なので、気軽にながら聞きしていただけまっせ!(宣伝)

さて、Yさん。まあ、まず大前提として「おばちゃんはずる賢く、要領がいい」という原則は覚えておかれるとよいと思います。

「若い子がやった方がいい」というのは、テイのいい逃げ口上で、クレームにしても自分に火の粉がかからないように責任逃れするのが常套手段です。

仕事だって「できるだけ楽してお金をもらいたい」と思っている人が多いもので、下手に上司がおばちゃんに文句を言うと、拗ねたり、怒ったりして駄々をこねることが多いものです。

だから、そうしたおばちゃんたちには「何も期待しない」という前提で動かないと、どんどん火の粉を浴びることになります。(つまり、いじめられるよ!ということです)

で、そんなおばちゃんたちに取り入る、という手段もありまして、無邪気に可愛らしく振る舞っていたり、感謝を伝えたり、魅力を伝えたり、教えを請うたり、饅頭やお煎餅を差し入れしたり、ニコニコしたりしていると気に入られて味方になってもらえる場合もあります。

でも、武闘派な皆さまは「敵に媚びを売るくらいならば戦う方が武士の生き方」などと考えていらっしゃるので、つい、おばちゃんたちに反発して、「あの子、可愛くないわね」と思われる可能性が高いです。

だから、その辺は「自分がどういう風にこの職場に関わるか?」を自分で決めなきゃいけないところです。

もし、おばちゃんたちに対抗して仕事をするならば、Yes/Noをはっきりさせて、ドライに、淡々と仕事をこなすことが求められます。

細かいたくさんの仕事が降ってくるのはめんどくさいですが、それを毅然と拒否することも重要です。

つまり、そこでは「嫌われても構わない」という姿勢でいることが大事なのです。

もちろん、統括するマネージャーや店長などは、そんなおばちゃんの扱い方に苦慮していることが多く、何も彼女たちに言えない人も多いと思います。

だから、マネージャーさんに助けを求めても「ごめん、そこは何とかうまくやってくれる?」などと逃げられてしまうことが多いでしょう。

>長年働いている人が動かないのに、何で私がやらないといけないの!と思ってしまいます。

そう思うのは無理ないことですし、そりゃそうだよね~としか言えないんですけれど、彼女たちはそもそもやる気はないし、新しいことを覚える余裕もないし、「同じ立場」だと思っているのはYさんだけで、おばちゃんたちからすれば「めんどくさい仕事はあの子にやらせておけばいい」というスタンスで統一されていると思うので、そこに期待しない方が良いのです。

つまり、そんなおばちゃんたちにとっては「立場が同じ」とか「長年働いている」とか「能力がある」とかそんなことは一切関係なく、「だって今さら新しいこと覚えるなんてめんどくさいし、それで時給が変わるわけでもないから、やらない方が全然いいじゃない」という思いなのです。

で、そうした思いを「正しさ」を使って弾劾すればするほど、おばちゃんたちとの壁は広がっていくものです。

まあ、Yさんだけでなく、また、相手がおばちゃんだけでなく、こうした苦労は多くの方がされていることと思います。男の職場だってそういうことは起こりうるし、職場じゃなくても、習い事や趣味の集まりだってそういう事例はたくさんあります。

ここでは「正しさ(理論)」vs「感情」の争いが生まれます。

当然、対立になるわけで、お互いが歩み寄ることはできず、むしろ、対立が深まれば深まるほど、お互いの態度が硬化するので、一発触発の危機を生みます。
それでチームが分裂したり、崩壊したりすることもよくありますねー。

で、しかも、そこにオカン問題が絡んでくるんですよね?

>職場のおばさんをみていると、責任のがれをしているように見えた母を思い出します。

という風にねー。
これがまあ、厄介っちゃ厄介で、そのおばちゃんにお母さんを投影しますから、なおさら忸怩たる思いを抱かれることと思います。

だから、問題の本質としてはそのおばちゃんとの関係ではなく、お母さんとの関係なのですね。

こうやって人間関係ってどこまでも追いかけてくる資質があるんです。

例えば、権威との葛藤を持つ方は、何度転職しても上司や社長に権威(父や母)を投影するので、まるで「お父さんとの関係を、職場で再現している」かのようになります。

だから、セッションならば「いよいよ、おかんと向き合う時期が来たねえ」なんて話をするわけです。

つまり、Yさんにとっては「責任逃ればかりをしていたお母さんをそのおばちゃんに投影している」と言えるわけです。

さて、どうしましょうか?
おかんといよいよ向き合いますか?

で、そのためにもすっごく大事なのが毎度おなじみ「自分軸」です。

先ほどもチラッと書きましたが、「本来こうすべき」という正しさや理論を盾にしたって、感情的なおばちゃん(おかん)との溝は深まるばかりで、何ら解決の糸口が見えません。

もし、Yさんをセッションするとするならば、私はこういう質問をすると思います。

「Yさんはさー、この職場をどういう風にしたいの?どういう風に仕事と関わっていきたいの?パートさんたちとみんなが仲良くできる職場を目指したいの?それとも、仕事って割り切れたらそれでいいの?」と。

「本来どうあるべきか?」なんて理論はこの際どうでもよくて、「私はどうしたいのか?」ということなのです。

武闘派なみなさんはここでほんと「正しさ」や「理論」の罠にずっぽりハマります。

・仕事なんだからみんな協力すべきでしょ!
・一人に責任や仕事を押し付けるなんてすべきじゃないでしょ!
・お客様が第一なんだから、スタッフが揉めてる場合じゃないでしょ!
・みんなで協力して取り組んだ方が効率的なんだからそうすべきでしょ!

みたいに考えるわけですけれど、おばちゃんたちからすればそうした思いは「え?そんなのやだ。めんどくさいじゃん」の一言で吹っ飛んでしまいます。

皆さんが正しさを主張すればするほど、彼女たちは引いてしまいますね。
だって、それ、正論ですもの。

だから、そうした正しさは即刻手放すのがうまくやる法則ですし(幸せと正しさは反比例する法則)、もし、その正しさを押し通すのであれば、今の職場はYさんに向いていない、ということになります。

だからこそ、Yさんが「私はどうしたいのか?」というところに重きを置くわけです。

・新しい仕事をみんなで配分するのが「正しい」という思いは捨てて、新しい仕事をみんなで楽しくするにはどうしたらいいのか?を考える。

・新しい仕事を自分が引き受ける代わりに、上司と交渉して時給を上げるなり、特別報酬をもらうなりできるよう交渉する。それができないのであれば、仕事を拒否するか、退職するかを選ぶ。

・新しい仕事を自分がやる代わりに、今まで抱えていた仕事を別の人に振ってもらえるようにマネージャーに相談する。もし、それを拒否された場合は退職する。

・新しい仕事を自分が担当する意義・意味・価値を見直し、これが将来に役立つかどうかを検討する。もし、ここで学び、成長できることが将来の自分に役立つのであれば、その仕事を引き受ける。そうでないのであれば拒否する。

つまり、「正しい人」であることに加え、「いい人」でいることには何の意味がなく、自分が自分を守るために「自分軸」を押し通すことが重要なんです。

今、回って来た仕事が自分にとってクスリになるのか毒になるのかの判断ができるのは自分だけですし、そのためには「自分はなぜ、この仕事をしているのか?」という意味付けや「将来、自分は何をしたいのか?どう生きたいのか?」というヴィジョンがとっても大事なんです。

たかがパートだから、なんて自分を低く見てないですよね?
この仕事だってYさんがより幸せな人生を歩むためのひとつのプロセスなんです。

だからこそ、自分のために「この仕事とどう関わりたいのか?」という自分軸な意思決定がとても大切だと思うのですが、いかがでしょうか?

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「敏感すぎるあなたが人付き合いで疲れない方法」(フォレスト出版)

『人のために頑張りすぎて疲れたときに読む本』(大和書房)

「敏感すぎるあなたが7日間で自己肯定感をあげる方法」(あさ出版)

「ついつい抱え込んでしまう人がもう無理! と思ったら読む本」(リベラル社)

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動画配信/DVD「自己肯定感をあげる3daysプログラム」

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「常に「自分はどうしたいか?」と問われている。」
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