恵まれていることへの罪悪感とどう向き合えばいいのか?



この罪悪感があると、周りの人とうまくやるために偽りの仮面をかぶり、本来の自分を隠す生き方が根付いてしまいます。
それは自分の長所や価値を否定する生き方になりますから、ものすごく苦しく、辛いですよね。
そんな人生からの脱却を図るプロセスを簡単に紹介しました。

初めてブログを読み、まるで私のカウンセリングをされてるような内容に感動してから早数年、ずっと支えていただいております。ありがとうございます。

罪悪感本拝読しました。沢山持ってる罪悪感の中で、私は特に恵まれていることへの罪悪感がキーになってる気がしたのでお聞きしたいです。

私は現在アラサーで、三人妹弟の長女、責任背負いまくり(現在少しずつ荷下ろし中)の感受性強すぎる情熱系武闘派女子です!

(先生だから気兼ねなくいうと)幼少期から容姿を褒めていただくことが多く、恵まれた暮らし、成績もよく、式典や主役など特別な代表に選ばれるタイプでした。小中でイジメ、登校拒否は一通りこなし、その後は自分を”落とす”ことが生きるツールになったと思います。

高校からは勉強をしなくなりおバカキャラになりました。要領の良さを発揮し、気付けば高校のマドンナみたいになってました。
根は真面目で繊細な私は限界突破して学校で気絶し、そこから出席日数不足で進級できず退学。高卒資格を取り大学に行きましたが、そこでもハードな状況を生み出しボロボロになり辞めました。

大人になり癒しを進めているつもりが、恋愛内容は年々濃くなりモラハラ男、ロックマン、月九ドラマのような事が次々起こります。恋愛上でも私が選ばれて、誰かが選ばれないということが何度もありました。
その度に罪悪感にかられました。働くことは好きですが心身の乱れでどの仕事も長くは続かず、両親のお陰で生きておりますがお金はマイナスです。

ファザコンで父は過保護の過干渉、母は愛ある人ですが姉弟の中で私だけをライバル視&母親を求めてきます。

恋愛は月九、仕事は無い、お金はマイナスの三拍子!不甲斐ないです。少しずつ成長をしているつもりでも結局本気で向き合えてないのかなと思ってしまいます。笑顔で過ごすのが申し訳なくなり、人の目を見て話すことが出来なくなりました。

どうしてこんなことに!胸を張って生きたいです。
(Mさん)

まあ、出る杭は打て!という風潮の中、逞しく武闘派として育ってこられたんですねー。すばらしい(!?)。

おそらく、様々な嫉妬が蠢く中でだいぶ磨かれつつ、一方で、自分を隠しつつ、押さえつつ、今日まで来られたのかなあ。
ぶっちゃけ、だいぶしんどい生き方になってるんじゃねーかと思うわけです。

「恵まれてることへの罪悪感」というのは、私の読者さまには意外と多いようで、セッションでもセミナーでも何かと話題に上ります。

その罪悪感というのは、特に何かをしたわけではないのに周りから見ると恵まれている環境にあり、そのことで周りに引け目を感じてしまうことを言います。

容姿端麗だったり、頭がとてもよかったり、家がお金持ちだったり、名家と呼ばれる家に生まれたり。場合によっては「両親からとても愛されている」「家族がとても仲良し」なんてことからも生まれてしまうこともあります。

要するに、小さい頃から「目立つ」「光る」何かを持っていることに対して申し訳なさを感じちゃうわけですねー。

これは「和」を尊び、みんな一緒、という概念で、公平さを求める日本社会においては顕著に表れやすい罪悪感なのかもしれません。

Mさんの場合はその典型的事例なのかもしれません。

>幼少期から容姿を褒めていただくことが多く、恵まれた暮らし、成績もよく、式典や主役など特別な代表に選ばれるタイプでした。

ということで、周りから嫉妬されることが増えますよね?
ってことで、

>小中でイジメ、登校拒否は一通りこなし、その後は自分を”落とす”ことが生きるツールになったと思います。

という風に、この環境の中で生きていくには“落とす”ことかなくなるんですね。

特に思春期に入ると周りの目をみんな意識し始めますから、そこで誰もが認める美人、可愛い、かっこいい子は嫉妬と羨望の対象となり、いじめにつながることも多いでしょう。

それはとても辛いので、何らかのキャラを作って“防衛”することを学びます。
Mさんにとってそれは「自分を落とす」ことであり、「おバカキャラ」であったのだろうと思います。

美しい顔立ちにピエロの仮面をかぶるようなものかもしれません。

人によっては、いじめられないようにするためにボスの女の子のパシリのようなポジションをとる人もいますし、ひたすら笑いを取る芸人ポジションに付く人もいますし、ひたすら気配を消して幽霊のように振る舞う場合もあります。

そういう風に「こうすれば嫌われない、攻撃されない、いじめられない」という“仮面”を付けるようになるんですね。

それ自体もとっても苦しく、惨めで、辛いことなんですけど、いじめられる、嫌われることに比べればよほどマシと思ってしまうんです。

そこで「我が道を行く」ことができる人というのはほんの一握り何だろうと思います。

そして、もしそのピエロ作戦が成功すると、その成功体験を引っ提げてその後の人生を生きることになりますから、いつしか自分の素顔を忘れてしまうようになるんですね。

・・・とはいえ、こうした“仮面”をかぶる生き方は誰もがしていることで、その多くは思春期頃までに形成されるものです。

「ほんとうの私はどこに行ったの?」ということで、大人になって人生に迷い、Google先生に問いかけると、呪いのように私のブログがあがってくるんですが、そこに見事にハマってくださってまことにありがとうございます(笑)

でも、まあ、ほんと苦しいわけです。

Mさんが当時、どのように感じていらっしゃったのかは推測するしかないわけですけれど、下手をすると顔を傷つけたり、死ぬことを考えたり、遠くに行ってしまいたいと思ったり、でも、家族に迷惑をかけたくはないし、という葛藤に悩まされたんじゃないかな、と思うのです。

そうした無理がたたると、ある人は拒食症になり、ある人は対人恐怖から学校に行けなくなり、ある人は精神科に通い詰めるようになり、ある人はヤンキー道に走り、ある人は年上の男に救いを求めるようになったりします。

Mさんの場合はさすがは武闘派らしく、中央突破を図るべく学校で見事討ち死にを果たされたんですね???(笑)

>根は真面目で繊細な私は限界突破して学校で気絶し、そこから出席日数不足で進級できず退学。高卒資格を取り大学に行きましたが、そこでもハードな状況を生み出しボロボロになり辞めました。

その後のドラマ的(月9的)恋愛の数々も、ハードワーク(してた?)の数々も、すべてその罪悪感と思春期の人間関係が及ぼす影響として見ることができるでしょう。

まあ、ほんとよう生きてきたねぇ・・・という感じかもしれません。

罪悪感て無意識に自分を罰する状況を創りますから、Mさんの罪悪感も国宝級なのかもしれません。

まあ、うちの受講生には同志がたくさんいらっしゃるようなので、機会があれば彼女たちが“集会”と呼ぶセミナーなどにお越しいただければ、「おお!!ここは!!!」と感動して頂けるかもしれません。

少しずつ鎧を脱ぎ、仮面を取り、本来の自分に戻る許可を与えていきましょう。

たとえば、こんなイメージワークがあります。

イメージの中で自分の姿を鏡に映してみます。
どんな顔をした自分がそこに映っているでしょうか?

それが今の心の状態を表していると思っていただいていいんです。

そして、その顔を優しく包み込みます。

「よう頑張ってるよね」などのねぎらいの言葉。
「あんたはとてもきれいだ」「頑張ってくれてありがとう」などの承認の言葉。
「あんたは悪くない!」という慰めの言葉。

そんな言葉をかけながら、その顔にきれいなメイクを施してあげます。

そうしてその子が笑顔になれるように言葉をかけ、きれいにしてあげるんです。

簡単だけど意外と効果的ね。
でも、なかなかきれいにならないかもしれないけれど、その時はもっとたくさん言葉をかけてあげると良いと思います。

恵まれてることへの罪悪感を持つと、自分の価値や魅力を徹底的に否定する癖が付きます。
自分の長所を消して生きるわけですから、その人生が苦しくなるのは想像に難くないでしょう。

だから、罪悪感を癒しつつ、自分の美しさや価値や魅力に「ありがとう」と感謝していくことが次なるテーマかもしれません。

改めて自分の価値を認める、ということですね。

たぶん、素の自分に自信はあると思うんです。
だってたくさん褒められ、認められてきたんですから。
罪悪感によってそれらが覆い隠されていますが、その内側にはちゃんと自信が残っているはずです。

それを認めてしまうと周りから攻撃されるような気がして怖くてできないんですけれど、でも、まずは、正直に、素直にその気持ちを認めてあげることなんです。

「あたし、かわいいし」
「あたし、きれいだし」
「あたし、愛されてるし」

ぜひ、その言葉を自分自身にかけてみてください。
抵抗あるかもしれませんが、心の中から力が湧いてくるようになっていくでしょう。

そのときに、こう自分に言ってあげます。

「もう時代は変わったんだよ。自分を偽る必要はもうなくなった。もう自分を隠したり、嘘をついたり、ごまかしたりしなくても大丈夫。戦争は終わったんだ。」

思春期の頃までに身に着けた処世術は横のつながりがほとんどを占める学生時代には有効だったかもしれませんが、大人になってからはあまり必要のないものです。

堂々と「これが私なんだし!」と胸を張れることを目指していきましょう。

そうして自分を許し、解放し、改めて自分の価値を認めていくと、今度は自然と感謝が生まれてきます。

この容姿に産んでくれた両親に、たくさん愛してくれた家族に。
そうすると、その価値を自分の人生に活かすことができるようになっていきます。
すなわち、もう一度、あの輝きを取り戻すことができるようになっていくのです。

そうすると美しい人にふさわしい人生(恋愛や仕事など)が訪れるようになります。

このプロセスを総じて「自分を許す」と言いますし、「自分をありのままに肯定する」とも言います。

「自分らしい生き方をデザインする」ために、自分と向き合っていきましょう。
なんせ、仕事してないんだったらヒマはたくさんあるでしょ?(笑)

なお、

>ファザコンで父は過保護の過干渉、母は愛ある人ですが姉弟の中で私だけをライバル視&母親を求めてきます。

という一文がカウンセラーとしては大変気になるところなのですが、今回はあまり触れずにおきました。ここからは「自由」がテーマだし、女性同士の競争を手放すことが課題になりそうなんですが、また機会があったらお話ししましょう。

☆恵まれていることへの罪悪感についてはこちらで学べます。

「いつも自分のせいにする罪悪感がすーっと消えてなくなる本」(ディスカバー21)

★自分を許し、自己肯定感をあげたい!!と思ったら、ぜひ!!

『自己肯定感をあげる3daysプログラム』

名古屋:10/19(土)、11/16(土)、12/15(日)
大阪:10/20(日)、11/17(日)、12/14(土)

※東京は来年早々を予定しています。

https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/31475

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