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何となく「釣り」のようなタイトルを付けてみましたが(笑)、かなりガチで、ちょっと専門的な視点も入った記事になっております。
「習慣」が作り出す「変わりたいけど変われない問題」をどうしたら抜け出せるのか?をセッション風にお届けしています。
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仙台で個人セッションをしていて、立て続けに同じテーマが出てきたので皆さんにもシェアしてみようと思いました。
例えば、子どもの頃、親が共働きだったり、病気だったり、あるいは、ネグレクト(育児放棄)まではいかなくてもあまり親に愛されなかったりした場合、心の中には「孤独感、寂しさ」や「居場所のなさ」といった思いがずっと積み重なるようになります。
もちろん、そうしたケースばかりではなく、「お金がない!!」「我慢しなさい!!」「お姉ちゃんの方が愛されてる」「彼氏ができない!!」などなど、そうして積み重なる思いは人それぞれです。
子ども時代にそうした思いをずっと持つようになると、ある種の「耐性」ができて、孤独でも平気、お金がないのが当たり前、我慢するのがふつう、という状態になります。
これも「習慣」の一つですね。
もちろん、それは嫌なことなんだけど、「慣れてしまう」わけです。
さて、そうすると「私は孤独である」ということが、一種のアイデンティティになってしまうんです。
同じように「私はお金がない」「私は我慢する人」「私は誰かよりも愛されない存在」という風に自分自身を定義づけてしまうわけです。
そうすると、今度は摩訶不思議な現象が起きてきます。
私たちは潜在意識の中で当たり前になってしまった習慣を、なんと「維持」しようとしてしまうのです。
つまり、「私は孤独で居場所のない人間なんだ」と自分を定義づけた以上、それを何とか守ろうとしてしまい、どこに行ってもなぜか「孤独で居場所がない」という思いを感じ続けることになるのです。
「職場でもみんなは仲良しなんだけど、自分はぽつんと浮いてるような気がする。それは転職しても変わらなかった。みんな、はじめは私を快く受け入れてくれるのだけど、気が付けば飲み会に誘われなかったり、一人でできる仕事ばかりを回されたり、結局、孤独感をいつも感じている」
「暖かい家庭を作りたいと早くに結婚したけれど、旦那は仕事の忙しい人であまり家に帰ってこず、子どもたちも私の手を離れるのが早く、近くのおばあちゃんの家や友達のところにばかり行っていて、家でひとりぼっちでいることが多い」
「実家を離れて一人暮らしを始めたらすごく居心地が良くて、いつも一人で行動するのが当たり前になっている。恋人ができたこともあるが、距離を縮めるということがなぜか苦手で、私の方から連絡を取らなくなることも多い。」
「自分を愛してくれる彼がいるにも関わらず、その彼を裏切るようなことばかり繰り返してしまう。しかも、その相手は体だけが目当てだったり、とても冷たい性格の人だったり、私が安心できない人。彼のところに戻ればいいのは分かるのだけど、彼に対してはきついことを言って傷つけたりしてしまっている。」
などの思いを抱えることになって、私の元に訪れてくれるんです。
変な話ですよねー。「孤独は嫌だ!寂しいのは嫌だ!」と夕日に向かって何度も叫び、何とかそんな生活から抜け出そうとしてあれこれ頑張っているのに、またそこに戻ってしまうなんて。
そんな方にこんな話をするんです。
「孤独であることに慣れ過ぎて、そうじゃない状態なんて全然イメージできないんじゃない?」
「一人ぼっちに慣れてるから、そこから抜け出せるなんて発想ってあまりできないよね?」
「孤独で寂しいのって嫌だけど、でも、勝手知ったる我が家って感じじゃない?」
つまり、「今の状態は辛くて嫌だ。だから、抜け出したい。でも、抜け出してどこに行けばいいのか分からない。それにどうやって抜け出したらいいのかが分からない!しかも、抜け出した後の世界が今より辛かったらどうしよう!」という思いが頭の中をぐるんぐるん巡るわけですね。
で、「根本さん、どないしたらええねやろ?」と聞いてくださるわけです。
それでまずはこんな提案をするんです。
「辛い、しんどい、けど、それに慣れてしまっていて、自分の思考に反して、潜在意識はその状態をキープしようとしている。嫌なんだけど、抜け出したいんだけど、でも、その一方で、そこから抜け出したくない自分もいる。・・・という信じがたいことをまずは受け入れてみませんか?」
そう、まずは「自己肯定感」です。
今の状況を「自分軸」において受け入れる(肯定する)わけです。
すなわち、「自分は今、この状況を望んで創っている」ということにするんです。
その上で、セッションなどでは「今から信じがたい話をするからさー。全然ピンと来ない話をするからさー。まあ、テキトーに聞き流してなー。全然頭に入ってこないと思うから、ここにメモしとくから、また何度か見返して。理解しようとしたらあかんでー。もう、これは暗記する感じで見といてー。」という話をして『才能』という話をします。
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まず、才能という意味では「与える、愛する」という才能を抜群に持ってるんよ。
つまり、あなたはたくさん「愛」を持った人なんやな。
「愛されたい、けど、誰も愛してくれない」なんて思ってると思うけれど、それだけ「愛」をたくさん持ってる人に、わざわざ愛をあげようなんて人はあんまり思わへん。
100億円の資産持ってる人に1万円あげようとか思わないでしょ?
逆でしょ?「そんだけ持ってるんだったらちょっと頂戴よ」って思うでしょ?
愛もまあ、それと同じ。
あなたが愛をたくさん持ってるから、あなたの周りには愛に飢えた人が多く集まってこない?つまり、全然幸せそうじゃない人、傷ついた人、問題のある人。
そういう人に今まであなたは知らず知らずのうちに愛をいっぱい与えてきたんよね。
だから目の前の人がどうしたら喜ぶか?ってことがすぐに分からへん?そして、それをすぐに実行できたりせえへん?
そうやってずっと愛を与えてきたんよ。
今まで関わってきた人、思い出してみ。そんな愛が必要な人ばっかりやなかった?
でも、あなたにとって愛はめちゃくちゃたくさんあるもので、それを与えることが当たり前やったから、全然自分では与えてる自覚はないかもしれん。
才能ってそういうもんなんやけどな。
でも、ただ、そこで一つ問題があるねん。
「受け取れない」ということ。
あなたは愛を与えることばかりに意識を向けすぎてしまうから、愛を受け取ることまで手が回らないってわけや。
それに変な話、あなたが100億円もってるとして、誰かが「1万円あげます」って言ってきたら、ふつう、それ断るよな。
「いや、自分、十分あるんで。それでおいしいもんでも食ってください」とか言っちゃうよね。
つまり、愛されたいって思うんだけど、なぜか愛の受け取りを拒否しちゃってるんよね。
まあ、これは「習慣」なんよね。与えられるってことに慣れてないから、与えられても受け取れなくなってしまう、ってこと。
でも、そうやって与えることが受け取ることより圧倒的に多いと供給過剰になるわな。
それでなんか心が満たされずに「枯れた」ような、「乾いた」ような状態になるんだわ。
それが今、なんだな。
でも、受け取るって全然ピンと来ないでしょ?
どうやんの?どうしたら受け取れるってことになんの?って思うでしょ?
でも、実はほんとうの意味で「与える」ってことはまだしてないねんな。
どっちかというと「犠牲」ってことに今はまだなってしまってるねん。
ほんとうの意味での「与える」ってのは「受け取る」と同時に起こるもんやから、受け取れないってことはすなわち、与えてないってことになるんよね。
愛を100与えたら、その瞬間に愛が100入ってくるんよ。ほんとうは。
「愛させてくれてありがとう」と思ったことない?
「与えさせてくれてありがとう」って思ったことない?
それがほんとに与えてる状態なんよね。それ以外は犠牲とか補償行為やねんな、ほんまわ。
で、それはなんで起こるか?というと、自分を愛していない、からやねん。
人のことは一生懸命愛そうとするのに、自分のことを全然愛して来なかってん。自分のことは放っておいて他人ばっかり愛して来たみたいなもんやない?
「自分に与えたものしか、人から受け取れない」なんて言葉もあるくらいでな。
自分で自分を愛するってことやねん。
狐につままれたような顔してるけど(笑)全然ピンと来ないやろ?(笑)
自分を愛すること・・・つまりは、ちゃんとオナニーせえってことなんよ(笑)
自分を愛するって意味でのオナニーをちゃんとするってことなんよ。
は?って顔してるけど、これはマジな話な。セックスの代わりのオナニーじゃなくて、自分を愛する、という意味のオナニーをするんよ。
要するに、自分が嬉しくなること、自分が笑顔になること、自分が気持ちいいこと、自分が喜ぶことをほんとうにするってことやねん。
常に、じゃなくてもいいから、一日の中のどこかで、ある瞬間を見つけて「自分を喜ばせてあげよう」ってことをするんよ。
チョコレート食べることでもいいし、寝ることでもいいし、スマホゲームでもいいし、走ることでもいいし、お笑いを見て笑うのでも何でもいい。
自分が笑顔になれることをするってのがすっごく大事なんよ。
今できる範囲でな。
孤独で寂しくて一人ぼっちで居場所がないって思っていても、ちょっと笑顔になれそうなことを探してやってみると、ほんま人生変わり始めるで。
そうやって「自分を愛する時間を作る」って意識すると、どんどん自己肯定感があがって、自分に価値を感じられるようになるんよ。
そしたら、自分を大切にしようと思えるようになるんよね。
近所のスーパー行くのに30万円のバッグ持って行くかい?そんなバッグ、布に包んで大切に扱って、特別な時にだけ使うやろ?
自分をそんな風に扱えるようになるねん。
つまり、自分を傷つけるようなことはせえへんようになるんよな。
そしたら、人間関係も変わるわな。自分にとって嫌な人とは付き合わへんようになる。
今は逆やと思う。孤独になることを怖れて、我慢したり、犠牲したりして付き合ってる人が意外と多いんちゃうかな。
それがそういう人とは距離を置けるようになって人間関係が楽になっていくねん。
そしたら、結果的にな、孤独じゃなくなるんよ。
ああ、一人じゃないんだ、と感じられるできごとが増えていくのよ。
まあ、そのために、とりあえずオナニー頑張ってな!(笑)
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