不足を埋めるために頑張って来た人がその前提に気付くと頑張れなくなる法則。



自分は30点の人間なんだ、という根拠のない理由を元に、不足分(70点分)を補うために頑張ってくると、当然ながら疲弊してしまいます。
それに気付くと頑張る根拠がなくなってしまうので、だらだらした人間が誕生するわけですが、それは至極順調な変化なんです。
さて、そのとき、何をすればいいのか?そして、その後はどうなるのか?というお話をだらだらしています。

根本先生
こんにちは。いつもブログや本に助けられています。

伺いたいことがあり、メールしました。
いつかブログやvoicy でネタにしていただけたら嬉しいです。

6年前に育休から復帰してから、自分としては忙しい日々を過ごしてきました。
子どもがいるので、急な病気や長時間勤務などができず、自分が不足しているように感じて、それを埋めたいと自分なりに一生懸命働いて来ました。
元々子どもの頃からなぜか、自分は30点くらいの人間で、精一杯努力しても70点くらいという思い込みがあり、ずーっと不足を埋めなければという思いでやってきました。

そんな中、根本先生のブログや本を読んでいるうちに、ふと30点てどこから来たんだろう?本当に30点なのかな?と思いはじめ、なんだか思い込み自体がバカバカしいと思うようなりました。

それが数ヶ月前ですので、25年以上もずーっと不足を埋めることをモチベーションにしてきてしまったせいで、ほかの頑張る理由がなかなかみつけられないでいます。
もちろん所属する部署のために、仕事の相手のためにとは思いますが、今までのような気持ちでは働けていない気がします。

普通の人はどんな風に頑張ってるんだろう!とさえ考えてしまいます。

30点の思い込みから抜け出せたのは良かったのですが、そこから進めず、何だかダラダラとした気持ちでいます。。

こんな悩みを持つ人はいないでしょうか。。

ネタにならなければご放念ください。

いつも本当にありがとうございます。
寒くなってきましたので、お体にお気をつけください。
(Eさん)

いやー、けっこうあるあるだと思うんですよねー。
なんせ、

>ふと30点てどこから来たんだろう?本当に30点なのかな?と思いはじめ、なんだか思い込み自体がバカバカしいと思うようなりました。

ってことに気付けたってことは、ほんま万有引力の発見と同じくらい偉大なことでして、そりゃあもう、毎晩祝杯を挙げちゃってもいいくらいすごいことなんですよ!!

Eさんに限らず「私は足りない。だからそれを補うために頑張らなきゃいけない」と思って頑張ってる人って今もものすごくたくさんいると思うんです。
日本に3億人くらいはいると思います(笑)

お約束の自己肯定感という言葉を持ち出せば、自己肯定感が低い人ほど、自分のことをちっぽけに扱っていて、自己価値を低く設定しています。
そうすると「そのままでは愛されない」「今の私では役に立てない」「私は人に迷惑をかけてしまう」という思い込みが自然発生的に生まれ、それが「当たり前のこと」になって定着していきます。

すると、その人は「今のままではダメだから愛されるために何かしなきゃいけない」と思い込むようになりますし、「今の私では役に立てないから、人一倍頑張らなきゃいけない」と思い込むようになりますし、「人に迷惑をかけないように気を張って生きなきゃいけない」と思い込むようになります。

そうして頑張ることを「補償行為」と呼びますし、「犠牲」とも言います。

すなわち、無理をして、頑張って、何とか不足分を補おうとするんですね。

そりゃあ、その時点でオーバーワークなわけですから、長年そんな習慣を続けていたらあっという間に疲れてしまいます。

しかも、どんなに頑張っても、どんなに実績をあげても、「私は何か足りない」という思い込みが払しょくされないので、疲れてる自分をさらに否定しますし、もっと頑張らなきゃ、もっとやらなきゃ、という思いだけが自分に襲い掛かってくるわけです。

そりゃあ、めちゃくちゃしんどい人生になりますよね。

少なくても仕事や家事を始める際に、ニヤニヤ、ワクワクしながら取り掛かっていない人は皆さん、その傾向があると思って間違いありません。

そんな方が「あれ?なんで30点なん?どうしてそんな点数付けたん?」ということに気付いたってことは革命的な出来事で、それこそ、毎晩、シャンパン片手に赤飯をかき込む生活を続けなきゃいけないくらい偉大なことなんです。

ただ、そこで一つ問題が生まれます。

今までの自分は「自分は何かが足りないから頑張らなきゃいけない」と思い込んでいたのですが、その「何かが足りない」という前提が崩れてしまったんですよね。

すなわち、「頑張る根拠」がなくなってしまったわけです。

そしたら当然の如く、頑張れないし、モチベーションもあがらないし、満員電車が苦痛になるし、仕事や職場環境に疑問を持ち始めるし、何のためにこんなことしてるんだろう?という思いに駆られます。

しかも、今まで鞭うって頑張ってきたことができなくなるわけですから、ぐうたらになったように感じて情けなくなっちゃったりするんですよね。

「自己肯定感があがると、今まで当たり前にできてたことができなくなる」ということはほんとうによくあることなんです。

・朝起きれなくなった。
・仕事に向かう気力が湧かなくなった。
・今までできてたことができなくなった。
・やる気が出ない。
・約束を守ることが億劫になる。
・行動力がなくなった。
・人に気を使えなくなった。
・感情の起伏が激しくなった。
・今まで楽しかったことが楽しめなくなった。
・お金をやたら使うようになった。
等々。

それで「なんか、人として、どうかと思う自分になっちゃった!!!!」と愕然としたりするんです。

でも、その話を聴くととあるカウンセラーは鼻くそをほじりながら「おお、めっちゃ順調やん!!」と言い放ったりするので、「は?何言うてるのこいつ?」とますます訳が分からなくなるんです。

そう、Eさんはとても順調なんです。

今まで無理して頑張ってきたことができなくなる、だけでなく、今まで無理して頑張って来た「疲れ」がどっと出てしまってるんですな。

すなわち、「不足分を補うためにやってきたこと」ができなくなる上に、そのために無理して来た反動が今、来てるわけです。

そういうとき、とあるカウンセラーはお腹をかきながら「温泉にでも浸かりに行くか、南の島のビーチでぼーっとしてくることやな」とまた訳のわからんことを言い出すので、パニックに陥ったりするでしょう。

そう、Eさんが今、必要なことは「休むこと」なんですな。
休んで、自分を思い切り労うことなんです。

いつまで?

心が元気になるまでだらだらすることなんです。

その疲れは肉体的なものというよりも、精神的なものですから、精神的な疲れを取ることが大事なんですね。

ところが、面白いもので、そうして「無理して頑張ること」をやめたあとにも、好きなことって意外と残ったりするんです。

映画を見る、ゲームをする、服を買いに行く、スイーツを食べる、飲みに行く、友達としゃべる、カラオケに行く、温泉に行く、焚き火をする、BBQに興じる、、、等々。

もちろん、体力的に疲れてるときはそんなこともできないんですけど「服を見に行きたいなあ」という思いだけは残ったりするんですね。

それがたぶん本当に好きなこと、なんです。

だから、それらをできる範囲でやっていけば心は元気になっていきます。
その気力すら湧かないときは、気力が湧くまでだらだら寝てることです。

もっと言えば「何もしない」ってことです。

だから、今のEさんは自分に対して「何もしなくていい。頑張らなくていい。だらだらしてていい。それが正解なんだぜ」と言い続けてあげることが大事なんです。

「私は30点」という思い込みが抜けたあとですから、それで完璧なんですな。

そして、少し気力が戻ってきたら「やりたいこと、好きなこと」をやっていきましょう。

と同時にその前提を良いものに変えていきます。

「私は30点じゃなくて、今のままで100点なんだ」と思い込めるように。

すなわち、「今の私は100点満点!」と声高らかに叫びながら家から駅まで行進すりゃいいんです。毎日。電車の中でもそう声を張り上げていたら、満員電車でも隙間ができて快適になりますよ!!(笑)

「今のままで100点満点なんだから、頑張ることはすべてサービス」なんですな。

なので、今は思い切り自分を甘やかしてください。
猫になったつもりで過ごすといいですよ。

私のセッションなんかだと、そこから一歩踏み込んで、何が向いてるのか?どういう生き方が相応しいのかを探していくものです。

その際に必要になる情報はコレです。みなさんもちょっとメモしといてください。

・今、時間とお金に余裕があったらしたいこと。
・子ども時代にハマったこと。
・子どもの頃の性格
・憧れていた女優・俳優さんやアニメのキャラ

セッションだと親子関係とかもお聞きして行きますが、とりあえずは、この4つの質問に答えていると「本来の私」が見えてきます。

そうすると次なる目標が見つかってくるんですよね。

そして、そこから「不足分を補うために頑張る」という生き方を捨てて、「自分らしく生きる」という道を見ていきます。

頑張りたいから頑張る、とか、頑張るのが好きだから頑張る、ならOKです。
自由気ままに生きるのが向いているならば、そういう生き方ができるようにライフスタイルを変えていきます。
誰かのために頑張る、ということも、無理ではなく、喜びになります。

だから、あんまり頑張ってないように周りには見えます。

私自身、未だに無理をしちゃうことも多いですが、それでも周りの人が思うほど頑張ってるつもりもないし、忙しくしているつもりもありません。

ちなみに今日も仕事の日なんですけど、実働時間だけを見れば、
・カフェでこのブログを書く(1時間くらい)
・午後セミナーをする(準備・片付けを入れたら5時間くらい)
以上です。

今は本を書いてない、ということもありますし、構想を練ったりしてる時間は含まれていないのですが、意外と仕事してないんですよね・・・。
そもそも私にとっての仕事というのは、時間的拘束が発生するもののみをさしていて、あとは趣味の延長みたいなものなので、捉え方が違うのかもしれませんが。

とりあえず、今の問題は「やりたいことをやっていると、やりたいことで時間がオーバーフローして手に着かなくなる」ということです。
なので、「やりたいことではなく、ものすごくやりたいことだけをやっていかないとしんどいから、やりたいことをどんどん断捨離する」という課題に向き合っているところです。
これがなかなか難しい・・・。

今日の話を無料アプリのvoicyで音声でラジオみたいに聴けます!

★まずは自分を休めること。

東京:12/8(日)13:00-16:00
大阪:1/19(日)13:00-16:00
心と体をゆるめて流す、戦士の休日WS~心を解放してすっきりさせる3時間~

https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/32117

★その奥にある「私らしさ」とつながる。

東京:1/12(日)11:00-18:00 愛で問題を解決する1DAYセミナー
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/32857

★お弟子さんたちのカウンセリング。なかなか好評みたいです。
http://cocoronooffice.jp/#counselor

 ☆オンラインカウンセリング無料相談「ココロノマルシェ」
 >https://cocoro-marche.com/

★メルマガと動画付きで深い内容を学べるオンラインスクール。月額3,300円で毎週月曜日配信。
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