「ない」ものはずっと「ない」ままだから「ある」を意識づける~思い込みが世界を創造する~



「時間がない」「お金がない」「男がいねえ」などの思い込みが習慣化されると、仮に「時間がある」状態が与えられても、あれこれ予定を詰め込んで即座に「時間がない」状態を創り出します。
「今日はいろいろできる時間があったのになあ。気が付けばもう夜。何してたんだろう?」なんて思ったことはありませんか?

昨日、面白いネタが浮かんだと思って意気揚々と原稿を書こうと思ったら、よりによって弟子のサトヒが同じ話を書いていたので(そりゃ奴がネタ元だからな)、拗ねて本の原稿を書き始めた私です。こんにちは。お陰で脱稿できました(笑)

さて、よくクライアントさんからも「3月で仕事を辞めたらやりたいことがいっぱいあるんです。今は時間がなくてできないことができると思うと楽しみです!」などとお聞きすることがあるんですね。

すると「そのワクワク感に水を差すようで申し訳ないんだけど、今時間がなくてできないことは、仕事辞めてからも時間がなくてできなくなるから、今からあまり計画を詰め込まない方がいいですよ」と夢をぶち壊すようなことをお伝えしたりします。

「ない」という思い込みは、それが思い込みである以上、状況が変わっても、人間関係が変わっても、そのうちその思い込みが復活してきてやっぱり「ない」という現実を作り出すものなんです。

時間に限らず、お金もそうだし、恋人も、婚活も、仕事も何にでも共通します。

私たちはひとりひとりがそれぞれの世界の創造者なので「ない」と思えば「ない」ことを作り出します。
言い換えれば、「ある」と思えば「ある」世界を創造できるのです。これが今日のお話です。

私自身もこれはものすごくよく経験してます。
例えば、2003年に会社員を辞めて今の仕事を始めた時、2015年にフリーのカウンセラーになった時、「これで時間がたっぷり使えるからもっとやりたいことができるだろう」とニヤニヤしていたのですが、モノの数か月で「やっぱり時間がねえ。なぜだ!なぜなんだ!」とバタバタすることになります。

最近だって「この本を書き終わったら自由な時間ができる。そしたら温泉に行ったり、焚き火をしたりできるぞ!」と思って脱稿したら、その他こまごまとした仕事やら何やらが入って来て(多少はできるけれど)思っていたほど温泉に浸かりまくれませんでした。

「忙しくて○○する時間がない」という思い込みが私の中にしっかり根付いていたので、それが状況が変わろうと(転職しようが、脱稿しようが)、変わらなかったのです。

お金の話をしてみましょう。
以前、私のクライアントさんだったA氏は給料が手取りで30万くらいだったのですが、全然「お金が足りない」と思いながら生活をしていました。
転職して金融系の会社に入ったら給料が一気に50万に増えました。これでだいぶ余裕ができるだろう、と思っていたのですが、数か月後、やっぱり「お金が足りない」と思うに至ります。
そして、さらにその数年後、外資系の金融コンサルの会社に転じ、月収が80万になりました。これでもう大丈夫だろう!と思ったのも束の間、忙しくてあまりお金を使う機会がないにも関わらず、月末には「お金が足りない」という状況になっていました。

「お金が足りない」という思い込みが収入が増えたところで変わらなかった(=長年の習慣によって染みついていた)ので、やはり「お金が足りない」という現実を創り出していたのです。

言い換えると、私たちはそれくらい世界を創造する力があるということです。

似た例はほんとうにたくさんあります。
「どうせ、ろくな男なんていないんだよねー」と思いながらお見合いパーティや街コンに行ったら、やっぱり「ろくな男なんていなかった」という話。

「今は子育てて忙しいから、子どもに手がかからなくなったら、ちゃんと仕事しよう」と思いながら、子どもが中学生になってもなかなか「子離れ」ができなくて、仕事に没頭できないママの話。

「地元には仕事も娯楽も何もない。東京に行ったらもっと楽しいはず」と思って、転職先を東京に選んだのだけど、なかなか思うような仕事に就けず、遊びも満喫でなかった話。「東京って言っても、やっぱり何もないんだよね」との結論だけが得られました。

「もうこの年になればいい男なんて全部売り切れてるよねー」と思っていれば、そういう男との出会いを自ら遠ざけているのかもしれません。

「ない」と思っていると「ない」景色があなたの眼前に広がります。
「ない」と思っていると「ない」状況を自らが無意識に創り出します。

もちろん、そうでないケースもありますよ。
たまたま出会った人が、たまたま入った会社が、その思い込みを変えてくれることもあります。

ただ、そこにはその思い込みを変えるだけの何かがきっとあったはずです。
「ない」から「ある」に変わる何かが。

もしくは、その思い込みが元々それほど強くなかったのかもしれません。

この話を拡大すると「幸せ」や「豊かさ」においても同じことが言えます。

「幸せになりたい」「豊かになりたい」あるいは「楽になりたい」でもいいですが、そう思う裏側には「今、幸せでない」「今、豊かでない」「今は楽じゃない(しんどい)」という思いがあります。

その思いを長年積み重ねるとそれが習慣化して「幸せじゃないことが当たり前」になってしまいます。

じゃあ、「幸せじゃない」と思っている状態から「幸せだ!」に変わる瞬間ってどんな瞬間か想像できるでしょうか?

「気が付けば幸せになっていました~」という理想を掲げるのもいいんですけど、じゃあ、どこに「幸せじゃない」→「幸せ」に変わる点があるのでしょう?

たぶん、そこで浮かぶのは「他人軸」なことだと思うのです。

「素敵な彼ができたら」「宝くじに当たったら」「家から解放されたら」「上司が変わったら」等々、主語が「他人」です。

つまりは主体性がない生き方になっちまっているんですね。

だから、ずーっと待っているのだけど「幸せ」はやってこない。必死に頑張ってお金を稼いでいるのだけど「豊かさ」を感じられない、という現実が生まれるのです。

そろそろ読者のみなさまは「じゃあ、どうしたらいいのかはよ教えんかい!ぼけ!!」というモードになってきていると思うので、そろそろ本題に入りたいと思います(笑)

「ある」に目を向けてみるのです。
今あるもの。

つまり「本当に時間がないの?」「ほんとうにお金がないの?」「ほんとうにそんな男はいないの?」という風に、その思い込みを疑ってみるんです。

私たちの脳やマインドは良くできていて「ない」と思えば「ない」を引っ張り出してくるし、「ある」と思えば「ある」を引っ張り出してきます。

だから、「ある」という目で見てみると、時間やお金や男も「ある」ことに気付きます。

さて、そこからがポイントです。

「本当に時間がないの?あるんじゃないの?」という風に見てみると、確かに「ある」と思えます。

「映画を見る時間もあるし、カフェでお茶する時間もあるし、お風呂にゆっくり入って歌を歌いまくる時間もあるし」と。

そのあとに「でも」が付いてきませんか?

「でも、そういう時間がないと息抜きができないし、癒しがなくなるんですよ」とか。

「でも、確かに生活するには十分なお金は頂いていますけど、それじゃあ余裕がないじゃないですか」とか。

「でも、仕事を削れば家族と過ごす時間は作れますけど、それじゃあ、仕事で評価されなくなるじゃないですか」とか。

痛い?(笑)

でも、これを「痛い」と感じられる人はもう変わり始めてる人ですね。

そこで自分を責める必要は露ほどもないので先をお読みくださいませ。

一つ目の見方は「時間がない」のではなくて、他のものが「ない」んじゃないの?というものです。

「余裕がない(=余裕が欲しい)」「癒しがない(=癒しがほしい)」などの。

→じゃあ、そっちに意識向けましょうか。自分に余裕や癒しをまずは与えてみましょうか。

二つ目の見方は、やっぱり他人軸がバリバリじゃない?

「仕事で評価されなくなるのはヤバい」とか。

→じゃあ、自分軸を取り戻してみましょうか。本当に自分が大切にしたいものは何?という風に。

三つ目の見方は、ほんとうにやりたいことや欲しいものを手に入れる覚悟ができていないんじゃない?

ライフワークを生きるのは怖いです。
ヘラクレスオオカブトくんに出会うのは死ぬほど怖いです。

だったら、今のままの方が安全だよね?ね?ね?と。

→その怖れと向き合ってみます。それだけで怖れが緩和されます。向き合うってのは、何が怖いのか?を自分に問うてみたり、実際にその生き方をしたときの自分をありありと想像する(ヴィジョンを描く)とかです。

四つ目の見方。これが本編で一番お伝えしたいことなんですけど、「今あるものに感謝が足りてないじゃない?」です。

今、あるものに感謝する。
ないものねだりをせずに、あるものに感謝する。

「今、時間がないない言ってバタバタしているけれど、カフェでお茶する時間とお金はあるんだよなあ。ありがたいよなあ。」

「確かに忙しくて時間がないけど、それだけ自分を必要としてくれてる人がいるってことだよなあ。ありがたいよなあ。」

この「感謝」だけで「ない」から「ある」に変えることができるでしょう。

それと同時に「あたしってそういう人間だもんなあ」という自己肯定もできるようになっていきます。

そして、「ない」と思っていたものが感謝によって「ある」に変わっていきます。

あるいは、「ない」ということを受け入れられるようになり、それに捉われなくなっていきます。

そして、そんな自分を肯定する(自己肯定感)ことができるようになっていくのです。

「それが自分なんだからしゃあないわなあ」と。

私自身のお話。

「俺って結局、なんだかんだバタバタしていたい人なんだよな。時間があっても仕事を創り出して埋めちゃうし、そうして動いていることが好きだし、幸せなんだよな。それだけの機会を与えてくれているお客さんたちに感謝だし、何よりそんな好き勝手やることを許してくれる家族に感謝だよなあ。ありがたいよなあ」

そんな風に思うようにしたら、時間がない!ってことを思わなくなりました。
正確に言えば、時間がない!という思いに捉われなくなっていきました(でも、まだ捉われるときも大いにあるけれど(笑))。

「時間がないってのは自分にとっては当たり前なんだから、今できることをやるしかないもんねー。時間ができたらやろうなんてこと思ってたら、自分の性格上、一生できないもんねー。バタバタしながらもこなしていくのが自分のスタイルだもんねー」

自分をコントロールせずに、自分の良い点も悪い点も含めて、それに合わせていく(=自己肯定感そのもの)ことができるようになっていきました。

そしたら、「時間はある。お金もある。人もいる。仕事もある。何でもある。」という思い込みが徐々に形成されていっているんですね。

とはいえ、私にとって「時間がない」というのが最後まで染みついている思い込みです。
ある程度はクリアになってきましたけれど、まだまだ発展途上なのは否めません。
だから、ほんとは偉そうなことを言う資格はまだないんですけどねー。

もうすぐ名古屋に着いちゃうのにまだ原稿が書き終わらずに、「やべぇ、時間がねえ」と若干焦りながらこの原稿を書き終えようと思います(笑)

★自己肯定感をあげるためのセミナー

『自己肯定感をあげる3daysプログラム』

東京:2/9(日)、3/8(日)、4/12(日)

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★自分軸を確立するための本。

『人のために頑張りすぎて疲れたときに読む本』(大和書房)

今日の話を無料アプリのvoicyで音声で聴けますよ!
 
「時間がない、のは当たり前だから、今できる範囲でやってみる。」
https://voicy.jp/channel/962/69626
 

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