やりたくないことはやらなくてもいいのか?それとも、やった方がいいのか?



どちらも正解なんですが、「自分で選択する」ということがまずは大事ですね。
そして、思考に偏るんじゃなくて、ちゃんと感情や感覚、直感に意識を向けることも忘れちゃいけないと思うんです。
そうした決断への流れも最後にご紹介しています。

いつも楽しみに拝見しています。
リクエストは「やりたくないことはやらない」についてです。
書籍やブログなどで、提唱いただいているかと思います。

「やりたくないこと」に
(1)食わず嫌いだったけどやったら楽しかった
(2)成果を上げられた場合にその喜び
(3)結果はともなわずとも助けてくれた人たちとの出会いや得難い経験
(4)同じ道を歩もうとしている人への灯となる、
などの多くの可能性が秘められていると思うため、「やりたくないこと」を「やらない」ということは、その可能性を捨てることではと考えてしまいます。

現在までいろいろありましたが、過去の経験であのイベントがなければよかったのにと思うことがなく、人生無駄な経験は無いと感じています。

しかし上記一見前向きなアイディアとも思いますが、私は何かに腹をくくった武士のような、沈鬱な思いをかかえ日々生きております。
「やりたくないことはやらない」は私の中で魅力的であるため、引っかかっているのだろうと思われます。
根本さんの鮮やかな文章で、腑に落としていただければと思います。
ますますのご活躍をお祈りしております。
(Hさん)

まことにありがとうございまする。野武士のような腹をくくったご質問、まことに痛み入ります。

「やりたくないことはやらなくてもよい」というのは、ブログ、本、セミナー、セッション、バーのカウンター、大衆酒場のテーブル席等で力説している話ですね。

とはいえ、Hさんがおっしゃるような(1)~(4)の可能性もあり、かつ、過去の経験で無駄なことなどない、というのもまた真実かと思います。

私もかつてはシステムエンジニアという仕事をしており、日々コーディングやら設計やら何やらをしておりました。
正直、情熱は冷めていてやりたくないことではありましたけれど、その経験があったからこそ、ある程度パソコンに強くなり、タイピングも早くなり、html文なども簡単に読め、ウェブやネットの各設定も抵抗なくできるので、「やっててよかったなあ、人生、無駄なことはなにもないぜ!」と思っているひとりです。

また、人によっては「やりたくないことをやることによって人生の幅が広がり、人としての器が大きくなる!!!」ということを実践されている方もいらっしゃいます。

私のセッションでも、何か大きな転機を迎えていたり、いよいよ本丸に突入するぜ!なんて時には「嫌なことだと思うけどさー、ここは頑張り時でっせ」なんて提案をすることもあるんです。

たぶん、ブログや本などでも「やりたくないことはやらなくてもよい」って話をした後に、言い訳の如く、「でも、やることに意味があると思えばやってもええねんで」と付け加えていると思うのですが、いかがでございましょう?

要するに「やりたくないことはやらなくてもよい」というのは、選択肢の一つ、ということなんですね。

「ああ、部屋が散らかってんなー。お片付けした方がいいよなー。でも、やりたくねーなー。」というイベントが発生した時に、あなたには選択肢があるんです。

A.嫌だけど部屋がきれいになるのは気持ちの良いことだから頑張ってやるぞ!
B.疲れてるし、週末も近いし、今日はいいんじゃね?
C.とりあえず、ラーメンでも食って考えるか。
D.読みかけのマンガを読んでからやるべ。

この、どれを選択してもいいんです。
そして、どれを選択したとしても、自己否定しなくてもいいんです。
だから、ちゃんと「選択する」ということが大切だと思ってます。

まあ、週末前のブログで「部屋の片づけ」なんて話を持ち出すと、部屋が散らかりまくっている武闘派女子たちは思い切りウンザリしたかもしれないですよね。気が利かなくてすいませんねぇ(ニヤニヤしながら)。

さて、あくまで選択肢の一つってことが重要でして、Hさんのおっしゃる「やりたくないことはやらない」とは微妙に表現が異なるんです。
「やらない」のではなく「やらなくてもよい」という部分で。

そして、Hさんのように「やりたくないことをやらないのは、様々な可能性を捨ててしまうことになるから、やるべきだ」という考え方も全然OKです。

ただ、そこで沈鬱な思いが出てくるのは「選択肢がない」からなんだろうと思いますし、もしかすると、思考的になりすぎて感情を置き去りにしているからかもしれません。

もし、Hさん始め、野武士系武闘派女子のみなさんが「やりたくないことをやらないのは可能性を捨てることになるから、気合を入れてやるべきだ!それ以外はない!」と思い込んでいるのであれば、「やりたくない」という心を無視する/見捨てる/抑圧することになりますよね?

つまり、「心で感じていること」よりも「やるべきだ」というルールに縛られている自分がいるんです。私のブログではそういう状態を「ひとりSMごっこ」と呼んでおります。
心を無視して感情を抑圧してるわけですから、そりゃあ、重たい気分になるわなあ、ということです。

そして、もうひとつは頭のいい人がハマりがちな「計算」です。

「やりたくないんだけど、これをやると新しい発見があるかもしれないし、成長できるかもしれないし、意外と楽しいかもしれないし、あとに続く人に道を示すことにもなるし、みんなの期待に応えることにもなるし、やった方がいいよね」という「計算」です。

これって「感情」よりも「思考」を重視しているので、再び心を置き去りにすることになりますよね。

何か事案が発生した時につい頭でメリット・デメリットを考えちゃう人はけっこうよくこの罠にハマってると思うんですよね。

心の状態を無視して、頭で考えて「良い」と思ったことをしてしまうのは、理論的には正しく、間違いはないのですが、心にとっては負担です。
これもまた沈鬱な気分を作り出す原因になるんです。

特に思考が作り出す理論は「正しい」ことが多いわけです。
この「正しい」というのに、私たちはけっこう翻弄されてると思うんですよね。

でも、忘れちゃいけないのは「正しさを追求すればするほど幸せは遠ざかる」という心の法則です。

正しさよりも幸せを選びましょう!という提案もまたブログ、本、セミナー、セッション、バーのカウンター、大衆酒場のテーブル席等で力説しているところです。

この辺がHさんが

>私は何かに腹をくくった武士のような、沈鬱な思いをかかえ日々生きております。

と感じる要因ではないのかな、と思います。

私個人の経験も踏まえて何ですけど、「やりたくないなあ、けど、やった方がメリットあるよなあ」と思ってやったことって、意外と成果が出ないんです。

不思議なことなんですけれど、頭で考えてやるとけっこうスベることが多いと思ってます。

「ぐふふふ。このテーマでセミナーやったら、きっとうまく行くな。正直、あんまり気乗りしないんだけど、今までもうまく行ってたし。」という計算でセミナーを企画すると、これまた見事にスベるんですよね。
え?と思うくらい集客がうまく行きません。

一方、「なんか、こんなアイデアが降って来たんだけど、僕がやってもいいんかなあ?でも、ワクワクするんだよねえ、でも、こんなテーマで集客なんてできるんかなあ?」と思う企画はビックリするくらい皆さんに喜んでいただいたりします。

そうした経験を長年重ねてきているので、私にとっては「やりたくない、と思ったことはやらない方がうまく行く」というのが原則になってます。

ただ、その一方で、「やりたくない、けど、これ、やった方がいいんじゃね?」と直感で感じたことはやるようにしています。
その場合は、「やっぱ、やってよかったよな」という結果が得られます。

そして、次の話をすると、一気に今日のテーマが複雑化しちゃうのですが、「やりたくないことはやらない」というのが、「向き合うべきことから目を逸らす言い訳」になっちゃうこともあるんです。

「そろそろラスボスのおかんと向き合った方がいいと思うんだけど、ちょっとやりたくないなあ。別に今じゃなくてもいいか・・・」という風に。

もちろん、それを根本先生に質問すると「ま、やりたくないんだったら別に今じゃなくてもいいんじゃない?」とテキトーに答えられるのですが、実はそれによって「問題の先送り」をしているって場合だってありますよね。

いつおかんと向き合うかはそれぞれの自由で、今じゃなくてもいいんですが、心の中にずっと引っかかり続けているならば、さっさとやっちまった方がいいと思うんです。
虫歯が痛むなら早いうちに歯医者さんに行って、ぎゅいーーーーーん!とやってもらった方が楽になるのと同じですね。

もちろん、そのタイミングもまた「自分で選択」です。

ね?だんだんややこしくなってきたでしょう?

で、どうすりゃいいの?わけが分かんなくなっちゃった!という方もいらっしゃるかと思います(笑)

え?私が野良猫くんとの別れを決断できないのは、向き合うべきことから目を逸らしてるからなの?それとも別れたくないから関係を続けてるってことでいいの?別れた方がいいと思ってるのは頭で考えた正しさなの?で、私はどうすりゃいいの?

そんな風に混乱される方もいらっしゃるかもしれません!!

「やりたくないな」と思うできごとが目の前にやってきたときにどうすればいいのか?

(1)ま、やりたくないならやらなくてもいいじゃん?という許可を自分に出してあげる。

(2)それで「やらない」という選択をするのもOK!(→この場合はここで終了)

(3)もし、「でも、やったほうがいいんじゃないかなあ?」と思ったら、その理由をあれこれ思い浮かべてみる。

(4)その理由にワクワクするような気持ちがあるならば、やってみることを検討する。逆に、気が重たい、イヤだ、無理だ、やりたくない、という思いが強いならば、(1)に戻る。

(5)また、やることに何らかの意義や意味を感じるのであれば、やってみることを前向きに検討する。でも、やっぱり気分が重たいな、ということであれば(1)に戻る。

(6)で、どうする?って自分に問いかけて決断をする。

(7)決断をフォローするために、改めて、それをやる意味、意義、目的を整理すると同時にワクワク感を増幅させる。(成功イメージを想像してみたり、みんなの喜ぶ顔を思い浮かべたり)

こんな風に捉えてみると意外と取り組みやすいんじゃないかと思っております。

参考になさってくださいませ。

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