待つ女、の幸せとは?



・自分から行動を起こすのが苦手
・流されて生きている、自分がないような気がする。
・決められない、決断力がないと思っている
・何がほしいのかも分からない
・相手に合わせることは得意だけど、そんな自分を嫌悪している
・中途半端な感じがする
・自分には何もない、と思っている。
・相手の言動にすぐに反応できない。
・のんびりしている、おっとりしている、と言われる。
・何考えているのか分からない、と言われることも多い。
・好きな人に尽くすことは好きで、相手に黙ってついていくことができる

そんな「待つ女」たちの幸せについて考察します。

自立系武闘派女子が蠢く我がブログにおいて、そのいち部署に「後方待機部隊」と呼ばれるガチ勢がいる。

彼女たちは積極的に行動することがないので、自らが武闘派であることをあまり認めたがらないのだけれど、内にはとても熱い炎が燃え盛っており、そもそも私のブログを熟読しているところから見るに、立派な武闘派と言えるのである。

彼女たちは時に「動かない女(妻)たちシリーズ」として登場することもあるので、長年、私のブログを愛読して下さっている方には「ああ、あの人たちね」と思い当たるフシがあるだろう。

彼女たちは「決断力がないし、行動力もない」と自らを恥じていることが多い。
ちゃかちゃか動きまわる武闘派女子(突撃部隊所属)たちの動向を見て「私はそんな風に動けないし、サクッと物事を決められない」と自己嫌悪しているのである。

しかし、決断力や行動力は「男性性」がもたらす恩恵のひとつであるから、そこにコンプレックスを抱く女子たちは、もれなく「女性性」がとても豊かです。

その豊かな女性性ゆえに、決断力も行動力も後回しにして、ひたすら、待つ女になっている。女性性には理不尽と思われる状況でも、それを飲み込むように受け入れられる容量がある。

「自分で決められないから、流されて生きているんです。」とある女性は告白した。
しかし、流されて生きられる、ということの価値を彼女は自覚していない。
自立系な人々が超絶苦手とする「サレンダー」を体得していることに彼女は気付いていないのだ。
彼女たちはその時々でそれなりの幸せを感じられている。

受身だの、自分から動けないだのと自己嫌悪している一方で、今の環境に適応し、その中で幸せを見つけて生きていくことができる生命力を豊かに持っているのである。
その柔らかい順応性もまた、女性性の豊かさ由縁である。

しかし、自分で決められないから、、、先のない恋と分かっていても、ずるずると関係を続けてしまう。
行動力がないから、、、旦那と別れたいと思っていても、その思いを秘めたまま、結婚生活を続けてしまう。

しかし、決断力がないわけでも、行動力がないわけでもない、というのが真実である。

事実彼女たちは決断まで相当長い時間をかける一方で、一旦、決断したら光速で行動することができる。

先月までは「彼と別れられない」と嘆いていた彼女が、翌月には「きれいさっぱり別れましたよ」と伝えてくるシーンに私は何度も遭遇している。

待つ女は、一見、彼にとても従順である。
3歩下がってついていく、という、一見古風な生き方を全うしているようにも見える。

彼に不満があってもそれを我慢することは得意だし、それを「自分が足りないから」と反省することも忘れない。(その反省は時に自己否定にしかならないのだけれど)

彼の理不尽な行動(例えば、浮気、とか、ドタキャン、とか、音信不通、とか)を見ても、「自分が悪いから」とか「彼にも事情があるんだから」という解釈で、その事象を受け入れることができる。

友だちに相談すると「なんでそんな彼と付き合ってるの?」とか「あんたにはもっと相応しい人がいるよ」と言われても、彼のことを見捨てることができないので、ずるずると、それこそ何年も、その不毛だと分かり切っている関係を続けることができる。

もちろん、その間にその男たちは天狗になり、彼女に対して傲慢な態度を採る場合もあるのだけれど、やはり受け止めるだけの器量を彼女たちは余裕で持っているのである。

自立系な友人、家族には、彼女は否定され続けている。
もちろん、自分でも自分に自信が持てず、自分の存在に価値を見出せないままでいる。
周りの行動的で輝いている女子がとても羨ましく、嫉妬すら覚えている。

しかし、彼女たちはとても芯が強く、地に足が着いた生き方をしている。
覚悟の量は、その辺の武闘派女子など及びも付かないレベルである。(武闘派女子が及ばないということは、一般男子など到底敵うはずもない)

繰り返しになるが、彼女たちは順応性や協調性が非常に高いので、理不尽な状況にも上手に自分を合わせることができる。
また、忍耐力も強く、そもそも精神的にものすごい強さを持っているので、不遇と分かっている状況にもしっかり耐えることができる。

そして、何よりもどんな状況、彼のどんな言動をも受け入れられてしまう器の広さを持っている。

待つ女に属する人たちは、感情をリアルタイムに表現することが苦手な人が多い。

人からきつい言葉を投げかけれられも、すぐに反応するのではなく、その場を受け流すことができる。しかし、その後から、「あの言葉はさすがにひどいんじゃない?」と思い出し怒りを覚えることが珍しくない。

しかし、それは器の広さゆえのデメリットのひとつなのである。

何事も一旦受け止められるほどの強さとしなやかさと器の広さを持っているのである。
(ここで断っておきたいのだけど、「え?私は逆に私は相手の言葉にすぐに反応しちゃうんだけど、それは私の器が小さいってこと?」と自己否定的に捉えないことである。それは感度が高く、コミュニケーション能力が高い証拠である。)

しかし、その価値を一向に認める気がないので、某カウンセラーが口を酸っぱくしてそのことを伝えても、彼女たちの心にはあまり響いていない(涙)。

私は自分からは何も行動を起こせない人。
私は自分の意見を表現できない人。
私は相手に合わせているばかりで、自分がない人。
私は分かっているのに行動ができない、優柔不断な人。

そんな風に思い込んで、自己嫌悪し、自分を罰し、自分を傷つけ続けている。

しかし、それは器が大きすぎるから起きている問題であり、女性性が豊か過ぎるからこそ起きる問題なのである。

そのことを自覚するのにも、彼女たちは時間を必要とする。

そんな待つ女は、相手からすると時に「何を考えているのか分からない」という風に映ることがある。

感情を言葉にするのは苦手だし、黙って相手についていくことや、一緒にいることが最大の愛情表現だからである。

「俺のこと、ほんとに好きなの?好きじゃないでしょ?」と言われることもよくあるだろう。

相手の都合がいいように扱われることも、残念ながら少なくないだろう。

「何を考えているのか分からない」と彼や友人に一刀両断されることもあるだろう。

厳しい状況でも相手の決断に合わせようとしてしまうのは、分かっていても苦しいところだろう。

しかし、それが彼女の強さそのものを表しているのである。

実はとても腹が座っている。

コミットメントや覚悟は十分できている。

そのことが当たり前すぎて、気付いていないからなのだ。

そして、与えることが大好きなので、時には「なんであの男にそこまで尽くすの?」という疑問を友人などから呈されることも珍しくはない。

尽くす、ということは彼女たちの喜びのひとつである。

彼の望むように、彼が喜ぶように、彼が安心できるように、時には犠牲と言われるようなことであったとしても、それを楽にやってのけてしまう。

「ここで本当は怒った方がいいと思うんですけど、それができないんです」と彼女たちは言う。

不満や不平を溜め込んで爆発することもあまりしない。
それは自分の責任だから、とひとりで背負い込み、そして、そうした感情を溜め込むに十分な許容力を心の中に持っているからだ。
(つまり、器がとてもデカいということだ)

だから、男たちは彼女に甘える。
自分勝手な行動をとったり、彼女の愛情に胡座をかいたり、時には暴言や暴力などを振るったりもする。
誠実な行動をとらないこともとても多い。

しかし、彼女たちはそれを理解する。
彼の仕事上でのストレスや、彼のどうしようもない心の弱さや、彼の行き場のない感情を優に受け止められるだけの心の器を持っている。

もちろん、それは自己嫌悪の対象となる。
それが自分の価値だとは露ほどにも思わないからだ。

だから、男たちは彼女の前で素の自分をひけらかす。
だから、男たちは彼女に甘え、彼女の器の中を自由に泳ぎ回る。

そして、いつしか(そう、ほんとにいつしか)、彼女が自分にとってかけがえのない存在であることに気付くのである。

彼女の献身的なサポートや、彼女の言葉には出さない愛情や、彼女のすべてを受け入れられる器の広さを、やがて男たちは理解するのである。

そして、彼女を離せなくなる。
こんなにも自分を大切にしてくれる存在などないことを知るからだ。

もちろん、そこに至るには時間もかかる。
それまでに彼や自分の心変わりがあるかもしれない。

しかし、長期的な目で見たときに、彼女たちは幸せを享受する。
それまでの人生の苦しみが嘘だったような至福感に包まれることになる。

器が広いということは、大器である、ということだ。
大器は晩成するという古い言葉の通り、彼女たちはそうした自分の器の広さを受け入れ、他者と比較することを手放し、自分らしくあることに許可が出せた瞬間、十分な幸せを感じることができるのだ。

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